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新しい風
娘がすっかり成長して、
「春休み」とか、
「新学期」など、
あまり意識しなくなりました。
1月が過ぎたら、
2月がなんとなくはじまり、
2月が来たら次は3月。
いまや大晦日とお正月という、
区切りの大イベントも、
ふだんとあまり変わらず過ごしています。
淡々とした毎日は、
イベントごとが少々苦手な私にとっては、
ありがたい。
ふつうの毎日こそが、
私の好きな過ごし方。
とはいえ、
意識せざるを得ない区切りの季節といえば、
それはやっぱり「春」なのではないでしょうか。
ランドセル、
桜、
新入生。
耳にしただけで、
なんだかほら、
新しい風が吹いてくる。
今週のweeksdaysは、
MEYAMEのニット。
コンテンツは、
はじめましての、
染谷裕亮さんとめぐみさんに、
お話をうかがいました。
どうぞおたのしみに。
丁寧に縫うことのたいせつさ
- 伊藤
- SAQUIのフォーマルウェアは、
いろいろなシチュエーションで着ることができますね。
- 岸山
- はい。知り合いの方が
人間国宝の作家さんに会いに行くのに
すごくいいって言っていました。
何を着て行くべきか迷って、
SAQUIのケープワンピースにしました、って。
- 伊藤
- 目上のかたにお目にかかるのに、
ちゃんとしてるに越したことはないですものね。
- 岸山
- そうなんです。
ちゃんとしてるけど、ちょっとオシャレな感じで、
とてもよかったって言ってくれました。
- 伊藤
- 今回の夏物もそうですよね。
このケープのデザイン、見たことがなかったので、
さすが岸山さん! と思いました。
なぜこういう形につくろうと思ったんでしょう。
- 岸山
- この形がすごい好きなんです。
「どうしようかな」って思いながら
デザイン画を描いていると、
自然と身頃と袖をつなげることが多いんです。
ちょっと丸みがあるデザインが好きだから。
「この感じ、すごくきれいだな。
あっ、じゃ、ここをケープにしよう」みたいな。
- 伊藤
- しかも、セットインスリーブじゃないから、
いろんな肩幅の人に合いますよね。
- 岸山
- そう、体型になじむつくりなんです。
- 伊藤
- 受注会でごらんになったお客さまの反応は
どんな感じでした?
- 岸山
- 昨年の秋にお披露目したんですが、
そのときは、卒業式や入学式など
学校行事に着て行くのにいいですね、
という声をいただきました。
先日、百貨店で出したときは、
結婚式に着ますっていうお客さまもいらっしゃいました。
「ほかの人とかぶらないのがいいですね」って。
- 伊藤
- わかる! 絶対、かぶらないですし。
- 岸山
- かぶらない。それに、お年を召しても、
おばあちゃんになってもかわいいですよ。
意外とみなさん、季節を問わず、
いろんなシチュエーションで着たい、
とおっしゃってくださって。
- 伊藤
- 下にレースを重ねても
雰囲気ががらりと変わって素敵でしたよ。
どんなシーズンでも大丈夫って思いました。
上からコート着れば冬でも。
- 岸山
- はい、着られますよ。
- 伊藤
- 後ろのスリットもきれいですよね。
あと、ポケットがついているのもSAQUIらしい。
- 岸山
- はい、SAQUIは基本ポケットをつけています。
- 伊藤
- じつは、最初、ポケットがついてるのに
気がつかなかったんです。
- 岸山
- それは、縫製にものすごく力を入れているから。
前のフレアスカートもそうだったんですが、
この縫製工場はとにかく腕がいいんですよ。
このジョーゼット生地は縫うのがとても難しいんですが、
信頼している縫製工場さんだからこそ、
ポケットがついているかついていないか
わからないような仕上がりになりました。
- 伊藤
- そうなんですね。
ポケットのほかにも、そこに依頼したからこその美しさ、
みたいなポイントってあるんですか。
- 岸山
- ケープ部分の端の始末ですね。
生地に張りがあるので、
ややもすると、波打ってしまうんですよ。
でもここだと、こんなに美しく。
- 伊藤
- これは、手作業で?
