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自分のために。
- 藤井
- ホント、かわいくないですか? 下着って。
- 伊藤
- かわいい! けど、わたしは、
引き出し見るだけでいいかな(笑)。
でも下着の話をするのはすごく好きですよ。
- 藤井
- そう! そういう話ができる人が増えた気がします。
前はあんまり下着の話のできる人が少なかった。
それが最近、インスタに載せるのも、
以前に比べてはばかられることがなくなって。
「つくりました」って載せたときは、
男性陣からは「いいね! が、できない」
とDMをもらいましたよ。
やっていることはいいって思うんだけど、って。
男性のみなさん、そんな気をつかわず、
「いいね!」してくれていいのにな。
アイテムとしてこれかわいくない? みたいなことで、
洋服を載せるのと一緒の感覚の人が、
女性には、最近、すごく増えたなと思います。
- 伊藤
- フランスの人とか、旦那さんや恋人が
一緒に下着を買いに来ていますよね。
試着室をのぞいて「あ、いいね」みたいな。
そういうのって、わたしたちには、ないものね。
- 藤井
- デパートの下着売場も、長らく、
必要品を買う、みたいなイメージでしたものね。
高いものは高いもので、
強めのラグジュアリー感があったり。
- 伊藤
- わたしは海外の通販サイトで、
下着のセレクトショップを使ってました。
- 藤井
- 教えていただきましたね。
商品も見せ方もかわいいですよね。
- 伊藤
- そんなやりとりをしているなかで、
「ブラレット、いいね」という話になって。
流行りはじめているんじゃない? って。
- 藤井
- ワイヤーもパットもついていないから、
締め付け感がなくって着心地がいいんです。
バストラインをキレイに見せるし、
ちらっと見えても大丈夫。いいですよね。
‥‥と、つくりはじめたんですが、
意外にたいへんでした。
-
西山さんのコメント
何回も何回も、
胸のところの生地の重ね方を検討して、
試作をくりかえしましたね。
- 伊藤
- 結果、こういったレースの下着は、
セクシーになっちゃうことがあるけれど、
できあがったものは「KEnTe」ならではの
「さっぱり、かわいい」ものになりました。
ブラレットと、セットアップのショーツ、
きれいにまとまりましたね。
「KEnTe」さんのラインナップには
ショーツの股上が浅いものもあるんですが、
わたしたちが一緒につくったものは、股上が深いんです。
それがいい。
セットアップで着ると、
ボディスーツみたいに見えますね。
-
西山さんのコメント
ショーツに関しては、
ハイウエストの2種類(レース2種)が
ありますが、どちらとも、
程よいレースの透け感と身体に沿う心地よい履き心地、
響きにくさを実現したデザインになっています。
前身頃にはレースの下にチュールを重ねており、
程よい透け感です。
マチ部分には肌あたりの優しい
シルク100%の生地を使用しています。
ハイウエストで、
腰位置が高めに見える分、足長効果も期待できます。
程よい透け感で軽い見た目なので、
ハイウエスト未経験な方にもおすすめです。
- 藤井
- おなか、ほぼ、あかない。
- 伊藤
- かわいいですよね。
- ──
- これは「weeksdays」のオリジナルですね。
- 伊藤
- はい、オリジナルです。
自分が着て気分が上がるものがつくれて、
よかったなと思ってます。
- 藤井
- でもね、ブラレット、
私が持っていた別のブランドのものは、
薄いレースだけのものだったんです。
それは着ることで
とても気分の上がるものなのだけれど、
機能的ではなかった。
ちょっと、自己満足だったんですね。
- 伊藤
- うん、でも、そういうものって、かわいいよね。
- 藤井
- ええ、そう思っていたんだけれど、
今回のサンプルができあがって
試着したときにおどろいたんです。
気分が上がるだけじゃなく、機能的だって。
動いても胸がずれない。安定するんですよ。
ブラレットって、胸の下に
ぐるりとした部分があることが、
すごく大事なんだってわかりました。
- 榎本
- アンダーのレースの部分ですね。
- 藤井
- はい、レースの下着なのに、ちゃんと機能的って、
なかなかないことだったんですよ。
レースにストレッチがきいていることが、
機能性を高めていますよね。
- 榎本
- よかったです、ありがとうございます。
-
西山さんのコメント
レースの生地は平面なので、
身体のカーブラインに沿わせるためには、
裁断する時のパターン(バストの立体感だったり、
ゴムをレースにつける部分)で、
全てのカーブラインが身体に沿う様、
立体感をださなければならないんです。
そのため、全体のバランスを見ながら、
パターンのラインをmm単位で調整したり、
レース生地のいせ込み分量を調整することで立体的に、
自然に身体のラインに沿うように仕上げています。
プラス、ランジェリーの端にある
レースのスカラップを出す事で、
アウターに響きづらく、
かつ、繊細な雰囲気も演出しています。
レースの柄を生かした、シンプルなデザインだからこそ、
シルエットをこまかく考えながら
パターンを作成していきました。
ほんとうは下着の話がしたい。
- 伊藤
- わたしも、志織ちゃん経由で「KEnTe」を知り、
「買って、使ってみたい!」と、
最初はシルクのブラとショーツ、
ほかにもいろんな素材のものを着てみて、
「あ、いいなぁ」と思いました。
わたし、自分には、
胸を強調させるパットつきのブラは
合わないと思っているんです。
べつにそんな、なくてもいいじゃない? と。
誰のためでもなく、自分がいちばんラクで、
かわいいものをつけたいから、
無理してかたちつくらなくてもいいと。
- 藤井
- うん、うん。
- 伊藤
- コロナ禍の前ですが、たまたま娘とパリに行ったときに、
彼女が安いブランドの下着をいっぱい買ったんです。
かわいいんですよ。
そのなかに、この「ブラレット」という、
キャミソールのような
ブラジャーのようなものがありました。
- ──
- 「ブラレット」。
- 伊藤
- そのときは知らなかったんですけれど、
これかわいいな、って。
娘のはふんわりした印象のものでしたが、
外国のもので、レースの下着って、
きれいで、服に影響をしないのが
いいところではあるんですが、
バストトップがわかってしまうほど透けていて。
- ──
- ヨーロッパの方は平気だといいますね。
- 伊藤
- フランスに住んでいる知人も、
パリだったら気にならないと言いますね。
でも日本ではやっぱりいろいろ気にすると。
- 藤井
- 「ポチ問題」という言い方もあり、
みんな気にしてはいますよね。
- 伊藤
- そうそう。だから、その配慮もしつつ、
着心地が良く、かわいいレースの下着が
「KEnTe」だったらつくれるんじゃないかな、って。
下着って「これだけあればいい」というものではなく、
シチュエーションによって替えたいものなので、
そのひとつに、あったらいいな、と。
それにね、こういうタイプの下着で
上下を揃えるのって、すごく気持ちが盛り上がる。
- ──
- みなさんは、朝、服を決めてから下着を?
逆のこともありますか。
- 伊藤
- わたしは靴と服を決めて、
下着はあとから考えます。
みんなは?
- 藤井
- どっちもありますよ。
すごくかわいい下着を買ったばかりなら、
それをつけたい気持ちが先かな。
そのあとに服を考えます。
- 伊藤
- そっか。まわりの人に聞いたことがないけれど、
どれぐらいの割合なんでしょうね、
服と下着を選ぶ順番って。
- 藤井
- 下着が好き、という女性は、
増えている気が、すごく、します。
- 榎本
- 私の周りは、下着の業界にどっぷりなので、
やっぱり下着から選ぶ人が多いと思います。
そもそも、職業柄、下着の量が、
たぶん人の10倍ぐらいあると思うんですよ。
くらべたことがないんですけれど、
サンプルを着用する機会も多いですし、
たぶん、お洋服より多いです(笑)。
- ──
- じゃあ、下着から選んで洋服を決めることは当たり前。
- 榎本
- そうですね。
- 藤井
- 男性は、トランクスから決めるとか、
下着がファッションを左右することは
あんまり多くないかもしれないですね。
でも男性の下着にも流行りがありますよね。
以前はトランクスだけだったのが、
ブリーフになってビキニが出て、
ボクサーになって、と。
- ──
- 快適さと、下着一枚になったときに
そんなに恥ずかしくないというところが、
ボクサーショーツが流行っている
ポイントかもしれないですね。
- 伊藤
- なるほど。わたしも、例えば、
温泉とかで脱ぐ機会があったりすると、
ちょっと水着っぽくみえる、
ブラキャミとショーツが上下お揃いのタイプがいいかな、
と思うことはありますよ。
- 藤井
- なるほど、シチュエーションから選ぶことも
ありますね。
- 伊藤
- でもね、わたしは、下着って、
引き出しに入っていて美しい状態が
すごく好きなんです。
- 藤井
- 伊藤さん、そのために引き出しを買ったんですよね(笑)。
- 伊藤
- そうそう、引き出しを買ったんですよ! 下着用に。
専用というわけではなくって、
上の浅い段はピアスなどを入れる
ジュエリーボックスがわりにしたり、
下にはスカーフを入れたりしています。
いい感じですよ。
- 藤井
- それって、下着好きにとって、最高の夢です。
- 伊藤
- でもね、入れ替えていて思ったんですけど、
「こんな数、ほんとうは、いらないのかも?」。
- 藤井
- (笑)まさこさんっぽい考え方!
- 伊藤
- 季節ごとに、いいものを、
ちょっとずつ買えばいいんじゃない? って。
それは靴下もそう思ったんです。
- 藤井
- 私は「いろいろ」が好きだから、
たくさんあったほうがいいな。
- 伊藤
- いろいろ‥‥選びたい? 毎日。
- 藤井
- そう、選びたいんです。
周りの、下着にあまり興味のない人に聞くと、
シンプルで安いものを買って、
傷んだら捨てて、というふうに使っているみたいです。
パターンはあんまり持たないし、
黒、寄せる系、ラクな系、
ぐらいのバリエーションという人が多かったですよ。
- 伊藤
- そっか。「KEnTe」の打ち合わせで、
世の中には下着をいかに効率よく収納するか、
その目的の収納用品はあるんだけど、
見て盛り上げるみたいな感覚のものはないね、って
話になりましたね。
榎本さんはどうやって収納してますか?
- 榎本
- 私は、浅い引き出しに、
仕切りだけで売っている収納用品を使って、
たたんで入れていますよ。
- 藤井
- 色分けとかしますか?
- 榎本
- そうなんですが、好きな色が偏っちゃって、
結局同じような色ばっかりになっちゃうんです。
- 伊藤
- ちなみに、引き出しを買うまでは、
クローゼットの中に、ポリプロピレンのボックスを入れて、
そこに収納をしていたんです。
それをやめて、その空間に棚をつくり、
自分でペンキを塗ったりして活用して、
下着は引き出しに引っ越しました。
- 榎本
- まさこさんのその引き出しの中、
きっと、かわいいでしょうね。
- 藤井
- ちらっと見せていただきました。
すっごくかわいいんですよ。
そうそう、「この下着かわいい!」って、
女性どうしで見せたりします?
私は旅行先で自慢します(笑)。
「かわいくない? これ!」って。
- 伊藤
- お友達も見せてくれるの? 旅行のときに。
- 藤井
- 見せてくれる子もいますね。
「志織が紹介してたの、私も買ったよ」
っていう子もいれば、
「いいね、いいね」って言ってくれるけど、
自分のはべつに見せない子も。
私も「見せて」とは言わないから気づいてないけど。
自分が見せることに夢中だから。
- 伊藤
- (笑)そうなんだ!
- 藤井
- それに私、女性の前だったら
着替えるのも平気だから、
見せるつもりがなくても見られているかも。
「こないだ、志織が着てたのさ、ここのでしょう?」
って言われたりしますよ。
それはそれで嬉しいっていうか、
下着に興味がでる人が増えるのはすごい嬉しい。
- 伊藤
- そうですよね。
- 藤井
- 見せなくても見えてるなんて、
なんだろう、幸せでしょうがない(笑)。
- 伊藤
- (笑)
大人が着られるかわいさを。
- 伊藤
- わたしに「KEnTe」を教えてくれたのが藤井志織さん。
その志織ちゃんが「KEnTe」を知ったのは、
インスタグラムがきっかけだったとか?
- 藤井
- そうなんですよ。
- 榎本
- 私から、藤井さんのインスタグラム経由で
お声掛けをさせていただいたんです。
藤井さん、ときどき、
ランジェリーのお話をされているのを知って。
- 藤井
- もともと「KEnTe」のファンだったんです。
最初に着用したのは、「KEnTe」のリブ素材で、
テラコッタ色のものでした。
それが、とてもかわいくて、
自分のインスタで紹介したんです。
ほかにもいろんな場所で
「すごく好きで」と伝えたりしているうちに、
お声掛けをいただいて、
「一緒にやってみませんか」と。
- ──
- 志織さんは、編集やライティングのお仕事を
なさっている方と認識しているんですけれど、
こういったプロデュースのお仕事も!
- 藤井
- いえ、商品づくりの経験はありませんでした。
すこしだけやっていたと言えば、友達のお店を手伝って、
バイイング(買い付け)に参加しているくらいで。
でも、出版社にいた時、通販ページ担当だった経験もあり、
商品開発っておもしろい仕事だなと感じてはいたんです。
「好きなことだったらやってみたい」と。
- ──
- それでインスタでやりとりが始まって?
- 藤井
- はい。そして、すぐに会いに行きました。
- 伊藤
- すごいですね、インスタって。
- 藤井
- でも、ホント、最初は、
ただ好き勝手に「KEnTe」がいかに好きかを
話すだけでしたね。
そうしてじっさいに下着をつくることになったんですが、
その時は、かなり数を絞っての生産でしたから、
そんなに大きな仕事をしたとは言えないんです。
- 伊藤
- もともと「KEnTe」さんは、
いろんなかわいい下着をつくっていますよね。
母体となるRAVIJOUR(ラヴィジュール)
という会社の中には、いくつも下着のブランドがあって、
なかにはとてもセクシーなタイプもある。
そんななかで、「KEnTe」はちょっと違いますよね。
- 榎本
- はい。「KEnTe」を最初につくったのは、
西山まりというデザイナーです。
彼女が、40代になって思ったことが、
ラヴィジュールのなかには
自分の世代に合うものが少ないということでした。
そこで、幅広い年代の人が楽しめるような
下着をつくりたい、ということで、
「KEnTe」を立ち上げたんです。
大人でもやっぱりかわいい下着という選択肢がほしい。
そのイメージで話し合ってつくっていきました。
KEnTeの構想は2018年よりスタート、
そして2019年2月にローンチしました。
- 藤井
- ルックは毎シーズン、イメージが変わるんですが、
いつもかわいい。
ただ、世の中の「かわいい」とは違っていて、
これ、表現が難しいんですけれど、
「ふんわりとかわいい」下着は世の中にあったんです。
でも「KEnTe」は、そういうものではなく、
なんて言うんだろう、「サッパリしてた」んです(笑)。
- ──
- サッパリしてて、かわいい?
- 藤井
- そう。モデルの女の子もかわいくて。
- ──
- 過剰に色っぽいわけではなく?
