HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN

みんな大好き、スマートフォン。
あなたはどんな壁紙にしていますか?
スリープから復帰したときあらわれる「ロック画面」と、
ふつうに使っているときの背景「ホーム画面」。
スマホでは、この2画面の壁紙を設定できます。

イラストレーターの福田利之さんが、
スマホのホーム&ロック画面用に、毎月いちまい、
描きおろしの新作を届けてくれます。
月に一度、ホーム&ロックの壁紙を掛けかえましょう!
いっしょに届く、福田さんの近況報告もおたのしみに。

福田利之のプロフィール
イラストレーター。
1967年、大阪生まれ。
エディトリアル、装丁、広告、
ムーンライダーズやスピッツのCDジャケット、
絵本、テキスタイルなどなど、
さまざまなビジュアル表現を手がける。
「ほぼ日」では、読み物、商品問わず、
様々なコンテンツにご登場いただいています。

〈福田さんが登場するほぼ日コンテンツの一部〉
・「大福田展」@TOBICHI②
・「カッパとウサギのコーヒーさがし」
・「カッパとウサギのコーヒー屋さん」
・「ゴールデンコーヒーウィーク」@TOBICHI②
・「あなたのためのデザイン。」
・「福田のフォト絵」

〈著作物〉
・『いまからノート』(青幻舎)
・『福田利之といくフィンランド』 (玄光社)
・『福田利之作品集』(玄光社)
・『ぼくはうさぎ』(あかね書房)
・『ふたり』(ミルブックス)
・『福田のフォト絵』(ヴィレッジブックス)
など多数。
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寝ても死なない
ホーム&ロック画像を
ダウンロードする

※スマホで画像を保存したら、
ホーム画面・ロック画面の壁紙に設定してください。
設定方法は機種によって異なります。
ご自分のスマホの設定方法を調べて設定してくださいね。

最近のこと70
文:福田利之

昨年大晦日はいつもと同じく歌番組を見て
ゆく年くる年を見ながら年を越したのですが、
初めて7歳の長女が年越しまで付き合ってくれて
11時55分に力尽きそうになり、
さすがにここまでがんばったならと、
さながら雪山遭難者を励ますように、
共に大きな山を越え、越した瞬間に
「おめでとうございます」を言い合えました。
年越しの瞬間毎年テレビに向かって
一人でおめでとうを言っていたので感無量です。
新年早々プチな幸福感を味わえた
2023年のスタートでした。
娘には迷惑だったかな‥‥。

紅白歌合戦は紅白という考え方自体が
もはや微妙ではありますが、
番組鑑賞は大晦日のルーティーンになっていて
イラストレーターでありながら、
普段は流行をまったく追えていないので、
2022年に流行っていたことを
おおまかに知れる貴重な機会でもあるのです。

序盤に出てくるヤングでナウなパフォーマンスには
なかなかついていけない
木綿のハンカチーフなわたくしで
‥‥というフレーズを使ってしまう時点で
わたしはすでに終わっているわけですが、
一方で過去の栄光をまといながら出演している
レジェンド達のパフォーマンスに対して
若い人たちはこれを見てどう思っているのだろうとか
自分にとってはいい思い出のままでいてほしかったとか
複雑な気持ちになるのも事実なのですが、
それでも結局熱い思いが込み上げてきたりして
あらがえない、ほんとにあらがえない、
立派に普通の55歳として生きているようです。

昨今よく聞く老害的な話では、
若い人の活躍の場を奪っていることが
新陳代謝を鈍らせて、社会のイノベーションを
妨げているという論調をよく聞きます。
微妙な年齢である自分にとっても
ほんとに最近よく考えることではありますが、
家のローンはあるし、子供もまだ成人してないし、
えーっと‥‥それは自分のことですが、
そういうことだけではなくてですね、
まだまだ応援してくれる人もいるし、
テクノロジーや科学の進化で
体力的なことも昔よりカバーできていて、
むしろ俺、全然昔よりいい作品作ってるし、
そう思ってレジェンド達はナチュラルに
才能と経験をフル稼働して活動をしていると思います。
クリエイターの端くれとしましても、ジャンルは違えど
そういう気持ちはなんだかよくわかります。

若い人に古い時代の経験を上から話したり
考えを押し付けたりはしないけど、
自分のやりたいことがあれば遠慮せず、
とりあえずまだまだなんでもやってみたい。
自分はのびしろがある。
むしろここから10年の利之福田、なかなかおすすめです。
これからの未来を作っていく7歳の子供と一緒に
紅白歌合戦を視聴しながら考えた
2023年の俺、プレゼンテーションでした。

さて、今年の年越しは娘が途中で眠くなったら
たとえ11時59分だったとしても
そのまま寝かせておこうかな。

2023-01-25-WED

いままでのホーム&ロック