- 岸山
- 手作業です。
最初、機械で縫ってもらっていたんですが、
そうすると、その工場ですら、ちょっと波が出るんです。
それで、手作業で仕上げてもらいました。
その縫製工場でも苦労なさったって言ってました。
- 伊藤
- 脇のポケットの美しさの秘密も、
具体的に説明できることがあるんですか。
- 岸山
- これは、ステッチが出ないよう、
縫い目をじょうずに利用しているんですよ。
それで、ポケットだとわかりにくい仕様なんです。
- 伊藤
- なるほど! シンプルなぶん、
そういう一つひとつのきれいさが
ものを言うんですね。
- 岸山
- そう。この服は、ケープとその下のワンピースだけ、
というシンプルな構造ですから、
素材や縫製が大事なんです。
- 伊藤
- すごいことですね。
岸山さん、今日はありがとうございました。
SAQUIのこれからの服づくり、
楽しみにしています。
- 岸山
- 励みになります。
ありがとうございました。
暑いときでも素敵に見えるフォーマルを
- 伊藤
- 岸山さん、どうぞよろしくお願いします。
今日は、新しいフォーマルについてお聞きしたくて。
新作を見て、
SAQUIのフォーマルが進化している! って、
びっくりしたんです。
夏物をつくったのには、
なにかきっかけがあったんですか。
- 岸山
- はい。昨年6月に身内を亡くし、
喪主側として喪服を必要とする機会があったんです。
もちろん今までつくった
SAQUIのフォーマルを着たんですが、
まず、つくっておいてよかったな、と、
感じました。
- 伊藤
- そのときは何を着て?
- 岸山
- 6月上旬でしたから、
フレアのワンピースに、
シンプルなタイプのジャケットを着て行きました。
和室が多かったので、フレアが、とてもらくで。
- 伊藤
- なるほど。ずっとお座敷で?
- 岸山
- いえ、式場は椅子席だったんですが、
控室が和室で、正座をすることも多かったんです。
- 伊藤
- フレアなら、正座の場でもらくでしょうね。
- 岸山
- そうなんです。
あと、車の乗り降りもとてもらく。
脚も見せずに済みますしね。
そして四十九日が7月中旬で、
すごく暑いときだったので、
ジャケットはなしで、
フレアのワンピースだけにしました。
けれども私の地元のおばさまがたは、
ちゃんと夏用の喪服を持っているんですよ。
袖がちょっと透けているようなジャケットですね。
- 伊藤
- やっぱりそうなんですね。
ご近所さんとか、お手伝いもあるんでしょうね、
着る機会が多いのかも。
だから、いつ、どんなことがあっても大丈夫なように
「ちゃんとしておく」ということなんでしょうね。
- 岸山
- そう、まさしく「ちゃんとしてる!」と思いました。
でも、ジャケットを着ればいいかというと、
さすがに真夏に裏地のついたジャケットでは、
着る方も、見た目も、ちょっと暑苦しい。
あと、SAQUIのイベントで百貨店に立っていると、
「夏用のフォーマルはありませんか」
と訊かれることもあったんです。
- 伊藤
- 多くのかたがきっと
夏用のフォーマルウェアを欲していると、
ご自身の体験も含めて痛感したんですね。
- 岸山
- はい、これはつくらないと! と思いました。
そして、つくるにあたって、
ノースリーブだけじゃダメだな、と。
半袖にしても、私たち、
肘を出すのは避けたいわけで、
そういう条件のもとで、いちばんシックで、
素敵に見えるフォーマルってどういうものなのかな、
って思いながら、デザイン画を描きました。
そうしたら、だんだん、
中はノースリーブで涼しく、
肩周りにちょっとしたケープみたいなものがついて、
肘まで隠れて‥‥と、
このワンピースのデザインができあがって。
- 伊藤
- そういうことだったんですね。
素材はいままでと同じですが、
裏地のないつくりですね。
- 岸山
- はい。実は夏用として
薄い生地でつくることも考えていたんですが、
こういうミニマムなデザインって、
薄い生地だと安っぽくなるんです。
ですから今までずっと使ってきた生地でつくるのが
いいんじゃないかなと。
裏地は切り替えの部分だけです。
- 伊藤
- 身頃に裏地がなくても透けない生地ですから、
大丈夫ですね。
それに、フォーマルウェアって、
着た状態で外を長く歩くようなことが
ほとんどありませんから、
裏地なしのこの生地なら夏物として着ても
大丈夫だと思いました。
- 岸山
- はい。それに、脇の下をあけているから、
風が通って、涼しく感じますよ。
- 伊藤
- 隠したいところは隠れている、
という安心感もあるし、
ちゃんと「わきまえている」デザインですよね。
SAQUIらしさもあって。
- 岸山
- ありがとうございます。
ケープって、SAQUIらしいデザインだと思うんです。
前につくった
「ノーカラー スリットスリーブ ジャケット」も
ちょっとケープっぽいですよね。
手がちらりと見えて。
- 伊藤
- ほんとうに。
- 岸山
- これから夏を迎えるにあたって便利です。
- 伊藤
- すごくカッコいいと思う!