- 藤井
- そう。だけど、スポーティなわけでもないし、
無機質で、女性らしさを感じさせないというわけでもなく、
ちゃんとオシャレで。
どちらかといえばお洋服みたいな感じでしたね。
- 伊藤
- そうそう、色づかいとかも、かわいかったですよね。
- 藤井
- いまの「KEnTe」も
そのコンセプトを継承しているのだと思うんですけど、
ブランドを続けてこられたなかで、
いろんなタイプの下着が増えましたね。
- 榎本
- はい、そうですね。
- 藤井
- 最初はレースの下着もなく、
ノンワイヤーだけでした。
いまはちょっと、ワイヤーのタイプもある?
- 榎本
- そうですね、でも、ボーンだけですね。
全体を支えるワイヤーとは違い、
脇の部分だけに、支える板状のものを入れるんです。
- 藤井
- ワイヤーが強く入っていると、
ちょっと苦しいんですよね。
それで脇だけ、ボーンを。なるほど。
ちょっとあるだけで、お肉が流れないですからね。
- 伊藤
- きっと、西山さんがデザインしたものを、
専門のパタンナーのかたが立体にしていく、
ということなんですよね。
- 榎本
- はい、「KEnTe」のものづくりは、
西山が考えた基本のスタイルを、
周りのチームがかたちにしていく、
というイメージです。
- 藤井
- 「KEnTe」はパタンナーのかたもすごいんですよ。
母体のラヴィジュールが下着メーカーですから、
とても専門性が高く、優秀な人が多いんです。
下着ってとっても難しいんですって。
- 伊藤
- そうですよね、肌にいちばん近いものだし。
- 藤井
- 縫製も違うし、服より誤差が厳しい。
だからパターンも難しいんです。
-
西山さんのコメント
今回は、締め付けすぎず、シンプルなデザインで
いかに自然に身体のラインに沿わせるようにするか? が
大変なところでした。
全体のシルエットにある、
カーブラインのパターンの微修正を、
何度も何度も行なっています。

景色よく、気分よく。
去年の秋に、
チェストを買いました。
深さ10センチ。
引き出しは5段。
開けた時に、
お気に入りの下着が、
一目で見渡せる。
ずっとそんなチェストが欲しかったのです。
大きすぎず小さすぎず。
程よいサイズのその中に入れているのは、
ふだん大切にしている下着類。
ことに気に入っているのは、
一番上の段におさめた、
繊細なレースやシルクの下着。
この引き出しを開けるたび、
きれいだなとうっとりしたり、
なんてかわいいんだろ、とニヤニヤしたり。
時々並べ替えては、
ひとり楽しんでいるのです。
最近、この引き出しに、
仲間入りをしたのはKEnTeの下着。
これがくわわって、
引き出しの中の景色が
さらに美しくなったような気がしています。
今週のweeksdaysは、
KEnTeのレースブラレットとレースショーツ。
「美しい」はもちろん、
つけ心地も抜群。
つけている人の気持ちを豊かにさせてくれる、
そんな下着なんですよ。
人生は決断の連続。
- 伊藤
- わたし、ウー・ウェンさんのレシピの
「肉団子のスープと青菜の炒め物」を
よくつくっています。
ほぼ、それで、うちは暮らしているようなものです。
- ウー
- ありがとうございます(笑)。
- 伊藤
- ウーさんの料理って、ひとつレシピを覚えると、
バリエーションがいっぱいできるんです。
- ウー
- そうです! ひとつ覚えとけばね。
- 伊藤
- ウーさんの料理教室に参加したとき、
中国料理の基本はほんとにシンプルで、
「いい油といい塩」だと知りました。
そのときに印象的だったのが、
「調味料の味、しないでしょう?
素材の味がするでしょう?」というウーさんの言葉。
ほんとうにそうだって、ハッとしました。
- ──
- お2人はいつからのお知り合いなんですか?
- 伊藤
- 3年ぐらい前ですよね。
- ウー
- そうです。
- 伊藤
- あ、でもわたしはもちろん、
存じ上げてはいましたよ。
- ウー
- それは、お互い、そうでしたよね。
年齢は違うんですけれども、
多分、私がデビューしたときと、
まさこさんのデビューは、近いですよね。
1997、8年頃ですね。それからも
「まさこさんがウーさん大好きなんだよ」って、
いろんな方から聞いていましたよ。
ただ、なかなかご一緒する機会がなかった。
- 伊藤
- そうですよね。
- ──
- きっかけはなんだったんですか?
- 伊藤
- 小麦粉料理の本の改訂版をつくるというときに、
スタイリングで参加させていただいたんです。
- ウー
- 出会ったのはその前よ、
私の教室にね、来ちゃったんですよ~!
なんでまさこさんが来ちゃったんだろうね~って、
びっくりしちゃった。
- 伊藤
- (笑)「来ちゃった」って!
すごぉーーーく、楽しかったです!
- ウー
- だけど全然、初対面だと思えなくって、
ほんとにこんなに気が合う人がいるんだと思いました。
- ──
- ウーさんの教室って、
きっと、面白いんでしょうね。
- 伊藤
- すごーく、面白いの!
わたしぐらいの年で、
かなり料理をしてきた感じの人も多いんです。
「今日はこのレシピを教わりました。
それを家に帰ってつくりましょう」
という感じではなく、
ウーさんのデモンストレーションを見て、
講義を聞く、みたいな感じなんですけれど、
なぜ調味料が少なくてシンプルなのかとか、
いろんなことに応用できる料理の基本を教えてくれる。
ウーさん、1時間半ぐらいずっとお話をなさいますよね。
そのパワーってすごい! と思って。
- ウー
- 頑張って日本語を喋ってるの。
- 伊藤
- すごいと思いますよ。
撮影で通っている間にも感じましたが、
いつもなにか拭いているし、
どんなに手間のかかる料理をつくっていても、
あたりがグチャグチャにならないんです、全然!
小麦粉の料理で、黒いエプロンをしているのに、
きれいなままなんですよ。
ウーさんいわく
「黒いエプロンが真っ白になるのは下手なのよ。
小麦粉がかわいそうでしょ、
エプロンが汚れるのを小麦粉のせいにして、皆」
とおっしゃって!
- ウー
- ほんとよ(笑)。
だって小麦粉は汚してないでしょ?
汚すのは人間なんだから。
- 伊藤
- ほんっと、きれいに料理ができていくのが、
すっごい面白いんです、ウーさんの教室。
- ──
- それはウー先生の真似をすると
できるようになるんですか。
- 伊藤
- うーん? ‥‥すぐにはできないけれど、
コツは教えてもらえるから、上達しますよ。
あとね、「中国の主婦は、餃子の皮を伸ばしながら
冷蔵庫に何があったかなって、中身を決めるのよ」とか、
そういうお話も楽しくて。
- ウー
- 餃子はそうですね。
その後、本の改訂版の依頼をさせていただいたんですが、
もう、まさこさんはスタイリストというよりも
プロデューサー、作家としてご活躍なさってるから、
お皿を選んでもらう仕事はなさらないかもと思いつつ、
編集の方に「ダメ元で聞いてみてくれる?」って。
- 伊藤
- その編集者というのが、「weeksdays」でも
記事を書いてくれている、藤井志織さんだったんです。
- ──
- なるほど、そんなつながりだったんですね。
- 伊藤
- そりゃもう「やります、やらせてください!」ですよ。
もう是非にと。
- ──
- それで1冊丸ごと改訂版をつくった。
- ウー
- 改定版と言っているけれど、
ぜんぶ、新しくしましたね。
- 伊藤
- ウーさんとお仕事をして、
ウーさんのまわりがいつもスッキリしている理由が
そこかしこにあることに気づきました。
なにしろ判断が速いですしね。
「や、それは嫌い」「それいいわね!」と、
なんでも決断が速い。
- ウー
- だって世の中のことって、
それぞれの結論があるじゃないですか。
それが欲しいか欲しくないかだって、
結論を出さないといけないわけですよ。
あまり考えずに買わないと決めて、
後から買えばよかった、なんて、絶対嫌でしょう?
やっぱり一期一会、出会いの大切さですよ。
いらなかったらいらないで、相手があることでも、
「あ、そっか、これはやっぱり合わなかったんだ」って
諦めがつく。
モヤモヤさせることのほうが失礼だと思うから、
速く決断するんです。
- 伊藤
- ね?
- ウー
- 「またあとで‥‥」とかって、
期待させるのもよくないし。
- 伊藤
- 決断が速いのっていつからなんですか?
- ウー
- 小さな頃からそうかもしれない。
性格的なものかもしれません。
大人になってからも、欲しいものは絶対欲しいから、
値札を見ないで買っちゃうんですよ。
レジに持って行って
後悔することもあるんですけど(笑)。
あとブランドは見ない。
というか、ブランドに左右されずに、
自分の目でこれがいいかどうかって考えます。
- 伊藤
- 欲しいもの=(イコール)買うもの、ですもんね。
「その決断が潔い空間を生む」っていうことですね。
決断の連続ですもんね、毎日。
- ウー
- そう。決断しないと進められないから。
- ──
- どうしよっかなって思ったら、
やればいいじゃないの、ってことですね。
- ウー
- そうです。あるいは「やらない」と決める。
ハッキリさせる。
- 伊藤
- そうそう。後回しにはしない。
掃除も後回しにはしない。
- ウー
- しません。すぐにやります。
- 伊藤
- お料理を仕事にされる方って、
清潔感は大きな信頼ですものね。
- ──
- 最近また、お2人で組んでのお仕事を?
- 伊藤
- そうなんです。炒め物の本をつくりました。
- ウー
- そう。炒め物の本!
4月に発行予定です。
- 伊藤
- まだすこし先ですが、
楽しみにしていてほしいです。
そこに掲載されるウーさんの麻婆豆腐、すごいですよ。
これがつくれたら、ちょっと自慢できます。
ほんともうビックリの連続でした。
「火加減はそれでいいんだ?!」とか、
火にかけるまでの作業が、
調理の工程の大事な部分の
70パーセントぐらいなんだだとか。
- ウー
- そうですよ! 炒め物は下ごしらえですから。
炒め物だけではなく、料理全般も、生活もそう。
皆、結果ばっかり見てるでしょ?
たとえばまさこさんはきれいな空間に住まわれてるな、
って、そういう憧れがあると思うんですけど、
見えないところの努力は、誰も見ていないじゃない。
料理も一緒ですよ。
美味しいか美味しくないか、それは結果なんだけど、
それに至った努力が大事です。
やっぱり努力をしないと。
何にしても簡単にはできないと思うんですよ。
- 伊藤
- ほんとうに、そうですね。
- ウー
- うん。それを伝えるのに、
炒め物が一番、説得力があるかなと思っています。
- 伊藤
- ウーさんとのお仕事は楽しいですよ。
もちろんあらかじめメニュー名や材料はわかるんですが、
切り方もそれぞれだし、まさしくライブでしたよ。
わたしも「あ、じゃ、このお皿で!」みたいな。
炒め始めてから器を決めていました。
- ウー
- あのスピードと判断はね、
もうまさこさんしかできないと思う。
- 伊藤
- そんなことはないですけれど、
切っているときに「あ、ナス、あれぐらいに
おっきく切るんだ?! じゃあこのお皿じゃダメ」とか。
- ウー
- ほんとにライブです。
私たちの作業の様子を
取材していただきたいくらいです。
- ──
- ウーさん、普段のご自身の料理は、
器を先に決めることはあるんですか。
- ウー
- 決まってないですよ。
だって、おんなじキュウリにしてもおんなじナスにしても、
毎日、違うでしょ。
先にお皿を決めてそこに盛ることも、
できないわけじゃないですけど、
できあがったものから器を考えるほうが、
気持ちがいいです。
まさこさんとの仕事が楽しいのは
その気持ちよさを共有できるから。
私が先にスタートするかもしれないけど、
おんなじ目的で、途中で伴走してもらって、
最後に一皿にまとめるというところに
到達していくっていうのは、ほんとにね、気持ちいい。
私、もう、楽しみでしょうがないの。
どんなお皿に盛るんだろうなぁと。
「この子の住まいはどこになるんだろう」って。
チームの皆、緊張してはいるんだけれど、
その最後の目的が同じだから、楽しいのよ。
まさこさん、また1冊つくるって言ったら、やってくれる?
- 伊藤
- 是非!
- ウー
- よかった!
- 伊藤
- ウーさん、今日はありがとうございました。
最後はタオルの話じゃなくなったけれど、
お話できてよかったです。
- ウー
- こちらこそありがとうございます。
またね、まさこさん。
手や身体を拭いたあとは。
- 伊藤
- このタオル、発売当初は
バスタオルとフェイスタオルの
2サイズだったんですが、
今回、ハンドタオルもつくったんですよ。
コロナ禍のなかで手を洗う回数が増えて、
使うたび洗うので、ちっちゃいのがあったらいいなぁ、
と思ったんです。
- ウー
- それこそ、ハンドタオルが、今、すごく欲しいのよ。
私、タオルは厚みがないと嫌なんですね。
いまは京都の老舗旅館のものを使っていて、
フワフワでしっかりしているのだけれど、
パイルがすこし長いので、洗った後にちゃんと
こう(空気を含ませるようにしっかり振ることを)しないと
乾いたときにゴワゴワになっちゃうんです。
その点、「weeksdays」のタオルはいいですよ。
ハンドタオル、うちは、全部、これで揃えます。
- 全員
- わぁ~!(拍手)
- 伊藤
- ありがとうございます。
そうなんですよ。全部同じもので揃えるって、
気持ちいいんですよね。
タオルの入っている棚や引きだしを
開けたときも気持ちいい。
ウーさん、そんなふうに、
同じもので統一をするのが好きで、
たとえばお掃除のときはこのウェア、
外に出るときはこのウェア、って、
決めていらっしゃるって。
- ウー
- 豊かな人生じゃないんです。私(笑)。
まさこさんの世界は私の憧れ、柔らか~いでしょ?
私はカチンカチンすぎて、つまらないと思うんです。
- 伊藤
- いや、潔くてかっこいいです。
たくさん揃えてくださっているんですが、
「これはお客さま用」というわけじゃ、ないんですよね?
- ウー
- こういうものって、お客様のためにと、
皆、用意をしていると思うんですよ。
でもね、そんな必要はないと思うの。
お客様にも私とおんなじものを使っていただくのも、
ひとつのおもてなしだと思うから。
だってホテルに行ったら、
毎回自分のためだけに用意しているわけじゃないでしょ?
誰が使ってもいいように、常に清潔にしているわけで。
おんなじことだと思うんですよ。
だからうちに来ていただいているのであれば、
私とおんなじものを使ってもらう。
それが、私も嬉しいんですよ。
ここに来たら「うちの人」だと、
私はそういうふうに思ってるの。
だから全部同じもので揃えたい。
- 伊藤
- お客様用だと区別をしていないけれども、
いつでもお客様を呼べるようになっている。
つまり、ご自身がちゃんとしている。
散らかってないんですよ、絶対。
- ウー
- いつもそうだから。毎日掃除するもの。
私、お客様が来るからと、わざわざ掃除をしないですよ。
- 伊藤
- いつも、朝起きてすぐにお掃除をなさるから。
- ウー
- この空間は自分のためじゃないですか。
なら毎日キレイにするのが一番じゃない?
