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BOUQUET de L’UNEのサテンボーダートップス、こんなコーディネートで 伊藤まさこ 01 パールもスカーフも、相性よし

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サテンボーダートップス(ブラック)/BOUQUET de L’UNE
キュロット ¥38,500/COG THEBIGSMOKE

このトップス、袖口にはボタンがついています。

留めていないとこんな感じ。

留めると、
こんな感じ。

袖口が7センチ狭まっただけで、
印象もだいぶ変わります。
上になにか羽織る時は、
ボタンを留めるともたつきません。

サテン地は、
パールとも相性よし。

ここでは40センチほどの
スタンダードな長さのものを合わせました。

首元にシルクのスカーフを巻いても。

ボーダーのブラックと、
水玉のブラック。
柄 × 柄の組み合わせは、
色味を合わせると、すっきりまとまります。

コーディネートがシンプルな分、
髪や肌の質感がとても大切。
水分や、時にオイルをあたえて、
自分を整えたいものです。

もう少し温かくなったら、
赤いリップに挑戦したいと思っているところ。
ボーダーと赤、
きっと似合うと思うから。

今の「定番」

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「定番」と呼ばれるものでも、
ずっと変わらず好き、
というものは案外少なくて、
少しずつ自分の中で、
似合うもの、好きなものは変わってる。

たとえばパールのピアス。

30代の頃は小粒のもの。
40代は8ミリと少し大きめ。
そして今は、
ちょっと変わった形のバロックパールが気に入り。

デニムも古着、
ザ・定番ストレート、
ウォッシュ加工されたもの・・・・
と、変遷がある。
ぴたっとしたスキニーとか、
懐かしいなぁ。

ボーダーのトップスは、
今やBOUQUET de L’UNEのサテンに頼りっきり。

ちょっと光沢あるサテン生地が、
肌をきれいに見せてくれる。
カジュアルに寄りすぎないところもいいんです。

今週のweeksdaysは、
去年販売してご好評いただいた、
BOUQUET de L’UNEのサテンボーダートップス。

ネイビーにくわえて、
ブラックのボーダーも新登場。
どうぞおたのしみに。

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
4月3日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

yumiko iihoshi porcelain
ReIRABO(spring mint green)

▶︎商品詳細ページへ

横から見ても、
重ねて上から見てもきれい。
料理を盛ると、いつも新しい発見がある、
イイホシさんのうつわ。

大きさは大中小と3つありますが、
盛る料理は自由。
汁物、ごはん、麺、
ポップコーンなどの乾いたもの。
いつものおかずはもちろん、
水餃子やフォー、
カフェオレにクロワッサンなど、
いろんな国の料理も受け入れてしまう懐の深さも魅力です。

この器を使うと、
料理もテーブルも洒落た雰囲気になる。
なんだかそれってすごいことなのではないかと思うのです。

重ねれば収納もコンパクト。
食洗機の対応もしているところもうれしい。

今の季節、新生活を始める人への贈りものにしても。
(伊藤まさこさん)

nooyのふたつのtee、こんなコーディネートで 伊藤まさこ 02 2色のボトルネックtee

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身につけた時に感じるのは、
「やさしいなにか」に包まれているという安心感。

ニットを着るほどではなく、
でもTシャツだとまだ心許ない。
春先、ちょっと肌寒い時にも、
首元と手首を守ってくれるので、
一枚持っていると安心です。

navyのパンツを合わせ、
足元はグレーのスニーカーを。
ジャケットやスプリングコート、
Gジャンなどなど、
合わせるアイテムをえらばないところがいい。
このtee本当に万能です。

首まわりにほどよいゆとりがあるので、
タートルが苦手という人でもきっと大丈夫。
一枚で、または重ね着して。
夏以外3シーズン着られるところもいい。
真冬は厚手のタートルの下に着て、
ボトルネックteeを中からちょっとのぞかせても。

ここでは透け感を生かして、
中に黒のブラトップを合わせました。

白いレースのスカートを合わせて。

ぱきっとした黄色のネイル、
ボトルネックteeからちょっと透けた黒が、
このコーディネートのポイントです。

nooyのふたつのtee、こんなコーディネートで 伊藤まさこ 01 4色のカフスtee

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whiteといっても、
ぱきっとした白ではなくて、
やさしげな白。
今回ご紹介する4色の中でも、
いちばん素材の気持ちよさが伝わる色ではないかな。

合わせたのは、ナチュラルなカラーのパンツ。
パンツにインせずとも、
ウエスト部分がうまい具合に落ち着く。
こういう裾のサイズ感ってすごく大切。
薄手なのでパンツにインしてもすっきりします。

nooyのリーブスジレドレスを合わせてみました。
全体にナチュラルカラーなので、
黒のかちっとしたサンダルでしめます。

上と同じパンツでも、blackを合わせると、
雰囲気ががらりと変わる。

たたむとコンパクトになるカフスteeは、
旅にも重宝しますよ。

こちらはlight gray。
こんな印象的なパンツも受け止める、
カフスteeの懐の深さ、すごいんです。

ウエストはインして、
メリハリをつけました。

シャツを羽織って。
一枚で着るのとはまた違う、
重ね着ならではの奥行きのある着こなし。

袖の形はこんな風ですが、
薄手なので上に羽織っても
アームホールがもたつきません。

パンツも。
またはスカートも。
ボトムスをえらばないのが、
カフスteeのいいところ。

上にさっと羽織って。

からし色からちらちら覗く、
navyがいい感じ。

nooyのお客さまにも大人気というこの素材。
毎年、買い足す方も多いとか。
リピートする気持ち、すごく分かる。
だって本当に気持ちいいものね。

はじまりは素材から

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伊藤
今回の「weeksdays」では
ボトルネックteeとカフスteeという
ふたつのカットソーを
取り扱わせていただくことになりました。
どうもありがとうございます。
ボトルネックteeは2020年にも
ご紹介したことがありましたね。
若山
そうです。定番でつくっているシリーズです。
生地も形も定番のひとつなんですが、
ちょっとずつ進化もしているんですよ。
伊藤
この生地での服は、
何年前からつくられているんですか。
平山
5~6年前からになりますね。
4型つくったカットソーで使ったのが最初です。
そのひとつがカフスteeで、
2020年からボトルネックteeが加わりました。
伊藤
最初のきっかけはどんなことだったんでしょう。
若山
まずは生地から入ったんです。。
平山
生地の展示会でこれを見つけたとき、
何この素材? って思って。
若山
見た感じ、透け感があり、
もうそれだけできれいだなっていうのがわかって。
「なんだか羽衣みたい」と話しながら、
触ってみて驚いたんですよ。
薄いのに、まとわりつかず、
ほどよく肌離れもよくて嫌な感じがない。
平山
なんて不思議な素材なんだろう、
これで服をつくってみたい、
いったいどうなるんだろう、と。
若山
じっさいつくってみたら、
すっごく強撚の糸なので、
服に仕立てると斜行気味に、
すこしだけねじれたようになったんです。
それもおもしろくて。
平山
細くて、薄いんですけど、
気にならない程度の透け感がありつつ、
ゆったりしたふくらみがあって。
伊藤
ああ、なるほど! 
着たときに、真っ平らな感じじゃないのは、
それゆえなんですね。
平山
そうですね。でもそれだけに、
裁断も縫製もたいへんなんですよ。
伊藤
普通のコットンでも、
たとえば首まわりの始末に苦労するのは
手間がかかることなのに、
この生地をこんなふうに縫うのって‥‥。
平山
すごくたいへんです。
若山
工場泣かせの生地なんです。
だから工場を見つけるのに苦労しました。
伊藤
それでも長くこの生地を使い続けてこられたのは、
やっぱり支持してくださるお客さまが
多いからでしょうか。
平山
そうなんですよ。一回、ご購入いただくと、
また違う色、違う形って、
ちょっとクセになるというか。
自分も着ていてそうなんです、
愛着がわいて、捨てられない感覚になるんですね。
若山
初めて触ったお客さまが、
「えっ、コットンなんですか? 
シルクかと思いました」
とよくおっしゃいます。
この素材のファンになってくださったかたも多く、
nooyの展示会で
「あの生地の、新しい形は出ましたか?」
って、訊かれたりもします。
平山
年齢層も関係がないんですよ。
うちの母も着ていますから。
伊藤
そうなんですね。
ふだんは、どういう着方を?
平山
カフスteeは七分袖なんですけど、
袖の長さが自由に調整できるのがいいところなので、
夏が近づくとたくし上げたりして、
半袖のように着ています。
伊藤
なるほど。
裾がストンとならないのもいいですよね。
平山
そうですね。腰のあたりで
ドレープがたまって。
伊藤
ちょうどいいところで!
平山
身体のラインを拾わないんです。
若山
ふわっとしているから、
汗っかきさんにもぴったりですよ。
伊藤
どちらも、季節を問わず
着られるところもうれしいです。
若山
はい。
それに、洗っても、すぐ乾くんですよ。
夜洗って干せば、朝には乾いている。
伊藤
じゃあ旅にもいいですね。
畳むと小っちゃくなるから運ぶのも便利です。
平山
はい、旅にはもってこい、ですね。
伊藤
お客さまにはどの色が好評とか、ありますか。
それぞれに人気があると思うんですけれど。
平山
カフスteeは黒かな?
伊藤
たしかに。これだったらカジュアルすぎないから。
平山
ちょっとニットっぽくも着られますし。
若山
逆に夏は白に人気が集まりますね。
伊藤
なるほど。
こちらのボトルネックteeは、
2020年のものから、
すこし形が変わっていますよね。
平山
ちょっとだけ変化をつけています。
初期の頃からのベーシックな形をベースに、
首元が少しだけタイトに、
もうちょっとフィットするスタイルになっています。
以前より、カジュアル寄りから、
シックな印象になっていると思います。
伊藤
nooyの服は、同じ素材を使いつつ、
形はちょっとずつ変わっていくんですよね。
平山
そうですね。サイズ感であるとか、
ちょっと修正したりします。
若山
時代に合わせて、ですね。
伊藤
なるほど、時代に合わせて。
若山
今の形は、ルーズすぎなくて、
くしゅくしゅ、としたニュアンスがあって、
すごくいいと思います。
平山
伸びる素材なので。
普段はタイトな服がちょっと苦手、
っていう方も着られますよ。
若山
ちくちく、かゆくなりにくいですし。
伊藤
ボトルネックteeは、
どんなふうに合わせるのがおすすめですか?
若山
シャツっぽく合わせるのがおすすめです。
セーターの中に着てもかわいいですし、
ワンピースの下にもいいですよ。
伊藤
ざっくりタートルの下に着てもいいかも。
平山
はい、タートルの下もいいですね。
あとこれを重ね着してる方もいらっしゃいますよ。
若山
この薄さゆえ、重ね着もできますね。
伊藤
違う色で?
平山
違う色で、ですね。
ネイビーの下から、ちょっとだけ白を、
袖から出したり、首元を出したり、
あるいは逆の組み合わせだったり。
その「ちょこっとだけ見える」のがいいんです。
伊藤
これは手洗いがおすすめですか?
平山
手洗いで。おうちで中性洗剤を使ってください。
洗うとほんの少し縮むんですけど、
着るとまた自分の形になっていきますよ。
伊藤
なおのこと旅にいい感じがしてきました。
若山
首元が裏パイピングになっているので、
カジュアルすぎず、
ちゃんとよそいきっぽい雰囲気になっているところも、
旅に便利ですよね。
伊藤
ちょっと光沢があるところも。
平山
そうなんです。少しつやがある。
伊藤
黒はパールをつけて
ジャケットの下に着てもよさそう。
今回、形はこの2つで、
色はボトルネックteeが
白とネイビーの2色
(white、navy)。
伊藤
カフスteeが白、ライトグレー、ネイビー、黒
(white、light gray、navy、black)の4色ですね。
平山
そうですね。
伊藤
そしてフリーサイズ。
若山
はい、ワンサイズなのに、
ふくよかな方でも、ちょっと小さい方でも、
寄り添う感じでフィットするんです。
やっぱり不思議な生地ですよね。
伊藤
いろんな人に似合う、
すばらしい服だと思います。
若山さん、平山さん、
きょうはありがとうございました。
また、新作も楽しみにしています。
若山
どうもありがとうございました。
平山
ありがとうございました!

