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2018-02-18

おしらせ

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・うれしいものだねぇ、やっぱりね、
 絵に描いたようなヒーローの復活劇があって、
 想像していた最高の結果を出してくれたわけだから、
 そりゃぁもう大騒ぎになっちゃうよね。
 その時間、小型のバスに乗って移動中だったぼくは、
 iPhoneの小さい画面で、NHKの同時中継を観てた。
 山道だったから、ときどき電波状態がわるくなったりね、
 なかなか、その、じれったいやらうれしいやらで、
 考えようによっては、ふつうに観るよりスリルがあった。

 家に戻ってから、テレビで何度も観たのだけれど、
 こんどは勝った勝ったよくがんばったという感動よりも、
 羽生選手の「勝利までの計画」に感心しはじめた。
 去年の11月にけがをしたばかりで、
 それから一度も大会に出場せずに、この舞台に立った。
 ほんとうに完治していないのだろうなと思ったのは、
 団体の試合を回避したことからだ。
 両方出場できるほどに回復してないのだろうなと、
 ぼくのようなシロウト観客は、けっこう心配をしていた。
 「出場できるところまで来ただけでりっぱだ」と、
 訊かれてもいないのに、そんな感想さえも用意していた。
 「活躍を信じてました」と言えるには、
 ぼくはなにもかもを知らな過ぎた。

 勝利のあとのインタビューに答えて、羽生選手は、
 とにかく、ものすごく考えて準備をしていました、
 というようなことを言っていた。
 技術の向上についても、スタミナの問題についても、
 けがのリハビリについても、なにをどうすればいいのか、
 徹底的に考えたと、きっぱりと言っていた。 
 右足については、治すための最良の方法を考え実行する。
 そしてその患部以外は健康なのだから、
 いままで以上になにかをして鍛えることができる。
 あとは、「勝つ」と信じられるほどの準備を、
 逃げずに続けられるかどうか、メンタルの問題がある。
 人びとが、休んでいるように思っていた時間に、
 彼は「いままでとちがう考えと練習」を積み上げていた。
 そして、勝って「幸せです」と言える場所に立ったのだ。
 「できること」をほんとに確実にやるって、
 こういうことなんだと、つくづく思ったなぁ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
とてつもなく遠い人だけれど、まねできることもあるよな。


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