2018年7月にスタートして以来、
週がわりであたらしいアイテムをお届けしている
「weeksdays」(ウィークスデイズ)。
もちろん、商品に関するテキストがたっぷり! 
‥‥なのですけれど、それをきっかけにして、
いろんなお話しが、いろんな方とできたら、
ということを、いつも考えているんです。
これまでに「たっぷり!」つくった、
対談や鼎談、寄稿いただいたエッセイやレポートなど、
伊藤まさこさんと「weeksdays」スタッフのおすすめを、
座談会形式、全16回でおとどけします。
「えっ?! そんな人が、登場していたの?」
そうなんです。ぜひこの機会に、
よみかえしてみてくださいね。

「ほぼ日」のめんめんのプロフィール


伊藤まさこ(いとう・まさこ)

「weeksdays」プロデューサー。商品開発からスタイリング、取材・対談・原稿まで、「weeksdays」にかかわることをすべて担当。1日100回の腹筋(数十回ずつ、何度かに分けて)と、時間があれば肩甲骨まわりのストレッチを欠かさない。自粛生活がつづくなか、「炭水化物や甘いものなど、好きなものを食べるのは午前中だけ」と決めた(例外の日は、もちろん、アリ)。親しい友人たちからの愛称は「まーちゃん」。自宅の洗濯機置き場の扉をリフォームしようか思案中。


太田有香(おおた・ゆか)

愛称「おーた」。「weeksdays」商品担当。伊藤さんとメーカーや作り手の間に入り、品質・数量・期日などを見守る。「人一倍めんどくさがりやですから」と本人は言うが、そんな人にこの仕事はできないだろう、という辣腕ぶり。ファーマーズマーケット、ご当地スーパーなどの「市場みたいなところ」が好き。「最近、ケールのおいしさに目覚めました」。白くてふわふわした丸いものも好き。得意な家事は洗濯、とくに「乾かす」ときのバランスをとる作業の時間に集中する。好きな映画はクリストファー・ノーラン監督のバットマンシリーズ3部作。いまほしいものは「庭」。


山川路子(やまかわ・みちこ)

愛称「みちこ」。「weeksdays」デザイナー。ページデザインから写真撮影、ロゴ制作、商品パッケージ制作など平面から立体まで活躍。3歳の女児(双子)の母。大阪府出身でふだんは標準語だが関西出身の人と話すと完全に大阪弁に戻る。「関西弁もの」という絵本のジャンルがあることを最近知り、子どもたちに読むときには異様に張り切ってしまう。子供たちを寝かしつけたあとは、一杯やりながら連ドラやYoutubeを見るのが至福。「家事全般得意ではない」というが、お風呂に入ったあと風呂場を全部タオルで拭く作業だけは日課に。最近買ったものはアップルウォッチ。これで家の電子錠をあける時は毎回ドキドキ。


篠田睦美(しのだ・むつみ)

愛称「むっちゃん」。おーたと同じく、「weeksdays」商品担当。おっとりしているように見え、厳しいおーたをしのぐほどの交渉力で多数の商品をつくっている。現在「カセットテープで音楽を聴くのが好き」。いまも少しずつ買い集めている。好きな家事は洗濯だが、たたむ・しまうのはおっくう。好きな映画は「BACK TO THE FUTURE」。デロリアンかっこいい! いまほしいものは(家に置く)仕事机。じつはサブカル好き。


諏訪まり沙(すわ・まりさ)

愛称「まりさ」。「weeksdays」デザイナー。みちこと同じく、平面から立体、写真撮影までデザインまわりの仕事をひろく担当。東京出身だが、幼少時は、山や川や野原、公園を利用した保育園に通い「今日はこの崖を登りましょう!」というような教育を受けたという野生児。最近一気読みした漫画は『ザ・ファブル』、疲れているときに見る映画は『バーレスク』。ほしいものは新居と新しい掃除機。「ずーと部屋探しをしています。物件探しに100%はないのに上手に妥協できない自分に頭をかかえてます」とのこと。酒のみ。


岡本加奈子(おかもと・かなこ)

