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ほぼ日刊イトイ新聞

2024-04-13

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・ぼくはコーヒーに砂糖を入れて飲む。
 最近は、みんながすっかり「ブラック」になってしまって、
 どこかで何人かでコーヒーを飲むときに、
 とうぜんのように砂糖が付いてこないこともある。
 そういうとき、別にそのまま
 がまんしてしまってもいいのだけれど、
 「すみません。ぼくはお砂糖を入れるので、
 ひとついただけますか?」とお願いすることになる。
 ぼくのほうがちょっと特別な嗜好の人という立場である。
 日本中がそうなのかはわからないが、
 とにかくなんだか、みんながいつのまにかブラックだ。
 かつては、「ブラックで」という人のほうが珍しかった。
 「ほう、ブラックですか」とか「お好きなんですね」とか、
 ちょっと感心されちゃったりなんかもした。
 ウイスキーをほとんどの人が水割りとかで飲んでるときに、
 「ストレートで」という人みたいな存在感だったと思う。
 しかし、いま、コーヒーの世界においては、
 一部の「お好きなんですね」のほうの
 なかなか通っぽいコーヒー好きの人が大多数になっている。
 どうしたんだ、日本のコーヒー飲みの人たち。
 そんなに一気に「通(つう)」になってしまったのか。
 一気通貫か、麻雀よく知らないけど。
 ぼくは、そんなに詳しいわけじゃないけど、
 コーヒーに砂糖って、けっこう世界標準じゃなかったのか。
 たしかに、「アメリカン」と呼ばれたりしている
 浅煎りのコーヒー豆で紅茶色に淹れたコーヒーなんかだと、
 お茶のように砂糖なしで飲むのもありだとは思うけどさ。
 でも、ま、みんながいいというなら、それでいいさ。
 世の中全体に、砂糖を少なく摂るという文化が流行だしね、
 知らないまに「砂糖入れるんですか!?」と驚かれるような
 少数派になっていたけど、ぼくは元気です。

 というようなことを、言わないままに日常生活をしている。
 そして、家でじぶんで豆を挽いて、
 コーヒーを淹れて飲むこともよくあるのだが、
 そういうときには、どれだけ砂糖を入れようが自由である。
 しかし、じぶんの家で、誰憚ることなく砂糖を入れると、
 「ちょっと入れ過ぎ」ちゃって甘すぎてしまうことが多い。
 いくら入れようが俺の勝手だぜ、と強く思いすぎているので
 余計に砂糖を入れてしまうものらしい。
 過剰防衛というか、売り言葉に買い言葉というか…。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
なにごとも自然にやりたいものです。スプーンに1杯弱です。


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