一枚持っていれば安心ですよね。
わたしも、昨年の9月、伯母のお葬式があったんです。
まだすごく暑くて、母が、
「親族だけだし、黒いシャツとパンツで大丈夫よ」
って言うのを、それはダメよ、と、
わたしはSAQUIのジャケットとテーパードパンツにして、
母にはSAQUIのワンピースを貸したんです。
それで、母は前の方の席にいたんですが、
後ろから、喪服を着た人がズラッと並んでいる中で、
母がすごく質のいいものを着ているのがよくわかりました。
あとから、「ほら、これでよかったでしょ?」
「ほんとねー!」って。
- 岸山
- お似合いになりそう。
- 伊藤
- ね。やっぱりフォーマルをちゃんと持ち、
適切な機会に着ることは、
とても大事なことだなと思って。
自分の見え方もそうなんだけれど、
亡くなった人に対する礼儀として、
「ちゃんとしてきました」っていうことですよね。
大人としてきちんとしていた方がいいし、
実際そうしてよかったって、そのときすごく思いました。
- 岸山
- そうなんです。私も母のお葬式のとき、
職業柄、皆さんが着ているものを見ちゃうんだけれど、
総レースの人がいると、なんだか嬉しかったです。
間に合わせのものじゃなく、
母のために、きれいにビシッとして
来てくださったんだなって。
亡くなった人に対しての思いは、
残された者にも伝わるんですよね。
- 伊藤
- そう思いました。
- 岸山
- 準備は大事。まさか! と思ったけれど。
こんなに早く‥‥、と。
- 伊藤
- そうですよね。
わたしも昨年あたりからお別れが増えてしまって。
古くからの友人が60歳で亡くなったときは、
お通夜にSAQUIのフォーマルを着ていきました。
お通夜はもうちょっと簡単な服装でもいいと言われますが、
ちゃんとしたい気持ちがあって。
- 岸山
- 地域によってはお通夜からちゃんとしましょう、
というところもありますね。
- 伊藤
- そうみたいですね。
所作
煮物は多めに作った方がおいしい。
そう思っているから、
いつもつい作り過ぎちゃう。
でも、お裾分けを喜んでくれる友人が
近所に住んでいるから大丈夫。
空の保存用器持参でやってくる彼女と、
お茶を飲みながら、
しばしおしゃべり。
最近、どうしてた?
この前、こんなおいしいもの食べたよ。
なんて、とりとめのない話が中心だけれど、
仕事のこと、家族のこと、
これから先のことなんかも話す。
いつもつい目が行くのは、
友人の手の所作。
お茶を飲むとき、
お菓子を食べるとき。
それから、
「ありがとう」と言いながら、
おかずの入った保存容器を受け取るとき。
ひとつひとつの動きが、
本当にきれいなのです。
今週のweeksdaysは、
SAQUIのケープワンピース。
この服を着ると、
自然に動作が美しくなる。
少しだけ友人に近づけたような、
そんな気分になる服です。
無理なく、自然に、きれいに
- 伊藤
- 今シーズン登場したのが、
袖が長めで、フリルになっているトップスなんです。
- Satomi
- 袖にフリルがついてるんですね。
- 伊藤
- そうなんです。
でも、甘すぎる印象ではないんですよ。
腕を降ろすと身体全体がスッとして見えるんですけど、
腕を動かすとフリルがひらりと揺れて、
ほどよいかわいらしさが出るんです。
- Satomi
- いいですね。
パンツとも相性がよさそう。
色は3色ですか?
