HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN

みんな大好き、スマートフォン。
あなたはどんな壁紙にしていますか?
スリープから復帰したときあらわれる「ロック画面」と、
ふつうに使っているときの背景「ホーム画面」。
スマホでは、この2画面の壁紙を設定できます。

イラストレーターの福田利之さんが、
スマホのホーム&ロック画面用に、毎月いちまい、
描きおろしの新作を届けてくれます。
月に一度、ホーム&ロックの壁紙を掛けかえましょう!
いっしょに届く、福田さんの近況報告もおたのしみに。

福田利之のプロフィール
イラストレーター。
1967年、大阪生まれ。
エディトリアル、装丁、広告、
ムーンライダーズやスピッツのCDジャケット、
絵本、テキスタイルなどなど、
さまざまなビジュアル表現を手がける。
「ほぼ日」では、読み物、商品問わず、
様々なコンテンツにご登場いただいています。

〈福田さんが登場するほぼ日コンテンツの一部〉
・「大福田展」@TOBICHI②
・「カッパとウサギのコーヒーさがし」
・「カッパとウサギのコーヒー屋さん」
・「ゴールデンコーヒーウィーク」@TOBICHI②
・「あなたのためのデザイン。」
・「福田のフォト絵」

〈著作物〉
・『いまからノート』(青幻舎)
・『福田利之といくフィンランド』 (玄光社)
・『福田利之作品集』(玄光社)
・『ぼくはうさぎ』(あかね書房)
・『ふたり』(ミルブックス)
・『福田のフォト絵』(ヴィレッジブックス)
など多数。
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眠れぬ家の娘
ホーム&ロック画像を
ダウンロードする

※スマホで画像を保存したら、
ホーム画面・ロック画面の壁紙に設定してください。
設定方法は機種によって異なります。
ご自分のスマホの設定方法を調べて設定してくださいね。

最近のこと18
文:福田利之

我が家の2歳になる娘は、ほとんど昼寝もせず、
夜もなかなかの寝つきの悪さで、
毎晩お互い一苦労しています。
子供はよく眠るものだと思っていたらそうでもないようで、
本人も「眠るの嫌い、遊ぶの好き」と
はっきり訴えてくるので、相当眠りたくないのでしょう。

よくよく考えてみると、
自分も昔から寝るのには苦労していた方で、
布団の中に入って、周りは暗く静かでみんな寝静まり、
その中で眠れないというのはなかなかの苦行です。
受験勉強で夜更しやむなしとなったときは嬉しくて
勉強なんかしてる場合ではありませんでした。
どうしても眠れない夜は
現実的なことだと、さらに目が冴えるので、
できるだけ荒唐無稽な自分の人生を想像し、
頭の中で遊んでいました。

たとえば子供の頃は成績優秀で、
いろんな部活に所属して全国的に大活躍、
学校いちの人気者になって、もちろんモテモテ。
人気アイドルとお忍びでお付き合いをし、
卒業してサッカー選手になって
ヨーロッパに渡り、クラブとW杯で優勝。
20代で「サッカーのことは全部わかった」
というコメントが物議を呼ぶ中、引退。
1年後にプロ野球選手となって電撃復帰。
今流行りの、打者投手の2刀流の先駆けとして
日米で大活躍し、全ての記録を塗り替え、
30代でスポーツ界からは引退。
休日に書いていた小説「おじぎ草」が
世界各国で翻訳され、若者のバイブルとして心をつかみ、
これまでのスポーツ経験を元に開発された
マブナムボンバー体操が現代人の疲れた心と体を癒し、
年に1回行われていたマグナムボン祭りが
世界的なカーニバルとして普及。
祭りが世界に安定をもたらしたことで、
地球上での紛争が減り、世界平和に貢献。
平和、文学、でノーベル賞を受賞。
晩年、築いた富はすべて寄付し、
贅沢はせず、大阪の下町で身分を明かさず
消しゴムはんこの上手なじいさんとして
町内の子どもたちにハンジーの愛称で親しまれる。
過去の自分のことを気がつかないふりをして
普通のじじいとして接してくれている
町の人たちの優しさに感謝しつつ、
最後はひっそりと家族に見守られながら、
眠るように息をひきとるとかそういう話でなく、
その日の眠りにつく時間をじっと待つのです。
漫画、「キャプテン翼」と「ドカベン」そして
「俺の空」の影響なのは間違いないところであります。

娘がこれからも眠れずに、目を閉じて
どんなイマジネーヨンの世界で遊んでいるのか、
大きくなったら聞いてみるのも少し楽しみですが、
もし自分と同じようなアホな感じだったら、
恥ずかしくて答えられないと思うので、
野暮なことはやめておきます。

2018-09-25-TUE

福田利之のおしらせ

9/29 大阪でトークショーがあります。

絵具の総合メーカー「ターナー色彩株式会社」が主催する、
「ART & DIY FESTA」というイベントで、
福田利之さんがトークショーを行います。
聞き手は「イラストレーション」誌編集部の岡あゆみさん。
会場は、
大阪マーチャンダイズ・マートビルの大会議室。

参加方法やアクセスなど、詳しくは
「ART & DIY FESTA」のウェブサイトからどうぞ!

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