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
3月27日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

Le pivot
オックスタックパンツ
(アイボリー、チャコール)

▶︎商品詳細ページへ

Le pivotの定番、
私のまわりにもファンの多いタックパンツです。

Tシャツやニット、ジャケット。
合わせるトップスはなんでもOKの懐の深さ。
トップスもオーバーシルエットにすれば、
「今」の気分に。
最近の私のヒット、そして定番にもなっているパンツです。

タックパンツ・ラブ! のコンテンツ
合わせてご覧ください。
(伊藤まさこさん)

赤ちゃんのほっぺ

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朝食はごはん党です。

お味噌汁とあとちょっとしたおかずがあれば、
それで満足。
炊き立てのごはんは、
年を重ねるごとに好きになっていっている気がするなぁ。

時々、お粥にしたり煮麺にしたりで、
パンの出番があまりないのですが、
この週末は二日連続でトーストにしました。

理由は、いちごジャムを作ったから。

トースターのない我が家。
まずは冷凍していたパンを蒸籠で蒸してから、
鉄のフライパンで表面をカリッと焼きます。

めんどくさくない? 
と聞かれることもあります。
はい。
正直言うとじつはちょっとめんどくさい。

でもね、
たのしみがあるんです。

それは、
ふわふわ、ふかふか。
蒸されたパンをさわること。
赤ちゃんのほっぺを撫でるような、
そんな気分になるんです。

今週のweeksdayは、
nooyのデザイナー、
若山さんと平山さんのおふたりが、
口を揃えて「羽衣のような」という素材で作られた
カフスtee とボトルネックtee。
どうぞおたのしみに。

外着にできるレベルです

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伊藤
ちょうど昨日、
このパジャマの撮影だったんですけれど、
モデルのかたに着てもらったら、
ふしぎとパジャマに見えなかったんですよ。
まるで外着のようでした。
惠谷
あら、パジャマなのに(笑)。
伊藤
色もきれいだし、
もう、セットアップみたいな感じで。
スタッフみんなで、
「そのまま外に着ていけるんじゃない?」
って盛り上がりました!
惠谷
そうかもしれない。
上だけで、シャツっぽくも着られますしね。
普通はパジャマってポケットがついていないんですけど、
これはパンツにポケットをつけちゃいました。
伊藤
ほんとだ! 
なおさら外着にしたくなりますね。
惠谷
サテンだから、ショーツも透けにくいですよ。
伊藤
えっ。
サテンって透けにくいんですか。
惠谷
経(たて)糸と緯(よこ)糸の織り具合で、
生地的にも少し厚手の生地になるので、
透けにくいです。
素材もシルクですから、
保湿性も通気性も、放湿性もすごくいいです。
伊藤
わぁ、最強の素材。
一年通して着られますよね?
惠谷
これはもう、年中着られます。
最近、髪にもいいということで
シルクのピローケースも流行ってますよね。
絹って、天然のアミノ酸なので、
お肌にもいいんです。
(小声で)ほんとは、
下着をつけないで着ていただくと
お尻とかもきれいになるんですよ。
伊藤
(小声で)あらっ。
ツルツルになっちゃうんですか。
ふふふ。
伊藤
お洗濯は、手洗いでしょうか。
惠谷
そうですね。
手洗いか、ネットに入れて洗濯機の
「手洗いコース」で洗ってください。
夏場は毎日洗っていただいても、
綿より1.5倍速く乾きますよ。
伊藤
そんなに早いんですね。
惠谷
洗ったあと、ちょっとシワができますけど、
きれいに広げて干していただいて。
伊藤
わたし、シルクを洗ったときは
パンパンって、
手で叩いてシワを伸ばしています。
惠谷
はい、そうしてもらうとシワが目立たず乾くと思います。
たたむとすごくコンパクトになるから、
まさこさんのお好きな旅にも持っていけますよ。
伊藤
それはいいですね! 
惠谷
私も旅先でいろんなホテルに泊まるんですけど、
この前泊まったところは、
ベッドリネンがあまりよくなかったんですよ。
ポリエステルが入ってるのかな? 
って感じで落ち着かなかったんですけど、
このパジャマを着れば、気にせず眠れますよね。
汚れたら洗えばいいですし。
伊藤
もう、いつでもこれに包まれて眠りたいです。
スーツケースの中も、
美しいものがコンパクトに収まっているのは
気持ちがいいですね。
惠谷
うん、シルクは美しいですよね。
今回はナイトウェアにしましたけど、
舞台の衣装としても使うような、
本来は高級な素材なんです。
伊藤
いや、そうですよね。
外着にもできることを考えると、
シルクのブラウスとパンツでこのお値段‥‥。
ふつうなら考えられないですよ。
惠谷
ふふふ。
下にキャミソールをあわせて、
上からジャケットみたいに羽織ってもいいですしね。
伊藤
ああ、きっとかわいいですね。
惠谷
バックサテンでほどよい光沢感だから、
上品な感じに仕上がったんじゃないでしょうか。
伊藤
ほんとうにきれいです。
寝るときにこそ、
自分のためにいいものをそろえたいですもの。
惠谷
うんうん、そうですよね。
伊藤
素敵なものをつくってくださって
ありがとうございました。
惠谷
こちらこそ。
ぐっすり眠っていただけたらうれしいです。

生地も、つくりも、超一流

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伊藤
太香子さん、
今日はよろしくお願いいたします。
惠谷
こちらこそ、よろしくお願いします。
伊藤
今回のこのパジャマは、
太香子さんからご提案をいただいて、
こうして実現しました。
どうもありがとうございます。
惠谷
そうでしたね。
すごくいいシルク生地があるから、
まさこさんどうですか? 
ってご連絡を差し上げて。
伊藤
太香子さんがそれほどまでに言われる生地って
どんなものか、気になったんです。
あらためてお伺いできますか。
惠谷
はい。
まず、糸がすばらしいんです。
この生地に使われている糸は、
ポリウレタンという伸びる糸のまわりに、
シルクの糸をくるくる巻き付けて
カバーリングしてあるんですね。
だから、伸縮性もありながら、
肌に当たる部分は全てシルクになりますから、
肌触りがとにかくなめらかで着心地がいいんです。
伊藤
なるほど、特殊な糸を使っているんですね。
惠谷
シルクの生地というと、ツルツルしていて、
肌触りがヒヤッと冷たく感じる、
と思われるかたもいらっしゃいますが、
これは、糸自体も、織り方も本当に質がよくて、
「ツルツル・冷たい」とはむしろ逆なんです。
やわらかく、肌になじむ印象があって、
安心して使えるから、
weeksdaysさんでぜひ何か作らせていただきたいな、
と思ったんです。
そうしたらまさこさんが、パジャマがほしい! 
と言ってくださって。
伊藤
質のいいシルクなら、ナイトウェアがいいな、
と思ったんです。
作ってくださってすごくうれしいです。
惠谷
実は、縫製の工程で、
「こうしてほしい、ああしてほしい」という
こちらからのたくさんの細かな希望に対して
しっかり対応してくださるシルク屋さんって、
なかなかないんです。
でも今回は、シルクを専門に扱っている工場にお願いして、
すべて「できます」と言っていただけたので、
こうして形にすることができました。
伊藤
わぁ。
たとえば、どんなリクエストを出されたんですか。
惠谷
まず、こういったサテン織の生地って、
ふつうはツルツルしている面を
表に使うんですけど、
これはバックサテン(裏面にサテン織の面を使う)
にしてもらって、
肌触りがいい面が肌に当たるようにしています。
伊藤
パジャマですもの、
肌触りがいいのが重要ですよね。
惠谷
端は袋縫い(生地の端を内側に折り込んで縫う)
にしているので、
肌に触れる部分はすべてシルクになります。
伊藤
あ、端の処理でよくあるロックミシン(布の端が
ほつれないようにミシンでかがり縫いをする)ではなく、
袋縫いなんですね。
すごく丁寧な作り方。
このパイピング(ほつれ防止のために生地の端を
別の布でくるむ装飾)も、
すごく美しいです。
惠谷
ああ、よかった。
ボタンもくるみ(布で包んだボタン)にしたので、
高級感がありますよね。
伊藤
ほんとうに。
細部まで惚れ惚れします。
惠谷
着心地についても、
動いても肩が抜けないように、
ちょっと「前肩」にしました。
伊藤
たしかに、
着ているとどんどん襟が後ろに
流れていっちゃう服ってありますよね。
惠谷
襟が重いと後ろにいってしまうことが多いんですけど、
これは立体裁断で、
実際の肩よりもすこし前に肩ラインを作っているので、
後ろに流れず、肩にしっかり乗ってくれます。
伊藤
なるほど。
立体裁断だから、着崩れないんですね。
伊藤
パンツの形もすごくきれいでした。
惠谷
ワンサイズなので、
余裕を持ったパターンにしています。
股上も深めなので、
しゃがんでも後ろのウエストラインが
下にずれにくいです。
伊藤
ウエストのゴムもしっかりしてますね。
惠谷
そうそう、
私、ゴムが中で回ってねじれるのに
ストレスを感じてしまうので、
後ろで留めてあります。
伊藤
わかります。
いつも気持ちよく着られるの、
うれしいですね。
惠谷
それと、サテン生地って、
ツルツルした面にスナッキング(ひっかけによってできる
生地の引きつれ)がつく恐れもあるでしょう。
でもこれはバックサテンなので、
気にならないと思いますよ。
伊藤
そうか。
できても裏面だから、
傷が目立ちにくいんですね。
惠谷
ええ。形も崩れにくいと思いますよ。
サテンって、本来は伸びない布帛(ふはく=織物)
ですから、例えばひざやひじの部分のように
いつもテンションがかかる部分がポコっと出て、
形がついてしまうこともあります。
でもこれは中にポリウレタンが入っているので、
伸縮してくれます。
伊藤
しゃがむときには伸びるけど、
また元に戻るんですね。
つっぱらないから、
きっと寝返りもしやすいですよね。
惠谷
そうです、そうです。
ストレッチが入っているシルクというのは、
なかなかないと思います。
伊藤
伸びるのに、
こんなにきれいに縫えるってすごいですね。
惠谷
そうなんですよね。
そこはやっぱり、
シルクだけを扱っている工場さんならではの
仕上がりかなと思います。
伊藤
ほほお。
抜かりのない美しさです。

すやすやと

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去年の暮れから春先にかけて、
うまく眠れない日が続きました。

そこで私は試しました。

まずはお酒を控えてみる。

または寝酒をする。

枕を変える。

部屋を暗くする。

12時近くまで寝ない(いつもは9時台)。

‥‥あれこれやったのち、
どれが効いたのか分からないまま、
よく眠れるようになっていた。

あれはいったいなんだったのだろう?

