HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN

みんな大好き、スマートフォン。
あなたはどんな壁紙にしていますか?
スリープから復帰したときあらわれる「ロック画面」と、
ふつうに使っているときの背景「ホーム画面」。
スマホでは、この2画面の壁紙を設定できます。

イラストレーターの福田利之さんが、
スマホのホーム&ロック画面用に、毎月いちまい、
描きおろしの新作を届けてくれます。
月に一度、ホーム&ロックの壁紙を掛けかえましょう!
いっしょに届く、福田さんの近況報告もおたのしみに。

福田利之のプロフィール
イラストレーター。
1967年、大阪生まれ。
エディトリアル、装丁、広告、
ムーンライダーズやスピッツのCDジャケット、
絵本、テキスタイルなどなど、
さまざまなビジュアル表現を手がける。
「ほぼ日」では、読み物、商品問わず、
様々なコンテンツにご登場いただいています。

〈福田さんが登場するほぼ日コンテンツの一部〉
・「大福田展」@TOBICHI②
・「カッパとウサギのコーヒーさがし」
・「カッパとウサギのコーヒー屋さん」
・「ゴールデンコーヒーウィーク」@TOBICHI②
・「あなたのためのデザイン。」
・「福田のフォト絵」

〈著作物〉
・『いまからノート』(青幻舎)
・『福田利之といくフィンランド』 (玄光社)
・『福田利之作品集』(玄光社)
・『ぼくはうさぎ』(あかね書房)
・『ふたり』(ミルブックス)
・『福田のフォト絵』(ヴィレッジブックス)
など多数。
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コーヒーミステリー
ホーム&ロック画像を
ダウンロードする

※スマホで画像を保存したら、
ホーム画面・ロック画面の壁紙に設定してください。
設定方法は機種によって異なります。
ご自分のスマホの設定方法を調べて設定してくださいね。

最近のこと88
文:福田利之

先日、高松のとある国道を家族でドライブ中、
焙煎機が置いてある味のある店がまえの喫茶店を発見し、
コーヒー豆が切れていたこともあり、
わざわざUターンして買いに戻りました。
燻されたようなワイルドな雰囲気の店頭には
何種類か産地表記の豆が瓶に入れてあり、
どれも中深、深煎りで、
流行りの浅煎りサードウエーブ系とは
一線を画す品揃えに胸が高まります。

お昼過ぎの喫茶スペースにお客さんはゼロ。
一瞬不安になるものの、奥から絵に描いたような
こだわり臭が強そうな風貌のおじさんが登場し
めんどくさそうにこちらの注文を聞いてきたので
再び期待感が膨らみます。
こんなとんでもないこだわりのお店なら(妄想)
少量でさまざまな種類のものを飲み比べたいと考え、
あれこれ注文することにしました。

こだわり系のお店では、無難なブレンドではなく、
ストレートのコーヒー豆を豆のままで頼むのが
店主には喜ばれるという思い込みがあったのですが、
こちらの意に反して、何種類もオーダーすると
半分キレたような訝しげな顔で
俺はオリジナルブレンドしか飲まない、
それだけをたくさん買えばいいと
ぶっきらぼうにすすめられ、
しかも何も聞かずに勝手に豆を挽こうとする始末。

予想外の展開に怯みつつ
郷にいればひろみに従えということもあり、
言われたままオリジナルブレンドの豆だけを多めに、
2億4千万粒ぐらい購入しました。
(豆を挽くのだけは阻止)

終始ドキドキの展開でしたが帰り際、子供達には
「はーい、お嬢ちゃんたちにはこのお豆をどうぞ」と、
丸い小粒のお菓子の小袋をくれるツンデレぶりに
こちらの頭はさらに混乱するばかりです。

おじさんのめんどくさそうな一連の行動を考えると、
あれはただのアルバイトだったんじゃないかという
妻の意見が、すごく腑に落ち、
こだわりの頑固親父コーヒー焙煎師であれと
勝手に思い込みたかっただけの、
自分の浅はかさを嘆きつつ、
家に帰って淹れて飲んだバイトのおじさん(多分)おすすめ
オリジナルブレンドコーヒーは
不味かったら話のいい締めになるのにと思いつつ、
普通に美味しくて最後までやられっぱなしでございました。

2024-07-25-THU

福田利之のおしらせ

福田さんがパッケージを手がけた
アイスコーヒーをどうぞ。

今回のエッセイはコーヒーがテーマでしたので、
福田さんがパッケージを手掛けた、
ふたつのコーヒーをご案内しましょう。
ほんとうはもっと種類があるのですが、
夏ということで「アイス」にしぼりました。

よろしければそれぞれ、
ウェブ通販でお買い求めください。
かわいいだけじゃない。
両方とも、おいしいんです。

まずは、上の写真。

秋田のショップ「08コーヒー」の アイスコーヒーです。
福田さんがデザインした
キュートな商品がたくさんあるのですが、
おためしに、 「アイスコーヒー ミニ500ml 無糖」はいかがでしょう。

続きましては、こちら。

福田さんのファンで、ほぼ日の読者さんであれば
すっかりおなじみ、
気仙沼のすてきなコーヒーショップ、 「アンカーコーヒー」です。

東日本大震災の翌年、ほぼ日を通じて
福田さんは「アンカーコーヒー」に出会い、
そこから数々のパッケージを手がけてきました。
出会いの様子はこちら、 12年前のページでお読みいただけます。

今回は、やはりお手軽に、
「オリジナルカフェオレべース」を おすすめします。
カフェオレベース1に対して
牛乳3の割合で混ぜるだけ。
500mlのカフェオレベースなので、
たっぷりつくってがぶがぶ飲めちゃうのも魅力です。
アイスだけでなく、ホットにしてもおいしいですよ。

それぞれ通販で、お求めくださいね。

いままでのホーム&ロック