REPORT

上田の古書店、
VALUE BOOKSのこと。

VALUE BOOKS(バリューブックス)は、
長野県上田市にある古書店。
といっても「町のちいさな古本屋さん」ではなく
(そういうお店も、持っているのですけれど)
インターネット時代ならではのネットワークと
宅配便流通を駆使した、全国に顧客をもつ本屋さんです。
今回、古書さがし、古書えらびに
協力くださった彼らのこと、紹介します。

今回「weeksdays」で「こんな本がいいな」という
伊藤まさこさんのリクエストを受けて、
100冊の本をあつめてくださったのが
上田の古書店、VALUE BOOKS。
彼らの倉庫は、巨大な図書館なみで、
その蔵書数は、なんと183万冊。
ほんとうに「ありとあらゆる」本が
集まってくるのです。

インターネットで本を売買する、
その仕組みごと開発をしたのが、
VALUE BOOKSの若き社長である中村大樹さん。
中村さんはなによりも本が好きで、
「人と、本が、出会う機会をつくりたい」
と考えたことが、起業のきっかけだったといいます。
本を通してくらしが豊かになることを、
まっすぐに信じているのですね。

古書に定価はなく、「市場価値」で取引されます。
みんながほしいのに数が少ない本には高値がつき、
とても有名なベストセラーでも、
あまりに流通している数が多いと安く、
ときには「古書としての価値がない」と判断されることも。
その価格は、本の内容や文化的な価値とは、
ほとんど関係がない。
なんともふしぎなことですが、
中村さんは、市場価値がつかなくても、
それが「いい本」であれば、廃棄をせず、
きっと読み手がいることを信じて、
老人ホームなどの施設や学校に無償でとどけたり、
上田市内の直営店で、うんと安い価格でおすそわけを
したりしています。

そんなVALUE BOOKSに、「選書」の仕事をしてきた
編集者の飯田光平さんが参加したことから、
「本のある暮らし」の提案は、
VALUE BOOKSの得意科目のひとつになりました。
上田市内にオープンしたカフェ併設の古書店「NABO」(ネイボ)は、
おいしいコーヒーやお菓子をたのしみながら、
テーマごとにつくられた棚をめぐって、
本をさがすことができるお店です。

▲飯田光平さん


今回、伊藤まさこさんのリクエストに
応えてくださったのも、飯田さん。
「夏休みに、おいしいカフェオレといっしょに
時間をすごす本」というテーマ、
そして伊藤さんの読書の傾向をみて、
「えっ、そんな本があったの?」
「知っていたけど、読み逃していた!」
そんな本があつまりました。

ラインナップは、すべて、「weeksdays」の
コンテンツで、伊藤まさこさんのコメントといっしょに
紹介をします。
どうぞ、おたのしみに!

2019-07-08-MON