- 伊藤
- お掃除が好きというよりも、
キレイな状態がお好きなんですよね。
- ウー
- そうなの!
- 伊藤
- それ、わたしもそうです。
- ウー
- やる気が出るでしょ。
- 伊藤
- 出る出る。
- ウー
- グチャグチャになっている台所でご飯をつくろうと思うと、
1回片付けてからになる。
そうすると、もう気持ちは冷めてしまうのよ。
ここに立って、すぐ何かスタートできる、
っていうような状況を一番につくりたい。
- 伊藤
- おんなじです!
ウーさんとわたし、
全然タイプが違うように見えて、
言ってることが同じ。
- ──
- まさこさんも朝起きたときに、
全て片付いた状態で1日が始まって欲しいから、
夜のうちにちゃんと片付けると
おっしゃっていますよね。
- 伊藤
- 片付ける時間は一緒だもの。
- ウー
- そう。いつやるかっていうことですよね。
朝起きて散らばったものを見るのは、すごく嫌ですよ。
せっかくのいい朝なのに。
‥‥って、すみません、偉そうね。
- 伊藤
- とんでもないです。
これを買って下さったと聞いたときに思ったのは、
「ウーさんのあのキレイなおうちに
これが並ぶんだ!」っていうイメージでした。
- ウー
- 私ね、バスマットも欲しいの。
- 伊藤
- マット!
そうですよねぇ。
- ウー
- そうすると、うちはホテルになるんだもん(笑)。
- 伊藤
- そうですね。
以前、いちど、薄手のリネンで
大判のバスマットをつくったことがあります。
でもきっと、ウーさんの思っているのは、
もっとホテルっぽいものですよね、きっと。
1人ずつ変えるイメージですか?
- ウー
- マットはね、1人1枚ずつはいらないと思う。
家族が2人なら1枚で十分じゃない?
今私が使っているのは、
丸い石畳が並んでいるかのような、
凹凸のある厚手のタイプです。
最初は、すっごく大きなものを買ったんだけれど、
洗って乾かすのが大変で、
特に湿気の多いときには乾かなかったので、
今は、ちっちゃいものを使ってるんです。
- 伊藤
- ポコポコしてるんですね、なるほど。
バスタオルのサイズは大丈夫でしたか?
「weeksdays」のタオルは68センチ×130センチです。
- ウー
- バスタオル、強いて言えば、
私にはもうちょっと小さくてもいいかもしれない。
それは今使っている旅館のタオルが
60センチ×120センチだから。
- 伊藤
- 使い慣れたサイズってありますものね。
以前、欧米のホテル仕様の大きなタオルに憧れて、
買って使ったことがあるんですけれど、
厚くて大きいので、洗濯しても乾かなくって。
それで現在のサイズに落ち着いたんですが、
ウーさんには、ちょっと大きく
感じられるかもしれないですね。
- ウー
- でもフェイスはこれ(34センチ×80センチ)で
いいと思います。
- 伊藤
- サイズ感って難しいですよね。
髪の長いかたは、大きめがいいとおっしゃったり。
ちなみに、わたしの知人のご夫婦のところでは、
バスマットを使わないそうです。
バスルームの中で全身を拭いて、
最後に足裏もきれいにして出るんだそうです。
しかも、最後に使った人は、
浴室全体をタオルで拭いて、
そのまま洗濯機に直行、だそうです
- ウー
- それ、私もそうだけど?
- 伊藤
- え?!(笑)
- ウー
- 私、お風呂上がりに、
使い終わったバスタオルで
浴室を全部拭きますよ。
着替えてから、
洗面所のすみずみをピカピカに拭きます。
- 伊藤
- 着替えてから‥‥。
わたし、してない!
- ウー
- だって、どうせ洗っちゃうんだから、
同じタオルで全部拭いちゃえばいいんですよ。
お掃除をして、拭いて洗濯機に入れれば、
浴室もタオルもどちらもキレイでしょ?
とくに夏は、なかなか浴室内が乾かない。
うちは全体が真っ白だから、カビが生えてくると、
すっごく気持ち悪いんです。だから拭くの。
洗面所も同じです。
使ったタオルで洗面ボウルまわりを
全部拭いてからお洗濯。
- 伊藤
- それはわかります。
わたしもハンドタオルを1日何回か替えるんですが、
そのたびに、全部拭いてます。
蛇口とかピカピカにします。
- ウー
- 私も蛇口をいつも拭きます。
- 伊藤
- ウーさんは、いつもどこかを拭いているんですよね。
汚いとすごく気持ち悪い。
水垢とかも溜めちゃうから取りにくいのであってね。
- ウー
- すぐ拭けばキレイになる。
放っておくと、洗剤を使わなければ取れないでしょう?
それは環境にもよくないですよね。
だから拭けばいいの。
- 伊藤
- そうですよね。
インスタグラムがきっかけで。
- 伊藤
- ウーさん、今日はありがとうございます。
嬉しいです。
- ウー
- こちらこそありがとうございます。
- 伊藤
- 前にわたしがインスタで
「タオルをグレーに買い替えた」って書いたら、
すぐに反応して下さって、
同じタオルをたくさん買って下さったんですよね。
- ウー
- そうなんです。
でもね、私、インスタをはじめたの、
去年の3月ですよ。
まだ1年にもならないの。
- 伊藤
- ご自身で更新を?
- ウー
- とんでもない! できるわけがないですよ。
- 伊藤
- (笑)
- ウー
- 私の考えですと、
本をつくったり、雑誌のページを任されて、
時間をかけて
完成度が高いものをつくるのが表現なんですね。
でもインスタには、
速報や生放送みたいなイメージがあるので、
自分にはできるわけがない、と思っていたんです。
- 伊藤
- なるほど。
- ウー
- 子どもたちにも注意されたんです。
「何人が見ているか分からないよ、
1回出したものは、迂闊なことを書いたと気づいても
広まってしまって回収ができないから、
無理してやらなくていいよ」って。
写真にしても、「インスタの写真と、
ママの本でプロが撮ってくれる写真は、
全然違うんだからね」って。
「見て下さる方たちとの距離感がないようにするのが
インスタの写真の撮り方だ」と。
もうすっごく、上から目線なの(笑)。
- 伊藤
- そうでしたか。
子どもたちのそういう意見ってすごく大事ですよね。
- ウー
- そう、すっごく大事だなぁと思って。
- 伊藤
- 編集者の人たちは、
そんなふうに言えないですもの(笑)。
子どもに気づかされることは多いです。
うちもそうですよ。
- ウー
- そうですよね。
「ママは多分無理だと思うよ」って、
もう完全に100パーセントのダメ出し。
そう言われて「たしかに!」って。
でも出版社の方たちからは、
「ぜひインスタを開設してください。
絶対面白いものができるから」と。
普段、私が言うような一言、二言でも、
みんなにとっては必要なこともあると思うと。
それを聞くと私もやる気満々になるのだけれど、
子どもたちの話を聞くと、やっぱりダメだ、って、
もう、自信が、喪失するんですよね。
- 伊藤
- そうなんですね。
- ウー
- 私、ず~っと休んでたんですよ。
コロナ禍で一昨年の3月からず~っと。
料理教室はこの2年間に2、3回だけ。
生徒さんたちには、
最初は月に1回メールを送ったりしていたのだけれど、
もっと、伝えるのに、他の方法がないかしらと、
インスタというものがあるのなら、
皆が喜んでくれるかなぁ、
そろそろ始めようかな、と思ってはいたんです。
コロナ禍の終わりが見えない中だったので、
インスタをやることは、いいんじゃないかなって。
もっと手軽にできるのだったらいいなって思うんですが、
若い子たちの感覚についていくのがたいへんで。
私、来年は還暦ですから、
そこまで頑張らなくていいのかも? とも。
- 伊藤
- インスタ開設に、そんな葛藤があったんですね。
- ウー
- そんな中、まゆ──、息子のお嫁さんが
一昨年の11月に我が家に来ました。
そのとき「まゆがいればできるかなぁ?」
って思ったんです。
彼女も手伝ってくれると言うし、
子どもたちも、それなら安心だということで、
やっと、始めました。
- 伊藤
- よかった!
インスタ、いいところがありますよね。
それこそライブじゃないけど、
雑誌とか本だと撮ってから数ヶ月先に発表になるから、
その間に変わっちゃうこととかもありますけれど、
インスタならスピーディに伝えることができる。
そのインスタがご縁で、
ウーさんが「weeksdays」のタオルを
買ってくださったわけですから、
やってくださってよかったって思います。
何枚買ってくださったんでしたっけ。
- ウー
- 12枚です。
- 伊藤
- 1ダース!
ありがとうございます。
- ウー
- 私ね、タオルにはすっごくうるさいの。
だって毎日のことだから。
本来であれば、タオルは全部真っ白のほうが
理想なんですけれど。
- 伊藤
- わたしもです。
- ウー
- でも、無理よ~! うちでは。
絶対無理ですよ。
- 伊藤
- ご本の中で、どうしても汚れちゃうと書かれていましたね。
- ウー
- そう、白いタオルが汚れると、
お家の洗濯機で洗って元に戻すことは至難の業。
だから、ず~っとね、
どんな色がいいのかなぁって思っていたところに、
これ(グレーのタオル)に出会ったんですよ。
- 伊藤
- 髪の毛をカラーした後に拭くのに、
真っ白だと気をつかうじゃないですか。
- ウー
- そう! そうそう!
- 伊藤
- それで、グレーがあればいいんだと思って、
それでつくったんですよ。
- ウー
- 男女とわず、誰にもいいでしょう? この色であれば、ね。
- 伊藤
- まずうちの娘が「うちには何で白いタオルしかないの?」
って言いだしたんですよ。
カラーするときに困るからと、
量販店で茶色いバスタオルを買って来て。
その姿を見ていて、それまで
「タオルは真っ白」っていう考えだったんですけど、
色付きもいいんだと思ったんです。
グレーだったら男の人の部屋にも、
うちにも合うかな、と思って。
- ウー
- そう!
いろんな色があるのは、ちょっと嫌なんですよ。
なんでもかんでも同じものを
数を揃えて買うのが好きなんです。
- 伊藤
- ウーさん、全部そうですよね。
菜箸はここのもの、エプロンはここのものって、
全部決まってますよね。
- ウー
- そうなの。だからね、人生がね、すごく狭いの。
- 伊藤
- (笑)そんなこと、ないですよ!
- ウー
- いえ、ほんとに狭いですよ。
もう「これ!」しかできないんです。
情報がたくさんあるこの時代だからこそ、
どれが一番いいのか、選びづらくなっている。
まさこさんが身近にいてよかったです。
これだったら見ないで買っても
絶対間違いないと思うもの。
そして、買うなら12枚。
いまはお客さまが来ないけれど、
いずれまたいっぱい来る日もあるだろうと。
そういうときのためにもね。
- 伊藤
- 嬉しいです。
ことしもたのしみ、ミモザのリース。
ミモザのある場所は、
ただの自分にかえる場所。
@sachi.no_sukeさん
(推し活に目覚めた2児の母)
箱を開けている途中から
ミモザの優しい香りが漂ってきて、胸が高鳴りました。
そして、花が落ちてしまわないように
恐るおそる取り出して、やっとリース全体が見えた時、
「わぁぁ」と思わず声がもれました。
(新生児だった子どもたちを
抱っこしたときの感覚がふとよみがえりました。)
今は家中に“子どもたちが遊んだ跡”がありますが、
それを愛しく思える日もあれば、
イライラしてしまう日もあって。
だから最近、リビングダイニングの一角に
私専用のスペースをつくりました。
大切にしているぬいぐるみ、お気に入りのキャンドルや
愛読書など自分の“好き”に囲まれると、
お母さんじゃない、ただの自分に
スッと戻ることができて元気が出ます。
だからこのミモザのリースも、
その場所の壁に飾らせていただきました。

▲ミモザのリースを飾ると、部屋全体がパッと明るくなりました。
真正面から見ても、
下から見上げても、
斜めから見ても。
ミモザの花が
自由に飛び跳ねているような感じがして可愛いです。
ミモザそのものの動きを大切に
組まれた(編まれた?)のだろうなぁと、
リースを作られた方の優しさも感じられました。
目を向けるたびに元気をもらっています。

▲前から見ても、下から見ても、斜めから見ても可愛い!

▲ミモザの香りに誘われて、6歳の娘もやってきます
キッチンがぱっと華やかに!
ミモザの場所が好きな場所に。
@mi_eri_05さん
(自然豊かな場所に住む、子育て中のお母さん)
ミモザのフレッシュな香りと
黄色いふわふわな粒が、
可愛いでしょ! とばかりに目に飛び込んできました。
思わずニッコリとしました。
この、素敵なミモザのリースをどこに飾ろう?
迷いながら、いくつか候補にしていた箇所に
飾ってみました。
ヴィンテージ家具の上やキッチンです。
ヴィンテージの家具の上は、
ミモザの綺麗な黄色がとても素敵で、
落ち着いた家具の色が映えました。
いっぽう、キッチンは、外の光が入りにくく暗い場所。
しかも私は料理が苦手なものですから、
このキッチンに立つのも苦手なのです。
ところが、このミモザには、そんな私を
キッチンに呼び寄せてくれる華やかさがありました。
飾ったとたん、パッと華やかになったのです。
しかも、ちょうど目線の高さにしたことでワクワクして、
なんだかおしゃれなお料理が作れそうな気分になりました。
そのあと、いくつか候補の場所に飾ってみたのですが、
最終的には、やっぱりキッチンが定位置に。
生花は、気分を上げてくれるので、
時々場所をかえて、
常に家のどこかに飾るようにしています。
でも、花瓶のお花も素敵ですけれど、
リースになっていることで、更に特別感がありました。
完全にドライになったら、
床にポン、とおいてもいいかな? と考えています。
飾る空間と時間の変化で
目に映る風景がかわります。
@mari2noさん
(好きな事をして生きていく!)
