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2017-12-12

おしらせ

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・「iPhoneが出たとき、
 世界中の才能がここに集まる、と思ったんですよ。」と。
 そのとらえ方はおもしろいなぁと、ぼくも思った。
 昨夜、講談社社長の野間省伸さんが言ったことばだ。

 「iPhone」が出たときのことは、ぼくも憶えている。
 じぶんが使うことになるのかどうか、
 この「新しい電話」が、一般のものになるのかどうか、
 ちょっと離れた距離で、おそるおそる見ていた。
 躊躇せずに買う人は、もちろんいて、
 「これは電話というより、小さいコンピューターだ」と、
 さっそくの感想を教えてもらったりもした。
 売れてる、売れてない、使える、使えない、
 いろんな情報が錯綜していたけれど、
 「世界中の才能がここに集まる」という考えは、
 そのときのぼくは持っていなかった。

 野間さんは、日本で「iモード」のことを見ていて、
 日本の才能がそこに集まっていたと考えていたらしい。
 その目を持っていたら、「iPhone」が発表されたときに、
 世界の才能(つまり才能を持った人びと)が、
 この「おもしろそうな場」に集まるということは、
 たしかに想像できたことなのだろうと思う。
 技術だとか、科学だとか、アートだとかだけでなく、
 ビジネスの才能を持った人びとも、
 磁石に引き寄せられる砂鉄のように集まってくるだろう。

 そうやって人が集まってくるのが「おもしろい場」だ。
 「場」は、人を引き寄せることで、
 さらにおもしろい「場」になっていく。
 いま、いちばん魅力的なのは、そんな「場」なのである。
 書籍や雑誌などの出版業界が、そうだったこともある。
 テレビの業界が、そう見えたこともある。
 広告の業界も、それなりにそうだったかもしれない。
 業界という大きな単位でなくても、
 「ある雑誌」が「ある番組」が「あるチーム」が、
 「世界中の才能が集まる場」になることもあるはずだ。
 いま、なにかをしようと思うなら、まず「場」が必要だ。
 その「場」の中心になにがあるのかが、さらに大切だ。
 「iPhone」誕生の時点に遡って、そこになにがあったか?

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「ほぼ日のアースボール」は「場」になりかけているかな。


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