「眠れない」ことをあんまり考えすぎても、
いけないのかもね。

今週のweeksdaysは、
cohanのシルクのパジャマ。

いつもの自分のベッドでも、
はたまた旅先でも。
シルクのパジャマはいつも私と一緒。

コンテンツは、
デザイナーの太香子さんのインタビューですよ。
どうぞおたのしみに。

ワンピースみたいなコートを

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こちらのノーカラーオーバーコートも、
伊藤さん、展示会ですぐに選ばれていましたよね。
サロペットより先に見つけられていました。
伊藤
はい。ぱっと目に入り、羽織ってすぐに、
「これが欲しい!」と思ったんです。
マリア
うれしいです。
トレンチっぽさがあるんですけれど、
イージーな着心地が魅力です。
伊藤
今、マリアさんも着ていらっしゃる。
マリア
私、今ベルトなしで着ているんです。
伊藤
そっか! ベルトなしでも、かわいいですね。
撮らせてください、マリアさん。
すっごく、似合っていますよ。
マリア
ありがとうございます。
伊藤
横とか後ろも見せていただいていいですか?
マリア
ぜひぜひ。
伊藤
ベルトをすることも?
マリア
はい。ベルトをする場合は、
キュッて結ぶと後ろがきれいに出るので、
ワンピースっぽく着ることが多いですね。
伊藤
肩から背中のアンブレラヨークは、
本格的なトレンチコートのそれにくらべて、
ふわっとしているんですよね。
ゆったり、膨らみがあって。
メンズのトレンチコートだと、
雨除け、通気という、
完全に機能的な意味合いでつけるアンブレラヨークが、
デザインとしていかされています。
このふっくら感は、メンズにはない印象ですよね。
伊藤
ほんとにワンピースっぽく着られるんですよ。
かわいいの。
マリア
あとこれ、全然シワにならないので、
旅行に最高だと思います。
伊藤
そっか! 素材は‥‥。
コットンとナイロンですね。
マリア
ナイロンが35パーセント入っています。
伊藤
ナイロンが入ってるから、
シワになりづらいんですね。
わたしも着させてもらおう。
マリア
やったー! うれしい! 
デザイナーに見せたいです、
「伊藤さんが着てるよー!」って。
伊藤
ふふふ、ありがとうございます。
マリア
これも通年で、重宝すると思います。
伊藤
夏でも、朝夕は涼しいところに
行くこともあるから、いいですよね。
あと、これも言いたいんです、
裏の始末がすごいきれい。
縫製が丁寧なんですよ。
裏地はないんだけれど、
見えても全然、気にならない。
たしかに。このコート、
軽さを出したいから裏地をつけていないんですけれど、
縫い目をパイピングしてきれいに仕上げています。
じつは、サブブランドの展開が増えてきたなかで、
私たちの生産拠点も海外工場に手伝ってもらうことが
増えてきているんです。
今回のアイテムは、ともに中国製造なんですが、
日本の工場と同じクオリティの縫製や仕上げをしています。
伊藤
そうだったんですね。
ボタンがひとつ、っていうのも、
思い切ったデザインですよね。
たしかにそうですね。
伊藤
どういうイメージでデザインされたんでしょう?
マリア
デザイナーに聞いたら、
軽く羽織るちょっと大きなコートが欲しい、
しかもストレスなく着られるものをと考えたそうです。
リボンをキュッと結んだときに
後ろのシルエットがかわいく出ることも
デザインのポイントにしたと言っていました。
伊藤
そう、このベルトで表情が出るんですよね。
結ばずに左右のポケットに端を入れて、
プクッてさせてもかわいいですし、
マリアさんのようにリボンを外してもいいですし。
マリア
そうですね。
リボンは、なしでもありでも、いろいろ楽しめるので、
すごくコーディネートの幅が拡がるんです。
伊藤さんがこれをセレクトしてくださったのは、
さすがだなと思いました。
伊藤
そんな! もう一目惚れでしたから。
マリア
直感で選んでくださったんですね。
会社に戻ったらデザイナーに伝えよう! 
きっとモチベーション上がります。
伊藤
ぜひ、よろしくお伝えください。
サロペットとコートは、
別のかたがデザインをしているんですか。
マリア
そうですね。
コートは女性デザイナー、
サロペットは意外かもしれませんが男性デザイナーです。
伊藤
そうなんですね。
サロペット、ウィメンズっぽい見た目なんですけど、
じつはUSネイビーのサルベージトラウザーズっていう、
軍物の古着のパンツが元々のイメージソースなんです。
つまり、メンズから出てきてるアイデアなんですよ。
マリア
この男性デザイナーがつくるメンズ服、
女性のお客さんも買ってくださっているんです。
表参道店もそうなんですけれど、
メンズとウィメンズでコーナーを分けずに、
JOHNBULLの世界観ということで、
混ぜて並べているんです。
そうすると、メンズの品番であっても意識せず、
女性が「いいかも」と選んでくださることが
すごく多いんです。
伊藤
お客さまも、男性と女性が一緒に
いらっしゃったりするんでしょうか。
マリア
ファミリーで、というお客さまも
たくさんいらっしゃいますよ。
パパ、ママ、子どもで買ってくださったり。
伊藤
子どもっていうのはちっちゃい子じゃなくて?
マリア
高校生や大学生だと思います。
うれしいんですよ、
ファミリーで買いに来てくださるって。
伊藤
それはいいですね。
すごいことですね。
マリア
「ママが買ったJOHNBULLのスウェットを
娘にとられて」とか、そういう話を聞くと、
「やったー!」と思います。
ジェネレーション問わずの服がつくれたんだ、って。
伊藤
いいですね。ジェネレーション、性別も問わず。
マリア
私の買ったカーゴパンツも、
よく主人がこっそり穿いています。
サイズが一緒ぐらいなので。
伊藤
「あれ? なんだか見たことのあるパンツ、
穿いてない?」みたいな。ふふふ。
マリア
「それ私の!」って。アハハ。
伊藤
これだけ長い歴史のあるブランドだと、
シニアのお客さまもいらっしゃるんですか。
マリア
そうですね。
上の世代のお客さまによく聞かれるのが、
特にデニムについてなんですけれど、
「今、どういうシルエットを選んだらいいのかわからない」
ということなんです。
伊藤
年々、ちょっとずつ違いますものね。
マリア
そうなんですよ。で、お勧めすると
「買ってよかった!」って言ってくださる。
伊藤
わたしも聞きたいです。
最近のデニムのシルエットは、
どういう感じがいいんでしょう。
マリア
シルエットはワイドがトレンドではあるんですけど、
うちだと、今は、裾にかけて少しカーブしたような
かたちがよく売れていますね。
あと、濃い色より、
少しライトな色や、加工をしたもの。
デニムの色にもトレンドがありますよね。
伊藤
おもしろいですね。
マリア
フェード加工も、わざとらしくならないよう、
そして大人が穿いても大丈夫なように、
自然なフェードを意識しています。
加工する工場もおつきあいの深いところで、
すごく上手ですし、話も、工程もスムーズなんです。
伊藤
JOHNBULLの12のブランドは、
デザイナーさんは違っても、
トーンが同じですよね。
その秘密も知りたいな。
一番上の人が、全体を見ているんですか?
マリア
その担当者は、社長ですね。
大まかな方向性を社長が決めています。
伊藤
どんなかたなんですか?
マリア
52歳の男性です。
古着も好きで買い集めていますし、
今のファッションも好きで。
伊藤
わぁ、絶対おしゃれさんですよね。
やっぱりでもそうじゃないと、
このお仕事、できないですよね。
マリアさん、林さん、
JOHNBULLのこともふくめて、
いろいろなお話を聞かせてくださって、
ありがとうございました。
ありがとうございました。
マリア
伊藤さん、児島に、
ぜひ工場見学にいらしてください。
伊藤
わぁ! 行きたいです。
デニムのことももっと知りたいですし! 
今後ともよろしくお願いします。
マリア
こちらこそよろしくお願いします。
ありがとうございました。

たくさんのサロペットから

未分類

展示会には、サロペットの型数も多かったんですが、
伊藤さんがそこからこの一着を選ばれた理由は、
どんなことだったんでしょう。
伊藤
やっぱり、最初は、素材ですね。
マリア
うん、素材、かわいいですよね。
伊藤
最初からデニムのサロペットだと、
ちょっと冒険しすぎなのかなぁと思ったんです。
マリア
たしかにそうですね。
女性のかたは、ほんとに、そうですよね。
これは程よく軽めのコットンリネン。
マリア
この素材を選ばれるお客さま、多いですよ。
コットンリネンのパンツを買って、
すごくかたちがよかったとか、
パターンがよくてはき心地がよかったとか、
だったらちょっとデニムにも
トライしてみようかな、って、
そんなふうに拡がっていくんです。
伊藤
それに、「weeksdays」のお客さまは、
おそらくベーシックなものを
すでにお持ちかなと思うので、
このサロペット、いいんじゃないかなと。
しかも金具を使っていないんですよね。
マリア
胸のリボンで調整ができますので、
好きな位置で穿けます。
ちょっと低くしたり、高くしたり。
伊藤
リボンを結んで調整する。そこもいいな、って。
パッとシャツを中に着たら、
大人っぽいんじゃないかな? 
これ、たっぷりしているので、
「weeksdays」で扱うのはワンサイズでいいな、と思い、
ユニセックスのSサイズを選んで、
フリーサイズとして販売をさせていただきます。
いろんな背の高さの人が着ても大丈夫でしたよ。
ウエストも相当ゆったりしていますし。
逆に、あまりにもゆったりのまま着ると、
もしかしたら中が見えちゃうかも? と
心配になるくらい。
満員電車に乗るときなどには、
リボンでキュッと結んでもらえたらいいですよね。
マリア
はい、そうですね。
このサロペットは、真夏まで穿いていただけますよ。
最近、ほんとに暑いので、
こういうストレスフリーな服は便利ですよね。
伊藤
夏だったら、
水着の上に着るのもかわいいかもしれないですね。
マリア
かわいいですね! かわいい!
伊藤
逆に、タートルでもいい。
もしかしたら一年中着られるのかも。
ちょっと前まではリネンが入っている生地は夏のもの、
って感じでしたけど、
最近みんな重ね着とかして、積極的に着ていますよね。
マリア
そうですね。

日本といえばデニム?

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伊藤
歴史の長いJOHNBULLですから、
ずっとファンだというお客さまも
たくさんいらっしゃるんでしょうね。
マリア
はい、買い足してくださるお客さまが
おおぜいいらっしゃいますね。
そして、ここ最近だと日本のお土産で買ってくださる
外国のお客さんも増えてきました。
伊藤
海外のみなさんは、どうやって知るんでしょう。
マリア
東京の表参道に旗艦店があるんですけど、
そこにふらりと立ち寄ってくださったかたが、
「すごくいいものだね」と買ってくださって、
その後、日本に来るたびに
何回もリピート買いをなさったりするんです。
家族に買って行かれる、と聞いたりして、
とてもうれしいんですよ。
伊藤
どこの国のかたが多いですか。
マリア
アジアのお客さまも多いですけれど、
欧米、とくにヨーロッパのかたが多い印象ですね。
みなさんデニムが「Made in Japan」であることを
気にして見てくださいます。
今は“日本といえばデニム”なんですよ。
ジャパニーズデニムは、
ひとつのお土産物になっています。
伊藤
日本といえばデニム! 
今や世界でそういう評価があるんですね。
たしかにデニムの需要って、
最近、すごく高まっているように思います。
マリア
はい。デニムは今、流行っています。
トレンドということもありますよね。
伊藤
古着のトレンドも、そうですよね。
海外から買い付けた古着でも、
日本の古着屋さんが店頭に並べるものは
「きれいで安心」と言われるんですって。
日本ってそういう安心感があるんでしょうね。
たしかに。
マリア
今、古着市場は日本が最先端なんです。
日本の古着屋さんは、
世界のトレンドセッターなんですよ。
日本の古着屋さんが今いちばん
流行りものを取り扱っているというか、
提案をしているんですって。
伊藤
ちょっとうれしい話ですね。
マリア
海外でも日本の古着屋さんを意識している
ヴィンテージショップが多いと聞きますよ。
日本にわざわざヴィンテージショップ巡りで
来たりするんですって。
伊藤
わたしは最近行かないけれど、
街に、いっぱいありますものね、古着屋さん。
マリア
いっぱいありますね。
売れているとも聞いています。下北沢はほんとに。
伊藤
ところで、マリアさんは今、
JOHNBULLでどういう役割のお仕事を
なさっているんですか。
マリア
私はプレスで、
JOHNBULLの文字情報もそうなんですけど、
シーズンビジュアルなどを
各ブランドで担当しているんです。
伊藤
12のブランドを、全部?
マリア
そうなんです。
伊藤
頭の切り替えはどうするんですか?
マリア
私の働いているところは、
わりと近くに企画の人たちがいて、
企画段階から横で見ているので、
このブランドは今こういう方向性に行っているんだな、
というのを日々感じて、それを反映させています。
伊藤
どういうふうに写真を撮ろうとか、
モデルさんは誰を選ぼうとか、
どういうシチュエーションで展開して、と、
そういうことを?
マリア
はい。
伊藤
しかも展示会って、
年に2回だけじゃないですよね。
そうです。たくさんやってるんですよ。
メインのところは年6回なんですけど、
プラスαでさらに何回か。
伊藤
大忙しですね。
マリア
そうですね。
伊藤
この冊子も、マリアさんが?
マリア
はい。それはフリーマガジンで、
最近のJOHNBULLを伝える
ZINE(ジン)として出しているんです。
伊藤
これだけ多忙なのに、こんなことまで。
マリア
「やってみたらおもしろいかな」と思って。
紙のカタログは5年ぐらい前に
やめているんですけど、これは、あえて、紙で。
伊藤
すごい! オンラインの時代ですから、
カタログはデジタル化しているけれども、
こういった大事なコンセプトを伝えるために、
あえて、紙媒体を選ばれたんですね。
マリア
そうなんです。
そして、紙でつくるからには、
すぐには捨てられないような、
読み応えのある楽しい一冊にしたくて。
つくってみたらおもしろくて、
思いのほか好評だったので、
この第2号をつくりました。
本社の、縫製を担当している人たちも、
すごく喜んでくれました。
伊藤
そうですよね。紙媒体って、うれしいですよね。
これをマリアさんが編集をしているんですね。
マリア
そうですね。
もちろん実際のライティングや撮影は、
外部のプロのかたにお願いをしていますけれど。
伊藤
エディトリアル全般を見る役割ですから、
マリアさんは編集長ということですよ。
たしかに。
マリア
そんな、編集長!
伊藤
52ページあるんですね。
マリア
『OLIVE』っぽさを、少しだけ意識しています。
伊藤
『OLIVE』をご存知なんですね!
マリア
『OLIVE』好きですよ。
伊藤
そっか、マリアさんは13歳で日本にいらしたから、
思春期に、日本の雑誌文化に触れている。
マリア
そうですね、90年代でした。
当時の私は『making plus(メーキングプラス)』っていう
『装苑』から出ていた雑誌を愛読していました。
型紙がいっぱいついてる雑誌だったんです。
日本の雑誌にハマっていましたね。
伊藤
そうなんですね!
マリア
雑誌が楽しかった時代ですよね。
『装苑』もそうですし、
『Zipper』とか、その時代。
伊藤
それこそ『Zipper』は女の子で、
男の子はなんでしたっけ?
マリア
『Boon』かな?
ぼくは『Boon』読んでましたよ! 
中学生ぐらいだったと思うんですけど・
伊藤
雑誌で世代がわかりますね。
林さんがJOHNBULLに入ったのは、
どんな経緯だったんですか?
会社にいるデザイナーから
誘ってもらったっていうのがシンプルな理由ですが、
デニムをはじめ、こういうものづくりが元々好きで、
とくに日本製は前職でも携わってきたので、
新しい場所で何かできたらいいなと思ったんですよ。
JOHNBULLでは、企画にも多少携わりつつ、
営業として働いています。
マリア
バイヤーさんに向けた営業ですね。
ある程度ものづくりを理解してるので、
“別注”を担当することも多いんです。
伊藤
今回、わたしたちが
「こういうふうにしたい」とお願いしたことが、
すごくスムーズに進んでいくので、
ほんとうに助かりました。
よかったです、ありがとうございました。
伊藤
今回、ノーカラーオーバーコートは
そのままオーダーさせていただいたんですが、
コットンリネンサロペットのほうは
ネイビーが「weeksdays」の限定色です。
こういったケースはあるんですか?
この企画に関しては「weeksdays」だけです。
でもほかのアイテムに間しては、これまでも、今も、
ショップからの別注がありますよ。
伊藤
そんな展開もなさっているんですね。