大学進学のために息子が出ていったのを機に、
「好きな事をして生きていく」をテーマに
動き始めました。
採ったツルや草でドライ植物を作り、
紙モノデザイン、絵、フェルト、
布、土、その時々で自分にしっくりいくモノを使い、
作品にしています。
そんな私のもとに届いたミモザのリース。
箱の中から取り出した瞬間、そっと香った、
その香りのなかに「浄化」という言葉が浮かびました。
湿り気を含んだやわらかくあたたかな
黄色の小さな花をつけたリースの周りの空気は、
知らぬ間に滞っていた冬の空間を
優しく春に向けて浄化してくれる、そんな印象でした。
家の中には、私自身いくつかお気に入りの場所があり、
その中から3箇所を選び、
このミモザのリースを飾りました。
どこもなんてことない場所なのですけれど、
順番に紹介します。

▲光の線が差す、漆喰の壁に。
ちょうどミモザが届いたのが、午前11:30 くらい。
狙ったわけではなかったのですが、飾っているうちに
リースに長くて太めの線の光がさしてきました。
ただの何もない漆喰の壁ですが、
あたたかな黄色のリースに光がさした事で、
心がほっこりと、
あたたかな気持ちになりました。

▲壁隅のコーナーに飾ってある文旦の写真とともに。
何か同系色のモノと一緒に撮りたいなと思い、
この場所を選びました。
決して明るい黄色の文旦の写真ではないのですが、
ミモザの花の優しい明るさが際立ち、かといってリースが浮いてしまわず、
自分好みになったとおもっています。
いろいろ、他に黄色のモノを置いてみたりもしたのですが、
作為的なことが自然にできないので、諦めました。

▲アトリエにある古いガラス瓶の上に。
家の部屋の一つをアトリエにしています。
ここで、デザインや絵を描いたりしています。
この場所には私のお気に入りが
所狭しとあちこちに置いてあります。
その一角に古いガラスの大きな瓶があります。
その上にポンとリースを置いてみました。
真正面から見るのとは違い、
上から、斜め横から見ると、何だか違う雰囲気。
お花が咲いているように見えたりもするし、
帽子をのっけているようにも。
なんだか、とっても自然で
リースもリラックスしているような感じがしました。
みなさま、素敵なレポート、
どうもありがとうございました!
ミモザのリース、ことしも限定生産です。
どうぞ、おたのしみに!
weeksdaysのタオル
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
2月17日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
タオル さっぱり(フェイスタオル、
バスタオル(ともにグレー))
外国のホテルに行くと、
何度も水を通った、
そして乾燥機でからりと乾いた厚手のタオルが
バスルームに用意されていることが多いのですが、
あのなんともいえない、
ちょっとかための質感が好きです。
「拭いてるぞ。水分吸収してるぞ」というような。
でも、家だと厚手のタオルは、
かさばるし、乾きづらいしと
なかなか使うには手強い存在でもある。
(とくに日本は湿気が多いですしね。)
ホテルのタオルのような使用感を生かしつつ、
でもちょっと薄手にならないものか?
‥‥でできたのがこのタオルです。
さっぱりした使い心地は、
気分までさわやかにしてくれる。
このタオルが洗いあがって、
きれいにたたまれ、
バスルームの棚に並んでいる姿を見ると、
なんだか元気になる。
ちょっとはりきった気持ちにさせてくれます。
(伊藤まさこさん)
ミモザのリース
ふわふわ、ぽこぽこ。
ミモザってほかの花にはない、
なんともいえぬかわいらしさがあると思いませんか?
毎年、枝を買って活けていたミモザを、
リースにしました。
テーブルの上に置くと、
ちょっとケーキみたいで、かわいさ倍増。
もちろん壁にかけたり、
椅子にたてかけたりしても。
部屋にあった飾り方でおたのしみくださいね。
また、置いておくと部屋がほのかに春のにおいに。
そこもミモザの魅力です。
ミモザの季節、
イタリアでは男性が女性に
日頃の感謝を込めて、
ミモザの花束を贈る習慣があるとか。
こんなプレゼント、もらったらうれしいなぁ。
(伊藤まさこさん)
ハンドタオル。
白いタオルにくわえて、
グレーのタオルを作ったのは、
ちょうど1年ほど前のこと。
「タオルといえば白」。
決まりのようにそれを守ってきた私でしたが、
カラーした髪を拭くのに気兼ねがいらなかったり、
白いバスルームが引き締まって見えたりして、
「グレーもいいなぁ」
なーんて新しい発見があったのです。
バスタオルとフェイスタオル。
タオルに関しては、
そのふたつで充分‥‥そう思っていた私が、
ハンドタオルも必要と思ったきっかけは、
やはりこの2年で、
手を洗う機会が増えたから。
洗って拭いてが、1日に何度もある今の私の暮らしに、
ハンドタオルは絶対に必要!
‥‥となったのでした。
タオルという、
ひとつのアイテムをとってみても、
その時々で欲しい色やサイズに変化がある。
これはなかなか新しい発見でした。
いつかおばあちゃんになって、
「手ぬぐい一枚だけでいい」とか、
言い出すかもしれないけれど、
当分、フェイスと、バス、
そしてハンドタオルのある生活が、
私の基本になりそうです。
今週のweeksdaysは、
オリジナルのタオル。
サイズは3つ、色は2色。
もうすぐ春。
心機一転、新しいタオルを揃えてみてはいかがでしょうか。
あのひとのコーディネート。その3 デザイナー/布作家 川上直子さん
川上直子さんのプロフィール
かわかみ・なおこ
デザイナー 兼 布作家。
DoI(働衣)主宰。熊本在住。
ギャラリーやショップ、アーティストの
ワークウェアを手がけるほか、
全国で展示会を開催している。
身長167cm。
展示会の予定は、インスタグラムにて。
〈DoI(ドーイ)〉=働衣というブランド名で活動している
デザイナーであり、布作家でもある川上直子さん。
その名のとおり、働く姿を美しく演出する
エプロンやアトリエコートは、
料理家や茶人、アーティストなど
多くの働く人に愛されています。
〈DoI〉の服は、
着ると所作が美しく見えるのがなによりの特徴。
それは計算されたパターンによって成り立つ
シルエットの美しさがあってこそ。
デザイナー本人も、やっぱり所作はエレガントで
その着こなしからも独特の美学が伝わってきます。
「服はとにかくバランスを重視しています。
メンズっぽいものや古着の軍ものの
襟が詰まっている感じとか、
エッジが効いた感じが大好きなんだけど
それらを女性らしく着るのが好き。
だから、古着にきれいめのアイテムを合わせたり、
軍パンにシルク合わせたりしています」
最近、髪も短くしたので、
改めてバランスを試行錯誤中だとか。
「髪の長さが変わると、
コーディネートも変わりますよね。
でも似合わない服があっても
着こなしを変えてみたり、裏返したり、
裾をちょっと入れちゃうとかね、
工夫して自分に似合うようにするのも楽しいんです」
そんなnaokoさんにとって、バッグは最近の悩みのひとつ。
「もういい大人だから革がいいなと思うけれど、
かっちりしすぎちゃうのは違う気がする。
ビジネスバッグを持つ仕事でもないし、
入学式のようなフォーマルなシーンくらいしか使わない。
普段持てるような、大人のためのソフトな革バッグを
ずっと探しているんです」
今回のCI-VAのバッグは黒と茶色。
だからといって、黒は黒、茶色は茶色と
合わせる必要はないんじゃない?と軽やかに笑います。
「いつも着ている服に持ってみたら、
どちらもすんなり馴染みました。
あまり考えず、あえて外したりするのも
いいと思います」
今回のバッグは小さいけれど、
イベントや旅のときにあるとよいサイズとのこと。
「個展やイベントといった仕事のときは、
携帯とメガネ、小銭を持っておきたいので、
こんな小さなショルダーがあると便利。
旅行のときのICカードやお財布も、
リュックから取り出しにくいし、
ポケットに入れるとなくしちゃうし、
こんなバッグに入れておくと安心よね。
ジャケットの下につけておいてもいいかも」
普段は、大きなバッグとの2個持ちで。
「大きなバッグの中で、携帯電話や鍵が
迷子になることって多いじゃない?
そんなときにこれと2個持ちだといいよね。
お食事のときなんかは、クラッチみたいに持っても
可愛いんじゃないかな」
あのひとのコーディネート。その2 料理人 野木早苗さん
野木早苗さんのプロフィール
のぎ・さなえ
料理人。
2013年より〈宇宙べんとう〉の名で
自転車ケータリングを始め、
2015年から南青山にて、今は伝説的とも称される
〈喫茶クレッセント〉を手がけていた。
現在は渋谷区東4-11-4にて
〈太陽傘(パラソル)〉を営み、
日々、おいしいお弁当を作っている。
身長163cm。
スナックのような、定食屋のような、
人情あふれるお弁当屋さんを営む野木早苗さん。
親しみやすく、おおらかな性格と
愛情あふれるお弁当に惹かれて
毎日、たくさんのファンが訪れる人気店です。
野木さんのお弁当は、蓋が閉まりきらないほど
たっぷり大盛りのおかずと、
寝かせ玄米がトレードマーク。
運がよければ、お手製のマーラーカオや
カンノーロというおやつも買うことができます。
「お弁当は日替わりで売り切れ次第終了。
3時すぎに閉めたあとは、
毎日、近くのスーパーマーケットへ買い出しに。
そんなときはいつも、
このくらい小さなバッグと
買い出し用の大きなトートだけを持って出かけます」
持ち歩くものは必要最低限、という野木さん。
だからバッグは小さくて用が足りる。
むしろ大好きで
毎日、小さなバッグを持ち歩いているのだとか。
「いつも素肌にリップをするくらいなので、
化粧道具も持ち歩きません。
リップはお店に置いてあるし、
パソコンとか資料を持ち歩く必要もない仕事。
バッグの中には携帯電話とコインパース、バーム、
気分転換に使うアロマスプレーくらいかな」
清々しいほどに身軽な野木さん。
夜、食事に行くときは、
一度帰宅して着替えてから。
「お店に立っているときは
やっぱり汚れても洗えて、
動きやすい服装がいちばん。
制服みたいなものですね。
私用で出かけるときは、気分が上がるような
おしゃれを楽しんでいます」
今日見せてくれたのは、そんな一張羅。
黒いバッグには、タイダイプリントのワンピースに、
仲良しのデザイナーのニットベスト。
茶色のバッグにも同じデザイナーの
スエードのワンピースとカシミアパンツを合わせて。
モノトーンだったりワントーンだったりしても、
どこか個性的な主張があるところが
野木さんらしい着こなしです。
「毎日お弁当を食べに来てくれている
デザイナーの服を着るのは、
エネルギーの交換みたいな感覚。
着心地が良くてリラックスしてはいるけれど、
どこかピッと背筋が伸びますね」
あのひとのコーディネート。その1 ブックデザイナー 福間優子さん
福間優子さんのプロフィール
ふくま・ゆうこ
ブックデザイナー。
書籍やブランドブック、カタログなどの
紙もののデザインを手がけている。
料理や生活まわりのテーマが多く、
自身も料理や器が大好き。
身長157cm。
料理本を始め、さまざまな書籍のデザインを手掛けている
ブックデザイナーの福間優子さん。
福間さんのデザインはすっきりとシンプルで
わかりやすいレイアウトでありながら、
ピリッとしたアクセントが効いているのが特徴です。
それは福間さんが住む家のインテリアや、
ご自身のファッションにも共通する趣味のよう。
「基本的には黒とか白のモノトーンが多くて、
シンプルな服装が好みです。
だけどたまに、全身ピンクとか、
レモンイエローのインナーとか、
裏地が柄ものとか、
そういうパンチが欲しくなる(笑)」
今回のバッグ(黒)を合わせた服装も、
黒を基調としたコーディネート。
お気に入りのカーキのオールインワンに
薄手の黒いタートルネックを重ねて、
靴下やブーツも黒。
「最近、髪を伸ばしているので、
ヘアアクセサリー選びが楽しみなんです。
このコーディネートのポイントも、
実は黒いカチューシャ。
小さな黒いバッグに黒いカチューシャって
可愛くないですか?」
アクセサリーはゴールドが多めという福間さん。
今回のバッグは金具が燻しゴールドな点も
可愛いなとつぶやきます。
「もうバッグが小さいっていうだけで
なんだか可愛いですよね。
容量はすごく少ないけれど、
アクセサリー感覚で持ちたくなる」
普段は仕事柄、荷物が多いのが基本。
だから肩にかけられて、資料やパソコンがざっくりと入る
布や革の大きめバッグが定番だそう。
「でも旅行のときとか、
小さめのポシェットが欲しいなって
ずっと思っているんです。
前にweeksdaysで紹介されていた
CI-VAの赤いポシェットも欲しかったけれど、
売り切れていて間に合わなかったの」
服装がシンプルだから
ちょっとポイントになるようなバッグを
探しているのだとか。
そこで茶色のバッグは、
オールホワイトのコーディネートに合わせることに。
髪もちゃんとアイボリーのヘアクリップでまとめて。
「靴下だけピンクなのがポイントです。
家で仕事をする日は
着心地がよくて、ラクな格好が多いけれど、
外に出かけるときは、こういう
少しパリッとした格好に着替えます」
華奢な体型にボリュームのあるボトムスがよくお似合い。
「ボリュームのあるボトムが多いんですよね。
その分、トップスはタイトにまとめています。
バッグが小さいとバランスが取りやすいですね」
CI-VAのがまぐちバッグ
散歩のおともに。
時間に余裕のある朝は、
散歩に出かけることにしています。
まだ動き出していない街は、
まっさらな感じがして、
すがすがしい。
すたこらと早足で歩きながら、
いつもの道を通るのだけれど、
不思議と毎回、何かが違う。
桜並木の葉っぱの色づき、
風のにおい、
空の機嫌。
周りだけではなく、
自分もその日によって違うものだから、
一年を通すと、「同じ」は一度もないんです。
散歩のおともは、がまぐちのバッグ。
肩にかけられて、
両手が空くから楽ちん。
必要なものだけが、
過不足なく入る、ちょうどよい大きさ。
ちょっと懐かしい見た目もいいんです。
今週のweeksdaysはCI-VAのバッグ。
散歩のおともにどうですか?
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
2月10日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
杉工場の鏡
大きすぎず、小さすぎず。
ちょっと鏡が見たいな、という時に
自分の顔が頃合いよく収まるサイズです。
今、我が家は
玄関にかけていますが、
出かける前の最終チェックができてすごくいい。
こういう鏡が欲しかったんです。
作ってくださったのは、
小引き出しでお馴染みの杉工場。
今回も表から見ても横から見ても(裏の部分まで!)
美しく、そしてていねいに仕上げてくれました。
素材は、
オークとウォールナット。
家の家具や、壁の質感、色合いなどを考えて、
合う方をえらんでくださいね。
引越し祝いなど、
贈り物にしても喜んでいただけそうです。
(伊藤まさこさん)
たのしい神保町。
- 伊藤
- それも好き! すごく普通にすっと入るでしょう。
- 田辺
- そうなんですよ。
「銀座文明堂」の「匠のバームクーヘン」にも
一時期はまってました。
なんて言うんですかね、
私、デパ地下のお店は詳しくても、
路面にあるお店に弱いかもしれないですね。
- 伊藤
- ああ、逆にわたし、路面の方が強いかもしれない。
- 田辺
- 路面に強いの、うらやましいですよ。
今後は路面にも強くなっていきたい部分もあるんですけど、
やっぱ路面で買うの、怖いんですよ。
- 伊藤
- でも、「さゝま」にも行けたし!
- 田辺
- いや確かに。
「さゝま」に行けたのはだいぶ強いかもしれないですね。
でもちょっとデパ地下に強くてよかったなって
思う部分もあって。
- 伊藤
- 例えば?
