糸井重里
・子どもはバカである。
というより、子どもというのはバカなことをする。
これは、じぶんの経験から導き出した説ではあるが、
他人の話を聞いてどんどん補強されてきた。
傘を開いたまま、高い所から飛び降りたら、
ふわふわとゆっくり降りられるからケガをしない。
たいていの(たぶん男)子は、
やってみるまではそう思っていたはずだ。
しかし、これは1回やれば正しい結論に至る。
なんのために集めるのかわからないものを、集める。
ダンゴムシでもミノムシでも、
なんとかカードでも、シールでも、集めようとする。
どれくらいの年数、それを集め続けるかはともかく、
いつのまにかやめている。
やめた理由もわからないが、はじめた理由もわからない。
理由などという概念がないということがわかる。
だいたい大きいものが優れていて、小さいものが劣る。
そういう判断があって、あらゆる場面で応用される。
「でかい!」はほめ言葉であるし、
自らもたいていの場面で「でかく」ありたい。
というようなことを、ちょっとずつ思い出していると、
否が応でも気付かされてしまうことがある。
これは子どもの話として言い出したことだけれど、
大人も、なにかの衣でくるんで揚げたりしてるけど、
けっこう、おんなじなんじゃねーのか?
大人もバカである、というか、大人もバカなことをする。
大人のなかに、大人だけが棲んでいるわけじゃない。
変わらぬ子どもの成分が混じって、
大人の容れ物のなかで生きているのである。
それで、よいことも、わるいことも、こまったこともある。
大人になったからといって利口ぶってるわけにもいかない。
◆今日の質問、失礼しますno.095「わたしはバカである?」
考えて、よかったらメールに書いて送ってくださいませね。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「じぶんもだな」と思うこころこそが、大人の資格かもねー。
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