岡山のデニム工場から

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伊藤
マリアさん、林さん、
今日はどうぞよろしくお願いします。
マリア
こちらこそよろしくお願いします。
どうぞよろしくお願いします。
伊藤
さきほどお聞きしたら、
マリアさんは13歳のときに
ロシアから日本にいらして、
5年間ほどは日本語に苦戦したそうですね。
今はもうすっかり日本語に堪能で、
JOHNBULLではプレスのお仕事をなさっていて、
きっと文章などの校正もあると思うんですが、
それも全部ご自分でなさっているとか。
マリア
はい、JOHNBULLから出る文字情報は、
ぜんぶ私が目を通しています。
10代のときに日本語を吸収したのが
よかったんでしょうね、
漢字の読み書きも大丈夫ですよ。
両親も同じぐらい日本にいるんですけど、
25年ぐらい経っても、
言葉は全然覚えられないって言ってます。
伊藤
ご家族で日本にいらしたのは、
どういう経緯だったんですか。
マリア
当時は、ロシアがペレストロイカという
改革の後のタイミングでした。
日本の企業がロシアに重機を買い付け、
それを操作したり直したりする
スペシャリストだったのが、
エンジニアである私の父。
その父といっしょに、家族みんなで、
日本に移り住むことになったんです。
伊藤
お父さまは、今もそういうお仕事を?
マリア
はい、父は今もエンジニアです。
今はロシアの会社ではなく、
日本の会社で仕事をしているんですよ。
伊藤
そうなんですね。
今日は、「weeksdays」で初めてご紹介する
JOHNBULLについて
いろいろお話しいただけたらと思っています。
JOHNBULLは、林さんにお招きいただき
展示会にお邪魔したのが最初でした。
そうしたら、かわいい服との出会いがあって。
ありがとうございます。
伊藤
その話の前に、
よかったら、ブランドの歴史から
お話しいただいてもいいでしょうか。
マリア
はい。もともとは学生服をつくっていた会社でした。
本社が岡山県倉敷市の児島にあるんですが、
当時、あたりには学生服を縫う工場が多く、
私たちの会社も自社工場を持っていたんです。
それが、1960年代、
学生服の需要が減っていき、
児島の生地や縫製の工場は、
どんどんデニムをつくりはじめました。
うちも、そんな工場のひとつだったんですよ。
マリア
創業は1952年という、
もう70年以上になる古いメーカーなんですよ。
そこがJOHNBULLという名前で
デニムブランドを立ち上げました。
そして1963年、個人商店から
「株式会社ジョンブル」が生まれたんです。
こういう業態で、日本でそれぐらいの老舗は、
たぶん他にあまりないと思うんです。
新宿に「ジョンブル」というお店ができたのは
株式会社になって10年後、1973年のことでした。
そこから徐々に広く知られるようになり、
やがて、サブブランドが増えていって。
伊藤
国産デニムメーカーとして、
とても早いスタートだったんですね。
そんな背景を知らないままでした。
展示会ではJOHNBULL以外にも
サブブランドの製品がいろいろありましたね。
いくつくらい、あるんでしょう。
マリア
JOHNBULL以外に11のブランドがあります。
ここまで多く枝分かれしているのは、
今がいちばんかもしれません。
伊藤
その枝分かれしているブランドは、
どういう違いがあるんですか?
マリア
コンセプトが違うんです。
それぞれで、デニムを展開しているんですけれど、
たとえば「DENIM DELIGHT DAYS
(デニムデライトデイズ)」っていうブランドは、
そのときどきの自由なデニムを表現しています。
その時代の気分に合わせて、
加工やシルエットを決めます。
今だったら、けっこう、脱色であるとか。
伊藤
ウォッシュ加工をしたり?
マリア
はい、それからフェードがかかったデニムだったり、
ちょっとワイドめのダボッとしたものも。
伊藤
なるほど。それでは逆に
スタンダードなのもあるっていうことですよね。
マリア
はい、スタンダードも押さえつつ、
トレンドっぽいデニムだったり、
よりちょっとオーセンティックなもの、
ヴィンテージが好きなかた向けのものなど、
いろいろなサブブランドがあります。
だからデニムの型数を合計すると、もうほんとうに、
とにかく、すごく、たくさんあるんです。
伊藤
それなのに、今回、わたしが選んだのは、
デニムではないんですよね。
せっかくJOHNBULLを紹介するのだから、
このサロペットも、
デニムでつくったほうがいいのかなぁ、
‥‥と思ったんですけれど、
この、コットンリネンがとても素敵で。
林さんも「コットンリネン、いいですよね」って
おっしゃってくださって。
そうでしたね。
春夏にはコットンリネンが
すごく軽くて着やすいので、
いいんじゃないかなと思ったんです。
マリア
私は、伊藤さん、さすがだなぁ、と思いましたよ。
サロペットやオーバーオールは、
JOHNBULLが大得意としているアイテムなんです。
もうずっとつくり続けているので、
しっかりノウハウもありますし、着心地がいい。
もちろん見た目のよさもポイントなんですけど、
ちょっとしたこと、たとえば肩紐の太さだったりで、
着たときにストレスにならないんです。
よく撮影でご一緒する
カメラマンさんやヘアメイクさんからも、
JOHNBULLのサロペットはとにかく着やすい、
仕事ですごく使いやすいと、好評をいただいています。
伊藤
撮影の時って、しゃがんだりとか、
けっこう身体を動かすから、
サロペットって便利なんですよね。
マリア
そうなんですよね。
JOHNBULLのサロペットは、
ちょっとしたところのサイジングだったり
ポケットの位置なども工夫をしているんです。
ポケットってちょっと下すぎると
ストレスだったりしますから。
あと見た目で言うと、切り替えの位置で
スタイルよく見えるかどうかが決まるんですが、
そのバランスがとてもいいんです。
伊藤
やっぱり長年たくさんつくって来られたから。
マリア
はい。毎シーズン、それぞれのブランドで、
新しい型が必ず出ているんですよ。
伊藤
それも、何型も!
マリア
ちょっと数えきれないくらいです。
伊藤
特にサロペットの型数が多いのには、
何か理由があるんですか。
マリア
つくるのが得意で、それがご好評を頂いているので、
バリエーションをつくっている、ということですね。
ルーツはアメリカのオーバーオールなんですけれど、
そこからいろんなスタイルに派生していって、
今はウィメンズのサロペットで
好評をいただいています。
マリア
JOHNBULLについてよく言われるのは、
“クオリティのわりにはお値段がお手頃”
ということなんです。
伊藤
たしかに。
なぜ“お手頃”にできるんですか? 
自社工場を持っているから、でしょうか。
そうですね。1963年に自社の縫製工場を建設し、
ずっと自社でやっているので、
リーズナブルな価格で出せているのだと思いますね。
マリア
そして、倉敷、岡山の中でのお付き合いも長年あるので、
縫製以外の工程も、つくるフローがスムーズなんです。
直接の取引なので、
間にほかの会社が入ることもありませんし。
“長年のお付き合い”があってのことです。
地場産業ですから、人付き合いが重要なんです。
伊藤
なるほど、それなら「急に値段が上がっちゃったから、
工場を変えなきゃ」ということもなさそうですね。
マリア
そうですね。
伊藤
本社と工場は倉敷で、支社が東京に?
マリア
はい、2拠点ですね。
パタンナーさんは倉敷にも、
東京の南青山事務所にもいて、
企画担当者が行ったり来たりしています。
工場に伝えたほうが早い、ということがあったら、
企画者が東京から倉敷に行って打ち合わせをします。
そういうことは、よくやっているんですよ。
伊藤
デザイナーさんは何人ぐらいいるんですか?
マリア
‥‥(頭の中で数える)いっぱいいますね。
10人ぐらいかな?
兼務をしている人もいますよね。
伊藤
あの膨大なアイテム数をシーズンごとに出すには、
そのくらいの人数は必要ですよね。

季節は確実に

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友人がお菓子と一緒に持ってきてくれたのは、
一輪の椿。

つぼみがまだぎゅうっと固く、
花が何色かも分からない。

一輪挿しにさして、
温かいところに置いておいたらいつか花が開くのかしら?

毎朝、起きると、
この椿のことが気になって、
どんな様子かうかがってみる。

一日、二日‥‥
最初の一週間はとくに変化もなく、
もしかしたらこのまま枯れてしまうのかも? 
と諦めかけたその時、
あれ? 
つぼみが前より膨らんでる!

それからは、
朝どころか、日中ちらちら様子見をする毎日。

今は6分咲きくらいのその椿の色は、
うすいピンク。
小さなこの花の成長が、
なんだかうれしい春なのでした。

今週のweeksdaysは、
JOHNBULLのコートとサロペット。
季節は確実に春に向かっているのです。

たくさんの魅力

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zattu を代表するモデルであり、
ブランドスタート時より担当をしている私にとって、
一番最初に発表され、
個人的な思い入れもあるのが
MAC TO-TOです。
ハリがあり、シワになりづらいことから、
ふだん使いだけでなく、
出張にも欠かせないバッグとして、
5色(グレー、グラファイト、マルチ、
ブルー、パープル)を
交互に使用しています。

とくに、ブランドスタート初期からのカラーで、
今では定番となったグレーは、
ノートパソコンや折り畳み傘、筆記用具、
化粧ポーチ、本、おやつ、着替えなど、
多くのものを入れて毎日のように使いました。
ボロボロになった質感にさえ
愛着を持って使い続けていたのですが、
「さすがにそれは‥‥」と、
ある時デザイナーより使用ストップが。
それも今では良き思い出です。
(現在は2つ目のグレーを使っています。)

zattuにはたくさんの魅力があります。

まず、補強を考慮した、包み込むような縫製のため、
丈夫で、多くの荷物を入れることができること。

手前と後ろに高低差があるなど(後ろが少し高い)、
ひそかにアシンメトリーな作りが、
控えめでありながら存在感があること。
そして持ち手の太さも違います。

「えっ? 持ち手の太さが違うの?」と
驚かれるかもしれませんが、
これは、デザインのためというよりも、
実用的な意味があります。
太さが違うことで、持った時に掴みやすく、
かつ、肩にかける際に引っ掛かりが生まれて
滑り落ちづらいので、肩の負担が減るんです。

内側のポケットは、
ジップのぎりぎりのところまで被せがあり、
ジップを開けていても中身が見えません。
それだけではなく、スナップボタンを留めて
上蓋のように中身を隠すこともできます。

素材は、マイクロファイバースエードという合成皮革。
飛行機の内装にも使われるというだけあり、
とても軽量で水や摩擦に強く、色移りがありません。
単色のものは中性洗剤で手洗いもできます。
また、スエード調の毛足で艶があり、
発色が良いのも特徴です。

MAC TO-TOは、
一般的なトートバッグより大きめですが、
私はパンツスタイルが多いため、
斜めがけでも手提げでも
全体のバランスがとりやすいように感じます。

2022awシーズンの
シーズン限定カラーとして発表されたブルーは、
その発色の美しさを活かすように
ワントーンで落ち着いた色目のスタイリングを。

定番のグレーは、下地の色目が浮き出て、
杢のような奥行きを感じる艶感のある発色を活かし、
全体をグレーで統一させ、陰影を楽しんだりします。

下地の色目が浮き出て、杢のような奥行きを感じる
艶感のあるグレーは、
本スエードのベージュのファティーグジャケットに
ベージュのパンツ、ブラウンのバンズと合わせて、
カジュアルでマニッシュなスタイルが
品よくまとまります。

これからも

未分類

友人が持っていて
気になったことがきっかけで出会ったzattu。
今ではわたしの日々に欠かせないバディです。

スエードのような見た目が大人っぽいけれども、
リアルスエードではなく、
マイクロファイバースエード使用。
だからお手入れがしやすい。
日々移動が多く、汚れを気にしている場合ではない
あわただしいわたしにぴったりです。
仕事、プライベート問わず愛用しています。
軽いという点も助かります。

もともとメンズっぽいテイストがすきです。
そして、トートバッグが好みで
学生の頃からキャンバス地のものを
大小さまざま使ってきました。
ですので、zattuの中でも迷わずMAC TO-TOをチョイス。

年齢を重ねるうちに、様々なシーンが出てきました。
すこしシックな装いにしたい時などは
カジュアルすぎると感じることも。
そんなときもこの子たちは涼しい顔をして
寄り添ってくれます。
Tシャツにデニムのようなカジュアルな日にも、
ちょっとドレッシーにかっこつけたい日にも合う。
たいへん助かります。

何より大容量。
数泊の旅が多いわたしの旅にも欠かせません。
パソコン、本を何冊か、着替え、
ポーチなど細々としたものたち。
カメラ一台の日は、それも。
ぜんぶ思うがままにどさっと入れます。
フラップがあるのでごちゃっとしていてもだいじょうぶ。
全部受け止めてくれるタフな相棒です。
調子に乗って後先考えずいれると重くなりすぎちゃうので、
そこだけ注意しないといけませんね。

グレーのほうはもう数年使っています。
使い倒してくったりした様もすきです。
先日うっかり中でお茶をこぼしてしまって(大ショック!)
一念発起し、しっかり洗ってみました。
知らず知らずのうちに
オリジナルと色がずいぶん違っていたことにびっくり。
想像よりだいぶ育っていました。
この杢のような質感により
汚れが目立っていなかったみたいです。
ぜんぜん気づいていなかった。
今後しっかりメンテナンスしていかないとなぁ
という気持ちになりました。
だいじな相棒なのにごめん。タフさに甘えていたね!

