糸井重里
・新年のいちばん最初の日をどうするか?
ぼくは、子どものころからそれは意識していた。
しかし、「1月1日はなにもしないんだよ」と、
大人たちに教わって、元日にはただ家でごろごろしていた。
翌2日も前日にならって、なにもしないで過ぎていった。
毎年、ずっとそうだったような気がして、
生まれてはじめて、元日から身体を動かそうと思った。
「生きてるって、思い出をつくること」という、
「ほぼ日手帳アプリ」のテーマは、じぶんを動かすね。
「散歩をしてくる」と上司に告げて、スニーカーを履いた。
運動不足の年末年始には、血流がわるくなっているはず、
計画なんかせずに、まず一歩踏み出せばなにかが変わる。
どっちに歩き出すかも決めてなかったが、
青山霊園に向かった、散歩好きな犬と歩いたコースだ。
いい歩き方なんかも意識して歩いてみる、気持ちがいい。
もう、いっそ、どこまででも歩いてみようと思いついた。
神田錦町の「ほぼ日」まで歩いたらおもしろいぞ。
かなり遠いのはわかっているが、さて、行けるのか?
仮に行けたとしたら、どこがどう痛くなったり、
どんなふうに疲れるものなのか、知ってみたくもなった。
よし、ダメならダメで降参してしまえばいい、進もう。
乃木坂に出て、そこから赤坂、実はこれくらいでも疲れる。
TBSの近くの自販機で水を買って、飲みながら歩く。
日枝神社が見えたら、その裏手の道を通って霞が関方面へ。
首相官邸だとか国会議事堂だとか、警備の間を歩いていく。
ほんとは、坂道なんかもあるしけっこうくたびれているが、
やればやれる感じが出てきて、足は前に進んでいる。
皇居が見えたら、もう気分は最高だよ、ゴールを確信する。
お濠に沿って外国人やランナーに混じり、ただ歩く。
あとでツイッターに出そうと写真を撮っていたが、
iPhoneが電池切れになってしまう、ゴールは近いのに。
コンビニで充電セットを買って、なんとか復活、
神田錦町の「ほぼ日」に到着して、写真も撮れた。
タクシーだと3000円以上の距離だが、歩き通せた。
すごいじゃないか、おれ、こういう一年になるかもよ。
新年早々、生まれて初めてのような思い出ができた。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
最高の元日になりました。健康にもよくて、しかも無料で。
12月27日(土)より、
更新時間は毎日11時になります。
12月27日(土)より、
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