- 伊藤
- はい。
ホワイトとブラック、アッシュグレーです。
わたし、年々、“真っ白”が
似合わなくなってきた気がするんですけど、
ちょうど昨日撮影でモデルさんが着ているのを見て、
このホワイトならいける! って思ったんです。
- Satomi
- わかります。
白ってすごく幅がある色ですけど、
この白はかわいいですね。
夏にさわやかだし、
けれどもパキッと明るすぎるわけではなく、
かといって甘すぎない。
おしゃれに着られそうです。
- 伊藤
- サイズ感も、
156cmのわたしが着てもいい感じでした。
デザイナーのNoriko.Iさんも身長が高い方ではないので、
そういうバランス感も、
わたし、すごく信頼しているんです。
- Satomi
- 私も153cmくらいだから、
大丈夫そうですね。
- 伊藤
- えっ。
Satomiさん、もっと背が高いのかと思ってました。
その印象をつくるのに工夫されてることはあるんですか。
髪をコンパクトにまとめるとか。
- Satomi
- 髪は全体がまとまって見えるのでショートにしていて、
ボトムはだいたいいつもワイドパンツを穿いています。
モデルさんみたいに脚が細くて長かったら
スリムなパンツも穿くんですけど、
背が低めで普通の体形なので。ふふふ。
- 伊藤
- そういう意味では、
日本人のNoriko.Iさんが考えて作られたCOGの服って、
わたしたちの味方という気がしますよね。
- Satomi
- はい、心強いです。
こっち(ニューヨーク)では
日本人よりチェストのボリュームがある方も多いですけど、
COGの服って胸を強調するデザインではないので、
フラットめのチェストの方でも、
気にせず着られそうだなと思います。
- 伊藤
- たしかにそうですね。
襟ぐりも、ほどよい開き具合ですし。
そうそう、首の開き方って、
ジュエリーをつけた時の見え方と関係ありますか?
- Satomi
- あるかもしれないです。
トップスの中につけたネックレスが、
襟ぐりから少しだけ見えるのが素敵だなって。
- 伊藤
- なるほど。
全部見えるわけじゃなくて。
- Satomi
- ちらっと見えるのが、
さりげなくて好きですね。
あと、脱ぎ着するときに
襟ぐりが窮屈なのも苦手なんです。
お化粧が崩れたり、服に付くのが嫌で‥‥。
COGの服は、そういったことも気にならないですね。
- 伊藤
- わかります。
COGのいいところは、
見た目だけじゃないんですよね。
- 伊藤
- 出かけるときは、お洋服を先に決めますか。
ジュエリーが先?
- Satomi
- 服が先でしょうか。
でも、ネックレスは
ほとんどいつも同じものをつけてますし、
洋服も、気に入ったら同じ形の色違いを
何枚も揃えるクセがあります。
朝、「今日は何着よう?」って考えるのも面倒なので、
色の組み合わせだけを考える感じで。
- 伊藤
- なんだか制服みたいですね。
- Satomi
- そうそう、制服みたいな感覚でお洋服を買ってます。
ひどいときはね、
同じパンツを13枚買ったことがあるんですよ。
- 伊藤
- すごい!
でも、逆に、気に入ったものを見つけるまでは、
時間がかかられたりとかするんですか。
- Satomi
- かかりますね。
もともと気に入るものが少ないので、
見つけたらそこから
自分の中のブームが始まってしまって。
- 伊藤
- そのブームって、
いつ、どうやって去っていくんでしょう。
- Satomi
- 体形が変わったり、
なんか似合わなくなってきたなと感じたら、
着なくなりますね。
- 伊藤
- そうですよね。
じゃあ、制服のようにそろった中から、
その日の天気や気分で選ぶ?