コーディネートしやすいようにモノトーンを選んでいます。
たとえば、全身が黒の時はグレーを。
ワントーンのコーディネイトもすきなので、
グレーやグレージュでまとめてみることもあります。
シルバーのアクセサリーとリンクするのもいいかな、
とやってみたりも。
昨年手に入れたブラックは少しネイビーがかっているので、
ネイビーのグラデーションもいいなぁって計画しています。
今年の春は、ひさしぶりにネイビー気分なのです。

わたしは身長が高めなこともあり、
大きいバックを合わせると
バランスがよいような気がしています。
全身を眺めたときに、
ちょっと物足りないなってとき、
荷物は少なくても大きいバックをばさっと持ってみます。
そうするとちょっと様になる気がするのは
わたしだけでしょうか。

このバッグたちと一緒にさまざまな土地に旅しました。
「まだまだぜんぜん平気っす」
そんな顔をしているタフでクールなMAC TO-TOくん。
これからもどうぞよろしくね!

※こちらは、MAC TO-TOより大きなサイズで
ショルダー調節のついたBIG MACSです。

再入荷のおしらせ

未分類

完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
3月6日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

zattu 
HENRIK

▶︎商品詳細ページへ

ワンピースにサンダル。
Tシャツにパンツにスニーカー。
自分にとっての定番アイテムを、
色違いで揃えているため、
毎日、同じようなスタイルをしています。
(まるで制服のように。)

着心地のよさと、、洗濯などの手入れの楽さから
この夏はこのままいきそう‥‥。
でも雰囲気変えたい! 
そんな時に出会ったのがzattuのリュックです。

展示会で目にした時、
なんだかすごく気になったんです。
「これ、持ってみたい!」
こういう気持ちって、すごく大切ではないかと思うのです。

デザイナーの布袋さんと赤澤さんのおふた方がおっしゃる、
「シンプルだけど、じつはデコラティブで、
ちょっと違和感があるデザイン」というところが、
ぐっときた理由でしょうか。
なんだか「かっこいいん」です。

私がとくにいいなと思っているのは、
口が「シュッ!」と気持ちよく開くところ。
間口が広く開くため、
中のものを取り出す時、
ガサゴソと手探りで探さなくてもいいんです。

それから見た目に軽やかなところ
(もちろんじっさい軽い)。
街にぴったりなリュックです。
(伊藤まさこさん)


LUCKYWOOD 
カトラリー

▶︎商品詳細ページへ

カジュアルに使えて、
お値段控えめ。
かつ使い心地よく、見た目も美しい。
そんなカトラリーって、
あまりないものだなぁ‥‥と思っていたら、
そのすべてを満たしていたのが、
この「LUCKYWOOD」(ラッキーウッド)の
カトラリー。

オールステンレスなので、
食洗機にも入れられるところがうれしい。
忙しい朝、
こんなカトラリーがあると、
とっても助かります。

アイテムは、
テーブルフォークとナイフ。
デザートフォークにナイフ、スプーン。
それからスープスプーンの6つ。

手の小さい私は、
デザートフォーク、ナイフ、スプーンを、
ふだん使いにしています。

もしサイズを迷われたら、
ご自分の使いやすいカトラリーのサイズを
参考にしてくださいね。
(伊藤まさこさん)

シャンパン、チーズ、チョコレート

未分類

友人たちの旅支度が気になる私。

「荷物はなるべく厳選してコンパクトに。
足りないものがあったら現地調達」
という人もいれば、
「あれもこれもと詰め込んじゃう。
だからいつも大荷物」という人も。

フムフム、なるほど。

旅支度は、
その人の性格やふだんの暮らしを反映するようで、
聞いてみるとなかなかにおもしろいものです。

私はというと、
前者の現地調達タイプで、
パスポートとクレジットカード、
多少の現金、
スキンケアアイテムさえあれば、
あとはもう「なんとかなるさ」。
というより「どうにかするさ」。

だから機内持ち込みの荷物も、
大きなものはパソコンくらい。
いたってシンプルです。

でもじつはバッグは大きめをえらぶんです。

今週のweeksdaysは、
zattuのトートバッグ。

去年のパリでは、
CDG空港で買ったものを、
このトートバッグに入れて持ち帰りました。

シャンパン、チーズ、それからチョコレート。
たくさん買ってもいっぱい入る。
ほらやっぱり、大きなバッグできてよかった。

ニーチェア・わたしの使い方 伊藤まさこ

未分類

軽井沢の山荘で

オイルフィニッシュのニーチェアエックス、
私は軽井沢の山荘に置いています。

ここは60平米に満たない小さな空間なので、
置く家具は、
「主張をせず、家を引き立たせてくれるもの」
それから、
「コンパクトで移動しやすいもの」
このふたつの条件を満たすものが
いいなと考えていたのです。

4段のスキップフロアの手前が、
リビングと小さなダイニング(入り口もここに)、
奥がベッドルームになっているのですが、
ニーチェアの定位置はベッドルームの窓際。

滞在中は広げて読書をしたり、
窓の外をぼーっと眺めたり、
時には膝にパソコンを乗せて原稿を書いたり。
座った時の安定感と、
包まれている感じがいいからかな、
ここにいる時間がとても長いんです。

また、
季節や時間によって窓からの光が変わるので、
自分にとってのちょうどよい明るさを追いかけながら、
ニーチェアを移動。
私でも簡単に持てる「軽さ」も魅力のひとつです。

折りたたんだニーチェアの横に置いたのは、
私が初めて両親に買ってもらった椅子、
そしてその横は「こんなのがあったらいいな」
そう思って作ったハーフラウンドテーブル。

今まで家具はあまり考えなしに、
デザインに惹かれてえらぶことが多かったのですが、
この山荘に置く家具は、
デザイン以外にちょっとした自分の想い
(ちょっと大げさにいうとストーリーみたいなものを)を
加えたかった。

山荘が建ったのは私と同じ生まれ年の1970年。
ニーチェアの誕生も1970年。
なにか縁を感じたというのも、
置きたくなった理由のひとつなのでした。

シート生地にグレーをえらんだのは、
以前weeksdaysで作ったクッションと
共通性を持たせたかったから。

結果、白と黒でまとめた空間を、
グレーが取り持ってくれました。

ニーチェアの肘掛け部分、
オイルフィニッシュの木の色合いは、
リビングの梁とも相性よし。

窓の外に木がたくさんあるので、
フローリングはやめようとか、
木の家具はなるべく置かずに、などと思っていたのですが、
この「ところどころの木」というのが、
インテリアに温かさをくわえてくれたようです。

ニーチェア・あのひとの使い方 西巻径さん

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西巻径さんのプロフィール

にしまき・けい
株式会社「藤栄」で
生活用品の卸売りを経験後、企画・開発に移り、
2018年からニーチェアエックスの担当に。
現在はディレクターを勤め、
商品の企画・開発、イベント企画、
広報物の制作やWEB・SNS運営などの
広報活動に携わる。
商品では50周年記念モデルや、
今回のオイルフィニッシュモデルを担当。
夫・息子(4歳)と3人暮らし。
料理・器集めが趣味。


7年のおつきあい

藤栄に入社して今年で14年目という西巻さん。
ご自宅で使っているニーチェアは、
オイルフィニッシュの開発をする際に
試作品でつくったものだそう。

だからこのロッキングタイプの
ニーチェアエックスは、7年もの。
カラーは迷わずキャメルにしたのだとか。

最近、シート生地を新しくしたそうですが、
えらんだのはやっぱりキャメル。

「もうちょっとかっこいいインテリアだったら、
ホワイトやグレーも合いそうですが、
今の家にはこの色が合うかなと思って‥‥」

今の家に住み始めて5年。

グレーのカーペットや、木の引き戸、
コンパクトなキッチンもなんだかいい感じ。

入居する時にリノベーションしたのかと思いきや、
ほとんど手を加えていないのだとか。

「住んでいる人が自由に手を加えていいんです。
めずらしいですよね」
と西巻さん。

仕事のデスクを置いた棚板や、
キッチンの棚板はご自分たちで取りつけたんですって。

家具は独身時代から使っているものにくわえて、
友人が使っていたという、
トリップトラップのチャイルドチェアや、
ボーエ・モーエンセンのチェアが仲間入り。

モーエンセンのチェア(J39)は、
いろいろなお宅の取材をしていくうちに、
ニーチェアと一緒に置かれていることが多い、
ということに気づいたそう。

「ああ、いいな。ニーチェアと合うな。
そう思って憧れていたんです」

もともとインテリアに興味があったという西巻さん。
大学の卒業論文のテーマはなんと、
「アーツアンドクラフトからたどる
ロングライフなデザイン」!

料理や暮らしを中心としたライターのお母さまの影響で、
幼い時から、器や家具などを
見る(触れる)機会も多かったそう。

「子どもの時は、母にそんなに器を買ってどうするの?
なんて言っていたらしいんですが、
今では母が遊びにくると、また器が増えたわねと言われる。
同じ道をたどるものだなって思ってます」

そのお母さまからは、
「せっかくなら、よいものを買って、
メンテナンスしながら長く使いなさい」
そう言われて育ったとか。

常々、
「ベーシックなもののよさってなんなのだろう?」
と、自分に問いかけているという西巻さん。

年齢を重ねたり、家族が増えていくにつれ、
インテリアの好みは少しずつ変わっているけれど、
変わっても受け入れてくれる、
ベーシックなものをえらびたいと思っているとか。
そういう意味でもニーチェアは、
変化を受け入れてくれる懐の深さがあるんですって。

ニーチェアのよいところは、
折り畳んでコンパクトになるところ。
それから、
軽量なので移動が楽というところ。

「テレビに向かって置いたり、
ソファと向かい合わせにしたり」。
置き場所をちょこちょこ変えているそう。

また、オットマンは4歳の息子さんの椅子としても。

「足がちょうどつくんです」

なんと、生まれたばかりの頃は、
ロッキングの揺れが寝かしつけに重宝したんですって。

「今は家事をするために何度も立つので、
揺れの反動で立ち上がりやすい
ロッキングが重宝していますが、
もう少し自分の時間が持てるようになってきた頃に、
ゆったりくつろげるニーチェアエックスも
欲しいなと思っています」