- 田辺
- テレビに出るにあたって、
言っても迷惑がかからないところですね。
最近、デパ地下を歩いてると、
お辞儀をされることがあるんですよ。
今まではただ眺めるだけ、が、できたんですけど、
お辞儀されたら買わないと悪いかもって思っちゃうから、
最近は瞬時に、お辞儀される前に、
買うかどうかの判断をしないといけなくて。
- 伊藤
- それで、さらに感覚が研ぎ澄まされますよ。
- 田辺
- 本当にそうです。
じっくり立ち止まって店員さんのおすすめを聞いて、
っていうことができなくなっちゃった。
なんだか恥ずかしくなってきて。
- 伊藤
- そっか。
- 田辺
- だからなるべく会話をせずに、
感覚で買うっていうことを覚えました、最近。
- 伊藤
- 多分、感覚で買っても、
大失敗ってことは少ないんじゃないですか。
- 田辺
- 確かに。
- 伊藤
- それは食べこみによるんですよ。
- 田辺
- そうです、食べこみによって!
それでも幅が狭まってる気がしますね。
焼き菓子ばっかりいっちゃうんですよ。
- 伊藤
- でもババロアもお好きでしょう?
- 田辺
- はい。先日TVで紹介した神保町の
「Tea House TAKANO」さんに行ったら、
おかげさまで完売しましたって言われました。
ババロア来てるんじゃない? って勝手に。ハハハ。
- 伊藤
- みんなちょっと忘れてただけで、おいしいですよね。
- 田辺
- はい。おいしいんですよ。
もっともっと普及してほしいです。
あと何より、派手すぎるお菓子を私は撲滅したいです。
- 伊藤
- 例えば、例えば?
- 田辺
- 派手なお菓子は好きなんですけど、
派手「すぎる」お菓子は、ちょっと、と思うんです。
ごてごてした、何が入ってるか分からないぐらい
いろんなものがたくさん入ってるカラフルなお菓子。
私はやっぱりシンプルな茶色や白のお菓子が好きです。
- 伊藤
- 茶色、大好き。
ごまかしがきかないっていうか。
そういえば神保町界隈では
ポルトガルのお菓子屋さん行かれましたか。
えっと‥‥。
- 田辺
- 「ドース イスピーガ(DOCE ESPIGA)」ですね。
- 伊藤
- さすが。
予約が必要だから、
めったに買えなくて。
- 田辺
- そうなんですよ。
あとどこだろう。神保町界隈。
- 伊藤
- 洋食屋さんなら、
「ランチョン(Luncheon)」かな。
ランチがおいしい。
- 田辺
- あららら、行ってみます。
ハンバーグ屋さんなら
「アルカサール(Alcazar)」も。
- 伊藤
- 「プペ」っていう喫茶店の
オムライスも最高ですよ。
神保町界隈、楽しいですよね。
- 田辺
- 神保町、いい町ですね。
- 伊藤
- いい町です。
月に何回かは劇場に?
- 田辺
- はい。今まではライブ始まる直前にリハやって、
ライブやって、またリハやってライブやって、
となっていたので、食べる時間が正直なくて、
本当にしんどくって。
で、私が「3ステ、4ステあるのに
いつご飯食べりゃいいの」と苦言を呈して。
- 伊藤
- え、1日でそんなにやるんだ!
- 田辺
- そうです。大阪の人は10ステとかやるので、
3ステ4ステで騒いでちゃいけないんですけど。
でもリハをライブ直前にやったら
結局20分ぐらいしか合間なくてご飯も食べに行けなくて。
せっかく神保町にいるのになんてもったいない!
ってなって、ちょっと騒いだことがあるんです。
そしたら支配人がシステムを変えてくれて、
朝に全部まとめてリハをやって、
1時間、2時間と、空きを作ってくれました。
だからみんなで神保町のランチを
楽しめるようになったんです。
- 伊藤
- よかった、やっぱり、仕事も大切だけど、
ちゃんとお腹を満たして、それもおいしいものでっていう
時間が、仕事をより充実させるんですよ。
- 田辺
- 本当にそうです。それのおかげで後輩とご飯に行って
仲も深められたりしますし。
- 伊藤
- すごい、じゃあ田辺さんの一声で、
劇場のシステムが変わって。
- 田辺
- そう、ご飯のシステムが、フフフ。
- 伊藤
- わたしも撮影の時、空腹になると頭がまわらないです。
- 田辺
- 本当に食べ物は大事です。
- 伊藤
- 田辺さん、
これからやりたいこと、ありますか?
- 田辺
- うわー、どうしよう?
やっぱ、あの、海外ですね。
海外留学をしてみたい。
- 伊藤
- おお、いいですね。
- 田辺
- 英語科に行ってたのに、
あまりにも英語がしゃべれないんです。
ちょろっと趣味でやった韓国語のほうができるくらい。
「これ間違ってたらどうしよう」って
急にもじもじしちゃうんです。
多分、コンプレックスが強すぎて喋れない。
- 伊藤
- じゃあ英語圏に留学したいと。
- 田辺
- そうですね。こんな世の中じゃなくなったら。
もちろんマネージャーやぼる塾のメンバーと
相談して考えますけれど。
- 伊藤
- いいな、そっか、そっか。
まだ30代ですもんね。
行っても戻ってこられる!
でもなぁ、田辺さんが
いなくなっちゃうの寂しいですよ。
- 田辺
- ハハハ、すぐには行かないですよ!
でも、人生の目標として、
絶対、叶えたいですね。
- 伊藤
- 今、こうして言ってると、
きっと叶いますよ。
- 田辺
- そうですね、もうぼる塾のメンバーにも
今のマネージャーにも一応言ってはいます。
でも行って英語が話せるようになっても、
何をしたいは正直分かってないです。
本当にただコンプレックスをなくしたいっていうだけ。
私の好きなKAT-TUNの亀梨さんも英語が話せるんですよ。
- 伊藤
- そうなんだ!
- 田辺
- そうなんですよ。「いつ勉強したんですか?」って思って。
あんな忙しい人が。
- 伊藤
- 確かにね。
- 田辺
- だから恥ずかしくなります。
自分はそんな忙しくなくって、
それなのに毎日ぐうたらして‥‥。
努力できる人ってすごいなと思ってます。
- 伊藤
- でも、お菓子についていろいろ調べて、
マメに足を運ぶっていうのも、
できない人から見たらすごい努力だなと思うはず!
- 田辺
- あら。ハハハ。
- 伊藤
- 本当、そうですよ。
さて‥‥もうそろそろお時間ですね。
残念。またぜひお話を聞かせてください。
わたしも「これは!」というものを探しておきます。
- 田辺
- お願いします。一生しゃべれる気がしますね。
- 伊藤
- ずーっと「これおいしいですね~!」って。
今川焼もおいしかったです、ありがとうございました。
- 田辺
- こちらこそ本当にありがとうございました。
ごちそうさまです。
よかった。おいしいものが食べれて、しゃべれて、
本当、最高です。
- 伊藤
- 最高です!
スイーツ女王。
- 田辺
- (プレッツェルを口にして)
わぁ! 本当に一噛みで、
甘い・しょっぱい・おいしい。
この香ばしさもまたいいですね。
プレッツェルの‥‥あ、「やばい」! これ。
どの味も、おいしい。
- 伊藤
- プレッツェルにチョコをかけちゃえ、なんて、
よくこういうものを考えるなと思って。
ハワイに、オレオのチョコ掛けを売っている
チョコレート屋さんがあるんですよ。
最初、オレオにチョコレートかけたものが、
はたしておいしいのかしら?
って一瞬思ったんですけど、
食べたら、すっごくおいしいんです。
自由な発想がすごいですよね。
- 田辺
- おいしい、うん。最高です。
これ止まらないやつだ。
3つの味、全部オススメって意味が分かりました。
本当に全部食べたほうがいいですね。
- 伊藤
- フフフ。
- 田辺
- うま~い。
私、おせんべいも好きなので、
こういうの、たまらないです。
- 伊藤
- まさかの米菓、おせんべいも好きとは。
- 田辺
- おせんべいはずっと「赤坂柿山」で育って。
- 伊藤
- そうなんだ! それもお母さまが。
- 田辺
- そうです。
英才教育に感謝してます、本当に。
- 伊藤
- 今のこの状況を、
お母さまはどういうふうに思われてるんでしょう。
- 田辺
- 本当に、喜んでいますね。
芸人を「やめろ」と言われたことはなかったんですけど、
私、正直、結婚願望とか全くないものだから、
「一人で生きてくっていうことを、考えなさいよ」
とはずっと言われてましたね。
- 伊藤
- 仕事をどうするか。
じゃあ今、テレビをつければ見ない日はない、
みたいになって、ね。
- 田辺
- 本当、よかったです。
- 伊藤
- よかったね。
- 田辺
- 母になにかプレゼントしたいなって思うんですが、
「余計なお金は使わないで」って言われてます。
でもよかったです、本当に、この状況。
私、「スイーツ女王」って自分で言い始めたんですけれど、
「ぼる塾」として出始めたころは、
なんて言うんですか、あんりしか、
仕事で呼ばれないことがあって。
それで「やばいかもしれない」って思ったんですよね。
あんりだけ呼ばれて、私とはるちゃんは仕事がない。
で、二人で会議をしたんですよ。
どうするって。私たちこのままなのかな、
仕事やばいよ、ってなって、
「私はスイーツの方向で行く」って言ったんですよ。
- 伊藤
- そこに向かって行くことも決めたし、
スイーツ女王とも言いだして。
- 田辺
- 自分で言いはじめました、ハハハ。
でも言って、その最初テレビに出始めた時に、
「3時のヒロイン」と「ぼる塾」のなかで、
インスタとかツイッターのフォロワーが
私が一番少なかったんですね。
その時に、どう増やしていいか
全く分かんなかったんですけど、
絶対超えるって口に出して言ったんですよ。
そしたら、超えました。
- 伊藤
- わぁ!(拍手)
- 田辺
- 増やしかたもなにも分かんなかったんですけど、
更新をマメにしたり、
自分の考えを、思ったことを、
ツイートするようにしたんですね。
そしたら結構共感してくださる方がいて。
- 伊藤
- それ、すごく大事かもしれないですね。
わたしも20、30年ぐらい前、
インテリアのスタイリストの
アシスタントをしてるときに、
ある日、お料理本一冊をまるごと
スタイリングする仕事があったんです。
「え、ちょっと待って、仕事のたびに
こんなにおいしいものが食べられるの?!」って、
それでわたしは独立したら
料理のスタイリストになりますって宣言しました。
- 田辺
- うわあ! ハハハ。口に出すって大事ですね。
- 伊藤
- 本当にそれが大事だし、
好きなものをつき進めることも、すごく大事ですよね。
- 田辺
- 大事ですよね。
本当に、今まで雑に
食べ物を食べてこなくてよかったと思います。
- 伊藤
- 分かります。
- 田辺
- ハハハ。ひとつひとつ、結構ちゃんと
食と向き合ってきたんですよ、自分なりに。
食べたら調べるとか。
- 伊藤
- そうなんだ。
- 田辺
- はい。親会社や子会社まで調べます(笑)。
- 伊藤
- 素材もさることながら、親会社と子会社まで!
でも、そっか、ルーツが分かるものね。
- 田辺
- そうなんです、このバームクーヘンと、
このバームクーヘン、作ってるところが一緒なんだとか。
- 伊藤
- ああ、なるほどなるほど。
「あ、やっぱりそうなんだ!」
みたいな答え合わせしたくなりますね。
好きなものどうしだったら。
- 田辺
- そうなんですよ、最近も、
「らぽっぽ」っていうところの
大学いもをずっと食べてきたんですよ。
で、最近セブンイレブンの冷凍の大学いもを食べたら
「あれ、同じ?」ってなって、調べたら、
「らぽっぽ」が出していたんです。
「あ! やっぱり!」。
- 伊藤
- それ、味だけで?
- 田辺
- ハイ、味で。
「あれ、これ食べたことある、このカリカリ具合は」
ってなって。気になるから調べたんですよ、そしたら
「あ、やっぱり私の味覚は間違ってなかった」
って勝手に自分の自信にもつながりました。
- 伊藤
- すごい。野球は練習すればするほどうまくなる、
みたいな感じで、食べれば食べるほど、
味覚も研ぎ澄まされていくんですよ。
- 田辺
- 味覚って育ちますよね。
- 伊藤
- 「食べこみ」の量、必要ですよね。
「走りこみ」みたいに。
バッティング練習を毎日100本しかしない人と、
1000本する人ではきっと成果が違うように、
食べこみもそうですよ!
- 田辺
- 「食べこみ」(笑)。
1本とられた、ハハハ。
本当に違います。
- 伊藤
- 今日ご紹介できなかったおやつに、
高知の芋けんぴで、
大きな缶に入ったものがあるんですよ。
あれが家にあると、ずっと食べちゃって危険!
- 田辺
- 芋けんぴ、やばいですよね。
私は高知といえばいつもミレービスケット。
- 伊藤
- そうなんだ! かわいいですよね。
ああ、こんなふうにおやつの話をしていると、
きりがないですね。
そうだ、きょうは持ってきていないんですが、
さきほど話に出たシュトーレンで、
ぜひ食べて欲しいものがあるので、
こんど、お送りしますね。
- 田辺
- うわ! いいですいいです。そんな。
- 伊藤
- いやいや! もう絶対喜んでくれるはず。
「ダンディゾン(Dans Dix ans)」っていう、
吉祥寺のパン屋さんのものなんです。
- 田辺
- ありがとうございます。
- 伊藤
- そうだ、食べてほしいバームクーヘンもあるんですよ。
「オーボンヴュータン(AU BON VIEUX TEMPS)」の
バームクーヘンをご存じですか?
- 田辺
- いや、知らないです。
- 伊藤
- 尾山台にある、わたしがフランス菓子で
ここが日本で一番好きっていう店のものなんです。
そこのパート・ドゥ・フリュイもすごいんですけれど。
- 田辺
- わ、パート・ドゥ・フリュイ大好きなんですよ。うわあ。
- 伊藤
- そのお店に「ガトー・ピレネー」という
大きなバームクーヘンがあるんです。
小・大・特大とあって、
知人の還暦祝いに
いちばんおっきいのをさしあげたりします。
確かアンズのジャムが入ってる。
- 田辺
- アンズ‥‥!
うわあ、アンズ。
- 伊藤
- それが隠し味になってて。
アンズ大好き。
- 田辺
- 私もアンズ大好きです!
- 伊藤
- アンズって加熱すると、
なぜあんなに「化ける」んでしょうね。
- 田辺
- すごいですよね、アンズの可能性。
- 伊藤
- お酒にしてもおいしいし。
- 田辺
- わあ、いいですね。
フランスに行きたい。
- 伊藤
- さて‥‥、これも、開けてみてください。
- 田辺
- 「パティスリーフォブス(Pâtisserie FOBS)」‥‥。
え、なぁに、これ?!
- 伊藤
- ふふふ(ガッツポーズ)。
浅草にあるお店なんです。
- 田辺
- (表示を見て)卵、粉‥‥。
あっ、あっ! これは!!!
これ「シャリシャリ」ですか?
