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ほぼ日刊イトイ新聞

2022-12-03

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・ふと、たぬきのことを思ったんだ。
 マンガで描かれるたぬきって、目のまわりが黒いよね。
 ちょっと大げさに黒いメガネみたいに描かれるよね。
 でも、いまさらたぬきの写真とか見ると、たしかに黒い。
 きつねとたぬき、とセットで語られることが多いけど、
 目のまわりのことでは、たぬきに軍配が上がるよね。
 きつねのほうは、目がつりあがってることになってるけど、
 これが写真で見ると、それほどでもないんだよ。
 しかもたぬきって、その、金の玉のあたりがでかいって。
 信楽焼のたぬきではおなじみになってるんだけど、
 実際には、そんなでかい金持ちのたぬきはいないよね。
 あと、頭に葉っぱを乗せて宙返りすると、
 人間やら茶釜やらに化けられたりもするっていうじゃない。
 人を化かすということも言われてるし。
 なんだか、昔から日本のたぬきって、
 いろんなことで人間にとやかく言われる対象になってるよ。
 たぬきばっかり、なんでだろうねぇ。
 野生のどうぶつにしては、ある意味、人気がありすぎる。
 相方のきつねは、お稲荷さんとして信仰されたりね、
 神社までつくってもらって祭られているけど、
 思えば、たぬきの神社はあんまり聞いたことがない。

 ま、いろんなどうぶつが人間と出会うけれど、
 犬やら猫やらは人と暮らすことに馴れているし、
 牛も馬も仕事を請け負ったりしながら人と過ごすから、
 「けもの」のなかでも、仲間うちって気がするんだろうね。
 野生のどうぶつとして、熊だの猪だの狼だのは、
 殺傷能力もあるくらい怖いからからかっちゃいけない。
 ウサギだのリスだのモモンガだのはちっちゃすぎるしねぇ。
 たぬきときつねというのは、
 山野と人里の間あたりで出会うから、
 自然界と人間界を行き来する存在として、
 情報の運び屋みたいな役割になっていたんだろうね。

 深夜から朝にかけてのサッカー中継を見て、
 ちょっとだけ仮眠を入れてから神田に向かって。
 「ほぼ日」の生放送という中継を実にたのしくやって、
 ああ、一日がとうとう終わったかとほっとしてから、
 さてなにかを書くのなら、お題はたぬきにかぎるよね。
 たぬきだけに、たねも抜きですから。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
たぬきのぬいぐるみ、見たことないなぁ。うどんはあるけど。


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