仕事でも、そして使い手としても、
日々、ニーチェアと向き合う西巻さん。
ニーチェアの新しい魅力に気づかせてくれた取材でした。

開発者・新居 猛さんの遺伝子を

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伊藤
新居さんの思いを継承する、
というお話がありましたが、
今回、足し算ではなく、引き算をしたわけですから、
大丈夫じゃないかなって想像しました。
無垢の木を活かす、という考え方は、
新居さんもきっと賛成してくださったと思いますよ。
一柳
ああ、たしかに。そういう部分でいくと、
まだ他にもいろいろな引き算を考えていこう、
という思いもあります。
たとえば、いっぱい紙を使う取扱説明書はやめて、
デジタル化し、QRコードでアクセスしていただくほうが
いいのかもしれないな、とか。
伊藤
たしかに、それは悩みますよね。
取扱説明書はいずれ捨てるものだから、
ということもあるでしょうが、
ニーチェアには紙の取扱説明書が似合う、
という見かたもあるかもしれないですし‥‥。
もしかしたら、しっかり読みものが入って、
ずっとそばに置いてもらえるような小冊子だったら
どうだろう? とか、考えてしまいますよね。
ご高齢のかたには、
紙の説明書がいいかもしれないですし。
西巻
なるほど、そうですね。
たしかにニーチェアをお求めになるお客さまの
年齢層はとても幅広いです。
お問い合わせでも、
自分で組み立てられないっていう
ご高齢のお客さまがいらっしゃるので、
組み立てのサービスも始めているんです。
伊藤
そうなんですね。
そうそう、送られてきたときの箱も嬉しいんですよ。
西巻
嬉しいです、喜んでいただけて。
伊藤
たとえば、その箱に組み立て方を載せるのは?
西巻
ニーファニチアさん(新居さんの会社)が
ニーチェアをつくっていた時代は
そうだったんですよ。
箱を開けると内側にレトロなイラストがあって。
伊藤
そうなんですね。
西巻
それはそれでかわいいんです。
それも、いいですよね。
伊藤
紙を減らすということならば、
それプラスQRコードがあればいいのかも?
西巻
それはたしかに。
おもしろいですね、考えてみます。
伊藤
ところで今回の色ですが、
定番のホワイトに加えて、
新色のセージグリーンと
ペブルグレーが加わりましたね。
どちらも55周年からの特別な色だとうかがいました。
一柳
はい、新しく加わったのは、
優しさや軽やかさを感じる2色です。
セージグリーンは、
自然との調和を象徴し、癒しをもたらすハーブの色。
ペブルグレーは、
かすかにベージュをまとった柔らかい石の色です。
伊藤
どちらもいい色ですね。
西巻
ありがとうございます。
開発時に、コンセプトに合わせて新色を考えるんです。
SNSなど日々情報に接する中で
ありのままの自分でいることが
すごく難しくなってきているなと感じ
せめてニーチェアに座っている時には
ほっと一息ついてもらって、
ありのまま、自然のままの自分に向き合う時間を
過ごしてもらえたらなと、
自然、癒しというキーワードから考えた色なんです。
伊藤
これを使われるみなさんの反応もたのしみですね。
しっかり紹介コンテンツをつくります。
一柳
ありがとうございます。
まだまだ、ニーチェアをご存知ない、
という方もいらっしゃるので、
こうして伊藤さんたちに紹介いただけるのが
ほんとうに嬉しいです。
先日、糸井重里さんが伊藤さんの山の家を訪ねる、
というコンテンツがありましたよね。
その中で、伊藤さんが、陽の光の動きに合わせて、
家の中で移動しながら
ニーチェアで本を読まれてると知り、
素敵な使い方だなって。
伊藤
持ち運びができるから、
そういう使い方ができるんですよ。
糸井さんも気に入って座ってらっしゃいましたよ。
一柳
糸井さんのくつろがれている様子も、
ほんとうに嬉しくて! 
糸井さんの顔を見て、
以前、大学の環境心理学の教授に
ニーチェアについてお話を聞いたのを思いだしました。
ニーチェアは外にも持ち運びできるので、
その環境での座り心地を心身が覚えていて、
家に戻って座った時にも、
そのリラックスした感覚がよみがえるというんです。
西巻
ニーチェアを使うことは、
「自分の好きな場所でくつろぐ」という意味で、
“マズローの欲求5段階説”
(生理的欲求・安全の欲求・社会的欲求・
承認欲求・自己実現の欲求)の「自己実現の欲求」を
応えているとおっしゃっていただきました。
伊藤
おもしろいですね! 
先日「なぜ今、伊藤さんはニーチェアなんですか」
ということを訊かれて考えたんですが、
無垢の木が多かったり、
絨緞だったりする家の中で、
ちょっと金属っぽいものや
石っぽいものを足してもいいのかな、
という気持ちがあったんだなと思いました。
ニーチェアも脚が金属ですから、
ちょっと都会的な印象が出るんです。
一柳
まだ和室での生活が多かった時代に、
もっと椅子での暮らしが増えるだろうと
考えたんじゃないでしょうか。
新居さんが最終的に
ニーチェアの脚の素材に選んだのが
金属パイプだったんです。
木工の家具屋さんは、
木を使って椅子をつくることを考えますが、
新居さんは、きっとこれからを暮らす人々のことを考え、
できるだけ簡易で丈夫に、そして安価で、
さらに良い座り心地を追求したのだと思います。
その中で、脚は金属、手に触れる部分は木、
座面は布というように素材を選んでいったんです。
それが、違和感なく融合しているんですよね。
伊藤
適材適所、ですね。
脚が木だったら
違ったものになっていたでしょうか。
一柳
実は、ニーチェアの変遷を見ると、
かなり初期には木でつくっていたという記録があるんです。
けれども折り畳み機能の追求や、
量産するうえで加工のしやすさから、
金属のパイプに替えたという経緯があるんですよ。
木の脚のものは、ほんとうに最初の、
1952年製の写真が残っています。
伊藤
木でつくることも可能なんですね。
でもやっぱり、
このシャープさは出ないように思います。
一柳
はい、木では、新居さんが思い描くものが
できなかったようです。
伊藤
誕生から55年を迎えて、今もこうして
わたしたちの暮らしに馴染むデザインって、
ほんとうにすばらしいことだと思います。
一柳さん、西巻さん、
どうもありがとうございました。
西巻さんには、ご自宅でお使いの様子を
取材させていただくことになっています。
とてもたのしみにしています。
西巻
私もたのしみです。
一柳
逆に、私たちからも伊藤さんの山の家を
取材させていただくことになっていますね。
どうもありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします。

55年目のチャレンジ

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伊藤
今回、“ウレタン塗装なし、オイルフィニッシュ”の
ニーチェアエックスを、「weeksdays」で
販売させていただくことになりました。
意外だったんですが、オイルフィニッシュというのは
ニーチェアにおいて後発商品なんですね。
それも、ごく最近の。
一柳
はい、そうなんです。
オイルフィニッシュの
ニーチェアエックスがうまれたのは、
2019年のことでした。
このオイルフィニッシュに行き着くまでの流れ、
説明させていただいてもいいでしょうか。
伊藤
もちろんです、ぜひ聞かせてください。
一柳
ここに展示している
新居 猛さんがつくった椅子は
いちばん古いものが1966年製で、
ニーチェアエックスになってからは
1970年、72年、80年とあるんですけれど、
どれも木の部分は“ウレタン塗装”なんです。
伊藤
木材に樹脂を使ったウレタン塗料を塗って
表面を仕上げる方法ですね。
現行の「ニーチェアエックス」も、
基本、同じですよね。
一柳
はい。日本の家具は、1950年代や60年代から、
ウレタン塗装が主流でした。
速乾性があって工場での量産に向いており、
使っていても耐久性が高く、
独特の輝きゆえの高級感があるので、
「いい仕上げ」という安定した評価がありました。
ニーチェアもずっとウレタン塗装を使ってきましたが、
同時に、ニーチェアをつくった新居 猛さん
すごく大事にしていたのが、
肌に触れたときの心地よさでした。
ニーチェアは肘かけの部分が直接手に触れますよね、
そこはやっぱり癒されるものがいいということで、
素材に天然木を使用し、
その思いを私たちも大事にしてきたわけです。
伊藤
はい。
一柳
今では木には天然素材の特性があるものとして、
量産品でも使う部材に個体差があってよし、
と誰もが考えると思いますが、
当時は均一なものがよい、
むしろ“木目の違いが気になる”という人も多かったんです。
そもそも店頭で見たものと届いたものが違うのが
好まれなかったんですね。
そういうことって、
木目が不均一だと起こりえるでしょう。
伊藤
ということは、見た目を均一化させる必要があった? 
でも木は天然のものですから、
たとえば節目が目立つものだってありますよね。
一柳
そうです。素材の段階で、
木目の印象の強いものはブラウン色に塗装して、
目立たないようにして使っていたんです。
ナチュラル色のウレタン塗装は無色なので、
木目や節が見えてしまうんですよ。
伊藤
そうだったんですね。
一柳
よほど目立つものは、倉庫に保管していたんです。
せっかく使える肘かけを
木目が適さないというだけで
廃棄してしまうのはもったいないですし。
西巻
とても印象の強いこの木目は、
縄目杢(なわめもく)といい、
縄が巻いてるような模様のものがあります。
木の成長段階で台風などで揺れ、もまれると、
そういう跡ができるのだそうです。
つまり“すごく頑張った木材”ですよね。
一柳
ほかにも、小枝が芽を出そうとした跡や、
傷がついたところを治そうとした跡が
独特の節や木目模様になって残る場合があります。
「木目が気になる」というのは、
そういう模様を指すことが多かったんです。
伊藤
でも、それを使わずに倉庫に保管しても、
どんどん溜まっていきますよね。
西巻
そうなんです。
それで、ニーチェア誕生50周年の2019年に、
記念モデルとして、はじめて木目や節を出した
オイルフィニッシュの
ニーチェアエックスをつくって販売をしてみました。
そうしたら、「こんなふうに個性があった方がいい」
というお声をいただいて。
「この木目がかっこいい」
「これだったら自分だけの椅子になる」と
おっしゃっていただけました。
あえてこういうものが欲しい、
ずっとこれを待っていました、とまで‥‥。
ご自宅でお使いの家具に
木の質感を活かしたものが多い方は、
ウレタン塗装のツルッとした感触が
気になっていた、とおっしゃるんですよ。
伊藤
「ずっと待っていました」、
うれしい反応ですね。
一柳
はい。つくってよかったです。
時代がかわり、肘かけの調達も大きく変わり、
材木を2年先ぐらいまで手配しているような状況の中、
今までのように均一化されたものだけを選んで使うと、
偏りがあるものが溜まるばかりです。
けれども時代とともに
木に対しての理解がすごく変わってきたのを感じ、
ありのまま、自然のままっていうコンセプトで、
“この節は個性です”とうたいたかった。
じつは50周年のときはそこまでコンセプトを
はっきりと打ちだしていなかったんですが、
あらためて、今回、ニーチェア誕生55周年に
オイルフィニッシュを出すにあたって、
はっきりと、そういう方針を打ち出したんです。
伊藤
そうなんですね。
一柳
今回、55周年のテーマを「Elegant Flexibility」
(エレガント フレキシビリティ)としました。
ご愛用の皆さんが、
軽やかに持ち運べるニーチェアを
それぞれの日常に合わせて取り入れ、
自分らしい暮らしをしていることを知り、
とても素敵だと感じています。
ニーチェアは、そんな暮らしに寄り添い、
考え方や生き方が変わる中でも、
軽やかに、そしてしなやかに、
ずっと一緒に歩み続ける存在でありたいと考え、
このテーマにしたんです。
私たちは、新居さんがいなくなっても、
なんとかニーチェアを継承したいということで、
この事業を始めているものですから、
“変える”ということに対して、
とても慎重になってしまうところがあったんですけれど。
伊藤
なるほど。
一柳
ずっとウレタン塗装だけを続けてきたのもそれゆえです。
けれども継承して10年が経ち、
お客さまのニーズやご要望の変化を感じて、
今の時代に合ったニーチェアにしてあげたいな、
っていうところがあって。
西巻
じつは、そのニーズはそれより以前からあって、
ウレタン塗装を削った、というお客さまもいるんです。
サンドペーパーで削って、
自分でオイルを塗りました、って。
伊藤
わかります。ニーチェアではありませんが、
わたしが子どもの頃、
父にはじめて買ってもらった椅子も、
ウレタン仕上げだったんです。
おとなになって修繕をするときに、
ウレタン塗装を全部きれいに削って、
オイルフィニッシュに加工しました。
一柳
そうなんですね!
伊藤
ウレタン塗装仕上げとオイルフィニッシュ、
どちらが良い、ということではなく、
暮らしに馴染むかどうか、ですよね。
わたしは山の家ではオイルフィニッシュ、
東京の家ではウレタン塗装のものを使っています。
西巻
それぞれの良さがありますよね。
ウレタン塗装は経年変化が少なく
傷や汚れがつきにくいですし、
オイルフィニッシュはメンテナンスが必要ですが
より自然な風合いや経年変化をお楽しみいただけます。
そんなふうにそれぞれの個性がありますね。
伊藤
そうですよね。
一柳
ニーチェアはウレタン塗装が原点ですから、
それはそれでしっかりと
つくり続けていきたいと思っています。
けれどもニーチェアの座り心地をもっと広く、
多くの人に感じていただくため、
今の時代に合ったオイルフィニッシュという
選択肢を増やした、ということですね。

部屋とともに育つ

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最近、リビングとダイニングの椅子の量を、
少し減らしました。

山の家に持って行ったり、
別の部屋に移動したり。
数脚は友人に譲ったりもしました。

去年の引っ越しを機に、
フローリングから絨毯敷きになって、
家の中の色や質感が変わったからでしょうか。
ちょっと変えてみてもいいかな、
そんな風に思ったのでした。

たとえいいと思って集めたものでも、
「いい」がありすぎると、
窮屈に感じることもある。

野菜も間引かないとうまく成長しないように、
家の中に置くものにも適量があるのですねぇ‥‥。

さて「適量」になった我が家のインテリアに、
ためらいなく置いたのは、
ニーチェアエックス。

布とステンレス、
それから肘掛け部分の木のバランスが絶妙。
使わない時は畳める、というのも、
今の私に合ってるみたい。

今回、ご紹介するのは、
木の風合いを活かしたオイル仕上げ。
これが、とっても感じいい。

部屋とともに育っていく、
そんな気がしています。

ひとりじゃなく、みんなで考える (戸髙晋輔さんの工房 後編)