愛称「おかも」。「weeksdays」商品担当。日々エクセルを操り、メーカーへの交渉を行なっている。家事では「収納」を考えることが好き。「たくさん物があるのに、整頓されている家は本当にすごいです!」と尊敬。その意味でも伊藤まさこさんを「収納の師匠」と私淑。ジャンルを問わない漫画好きで、電子書籍でよかった、というほどの膨大な冊数を所持。そんななか羽海野チカ『3月のライオン』だけは書籍を大事に買っている。いまほしいものはバッグを収納する棚、ごつめのスニーカー。ものは好きだが増やしたくもないので「どこでもドア」(ドラえもん)、「ポイポイカプセル」(ドラゴンボール)があったらいいのにと思っている。忙しいときは愛犬を実家に預けるのだが、預けると決めたとたんに寂しくて仕方がない。


中山奈津実(なかやま・なつみ)

愛称「なっちゃん」。weeksdaysでは3年ほど進行管理を担当。現在は「ほぼ日」の商品コンテンツを多数かかえながらの参加。買い物(主に服)が好きで、片づけ魔。散らかっているものを見ると、つい角を揃えたり、整えたくなってしまう。拭き掃除も好き。最近観てまわりにおすすめしていたのは『コーダ あいのうた』。一番好きな映画は、インドの『きっと、うまくいく』。オランダ留学の経験あり。


西村加奈子(にしむら・かなこ)

愛称「にしむー」。インターンを経て2022年4月に入社したばかりの「ほぼ日」の新人。「weeksdays」ではみんなのもとで商品を担当する。動画や劇場でお笑いを見るのが好き。家事で得意なのは洗いもの。洗い切って、シンクが空になったときが気持ちいい。好きな映画は『チャーリーとチョコレート工場』。最近、観て良かったのは『ザ・バットマン』。今ほしいものはiPadと洗濯機。


坂口蓉子(さかぐち・ようこ)

愛称「さかぐち」。「weeksdays」では商品とともに進行管理、撮影手配などの煩雑な業務を担当している。好きなものはかき氷、晴れた夏の日の洗濯。趣味は少女漫画で、一番好きな漫画家は「いくえみ綾」先生。最近見たなかで好きな映画はバカリズムの『架空OL日記』。ほしいものは、夏に向けての、サンダル。


(司会)武井義明(たけいよしあき)

愛称「シェフ」。「weeksdays」では文章全般(執筆・編集・企画)を担当。好きな家事は料理。基本的に夕飯は自炊。時々弁当をつくって出社することも。家での自由な時間はNintendo switchで「あつまれ どうぶつの森」か、Kindleでの読書。乱読でつねに読みかけの本が複数冊ある。最近のブームは怪談系。趣味は写真。撮影したライブ写真が、最近、音楽誌2誌に掲載されて喜んでいる。いまほしいものは「HASSELBLAD 907X 50C」。

その1
「weeksdays」があったから。

伊藤
きょうは「ほぼ日」の
「weeksdays」チームのみんなに集まってもらって、
コンテンツをはじめて4年弱のあいだで、
好きだったり、印象的だった「よみもの」を
教えてもらえたらって思ってます。
「weeksdays」は毎日更新があって、
毎週テーマがかわるので、
読んでほしい記事も、ちょっと埋もれ気味になる。
もったいないので、ちょうどゴールデンウィークだし、
時間のあるときに読んでもらえたら、という気持ちで、
紹介していけたらと思ってます。
最近だと印象的だったのは、なんだろう?
坂口
事前にチームでアンケートをとったんですが、
最近ですと「同世代。」、
坂井真紀さんと伊藤さんとの対談が
印象的だったという意見が多かったですよ。
伊藤
へえーっ。
篠田
目次だとこんな感じですね。


同世代
その1 同い年って。
その2 アイデア会議。
その3 なぜものを買うの?
その4 失敗しなくちゃ。
その5 ジェーン・バーキンになれなくても。
その6 ちゃんと生きる。
その7 後にしようボックス。
その8 母親として。
▶初回から読む