ゴーフル? 来た~っ!
- 伊藤
- ご存じでしたか。
- 田辺
- 私、ここのじゃなくて、
神楽坂のフランス菓子屋さんのものを
(Aux Merveilleux de Fred )
いただいたんですよ。
あれはゴーフルなのかしら、
ワッフルなのかしら。
ゴーフレットという言い方もありますよね。
- 伊藤
- このゴーフルは、フランス北部の
リールっていう地方の銘菓らしいんです。(編集部註:ワッフルはベルギーのお菓子、
ゴーフレットは「小さなゴーフル」の意味だそうです。)
- 田辺
- 私、この手のお菓子には、ちょっと目がないんですよ。
本当に。
- 伊藤
- いただきましょう!
- 田辺
- (サクッと噛んで)
んーっ! これはっ!
今まで食べたのとまた違うーっ!
‥‥バニラだっ!
- 伊藤
- 分析してますね!
- 田辺
- はい。ああ。いいですね、この風味がまた。
- 伊藤
- お砂糖がじゃりじゃりっとしますよね。
- 田辺
- (深くため息)‥‥ああ、おいしい、これ。
バターが溶け出しすぎて手が汚れてしまうこともなく、
食べやすくって、いいですね。
最近芸能界にも、このタイプのお菓子を
好きな人が、結構多くて。
- 伊藤
- やっぱり、情報交換とか、なさるんですか。
- 田辺
- 指原莉乃さんとは何かあるとすぐに情報交換です。
- 伊藤
- ご本の帯にも言葉を寄せていらっしゃって。
わたしも、あの本には知らないもののほうが多くて、
そうそう「有機おやつグラノーラ」、買いました。
- 田辺
- あのグラノーラ、いいんですよ、体にもよくて。
- 伊藤
- あれも大人の値段でしたね。
- 田辺
- そうなんですよ!
- 伊藤
- でもおいしいからいいんです。
- 田辺
- これ、どんどん食べちゃいますね。
本当に「おいしすぎる」。
- 伊藤
- 見た目もかわいいし。
- 田辺
- ああ、フランス。
フランスに行きたいです、私は。
- 伊藤
- 行きたいですよね!
田辺さん、パリに行ったら、
どうにかなっちゃうかも。
おいしいものがいっぱいで。
- 田辺
- そうなんですよ、そうなんですよ!
- 伊藤
- パリでは、ぜひ行って欲しいところが
いっぱいあります。
- 田辺
- 行くとき、本当に、
教えてもらいにまいります。
ご連絡します!
今はフランスの本を買って夢想してるんです。
『ベルサイユのばら』も好きで。
- 伊藤
- あ、わたしも、わたしも!
- 田辺
- じゃ、「アナスイ(ANNA SUI)」とか
「マリクワ(Mary Quant:マリークヮント)」と
ベルサイユのばらがコラボして
タオルやハンカチを出したのはご存じでした?
- 伊藤
- そうなんだ! 知らなかったです!
- 田辺
- もうめちゃくちゃかわいすぎて!
- 伊藤
- 田辺さん、お仕事が忙しいのに、
いろんなことを知ってますね、
すごいと思う。
「好きなものに一直線」?
- 田辺
- はい。それと、周りにアンテナをはってる友達が
多いのかもしれないです。
ベルばらコラボも友達が教えてくれたんです。
もしかしたら私自身は
そんなに詳しくないのかもしれないです。
- 伊藤
- わたしも、そうかもしれない。
新しい店とかはだいたい編集の人とか、
食関係の仕事をしている友達が教えてくれます。
- 田辺
- でも教えてもらっても、
行動しない人は行動しないですもんね。
教えてもらったところで
買いにいかなきゃ意味ないですもん。
だから行動力はあると思ってます、
自分で。フフフ。
- 伊藤
- 確かにそうですよ。
ちょっとの休憩時間でも、
近場のお店なら、調べて買いに行くとか?
- 田辺
- 行きます。
- 伊藤
- わたし、デパートの
地方銘菓のコーナーが大好きで。
- 田辺
- 私も大好きなんですよ。
あそこで知ることも、多いですよね。
- 伊藤
- 例えば昨日、日本橋の高島屋で
岐阜の中津川の「すや」の栗きんとんを売ってて。
- 田辺
- え、あの、「すや」ですよね、
すりつぶしたみたいな栗のきんとん。
あれ大好きです。
- 伊藤
- 玉川高島屋もいいですよね。
- 田辺
- 伊勢丹新宿店もいいのがありますし、
池袋のデパートにも。
- 伊藤
- チェックしてますね!
さあ、そして、これも食べていただきたいんです。
「weeksdays」オリジナルのチョコプレッツェルです。
- 田辺
- うわあ!
- 伊藤
- チョコプレッツェルについては、
ニューヨークにさかのぼるんですよ。
現地では、スーパーでもがさっと売られている
カジュアルなお菓子なんですけれど、
「甘い」と「しょっぱい」の組み合わせ、
最強なんですよ。
- 田辺
- はい、それはきっと、最強ですね。うわー。
- 伊藤
- よかったら召し上がってください。
ビター、ミルク、キャラメルがあります。
どれもおすすめ。
- 田辺
- ああ、私、ニューヨークも行きたいんです!
- 伊藤
- これまでに行ったことは?
- 田辺
- ないんですよ。
ニューヨークは「ゴシップガール」を見て、
聖地巡礼がしたいと思っているんです。
あと漫画で『バナナフィッシュ(BANANA FISH)』
っていう。
- 伊藤
- 吉田秋生さんの。
- 田辺
- はい、その聖地もめぐりたいので、
絶対行こうと思ってます。
- 伊藤
- そっか、わたしの世代だと
「セックス・アンド・ザ・シティ」の
聖地巡礼しようよ、っていう感覚と同じですね。
キャリーの住んでいたあのアパートに行きたい! とか。
そんなニューヨークで見つけて、
「日本にもあったらいいのに」と、
つくることになったのが
このチョコプレッツェルなんですよ。
あ、お飲み物、コーヒーもありますけれど‥‥。
- 田辺
- 紅茶派で、私。
すみません。フフフ。
- 伊藤
- 紅茶派っていうのも女子力が高い感じがする!
- 田辺
- 私の6畳の狭い部屋に
紅茶が百何種類もあります。
- 伊藤
- えー!
どこのが好きなんですか。いろいろ?
- 田辺
- そうですね、いろいろ集めちゃいますね。
でも最近よく買うのはTWG Tea系かな。
あと「ベッジュマン&バートン
(BETJEMAN & BARTON)」っていう
銀座シックスに入ってるところです。
- 伊藤
- 今日のはキャンベルズ・パーフェクト・ティーっていう、
本当に癖のない紅茶です。
- 田辺
- すごくおいしいです。
- 伊藤
- よかった。かわいい黄色い缶なんですよ。
いろんなお菓子に合うので、これがいいかなと。
お酒はそんな飲まないんですか。
- 田辺
- そうですね、お酒はあんまり飲まないですね。
はじめてのパネットーネ。
- 伊藤
- 巴裡 小川軒のショコラスフレ、ふわふわで、
本当に「空気」みたいなので、
ふた口ぐらいで食べられちゃう。
- 田辺
- いけちゃいますね、ちょっともう本当に。
(もぐもぐ)これは‥‥うわー!
空気です、これは!
- 伊藤
- 空気でしょ!
- 田辺
- チョコレートのふわふわの生地と
生クリームのバランス、「やばい」ですね。
- 伊藤
- ちゃんと風味が大人っぽいんですよね。
- 田辺
- そこに、この生クリームもおいしいから。
- 伊藤
- お誕生日に1本食べたいです。
- 田辺
- 1本食べたいですね!
恵方巻もこれで。
- 伊藤
- これでいいですよね~!
- 田辺
- おいしい。
これは。
うわー。
- 伊藤
- 手土産を渡すとき、
巴裡 小川軒のパッケージだから
元祖 レイズン・ウィッチかな、
って思わせておいて、これ。
- 田辺
- 私、まんまと、それにはめられて(笑)!
絶対、元祖 レイズン・ウィッチだと思ってました。
- 伊藤
- でも、うれしい、本当によかった。
食べたことあるものばっかりだったらどうしようって。
- 田辺
- 私の情報源は、ほとんどがデパ地下ですから、
知らないものもたくさんあるんですよ。
でも最近、「イータリー(EATALY)」っていうところに
注目しているんです。
インスタを見ていて、いいな、って思って。
- 伊藤
- イータリー、行きました!
最近、お店が増えましたよね。
それでは‥‥ジャーン。
- 田辺
- ??? もしかしたら、それは、
まさしくイタリアのお菓子ではないですか。
「イータリー」のインスタを見て知りました。
- 伊藤
- はい、「パネットーネ」です。
- 田辺
- はじめて現物を見ました!
- 伊藤
- これは「レス(LESS)」っていう、
恵比寿のお店のものなんです。
もともとミラノの古いお菓子屋さんで生まれた
イタリアの方が、
向こうから種を持ってきて、日本で作っているんです。
一年中。
- 田辺
- え、一年中!
- 伊藤
- そうなの、わたし、かねてから
パネットーネって、クリスマスシーズンだけじゃなく、
一年中食べられたらいいのにって思っていたんですよ、
おいしいから。そしたら、このお店ができて!
- 田辺
- うわあ! あらー! え! これ、もう、
すごいですよ。これ、もう!
- 伊藤
- ちょっと香りを。
- 田辺
- (くんくん)ああ‥‥、これは!
- 伊藤
- 知らない香りですよね。
- 田辺
- はい。うわあ。えーっ!
- 伊藤
- よっしゃ!(ガッツポーズ)
- 田辺
- 本当に、パネットーネは私にとって、
ずっと、謎の食べ物だったんです。
とりあえず存在だけは情報として足しておこうと、
「イータリー」のお店にも行ったんですよ。
でもいっぱい種類があり過ぎて、
何を買ったらいいのやら‥‥。
母と行ったんですが、結構、お値段もするし、
そんな謎の物体に、私、そんなに、お金をかけられなくて。
- 伊藤
- 作るのに、すっごく手間がかかっているんですって。
焼き上がったパネットーネは、
専用の機械で天井から逆さまに吊るすとか。
- 田辺
- え! えっ!
- 伊藤
- そうなの。そして、焼き上がりと、
熟成したものとで、味わいが全然違うんです。
熟成させると、お酒にも合うようになる。
- 田辺
- 「シュトーレン」も、
ここ最近はやってきましたよね。
私、2年前ぐらいからやっと目覚めたんですけども、
そのブームは‥‥古いってことですか、もう。
- 伊藤
- いやいやいや(笑)!
シュトーレンもありつつ、
パネットーネもありつつ。
- 田辺
- 食べるものがいっぱいあり過ぎて!
- 伊藤
- さあ、手でちぎって
食べてもおいしいかも? どうぞ!
- 田辺
- そうですねー!(腕まくり)
- ──
- 伊藤さん、パネットーネは、
いろんなメーカーのものを買うと
おっしゃってましたよね。
- 伊藤
- よく行くイタリア料理店のもの、
イタリア食材屋さんのもの‥‥、
いろいろ買いますよ。
毎年、4台ずつくらいかな。
- 田辺
- え!
- 伊藤
- でもね、最近、娘と話して、
「やっぱり1台を大切に食べるのがいいよね」と。
- 田辺
- (パネットーネを手でちぎって)
‥‥まずはこの香りが。ああ、柑橘系の‥‥
色もすごくないですか。
こんな輝かしい色、あります?
こんな輝かしいパン!
- 伊藤
- きれいですよね。
- 田辺
- いただきます。
(もぐもぐ)‥‥これは!
- 伊藤
- ふふふ。
- 田辺
- これは毎シーズン、食べるべきだわ。はい。
- 伊藤
- 鼻を抜けるときの香りが、初めての感覚ですよね。
- 田辺
- はい、はい。もう一噛みしただけで全然違う。
- 伊藤
- よかった。
- 田辺
- おいしい。
- 伊藤
- また店ごとに、作ってる人ごとに、
全然違うんですよ。
のっているお砂糖の結晶も、たまらないですよね。
サクサクしていて。
- 田辺
- そうなんですよ、これ「やばい」と思って!
だから上からいきました。
本当は最後にとっときたかったんですけど、
このシャリシャリ。
- 伊藤
- クラストっていうんですって。
ミラノ発祥のあられ糖らしいですよ。
- 田辺
- パネットーネって、私、
もっと癖が強いものだと思ってたんですよ。
この香りから、もっとスパイシーすぎるものを想像して。
でも食べると、そんなことないんですね。
- 伊藤
- いろんなタイプがあるので、ひょっとして、
なかにはそういう印象のものもあるのかも。
- 田辺
- じゃあ、最初にこれをいただいたのはラッキーですね!
もうパネットーネに関しては
贅沢に舌が肥えましたね。
これはやばいな。
こんなおいしいものを知ったら、本当に。
- 伊藤
- わたしがときどき行くイタリア料理屋さんには、
これを使ったアイスがあるんですよ。
それもおいしいの。
- 田辺
- おいしすぎますね。
入っているのはオレンジですか。
- 伊藤
- オレンジピールですね。
- 田辺
- オレンジピール、なじみがいいですね。
邪魔にならないです。
生地との溶け込みがいい。
- 伊藤
- 確かに。素材それぞれに個性があるのに、
1個のお菓子としてまとまってるんですよね。
- 田辺
- すごいですね。一噛みどころか、
口に入れて半噛みぐらいで「わっ!」って
言っちゃいましたもん。
これは買いたい、これは。
- 伊藤
- 作った人も喜んでくださっていると思います。
- 田辺
- これ、いつでも買えるんですか?
- 伊藤
- イタリアでパネットーネは
クリスマスのお菓子なんですが、
「LESS」では定番のものが
一年中いつでも買えるんですよ。
クリスマスシーズンになると、
いろんな食材店で本国から仕入れたりして、
いろんな味のパネットーネが楽しめます。
わたしがよく行く「PIATTI」という
イタリア食材屋さんが
イタリアから取り寄せているパネットーネもおいしくて。
そこで売ってるイタリアのウエハースともども、
ファンなんです。
そこに、ぜひ行って欲しいな。
- 田辺
- わかりました!
私、イタリアのウエハースも大好きなんですよ。
- 伊藤
- あの本にも載っていましたね!
「バビ(BABBI)」。
高級なウェハースですよね。
- 田辺
- はい。イタリア、やばいです。
3つの味のチョコプレッツェル
知らないものがいっぱい。
- 伊藤
- その「ちょっと逸れちゃった」8歳の時、
そういう田辺さんを、お母さんは、
どう思っていらしたんでしょう。
- 田辺
- ちょっと怒ってたかもしれないです。
- 伊藤
- 見て見ぬふり、は、してくれてた?
- 田辺
- してくれてはいたんですけど、
「いいもの食べさせてんのになぁ」
と、もしかしたら思ってたかもしれないですね。
- 伊藤
- 高校は東京にとおっしゃったということは、
ご出身は‥‥。
- 田辺
- 千葉だったんですけど、
私の住んでた場所は、そんなにおいしいものが
ありふれてなかったんです。
小学生ぐらいのときは母と祖母と私で
都内のデパートに行って、
食堂でババロアを食べるのが楽しみで。
- 伊藤
- そうそう、ババロアがお好きなんですよね!