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伊藤
デッサンから最終的に「これで行くぞ」って
いうところまで、
どのくらいの時間をかけるんですか。
牧野
「おふろの椅子」は半年くらいだったかな。
ものによるんですけどね。
伊藤
最終的には全員で集まって決めたんですか。
富田
いや、メールのやり取りです。
戸髙
それがとても具体的で速いんです。
角の丸みのことを「アール」というんですが、
どのくらいにしましょうかと問うと、
すぐに数値で出してくれる。
そういうことが、すごく速くて曖昧さがなく、
とてもやりやすいんですよ。
牧野
アールについては、おもしろい結論が出たんです。
僕らが選んだのは、サンドペーパーを同封して、
自分で好きなアールに削ってもらおうということ。
ぼくは「あんまりかけない派」なんです。
ただ切りっ放しの角はハダカで座ったら痛いから、
ちょっとだけサンドペーパーをかけます。
伊藤
それをお客様が好みに応じて削るんですね。
牧野
材料となる座板、脚、ドミノチップと、
仕上げ用のサンドペーパーと当て木、
組み立て方の説明書を同梱しているんです。
かんたんですよ。
サンドぺーパーを1回かけるだけで
けっこう角は削れますよね。
それに、自分で削ると愛着も湧いてくる。
ちょっと上手く削れるようになると、それがまた嬉しい。
戸髙
凝りたい人はもっとしっかり磨いたり、
手をかけることもできますよね。
伊藤
いわゆる組み立て家具の面倒なところは、ない?
戸髙
そこ、すごく考えたんです。
つまりたくさんの道具が必要だとか、
金づちは、接着剤は、って考えて、
「なるべくなくてもできる」ものにしました。
伊藤
組み立てには、木づちも金づちも要らない、
ということですか。
戸髙
それは、あった方がいいです。
叩いてもよい硬いものがあったほうが。
ただ、なくても、手で叩いて
組み立てられるようにはなっています。
牧野
僕は手だけでできましたね。
床面を使って、体重をかけて、ドンドンって。
戸髙
接着剤も、なくて大丈夫ですけれど、
入れたい人は使ってもいいですよ。
牧野
ちなみに、脚は座板に直角に入るんですが、
ふつうはハの字に開くんですよね。
でもその加工は大変で、コストがかかる。
垂直なら比較的簡単にできるので、
その分コストダウンをしました。
で、垂直の脚がイヤかというと全然イヤじゃなくて、
これでじゅうぶんなんです。
戸髙
座板の厚さも、ある程度コストを意識して。
流通している材の使いやすい厚さも考えて。
富田
最初のものから、ちょっと薄くしたんですよね。
5ミリぐらい。
牧野
薄くしすぎると、脚を入れたときに、
強度が保てないんですよね。
ある程度深くないといけない。
それでこれがぎりぎりだね、と。
ところでこの椅子、
お風呂だけじゃなくて、
普通に座ってもいいですね。
伊藤
はい。たとえば、薪ストーブに
薪をくべる、とか、
玄関で靴紐をむすぶ、とか。
「ちょっと座りたい」ことって、
あるんですよね。
富田
ああ、ちょっと座る。たしかに。
牧野
踏み台に使ってもいいし。
神棚のお供えとか、
壁掛け時計を直すとか、
食器棚や台所の上のものを取るとか、
そんなときにも使えますよね。
戸髙
はい、強度的には大丈夫です。
牧野
それとですね、今、これが最終的な
パッケージの案なんですけれど、
ここに、今、僕らグラフィックで、
組み立て方とか、使用上の注意を、
僕がイラスト描いて、
富田さんがデザインして、
同梱しようとしているんです。
富田
はい。
牧野
で、箱にちょっと隙間ができるんですよね。
普通は緩衝材を詰めるんですけど、
ここに、おまけのタオルを
つくって入れようとしてて。
伊藤
え? タオル。
富田
隙間にオリジナルタオルを詰めたら
かわいいんじゃないかって。
お風呂用品だから
タオルがおまけに入っていたらいいね、って。
牧野
僕がイラストを描いて、
ヤブクグリのマークをつけて。
これは、みなさんに喜ばれたいっていうのと、
特に通販で緩衝材がいっぱい入ってくるのが、
好きじゃなくて。
捨てるだけのものよりも、
布が入ってるのって嬉しいよね、って。
伊藤
うんうん。
牧野
(富田さん、戸髙さんに向かって)
このこと、思いついたばかりだから、
ちゃんと会議に通そうね。
伊藤
「ヤブクグリ」の会議があるんですね。
牧野
定例会議も開いているんですよ。
毎月1日に、朝6時からオンラインで。
伊藤
朝6時!
牧野
みんなそれぞれ仕事があるので、
出勤前に集まるんです。
富田
6時から、だいたい1、2時間。
8時ぐらいまでですよね。
牧野
人によっては出勤だったり、子供を送りにと、
もうどんどん出て行くんですけどね。
伊藤
どんな話をなさるんですか。
牧野
まず会長で林業係の合原万貴さんから、
今の日田で起きている、たとえば木材価格の変動とか、
最近取り組みとして現場で始めていることとか、
そういったことを報告してもらうんです。
あと、こんなイベントがありますよ、とか。
そして事務局長で宿係の黒木陽介くんが司会をして、
いろんな提案事項をひとつずつ、
みんなで決定していきます。
伊藤
そうなんですね。
富田
伊藤さん、急かして申し訳ないけれど、
これから東京に戻られるんですよね。
そろそろ出ないと、飛行機に間に合わないです。
伊藤
たいへん、もっとお話をききたいくらいでした。
でも、また、ぜひ、伺わせてくださいね。
牧野
そりゃもう、ぜひ。
伊藤
「ヤブクグリ」のみなさんにお目にかかって、
ますます日田が好きになりました。
今日はどうもありがとうございました。
完成、楽しみにお待ちしています。
戸髙さんも、工房まで見せてくださって、
ありがとうございました。
戸髙
いえいえ、いつでも遊びにいらしてください。
ありがとうございました。
富田
ありがとうございました。
牧野
またお酒ご一緒に。
伊藤
ぜひ!

思いついたら、まず試作 (戸髙晋輔さんの工房 前編)

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伊藤
日田から車でしばらく走り、
家具職人・戸髙晋輔さんの
「TODAKA WOOD STUDIO」にお邪魔しています。
椅子の製作のことをお聞かせいただけたらと思います。


▲右から戸髙晋輔さん、牧野伊三夫さん、富田光浩さん。

戸髙
どうぞよろしくお願いします。
これがマルサク佐藤製材さんから、
「おふろの椅子」用の材料として
分けていただいてる杉材です。
牧野
これは、自分たちでつくる
「組み立てる日田杉のおふろ椅子」セットの方ですね。
戸髙
そうです。いわゆる「柾目」ですね。
木材の中心から外側に向かって放射状に切ったもの。
木目が年輪に対して直角になります。
対して「板目」というのがあって、
木目が年輪と平行になります。
見た目の印象が異なり、
どちらかというと柾目の方が高価です。
「ハダカですわる椅子」(チョンマゲ/ゆきさん)も
「組み立てる日田杉のおふろ椅子」も、
日田杉の良さを生かして、
よりグレード感を出そうと、柾目、
それも心材の「赤太」とよばれる部材を使いました
「ハダカですわる椅子」はつくりがとても丁寧で、
一般的な風呂椅子で
こんなことをしているところはないぐらいの、
つくりのよさをめざしました。
いっぽう「組み立てる」のほうは、
材料は同じようにグレードの高いものですが、
組み立てをお客さまがすることによって、
価格を抑えたものになっています。
伊藤
材料がいい、というのは、
具体的にはどういうことなんでしょう。
戸髙
大きな丸太の中から切り出しているので、
素材そのものがいいんです。
いいというのは水に強くて、簡単には傷みづらい。
そしてほどほどの堅さがあるので、
風呂椅子として長く使えると思います。
牧野
このデザインを決めるまでに、
かなりのやり取りをしましたね。
いろんなサンプルをつくりました。
戸髙
実は没ネタだらけです。
こんなふうに。
伊藤
へぇ~。すごい。
戸髙
まだ他にもあるんですけど。
伊藤
それぞれ、かわいらしいですね。
ちょっと重そうなものもありますけれど。
こういったデザインは、どんなふうに?
戸髙
絵が届くんです。
こういうのつくってみてほしい、って。
伊藤
絵は牧野さんが?
牧野
はい、僕も描きますし、
富田さんも描きますよね。
戸髙
そのスケッチをわりかしイメージ通りにつくるとこうなる、
というのが最初の試作ですね。
「やっぱり商品としてはちょっとね」
と、木工作家としては思うところもあるんですけれど、
とりあえずそのまま、つくってみるんです。
それで実際に使ってみる。
伊藤
富田さんと牧野さんが使ってみるんですね。
牧野
あと福岡に住むアートディレクターの
伊藤敬生さんにも使ってもらいます。
戸髙
すると「大きいよね」とか感想が出るんです。
「都会のお風呂は狭いんです」って。
で、だんだんちっちゃくしたりして。
ほかにもありますよ、これはくりぬき型。
伊藤
あ、すごくかわいいですね!
戸髙
これも「こんなに手をかけても‥‥」って思いながら。
牧野
これ、制作費がかさみすぎちゃって、
価格がいくらになるかわからないですよね。
伊藤
そうですよ。
戸髙
でも、おもしろそうだからやってみよう、って。
プロダクト的には難しくても、
つくり手としてはやってみたくなりますね。
牧野
座板が分厚いのも、おもしろいんじゃない? とか。
伊藤
ほんとですね。
組み立てのほうも、
いろいろなサンプルをつくったんですか。
戸髙
はい、いろんなパターンをつくりました。
牧野
そして最終的にこれが一番いいということに。
伊藤
最終的なものは誰かのデッサンが
元になってるんですか。
それともだんだん、こうなった?
牧野
これは戸高さんが考えたんだよね。
戸髙
いや、でも最初に「こんな感じがいいかな」
というような、
ふんわりしたデッサンはいただきましたよ。
伊藤
そのふんわりは牧野さんによるもの?
富田
牧野さんですね。
戸髙
それぞれのふんわりを、
一回、形にすると、
それがぐんと具体的になっていくんです。
「ここはこうしよう」とか
「ここがいいね、残そうよ」とか、
次になにをすればいいかがはっきりする。
だから最終系はデッサンがなく、
修正を重ねての「モノ」なんです。
それをもとに同じ製品がつくれるように、
計画を立てるんですよ。
富田
何回くらい試作をしたんだっけな。
3回?
牧野
そう、富田さん、僕、伊藤さんで
宅配便で受け渡しをして、
最後に戸高さんに戻す、
というのを1回とすると、
3回はやっていると思う。
それで改良版をつくって、また宅配便。
富田
そうでしたね。
時間がかかってしょうがないですね。
使っている段ボールが
だんだんボロボロになっていって、
送るときにはお菓子とか石けんとかいれたりして。
戸髙
つくって使ってみないとわからないですからね。
牧野
家具なんで、実際手に取ったり、
持ちあげたり、触ったり、
使ってみるのって大事なんです。

「木」の個性をいかして (富田光浩さん 後編)