- Satomi
- そうですね。
気候は中のインナーで調整します。
半袖にしたり、ヒートテックにしたり、
タンクトップにしたり。
- 伊藤
- じゃあ、見かけは変わらないんですね。
- Satomi
- 毎日同じです。あはは。
- 伊藤
- ふふふ。潔いですね。
- Satomi
- ちなみに、このGLORIA PUFF SLV TOPは、
去年と今年の冬、毎日着てます。
これがなかったら何を着ていいかわからないくらい。
- 伊藤
- わぁ、うれしいです。
- 伊藤
- Satomiさんは、
色の好みはありますか?
- Satomi
- 基本的にモノトーンが好きです。
たとえば、トップスを真っ白にしたら、
下はチョーク色の白とか。
上下ネイビーだけど、素材を変えるとか、
そんな合わせ方をしてます。
- 伊藤
- 同じ系統の色でも、
素材とか、微妙なトーンの違いで合わせるんですね。
- Satomi
- はい。
柄物を一切、持っていないんですよ。
- 伊藤
- へえ! それは、昔からですか。
- Satomi
- そうですね。
子どもの頃、赤やピンクのものが嫌で、
ランドセルは仕方なく赤を持ってましたけど、
筆箱はお兄ちゃんの黒いのをもらったりしていました。
- 伊藤
- じゃあ、今に始まったことではなくて、
小さい頃からSatomiさんには
自分のテイストがあったんですね。
- Satomi
- 好き嫌いがはっきりしていました。
今思えば、変な子どもですねえ。
- 伊藤
- いえいえ。
変というより、かっこいいですよ。
キャラクターものやブランドもの、
欲しいと思われなかったですか。
- Satomi
- 持ってなかったですね。
ブランドよりも、ディテールに目がいってしまって。
母が私の洋服を作ってくれたので、
よく一緒に布を買いに行ったんですけど、
素材に関して目が行くんです。
布を触ったときの感触とか、
見た目はきれいでも着たときに着心地が悪いなとか、
そういった「ものづくり」の方に興味がありました。
- 伊藤
- 育った環境が、
今のSatomiさんをつくったんですね。
- Satomi
- COGさんのものは着心地がいいですよね。
このGLORIA PUFF SLV TOPも、
裏地が貼られてるからチクチクしないですし、
ニットなのに下はタンクトップでも着られます。
- 伊藤
- 年を重ねるごとに、
素材がいいものでないと着られなくなってきますよね。
- Satomi
- そうなんですよ。
我慢ができなくなってきています。
COGの服は、我慢せずに、
フラットな自分で自然に着られるところがいいなって。
着心地はサラっとしていて、
体形も自然にきれいに見せてくれて。
普段から着られるけど、
ちょっと出かけるときにもカジュアルすぎない。
- 伊藤
- 無理しなくていいんだけど、
ラクに寄りすぎていないように見せてくれるところが
すごいですよね。
- Satomi
- ええ、絶妙なバランスですよね。
服づくりというものを知り尽くしている方が、
あらゆる経験を経てたどり着かれた服、
という感じがします。
- 伊藤
- ほんとうに。
毎日着ている人からの視点と、
ものづくりをしてる人の目線、
両方からすごくいいお話が聞けました。
ありがとうございました。
- Satomi
- こちらこそ。
また日本に帰国したときに
お会いしましょう。
ありそうでない形
- 伊藤
- Satomiさん、
1月の生活のたのしみ展では
お会いできてうれしかったです。
- Satomi
- 私もです。
今回はじめての出店だったんですけど、
お客さまにも直接お会いできて、
すごくたのしかったです。
- 伊藤
- まさにそのたのしみ展で、
SatomiさんがCOGのトップス
を着られていたと聞きました。
今日はCOGTHEBIGSMOKEの魅力について
お話を伺いたいと思っています。
- Satomi
- ええ。
7日間、店頭に立たせてもらったんですけど、
色違いで毎日着ていました。
- 伊藤
- あらっ、毎日?!
- Satomi
- お客さまやほぼ日のスタッフの方から、
「それ、欲しいなと思っていたので、
実物が見れてよかったです。
やっぱり買います!」
なんて言っていただいて。
- 伊藤
- モデルになってくださっていたんですね、
ありがとうございます!