- 田辺
- そうなんですよ、ババロアが!
- 伊藤
- わたし、田辺さんのおかげで
ババロアというものを思い出して。
このごろあんまり見ないですよね?
- 田辺
- そうなんですよ。ないんです。
ところが、神保町には2店舗、
おいしいババロアの店があるんです。
- 伊藤
- この前、テレビで紹介なさっているのを見ました!
- 田辺
- 「ラヴィット」で。
- 伊藤
- テレビのこちら側で
「田辺さんが出てます!
しかも神保町のスイーツ特集で!」
って、「weeksdays」のグループLINEが
もりあがりました。
そしたら「御菓子処 さゝま(ささま)」に
行かれていて。
- 田辺
- あ、「さゝま」大好きなんです!
今回、神保町でロケをするならば、
「さゝま」だけは入れてくれ、って言いました。
- 伊藤
- わたし、毎週の「weeksdays」の
打ち合わせのとき、必ず「さゝま」に寄るんです。
季節の和菓子と最中をチェックして。
- 田辺
- 最中の皮の、あの香ばしさ! 衝撃的でした。
私は最中イコール「空也(くうや)」で。
- 伊藤
- 本にも載ってましたよね。
- 田辺
- はい、「空也」の最中で育ってきたんです。
「空也」の最中か、「たねや」の最中、
どっちかですね。
- 伊藤
- 「育ってきた」! いいですね!
- 田辺
- だいぶ、贅沢に育ってきてます、本当に。
- 伊藤
- それって、絶対、いいと思う。
いいものをちゃんと知ってるからこその、
他との違いもわかるわけですしね。
- 田辺
- はい。そんな私が「さゝま」さんに出会って。
- 伊藤
- 劇場からすぐそばですものね。
- 田辺
- 劇場から、もう「秒」です。
でも見て見ぬふりをしてたんですよ、
見た目も高級そうで、上品ですし、
なんだか門構えが‥‥。
- 伊藤
- そうそうそう! ちょっと怖いという気持ちね。
結界を超えるみたいな。
- 田辺
- そう、怖いんですよ。
だから私が入っちゃ駄目だろうなって思っていたんです。
それから、たまに、門構えだけのお店も
あるじゃないですか、見た目はいいけど味は、って。
そんなふうだったらどうしようと勝手にイメージして、
もう見て見ぬふりを‥‥7年ぐらい、していたんです。
- 伊藤
- そんな期間があったんですね。
- 田辺
- そうです、そうです。
本当につい最近、あんり(ぼる塾)と
「ちょっとうどん食べに行こう」って、
劇場から出たついでに、
「怖いからついてきて」って。
- 伊藤
- 1回、あの結界を超えると、
じつは、全然大丈夫なんですよね。
- 田辺
- そうなんですよ! 全然怖くなかったです。
もっと早くに食べるべきだったなって思いました。
- 伊藤
- 7年も!
- 田辺
- はい、7年も見て見ぬふりして。
他にも神保町界隈には和菓子屋が3店舗ぐらいあるのは、
制覇していたんですけれど。
- 伊藤
- テレビでは、そのあとに
神保町界隈のババロアをご紹介なさっていたんですよね。
紅茶専門店の「Tea House TAKANO」と、
「山の上ホテル」の「コーヒーパーラーヒルトップ」。
山の上ホテルにもババロアがあるなんて、
知りませんでした。
- 田辺
- あのババロア、美味しいんですよ。
- 伊藤
- そうなんだ。こんど食べに行ってみます。
さて、それじゃ、次のおやつを食べましょうか。
- 田辺
- あっ、これは‥‥!
「巴裡 小川軒(ぱり おがわけん)」って言ったら、
私の中ではもう元祖 レイズン・ウィッチなんですけれど、
それとはちがうんですね。
- 伊藤
- あえて‥‥、
フフフ。
じゃーん。
- 田辺
- え! えっ! これは?!
知らなかった!
あらー! 何これー!
- 伊藤
- うちでは「空気」って呼んでいる、
「ショコラスフレ」です。
- 田辺
- 「空気」! わぁ、楽しみ。
- 伊藤
- 元祖 レイズン・ウィッチもおいしいですよね。
- 田辺
- はい。いろんなレーズンウィッチがありますが、
私、ここのが一番おいしいと思います。
クッキーが厚くてサクサクで。
でもショコラスフレは知りませんでした。
- 伊藤
- よかった。田辺さん、もう何でも知ってるから、
すごく悩んで。
- 田辺
- いや、私、そんな知らないんですよ。
- 伊藤
- いやいや!
- 田辺
- 本当に知らないところのほうがいっぱいあって、
それがまた悔しいんですよ。
- 伊藤
- 分かります! 悔しい~。
- 田辺
- そうですよね! 本当に悔しくて。
- 伊藤
- 人が自分の知らないおいしいものを食べているとね。
- 田辺
- そうなんですよ、うわーってなって。
- 伊藤
- 「なんで知らないの、わたし?!」みたいな。
- 田辺
- そうなんですよ! それ、本当に分かります。
本当に悔しいですよね。
その人に対してというよりは、
知らない自分が悔しいんですよ。
- 伊藤
- なんなの、何をしてきたの、なんで知らないのって。
- 田辺
- そうなんですよ。
この生きてきた分、食べてない分、
私って損してるなってなるんですよね。
- 伊藤
- よかった、おんなじ。
でも田辺さんって、コスメとかもお好きじゃないですか。
思考の何パーセントぐらいが
食べることで占められてますか?
- 田辺
- 98パーセントぐらいかもしれない。
- 伊藤
- わたしも、わたしも!!!
- 田辺
- ハハハ!
- 伊藤
- よかったー。
- 田辺
- 私だけじゃなく、多分、ぼる塾4人、
みんなそうなんですよ。
- 伊藤
- そうなんだ。
聞く所によると、あんりさんはお酒をあんまり飲まなくて、
はるちゃんは飲むんだそうですね。
- 田辺
- めちゃくちゃ飲みます。
酒寄(さかより)さんは、量に関しては
人並みしか食べられないんですけど、
食べ物に対する知識がすごくて。
- 伊藤
- そうなんだ!
- 田辺
- 酒寄さんも多分英才教育系ですね。
お母さまが詳しくって、そこから受け継いで。
その酒寄さんのお母さんの情報を、
私も引き継いでる感じです。
- 伊藤
- すごい。でも、食べ物のことが
思考の98パーセントを占めている、
とか言うと、ひかれません?
- 田辺
- 本当にそうです。
じゃああなたの好きな亀梨くんはどうなの、
とかいろいろ言われるんですけど、
亀梨くんも、その2パーセントのなかで、
だいぶすごいっていうことなんですよ。
- 伊藤
- じゃあコスメは‥‥?
- 田辺
- 100パーセントの中に全部入れるのは、難しいですよね。
- 伊藤
- わかる。そうですよね、
全部足すと、100じゃおさまらない。
でもスイーツに対する気持ちは98って言いたい。
- 田辺
- はい、気持ちは98です。
でも「コスメは?」と聞かれたら、
50を軽く超えちゃう。
パーセンテージがおかしくなっちゃうんですよ。
- ──
- ショコラスフレ、切れました。どうぞ!
- 田辺
- すいません。わー。あららら。あー!
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
2月3日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
saquiのフォーマルウェア

▶︎商品詳細ページへ
スリークォーター スリーブ ワンピース
ノーカラー スリットスリーブ ジャケット
きちんとしていて、品があって。
袖を通すと気持ちが引きしまる、
saquiのフォーマルウェア。
体にしなやかに寄り添う、
フォルムの美しさはsaquiならでは。
襟ぐりの開きや袖丈なども絶妙で、
女の人を美しくやわらかく見せてくれます。
お別れのシーンでは、
パールや黒のストッキングと合わせてひかえめに。
また、組み合わせる小物によって、
華やかにもなる。
岸山さんのスタイリングをぜひ参考にしてみてくださいね。
生地は、
saquiの服ではおなじみの
「Faliero Sarti(ファリエロ サルティ)」のもの。
上質で着心地がよく、
さらにはシワになりにくい。
一枚持っているととても重宝するアイテムです。
(伊藤まさこさん)
小さな贈りもの。
贈りもの名人の友人は、
いつも別れ際に、
ポケットからガサゴソと小さな包みを出して、
「はい、これ」なんて、
小さなお菓子やお茶の包みを渡してくれる。
これが、さりげなくってなんだかいい。
そういえば‥‥と考えてみると、
もらっても、
こちらに気を遣わせない、
ちょうどいい贈りものって、
なかなかないものです。
おいしいのはもちろん、
パッケージがかわいくって、
(値段もかわいくて)
ああ、また食べたいなと思わせる、
小さな贈りもの。
今週のweeksdaysは、
オリジナルのチョコプレッツェルをご紹介します。
味はいつものダークに加えて、
新しくミルクとキャラメルの3種類。
パッケージも新しくなりました。
友だちと会う時や、
仕事先で。
バッグからガサゴソ言わせながら、
「はい、これ!」なーんて、
プレゼントしたいなぁと思っています。
コンテンツは、
ぼる塾の田辺智加さんにご登場いただいての、
スイーツ対談。
どうぞおたのしみに。
スイーツ英才教育。
- 伊藤
- はじめまして、田辺さん。
伊藤です。今日はありがとうございます。
- 田辺
- 田辺です。
どうぞよろしくお願いします。
- 伊藤
- 神保町界隈には、よくいらっしゃると
お聞きしました。
- 田辺
- そうなんです。
劇場(神保町よしもと漫才劇場)が近くて。
- 伊藤
- そうですよね!
- 田辺
- これ、おみやげです。
御座候(ござそうろう)っていう今川焼です。
- 伊藤
- ありがとうございます。
わぁ、あったかい!
それに、重い!
今、買ってきてくれたんですね。
- 田辺
- 余ったら、冷凍もできますから。
- 馬場(カメラ)
- では撮りまーす。
おやつを囲んで。
- 田辺
- (瓶入りフルーツに目をとめて)
あーっ! これは!
- 伊藤
- ふふふ、近江屋洋菓子店のフルーツポンチです。
- 田辺
- 存在は知っていたんです。
でも私、ここで食べたことがあるのは
ストロベリーバターと、
みかんの入ったロールケーキだけなんです。
これには、ちょっと手が出せなかったんですよ、
高級品ですから。
- 伊藤
- ご主人が毎朝市場に行って、
旬のくだものを買ってくるんですって。
ちょっと形が崩れていても、一番おいしいものを
この瓶に閉じ込めるらしくて。
たとえば秋だったら
栗が入っていることもあるんです。
- 田辺
- インスタでみました。
フルーツポンチに栗が入ってるって、
どういうこと? って思ってました。ふふ。
- 伊藤
- おやつを前にすると、田辺さんって、
もう本当に幸せそうな顔をされますよね。
- 田辺
- すいません本当に。ハハハ。いやー。
- 馬場(カメラ)
- もうちょっとだけこっちにぐいーっ、と。
いいですね。うれしいスマイル下さい。
- 田辺
- ああ、いい香り!
- 馬場(カメラ)
- OKです~。ありがとうございます。
- 伊藤
- 田辺さん、出版おめでとうございます。
『ぼる塾 田辺のスイーツ天国』、拝読しました。
以前からテレビで田辺さんを見ていて、
なんて幸せそうに食べる人なんだろうって
思っていたんです。
しかも、愛があって、詳しくて。
だから本になってよかった! って。
- 田辺
- ありがとうございます。
本は、出したいってずっと思っていたんですが、
まさか、本当になるとは。
- ──
- お茶をどうぞ。
- 田辺
- (ポットを見て)
うわ、こんなおしゃれなものが存在するんですね。
- 伊藤
- 北欧の古いもの(*)なんです。
ほの温かさをキープしてくれるんですよ。
(*)シグネ・ペーション – メリン
(Signe Persson-Melin)のウォーマーつきティーポット
- 田辺
- 私、お茶を淹れて冷めてしまうと、
レンジで温め直しているんですが、
風味がやっぱり落ちてしまうんですよね。
これだったらいいですね。
- 伊藤
- そっか、お茶もたしなまれるんですよね。
- 田辺
- そうなんです。紅茶がすごく好きで。
- 伊藤
- これ、本当にオススメです。
田辺さんって、あんな膨大な量の知識を、
どうやって収集しているんですか。
- 田辺
- 私、幼いころから、
とにかく食べることが好きで。
- 伊藤
- お母さまの英才教育があったとか?
- 田辺
- はい、母が食べるのが大好きで。
- 伊藤
- うちも食いしん坊一家だったんですけれど、
育った環境って、絶対、ありますよね。
- 田辺
- ありますね。
私、子供の頃、袋に入ったお菓子、
スーパーとかで買ったお菓子を
食べたことがなかったんです。
駄菓子も知らなかったんですよ。
別に金持ちだったわけじゃないんですけれど。
- 伊藤
- それはお母さまの方針?
こういうものを食べさせたいと思われたのかな。
- 田辺
- 母が赤坂に勤めていたんですが、
赤坂界隈っておいしいものがいっぱいあるんですよね。
そうするといただくお菓子もおいしくって、たとえば
「マキシム・ド・パリ(MAXiM’S DE PARiS)」や
「トップス(Tops)」のケーキをいただくと、
母が持って帰ってきてくれるんです。
私はそういうのばかり食べていて、
みんなが子供の頃に食べるお菓子を食べてこなかった。
本当にいっちょ前で生意気な子供でした。
- 伊藤
- そんな子、いないですよね!
- 田辺
- 金持ちだったらまだしも、
うち、アパートに住んでたんですよ。
でもお菓子だけは本当にいいものを食べてました。
- 伊藤
- じゃあ、逆に、憧れちゃうんじゃないですか。
「駄菓子が食べたい!」と、
ちょっと道をそれたくなりませんでしたか。
- 田辺
- ハイ、憧れがあって、
1回道をそれました、やっぱり。
- 伊藤
- やっぱりそうなんだ。
- 田辺
- 袋菓子やカップラーメンを
隠れて買い食いすることを覚えました。
でも、家には持って帰らないようにして、
外で食べてましたよ。
結果的に、どのジャンルもいけるようになったので、
道をそれたのもよかったなと思ってます。
- 伊藤
- いくつぐらいのときのことですか。
- 田辺
- 8歳から12歳ですね。
そしたら、それとともに、体重の増加もちょっと。
フフフ。
で、中学校ぐらいになったら、
3年間は部活の合唱部に夢中になって、
また元に戻るんです。
そして高校になって東京の学校に行きはじめて、
デパ地下に目覚めました。
- 伊藤
- なるほど、そんな変遷が。
‥‥って、おやつを前に、
お話ばかりでごめんなさい。
いただきましょうか!
まずは近江屋洋菓子店のフルーツポンチから。
- 田辺
- ハイ、いただきます!