未分類

伊藤
「ヤブクグリ」での製品づくりには、
富田さんと画家の牧野伊三夫さんが、
デザインなどの面で参加なさっているわけですよね。
富田
はい、僕と牧野さんと、
最初に出てきた「福岡宣伝係」の伊藤敬生さんの3人が、
デザイナーっていう形でデザインしています。
ちなみに「おふろの椅子」は僕のデザインです。
ポイントは、脚を強化する棒がないから、
洗いやすいし、カビにくい。
構造がシンプルで、きれいでしょう。
伊藤
たしかに、継ぎ目のところに
カビたり、水分が溜まって黒ずむんですよね。
富田
そうなんですよ。
なのでこれは、最初からそこをなしにしよう、
という考え方でつくったんです。
最初、低いほう(「チョンマゲ」)をつくり、
サンプルを3人の家を巡回して使ってみたら、
伊藤さんの奥さんから、
低くて座りにくいという意見が出たので、
座面の高いバージョン(「ゆきさん」)ができたんです。
この「ゆきさん」は伊藤さんの奥さんの名前です。
伊藤
そうなんですね。
じゃあ「チョンマゲ」の由来は?
富田
「チョンマゲ」は僕のことなんですよ。
くだらない話なんですけど、
富田の富って「うかんむり」じゃないですか。
でも、もう何年も付き合ってる飛騨の方が、
「わかんむり」(冨)でメールを送ってきたんです。
それをちょっと冗談めかして言ってたら、
牧野さんが面白がって、
「富田くんはチョンマゲが付いてる方だよ」って。
なので、これは僕のこと。
僕がデザインしたからと、
俺のことをふざけてネーミングに使ったんです。
意味はわかんなくていいよ、
おもしろけりゃっていうことで。
伊藤
そういうことだったんですね。
なるほど。
そういえば「三隈川かっぱめし」のポスターも、
ユーモアたっぷりでしたね。
富田
はいはい、かっぱめし。
あれがリニューアルをして、いま、
「三隈川いかだすし」になったんですよ。
細長い海苔巻きをいかだに見立てた
すしの折詰弁当です。
伊藤
わぁ、それもおいしそうですね。
富田
日田は林業地だったので、
トラックがない時代は、
杉の原木を切って筏に組み、下流に流していたんです。
そういう歴史は「日田杉資料館」
ごらんいただけるんですけど、
今はもうダムがそこら中にでき、
そういう運搬方法はありません。
僕らは、その頃をしのんで、
「ヤブクグリ」結成の頃、
本当の材木を組んだ筏を浮かべたことがあるんです。
まあ、そんなようなことで、
年に何アイテムかずつ、
できれば杉を使うものを中心にして、
生活の中にあって、
自分たちが欲しいなって思うものを、
もうどんどんつくってしまおうと。
ぼくらのつくるものって、
すごく簡単なものに見えるでしょう。
伊藤
いや、そんなふうには見えませんよ。
じつはとても考えられていることが、わかります。
富田
ありがとうございます。
例えば、今回の「きほんのまな板」もそうなんです。
木には年輪があるじゃないですか。
その中心の部分が赤いので赤太(あかた)、
外は白太(しろた)っていうんですけど、
その赤太だけを使っているんです。
伊藤
赤太には、硬いとか、反れにくいとか、あるんですか。
富田
はい、硬いんです。
やっぱり時間をかけて育った芯材なので、
水を吸い込んでも、乾きやすい。
しっかりした部分なんですよ。
木は生長過程で幹から枝が生えるので、
そこが、製材をしたときに「節」になります。
このまな板はその節を除けてつくっているんです。
伊藤
節はやっぱり、あると気になりますか?
富田
気になる方が多い、とは言えますね。
まな板は包丁が当たるからでしょうね。
ゆえに、節を除けると、
1本の木から少ししか取れません。
数に限りがあるわけです。
そもそも材木って、1年とか2年とか、
天然乾燥をして水気を抜かないといけない。
木って切った瞬間って、もう本当に、
じょぼじょぼ、っていうくらい水が出るんです。
そのままだと、ぐにゃぐにゃになっちゃうから、
天然乾燥に加えて、機械乾燥もして、
材料を調達しているんですね。
だからそもそもすぐ製材できるものに限りがあるうえ、
節を除けて選んでいるので、
何百枚っていう注文が来た時に、
なかなかパッとつくれないんです。
つまり、「きほんのまな板」は、すごく贅沢な、
マグロでいうとトロみたいなところだけを
使っているんです。
伊藤
そうなんですね、なんだかありがたいです。
富田
けれども、まな板は節を気にしなくてもいい、
という考え方もあって、
木工作家の戸髙さんの家では、
節が入っているものを実際に使っています。
だから、次のステップとして、
赤太だけではもったいないので、
「節が入っちゃうけれども、いいんじゃない?」
っていう規格商品をつくろうと。
実際、ふろのフタはそうなんですが、
今回、伊藤さんとつくる
「小さいまな板3枚セット」は
3枚のうち、節のあるものが1~2枚、混じりますね。
伊藤
わたし、料理をしながら思ったんですよ、
ニンニクちょっと切りたいなとか、
そういう時ね、節があっても、
小さなまな板って便利じゃないかなって。
3枚セットなら、1枚に強い匂いが付いても、
別のを使えばいい、っていう感じで、
気軽に使えるセットがいいなって。
富田
たしかにそうなんです。
節というのは、しばらく使ってると、
ぽこって穴があいて
落ちたりすることがあるんですよ。
うちの「おふろのフタ」は穴があいちゃいましたが、
そのまま使っています。
それはもっと黒々した節のものですけれど。
まな板でポロって取れるとまずいかな、
という心配もあって、
今までは製品化をしてなかったんです。
でもゆくゆくはこういうふうに
「節ありが混ざりますけど、いいですか」
という製品を考えてもいいんじゃないか、
っていう話も出ていたので、
今回はとてもいい機会をいただきました。
節があるから使わないというのは、
あまりにも、もったいないので。
今回は「節あり」もつくりつつ、
大きいほうも伊藤さんのリクエストで
厚みを削りましたね。
伊藤
はい。オリジナルも、もちろんいいんですが、
より気軽に使えるものをと思って。
だんだん年を重ねてくると、
毎日使うものの重さが気になるんですよ。
でもこれなら軽いです。
乾きやすいですし、
なにより、刃あたりがすごく良かったです。
すごいいい香りがするのも、
使ってる時に嬉しいんですよね。
富田
なるほど。
いいですよね、乾きが速いって。
杉材って、特別、速いんです。
乾かす時は、長辺を下にするといいですよ。
水分が長辺から抜けるんです。
伊藤
わたしはいつも、まわりに隙間をあけて置き、
ちょっとしたら、天地を返して乾かします。
そして完全に乾かしてから、棚に仕舞います。
「おふろのフタ」について、
ほかに、富田さんから
お伝えしておきたいことはありますか。
富田
湿気のうんと多い場所で使いますから、
木材という性質上、絶対に反りが出ることですね。
でも、そうしたら裏返して使ってください。
そうすると元通りになっていきます。
それを繰り返していくと、
全然反らなくなっていきますよ。
伊藤
なるほど、そんなふうにして
木の性質と向き合って使うものなんですね。

「ヤブクグリ」のはじまりは (富田光浩さん 前編)

未分類

伊藤
富田さんは、画家の牧野伊三夫さんといっしょに
「ヤブクグリ生活道具研究室」の商品にかかわって、
パッケージのデザインもされていますよね。
きっかけは、どういうことだったんですか。
富田
もともと牧野さんとは古いおつきあいなんです。
飛騨産業という家具の会社が2011年に創刊した
小冊子『飛騨』というフリーペーパーがあり、
創刊から終刊まで、牧野さんとお仕事をご一緒しました。
伊藤
その『飛騨』に、富田さんがかかわるきっかけは
どんなことだったんでしょう。
富田
もともと僕は家具が好きだったんですけれど、
ずっと北欧家具を使っていたんですね。
岐阜県の出身なのに、飛騨の家具は使っていなかった。
それがある日東京の神谷町にある飛騨産業のショールームに
時間があったので入ったら、
一脚の椅子が目にとまって、
あ、いいなと思って座ろうと手前に引いたんです。
そうしたら、それが想像より軽かった。
「軽くて面白いですね、この椅子」って言ったら、
これは杉の圧縮材でできてるから軽くて丈夫なんです、
という説明を、お店のかたがしてくださいました。
面白い会社だなと思ったんですよ。
なぜかっていうと、
杉って、たくさん山に植えられているのに、
材料としては日本中で使われなくなってきていて、
問題になってるっていうのを知っていたので、
圧縮して軽く丈夫な素材をつくって
家具にすることを考える会社が、
ふるさとにあったんだって知らなくて。
それで驚いてその場で一脚買いました。
そして、この会社の仕事がしたいと思い、
飛騨産業に営業の電話をかけたんです。
伊藤
すごいですね、すばらしい行動力。
富田
それで飛騨に行き工場見学をさせてもらったとき、
ペライチ(用紙1枚)で文字だけの
企画書を持って行ったんです。
伊藤
それは、飛騨産業のデザインに関わる
すべてのことをやりたいです、というような?
富田
いえいえ、とんでもないです、
小冊子をつくりませんか、
っていうことだけです。
伊藤
なぜ小冊子だったんでしょう。
富田
いい家具って一回買ったら、
長い付き合いが続くものですよね。
そんなに頻繁に買うものではないけれど、
結婚するとダイニングテーブルを買ったり、
子どもができたら勉強机を買ったり、
そんなふうに人生には「家具を買う節目」がやってくる。
そのときに、「どこで買おうかな」ってなると思うんです。
だったら飛騨産業を思いだしてほしい。
だから、以前買ってくださった人に
定期的に小冊子を送って、
思いだしてもらえるようにするといいんじゃないですか? 
‥‥っていうのを文字で書いたんです。
そしたら、ぜひ企画してみましょうっていうことになって、
その時に牧野さんにお声掛けをしました。
絵を描いてくださいって。
その時からすでに、牧野さんは
彼のふるさとの北九州市の情報誌
『雲のうえ』の編集委員をなさっていたので、
『飛騨』についても編集委員として
一緒に入らせてください、ということになり、
第1号を2011年に発刊したんです。
そしてそのことが、日田に繋がっていくんですよ。
伊藤
富田さんと牧野さんが『飛騨』の仕事を
ご一緒したことが、日田に?
富田
はい。取材で牧野さんと温泉に入っていたとき、
こんなことを言ったんです。
「九州に日田っていうところがあるんだけど、
飛騨と似てるんだよねぇ」って。
伊藤
そういえば、名前も似ていますよね、
飛騨と日田って。
富田
そうなんです。
語源を調べると同じっていう説があって、
山ひだの奥の土地の「ひだ」が由来だというんです
(山襞:山の尾根と谷が入りくんで、
襞のように見える土地のこと)。
さらに調べると、どちらも盆地で、林業地。
伊藤
へえー! 
牧野さんは日田のことをよくご存知だったんですか。
富田
九州のあちこちにスケッチ旅行に行って、
荒廃した山林の状況を知った牧野さんは、
『間伐材』という名の雑誌をつくろうと
思っていたそうなんです。
牧野さんは福岡に住むグラフィックデザイナーの
梶原道生さんというかたと知り合いで、
彼は彼でふるさとである日田のためになにかしたい、
と考えていたそうで、
一緒に日田を訪れたのがきっかけで、
牧野さんもどんどん日田に惹かれていったそうです。
そんな牧野さんに、
「富田くんも、ちょっと行ってみようよ」と誘われて、
日田に遊びに行ったんですよ。
そしたら最初に紹介されたのが、
黒木陽介さんという、日田市の観光協会の方。
彼のフットワークの軽さや、
仲間からの信頼の篤さがあって、
ぼくもどんどん日田に知り合いが増えていきました。
そうして知り合ったみんなで
日田をベースに人と森の関係を考えようという集まり
「ヤブクグリ」を結成したのが、2012年のことでした。
伊藤
「ヤブクグリ」は何人、メンバーがいらっしゃるんですか。
富田
いま、22人です。
職種もばらばらで、
役割もそれぞれあって。


▲右が富田光浩さん、真ん中が牧野伊三夫さん、
左はヤブクグリ会長で林業係の合原(ごうばる)万貴さん。

伊藤
全国的に知られるようになった
「日田きこりめし」をつくったのも
ヤブクグリのみなさんなんですよね。
富田
そうなんです。
「昔、こんな弁当を、きこりが食べていたかも?」
と、牧野さんが想像で描いたラフをもとに、
丸太に見立てた煮ごぼうを
付属のノコギリで切って食べるという、
煮物中心の和食のお弁当を
寳屋(たからや)の佐々木美徳さんと
いっしょにつくったんです。
佐々木さんは「ヤブクグリ弁当部」なんです。
器は、製材した杉の端材を使っていますが、
これはマルサク佐藤製材の佐藤栄輔さんが
「林業係」としてやってくれています。
伊藤
「ヤブクグリ」には料理屋さんもいれば、
製材所のかたもいらっしゃるんですね。
だからアイデアをすぐに形にすることが
できているんですね。
富田
そうなんですよ。
ぼくは「名刺係」、牧野さんは「冊子係」。
ほかには建築家もいれば、林業家もいれば、
印刷屋さんもいます。
「ゆくゆくは杉の家を一軒つくりたいね」
って言ってるんです。
伊藤
わぁ、すごい。
そういえば日田では、丸太がいっぱい
あるところに伺いましたよ。
富田
九州木材市場ですね。
あそこの田中昇吾さんも
「林業係」をしているんです。
伊藤
その「きこりめし」ができたあとで、
さらにいろいろな製品を
つくるようになっていくんですよね。
そのいきさつは‥‥?
富田
「きこりめし」の次に、
本当は小冊子を出そうとしたんですけど、
資金がないっていうことになってしまって。
けれども助成金を待っていても、いつ下りるかわからない。
じゃあ、モノをつくって、販売して、
それを活動資金にすればいいんじゃないか、
っていうことで、日田杉の木工製品を世に出していこうと、
「ヤブクグリ生活道具研究室」を結成したんです。
最初につくったのは「日田杉の椅子」でした。
九州木材市場から仕入れた原木を
マルサク佐藤製材で製材し、
家具職人の戸髙晋輔さんが「木工係」として、
自身の工房「TODAKA WOOD STUDIO」で
手づくりをしました。
伊藤
なるほど。
YAECAの布を使ったスツールもありますよね。
富田
そうです、そうです。
布地は福岡で箱崎縞を織る
「メゾン はこしま」に依頼しました。
それで、椅子の次が、「おふろのフタ」、
「ハダカですわる椅子」などおふろ用品を、
そして「木目がうつくしい日田杉の赤太で作ったまな板」
ができていきました。

新サイズ登場のお知らせ

未分類

人気アイテムに新サイズ登場のおしらせです。
2月20日(木)午前11時より、
以下の商品の新サイズがweeksdaysに登場します。
容量が3倍のとてもお得なサイズです。

BELLEMAIN
ハンドセラム No.1

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今年の冬から春にかけて、
爪が欠けやすくなった時期がありました。
そんな時に使い始めたのが、このセラム。
爪の内側にオイルを一滴ずつたらし、
爪全体に馴染ませて‥‥
使い始めて1ヶ月経った頃、
あきらかに自分の爪が変わったように感じます。
「爪の内側にオイルを」とか、
「甘皮は切ってはダメ」とか。
大谷さんが教えてくださった目から鱗のお手入れ法。
コンテンツも合わせてどうぞ。

(伊藤まさこさん)


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ハンドモイスチャライザー No.2

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洗いものに掃除に洗濯‥‥
手を使うことの多い、家仕事。
(そうでなくても、手は体の中でも
酷使しがちなパーツです。)
冬のみならず、春も夏も秋も乾燥していて、
荒れやすいのが悩みの種でした。

このままでは手がかわいそう‥‥
と思った時に出会ったのが、
べリュマンのケアアイテム。

まずは二層式ハンドローションを馴染ませ、
その後、このハンドモイスチャライザーを重ねると、
肌が瑞々しくなるんです。
さらにうれしいのは、つけ心地が軽やかなところ。

手と同じように足もケアすると、
しっとりもちもち自慢の素足になります。
コンテンツも合わせてどうぞ。

(伊藤まさこさん)

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