──
2021年の7月から8月にかけて、
8回の連載にした対談ですね。
たしかに伊藤さんの言うように、
「weeksdays」ってコンテンツが
どんどんアーカイブされちゃうから、
「え、あの坂井真紀さんが出ていたの?!」
と思うかたもいるかもしれません。
山川
そうですよ、本当に。
昨年のものって、もうあっという間に
すごく昔のものみたいになっちゃいますね。
伊藤
そうだよね!
山川
「同世代。」すごくいい内容でした。
篠田
先輩にあたる年代のおふたりが、
「こんなことを考えていらっしゃるんだ!」
と、気づくことが多かったです。
伊藤
同世代だからわかりあえること、ということを軸にして、
子育てのこととか、仕事に対する考え方、
年齢にともなう自分の変化の話をしましたね。
ちょうど入荷予定だったベトナムのかごの
新色を見ていただいて、
新製品のヒントにもなったりして、
すごく有意義な対談でした。
山川
真紀さんは毎日運動してるんだとか、
そんな真紀さんでも、
「後にしようボックス」があることとか、
真紀さんでもそうなんだ! みたいな、
ずっと雲の上のひとみたいに思っていたのが、
すごく親しみもわいて。
真紀さんがインタビュアーになって
伊藤さんにガンガン詰め寄っていくところとか、
すごくよかったです。
伊藤
ああ、そうでしたね!
山川
伊藤さんに興味津々の真紀さん、
っていう姿も、すごく新鮮でした。
真紀さんってすごく能動的な方なんですね。
篠田
たしかに!
中山
すごく「weeksdays」のことを
好きでいてくださってんだな、
ということも、うれしくて。
伊藤
本当にそう!
山川
伊藤さんも真紀さんのことが
すごく好きなんだっていうのがわかるし、
お互いが尊敬している感じが、
読んでいて気持ちがいい対談でした。
中山
もともとお知り合いだったんですか?
伊藤
わたしはもちろん一方的に存じ上げていたけれど、
真紀さんが「weeksdays」を知ってくれていて、
ベトナムのかごを「欲しい」って言ってくださっていると、
スタイリストの梅山弘子さんからお聞きしたんです。
その話がきっかけになって、
「対談ができたらいいですね」って。
ベトナムのかご、再販はないですか、って。
「ほぼ日」にわざわざ問い合わせをしてくれたって
おっしゃっていましたね。
山川
(笑)本当に、すごい!
篠田
すごいです(笑)。
伊藤
わたしたちが持つ「女優さん」のイメージって、
勝手に「芸能人」を思い描いているけど、
すごく、地に足の付いた人なんですよね、真紀さん。
山川
ひとりの生活者としてのリアリティが
うれしく伝わってくる感じでした。
ああいう世界にいて、
これだけ普通の感覚を保つって
すごいことなんじゃないかって思います。
伊藤
うんうん、そう思う。
篠田
ちょっと先輩の話として、
じぶんにもその時が来るんだろうなと思ったのは、
ある日突然、ボーイッシュなTシャツが
似合わなくなるということが、ひびきました。
それから、ザラッとした洗いざらしのリネンよりも、
シルクとかツルッとしたものの方がよくなる、
というところに「なるほど」と思って。
伊藤
あのコンテンツは、いろんな人から
「読みましたよ」って言われるんです。
とくに同世代の人から「そうそう!」って。
──
「weeksdays」の対談って、
伊藤さんが会いたい人、話したい人を探す。
ひょっとして一般的なメディアの仕事じゃ、
「誰それと対談しませんか」みたいな
受け手としての仕事も多いと思うんですが、
「weeksdays」は、伊藤さん、とても能動的ですよね。
伊藤
そうですね。それと、「ほぼ日」の対談は
糸井さんが聞き手になることがほとんどなので、
「weeksdays」のスタイルって珍しかったんですよね。
──
はい。インタビューも「ほぼ日の誰々が聞き手です」と
必ず言っているわけでもないですし。
伊藤
はじめてみたら、自分が気になっている人の
話を聞くのが楽しくて。自分が聞かれるよりも。
──
そうしたら、真紀さんは、そのうえで、
「伊藤さんに聞きたいんですけど」って
ぐいぐい来た。おもしろかったですね(笑)。
伊藤
そう。真紀さん、その後、うちにいらしたときも、
「掃除道具はどこに置いているんですか?」とか。
──
名インタビュアー!
伊藤
全部の扉を開けて見てもらいました。
食器棚から子ども部屋まで。
坂口
その後、仲良くなさっているというのも
素敵な話ですね!
伊藤
そういえば、15年前に出したお弁当の本が
復刊することになり、
帯を、真紀さんが書いてくださったんです。
『新装版 毎日ときどきおべんとう』
「まさこ流『頑張らない』は小粋で楽ちん。」って。
──
わぁ、さすがですね。
伊藤
それもすごくうれしくて。
こうしてお目にかかったのがきっかけで、
その後のおつきあいが増えるのって、
すごくいいなって思ってます。
西村
うらやましいです!
坂口
本当に。
(つづきます)
2022-05-06-FRI