- 伊藤
- フフフ。おいしそうな顔をなさいますよね。
- 田辺
- あー、うまい!
いけない、「うまい」とか言っちゃって、
こんなおしゃれなところで、ハハハ。
「おいしい」です!
- 伊藤
- なにをお出ししようか、
すっごく吟味したんですよ。
そうしたら、今は作っていないものもあったりして、
「ほぼ日の近くの、神保町界隈で探そう」と、
方針をかえて。
- 田辺
- 近江屋洋菓子店を知ったのは、
「ぼる塾」が売れる前だったので、
とても買える余裕はなかったんです。
やっぱりこれは、とてもぜいたく品ですよね。
憧れではあったんですけど、手が出せなかったんですよ。
- 伊藤
- そうそう、ちょっと優雅なもの。
そういえばわたしも
自分用に買ったことがないかも。
いただくか、さしあげるか、ですね。
- 田辺
- もう、どのフルーツもおいしいですよ、本当に。
- 伊藤
- 田辺さんが食べているのを
見ているだけで嬉しくなります。
- 田辺
- 甘~い! うん。
- 伊藤
- フルーツのおいしさを活かした
シロップの甘さですよね。
- 田辺
- 本当にいいですね。
「フルーツいかし」が最高です。
- 伊藤
- 「フルーツいかし」!
まだいろいろあるので、ほどほどに。
おなか、いっぱいなっちゃうと思うので。
- 田辺
- そうだ、私、すぐ勢い余って、
すっごく食べちゃうんですよ。
フフフ。でもおいしい。
- 伊藤
- おいしいよね。
- 田辺
- このまんまでももちろんおいしいですけど、
アレンジしてもおいしそうですね。
炭酸水入れたりとか。
甘くないやつで、シュワッとさせる。
- 伊藤
- さすが!
サイトーウッド、わたしの使い方。 伊藤まさこ
花粉に悩まされる、これからの季節。
今までは、鼻をかんだ後、
いちいちキッチンのダストボックスに
捨てに行っていましたが、
今年はこのバスケットがあるから安心。
ドアの向こう側にさりげなく置けば、
見た目に感じがいいし、インテリアのじゃまもしません。
じつは、横のチェストの中にティッシュが入っているので、
テッシュを取り → 鼻をかみ → すぐにポイッ、
‥‥と、動線もスムーズなのです。
weeksadaysオリジナルで作ったのは、
シンプルなグレーと落ち着いたトーンの水色。
部屋の雰囲気に合わせて
えらぶといいかなと思ったのですが、
いざ置いてみると、どちらも合うんです。
私はいくつか買って、重ねておき、
(あまりギューギューに入れると
取り出しづらくなるので要注意)
納戸において、出番を待ちます。
お裁縫途中の布を入れたり、
撮影に使う色紙の収納に使ったりと用途は色々。
重なった姿も美しいでしょう?
仕事の道具を収納している棚に2つ並べて置きました。
右は、税理士さんに送る領収証や書類。
左は、出版社などから送られてくる明細書や、
請求書などなどをざっくり仕分け。
ここがいっぱいになる前の、
10日に一度を目安に、処理していきます。
気がつけば、すべてグレー!
Macの色ともぴったりで、
この棚を見ると、
「よしやるぞ」と仕事の意欲も増すのです。
ここ2年ほどで、手洗いがすっかり身につきました。
撮影などでスタッフが来る時も、
みんなまずは洗面所に直行。
洗面所にハンドタオルを
たくさん用意しておくのも習慣になりました。
ウッドボックスは、
使い終わった後のタオル入れに。
撥水加工が施してあるので、
(と言っても、直接水を入れたり、湿ったものを長い間置きっぱなしにするのは禁物です)
こんな使い方もできるんです。
サイトーウッド、あのひとの使い方。 吉川修一
「くずかごに関しては、いろいろ探して
結局いいものが見つかっていなかった」
という吉川さん。
白や黒、スチールのもの、ウッド系はあるけれど、
私たちの暮らしに「ちょうどいい」ものって、
たしかにありませんでした。
「インテリアに関していうと、
くずかごって、二の次、三の次。
もっというと四の次くらいの位置付け。
インテリアのスタイリングの中に、
あまり入ってこない、かわいそうな存在ですよね」
そうそう、そうなんです。
「いい感じだなと思うくずかごが見つかったとしても、
日本のサイズ感に合わないものも多い。
アメリカの大きな家だったら、
アルミやステンレスの
大きなものも合うと思うんだけれど、
多くの人が50~70平米の広さに住む
日本の家にそれを置くと、
大きさに違和感を感じてしまうんです」
ご自宅や、オフィスには「これ」というものが見つからず、
外国製の大きなシルバーのものをキッチンに置いて、
その都度、捨てに行っていたとか(私もでした)。
weeksdaysのウッドバスケット、
そんな吉川さんを満足できるといいなぁと
ドキドキしながらオフィスを訪ねると‥‥。
しっくり。
ぴったり!
私たちが「こんな風に使って欲しい」と
頭に描いていた絵を
形にしてくださっていました。
「このバスケットは、インテリアの一部にもなりますね。
これ、欲しいです!」
なーんて、うれしい言葉をいただきました。
吉川さんがえらんだこのグレーは、
他の家具とも相性ぴったり。
そして、この日の吉川さんのコーディネートにもぴったり!
木の床や家具に、また質感や色の違う木が加わると、
時に少々野暮ったい印象になってしまうことがありますが、
ペイントしたバスケットが
いい繋ぎ役になってくれるんです。
デスク横のサイドテーブルの下にも収まってすっきり。
「あと、蓋がないのっていいですよね。
捨てたい時に、すぐポイッとできる。
オフィスにも1人1つずつ、
デスクの下に置くといいのでは?
統一感も出るし、
何より足元にこれがあるとうれしいです」
「汎用性があるから、
布を入れたりもできますね」
そうなんです。
こまごましたもの入れにも最適。
布や紙ものなどと付き合うことの多いお仕事柄。
またいつか、すてきな使い方、見せてくださいね。
[オンライン対談]サイトーウッド 齊藤拓也×伊藤まさこ
- 伊藤
- 齊藤さん、こんにちは。
どうぞよろしくお願いします。
- 齊藤
- こちらこそよろしくお願いします。
- 伊藤
- サイトーウッドのバスケット、
色塗装をしていないタイプを使ってる人が、
わたしのまわりで、すごく多くて。
形がいいなって思っていました。
そして雑誌「Casa BRUTUS」で
グレイに塗装しているものを発見して。
- 齊藤
- そうでしたね。
- 伊藤
- すぐに電話したら「今は作ってないんです」と。
- 齊藤
- そうなんです。
- 伊藤
- その時は諦めて、
「機会があったらぜひ」
ということだったんですが、
思えば、電話でご対応くださったのは、
社長である齊藤さんだったんですよね。
- 齊藤
- はい、その時はじめてお話をさせていただきましたね。
あの製品については、
何件か問い合わせいただいたんですが、
限定品というか、
手が空いたときに、年に1回ぐらい
作る商品だったんですよ。
定期的には作っていないんです。
- 伊藤
- そこから、今回「weeksdays」で
別注させていただくという話がスタートしました。
こんなふうに完成して、ほんとうに嬉しいです。
齊藤さん、会社のなりたちをお聞かせいただけますか。
なぜ、この「成型合板」という技術を使う
木工製品がうまれたのか。
- 齊藤
- はい。一番最初は、戦中ですね。
第二次世界大戦のとき、機械の設計者だった私の祖父が、
静岡から、飛騨高山の軍需工場、研究所に行って
働いていたんです。
当時は鉄が不足していたので、
そこでは、飛行機の燃料タンクを
木材で作れないかという研究をしていたそうです。
- 伊藤
- 木で燃料タンクを?
- 齊藤
- そうなんです。
もともと世界中に合板の技術はあったので、
それを利用して日本でもできないか、と、
当時はドラム缶ぐらいの大きさのタンクを
作ろうとしてたみたいで、
祖父は、実際にサンプルを作ったと言っていました。
でも研究の途中で戦争が終わり、
中断したんだそうです。
- 伊藤
- 機械の設計者だったおじいさまが、
戦時中に合板の技術と出会ったわけですね。
- 齊藤
- そうですね。
そして静岡に戻ってきた祖父は、
手先が器用だったので、一番身近にある木で
バットとか建具なんかを作りはじめるんです。
でもまだ最初は、合板はやっていなかった。
創業は川根という、ちょっと田舎のほうだったので、
もっと大きな仕事がしたいっていうことで、
都会である静岡市内に、仲間を頼って出てくるんです。
最初は一人で、静岡市内に工場を借りて。
それと前後して、戦時中に研究していた
成形合板の技術を使いはじめるんですよ。
丸い小物入れがスタートだったと聞きました。
- 伊藤
- お一人で! そういう「小さなもの」は、
今は、お作りになられていないですよね。
- 齊藤
- そうなんです。
技術的には作れるんですけど、
価格が高くなってしまうんです。
というのも、成形合板って、大きいものを作るのでも、
うんと小さなものを作るのでも、
そんなに手間が変わらないんですよ。
なので「小さい割に結構高いね」と言われてしまう。
- 伊藤
- なるほど。
でも、おじいさまがつくられたものと、
いま、三代目の齊藤さんがつくられるものは、
大きくは変わっていないわけですね。
- 齊藤
- そうですね。基本的に、
作ってるものは変わらないです。
祖父の頃は、アメリカ向けの
輸出品ばっかりだったんですよ。
国内ではほとんど売っていなかった。
- 伊藤
- そうなんですか!
じゃあ、おじいさまは、
アメリカに輸出することを念頭に
デザインをしていたんでしょうか。
- 齊藤
- 祖父がデザインしたものもあるんですけど、
戦後、アメリカ人のバイヤーが静岡に来て、
アメリカ向けの商品を作らせたんです。
なので、彼らから祖父に、
そうとう、デザインのアドバイスがあったと思います。
- 伊藤
- なるほど! だから、いま、たとえばイームズの
一人掛けのチェアの横に置いても、
なんとなくマッチするデザインができあがったんですね。
- 齊藤
- そうかもしれないですね。
ほかにもアイスペールとか、
戦後の日本人じゃ思いつかないような、
日本の家庭では使わないようなものも、
いろいろつくっていたようです。
アイスペールは向こうでとても受け入れられて、
当時の主力商品になりました。
外側が木で内側が金属ですから、
金属加工の工場といっしょにつくるんですよ。
そうなると、現代では再現が難しくって、
たとえばつまみの部分なんて、
今、つくっているところがないんです。
- 伊藤
- 再現したくてもできないことがあるんですね。
- 齊藤
- アメリカを旅行して、古道具屋に行くと、
たまに見かけるんですよ、うちのアイスペール。
- 伊藤
- さぞ、たくさん作られたんでしょうね。
そんなふうにアメリカへの輸出から、
現在のような日本国内での販売に主力が移ったのは、
なにか理由があったんでしょうか。
たとえば日本人の生活様式が
だんだん洋風になってきたから、とか?
- 齊藤
- うちの場合は生活様式よりも経済的な理由だと思います。
1ドル360円という固定相場制の時代が終わり、
1973年、変動相場制になったことで、
輸出が途端に減ったんですよね。
それで国内向けの販売に移行せざるを得なかった。
祖父がまだ現役で、のちに二代目となる
父が手伝い始めた頃だと思います。
- 伊藤
- 国内販売に切り替えた頃の主力商品は‥‥。
- 齊藤
- お盆と、バスケット(くずかご)です。
お盆は飲食店、バスケットは旅館向け。
そういう形で展開してました。
- 伊藤
- バスケットは、今回、販売するのと同じかたちで、
塗装をしていないタイプですよね。
- 齊藤
- そうですね。
- 伊藤
- 今思えば、記憶にある昭和の家庭のくずかごって、
サイトーウッドのバスケットが多かったんだと、
今回、わかりました。
ほんとうに多くの家にありましたよ。
しかも、ずっとデザインが変わっていない。
- 齊藤
- そうなんです。
1960~70年代あたりから
変わっていないんです。
- 伊藤
- 塗装タイプを出したのはいつ頃なんでしょう。
- 齊藤
- 塗装したバスケットは、
輸出じゃなくて国内向けの商品として、
1970年ぐらいにありましたね。
ただし、当時は木目が透けて見えるような塗装でした。
内側だけとか、外側だけというのが10年ぐらい前から、
今回のようなマットに全面塗装したタイプは
5年ぐらい前からです。
- 伊藤
- なるほど。公式ウェブサイトに掲載のある
ワインラックであるとか、
傘立てであるとか、マガジンラックとか、
そういうものをつくるようになったのは、
齊藤さんが参加なさってからでしょうか。
- 齊藤
- はい、その辺は僕が担当しました。
10年ちょっと前くらいからかな、
外部のデザイナーさんと組むようになったんです。
たとえば藤城成貴(ふじしろしげき)さんっていう
デザイナーさんと一緒に物作りをしたり、
名古屋芸術大学のデザイン学部の学生と一緒に
産学協同プロジェクトでつくった製品もありました。
- 伊藤
- 今は主力商品は‥‥。
- 齊藤
- 昔も今もバスケットです。
- 伊藤
- やっぱりそうですよね。
これ以上の形はないですよ。
くずかごとしての用途にかぎらないのもいいですね。
今回取材させてもらったアパレルの会社では
布のサンプルを入れたりしてました。
今回は色を塗ったから、
子供のおもちゃを入れたりするのもいいですよね。
- 齊藤
- そんな使い方もできますよね。
- 伊藤
- わたしたちはこのバスケット、
「くずかごだけにしておくのはもったいない」
という気持ちで薦めたいんです。
雑誌のインテリアのページには、
椅子とかテーブル、棚はあるのに、
くずかごってそこに組み込まれない。
でも絶対必要なものだから、
なんだかかわいそうな感じもするんです。
好きな椅子の隣にこれがあったらいいと思う。
絵になる、と。
そういうことを言いたいなと思っています。
- 齊藤
- ありがとうございます。
- 伊藤
- お使いになるかたに、
なにか伝えておきたいことはありますか。
- 齊藤
- そうですね、みなさん、くずかごとして、
ビニール袋を中に入れて使われるんですが、
あまりかけないで欲しいかな。
もし汚れたら水ぶきしていただければ
きれいになりますから。
いわゆる生ごみを入れるようなごみ箱とは違うので、
においや、水気のあるものは避けてほしいです。
- 伊藤
- そうですよね。
バナナの皮とかはキッチンのごみ箱に入れてもらって。
ということですね。
あっ‥‥、例えば、うちだったらお客様用に
ちいさなハンドタオルを一人ずつ使ってもらうんですけど、
それを使った後、一時的に、
バスケットに直接ポイするっていうのは可能ですか?
- 齊藤
- それなら、全然大丈夫ですよ。
- 伊藤
- そうですよね。
よかった!
齊藤さん、ありがとうございました。
お目にかかれるようになったら、
静岡に伺いますね。
ぜひ、むかしの製品も見学させてください。
- 齊藤
- ありがとうございます。
お待ちしています。