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ほぼ日刊イトイ新聞

2022-05-19

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・この頃、スーパーマーケットだとかコンビニで、
 「セルフレジ」というものが増えてきた。
 ぼくもやってみたことは何度かあるのだけれど、
 どうも慣れないしなんとなく妙な心持ちがあって、
 よほど混んでるのでないなら、人のいるレジに並んでいる。
 だが、やがてすべては、この「無人化」という方向に
 なっていくのだろうなぁという諦めもある。
 そんなことを思っていたら、最近、
 近所の2つのハンバーガー屋の注文カウンターに、
 「自動オーダー機」みたいなものが設置された。
 ブランドのちがう2店が、同じことをしているのは、
 親会社が同じだからということはわかっているが、
 いままで、「えーっと、あれとこれと…」みたいに
 人に向かって注文をしていた同じ場所に、
 「注文を受け付ける機械」があるのは変な感じだ。
 幸い、目の前におねえさんがいるので、
 「人に注文してもいいですか?」とお願いした。
 もし「機械のほうにお願いします」と返事されたら、
 やや不満な顔を見せつつも、従ったにちがいない。

 まぁ、なぁ。
 マシンをお客が操作して注文してくれたら、
 人のやりそうなミスもなくなるし、人件費も減らせるし、
 さらには「アルバイト募集」の手間もコストも減らせる。
 だから、ハンバーガー屋の注文受付などは、
 当然のようにロボット化していくんだろうと思う。
 すでにラーメン屋は自販機で食券を買ってるもんなー。
 ハンバーガーみたいな注文の組み合わせの多いものも、
 「なんとか機械化できるんじゃないか?」と
 開発がんばっちゃう人がいることだって自然の成り行きだ。
 ロボットに無愛想もないし、うっかりもないだろうし。

 ただ。なぁ。
 こういう未来って、望んでいたことだったっけ、と。
 人間がいなくてもいい仕事を増やすことには、
 いいこともたくさんあるのは理解するとしても、
 「だれが望んでいたんだっけ?」という思いは残る。
 「生活のたのしみ展」で、とにかく人と人が出会う
 ということのおもしろさを感じていたけれど、
 あれは「趣味」「酔狂」「贅沢」の世界なのかもなぁ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「合理的」の他に「合喜的」「合好的」とかがあるよなぁ。


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