COGを最初に購入されたのは、
どんなきっかけだったんでしょう。
- Satomi
- weeksdaysがきっかけなんですよ。
ウェブサイトでこのGLORIA PUFF SLV TOPを
ひと目見て、
「あ、シルエットがかっこいい」
と思ったんです。
この形って、
ありそうでなかなかないんですよね。
- 伊藤
- わかります!
そうなんですよね。
- Satomi
- 一度買ってみようと思って、
MID GREYを一枚買ったんですけど、
実際にすごくよかったので、
MILKとBLACKも追加で買いました。
- 伊藤
- 追加で欲しいと思われた、
「実際にすごくよかった」ポイントって、
どんなことでしたか。
- Satomi
- まず、着た時のフィット感がすごくよかったです。
私、タイトなシルエットのものが苦手なんですけど、
腰と腕にゴムが入っているので、
ふわっと着られるんですよね。
首まわりも詰まりすぎずゆったりしていて、
ちょっとドロップショルダーなところも
かわいいなと思いました。
- 伊藤
- 細かいところまで気に入ってくださってるんですね。
お仕事のときも着られているんですか。
- Satomi
- はい、仕事で出かけるときや、
デスクワークのときにも着ています。
ジュエリー制作や作業をするときは、
汚したくないので着ないかな。
- 伊藤
- ちなみに、COGTHEBIGSMOKEというブランドは
購入される前からご存知でしたか。
- Satomi
- はい、知っていました。
もうだいぶ前ですが、
当時COGの営業をされていた太田ふさ代さんが
Facebookで発信されているのを見たことが
きっかけでした。
実はその太田さんって、
2011年にSatomi Kawakita jewelryを
初めて日本に上陸させてくださった、
すごく敏腕な方だったので、
COGにも “ただものではない感” を感じたんです。
- 伊藤
- それは、うれしい偶然ですね。
- Satomi
- そうなんです。
それでブランドの存在は知っていたんですけど、
実際に着たのは、
このトップスを買ったのが初めてでした。
伊藤さんがweeksdaysで紹介するきっかけは
どんなことだったんですか。
- 伊藤
- わたしがCOGを知ったのは、
コロナ禍の時だったんです。
外に出られない中で、
「何か素敵なものがないかな」
とウェブサイトを探していて見つけました。
- Satomi
- じゃあ、いきなりオンラインで買われたんですか。
試着をしないで?
- 伊藤
- そうですね。
ストンとした形の、
ウエストマークされていないワンピース
だったので、
試着しなくても大丈夫そうだなと思ったんです。
それにCOGって、
どのアイテムもワンサイズ展開ですから、
ウェブで買い物するのに向いている服だな、
と思ったのを覚えています。
- Satomi
- そうですよね。
私が初めてCOGを知ったときも、
どれも見たことがないような
ゆったりしたシルエットで、
本当に印象的でした。
どんな人が作ってるんだろうと、
すごく気になったくらい。
- 伊藤
- デザイナーのNoriko.Iさんには、
会われたことはないですか?
- Satomi
- お会いしたことはないんですけど、
もう20年前くらいでしょうか、
私が日本に住んでいるときに、
DRESSTERIOR(ドレステリア)に
在籍されていたのは知っていました。
あの頃のDRESSTERIORって、
衝撃的なくらい素敵でしたから。
- 伊藤
- わたしも覚えています。
たしかに素敵でしたよね。
- Satomi
- そんな方がスタートされたなら、
ベースになっているセンスのよさは間違いないだろうし、
作るものもいい形なんだろうな、
と思ったんです。
- 伊藤
- Satomiさんは普段からいろんなブランドに
アンテナを張ってらっしゃるんですね。
- Satomi
- うーん、どうだろう?
いろんな方向にアンテナを張っている、というよりも、
好きなものがすごく限られているので、
その方向だけに敏感、という感じでしょうか。
私が実際に購入するブランドって、
3つ、4つくらいしかないんですよ。
- 伊藤
- かなり少なめですね。
でも、選ばれたブランドというのは、
きっとSatomiさんがつくるジュエリーにも
合うということですよね。
- Satomi
- そうなんでしょうか。
客観的に考えたことがないんです。
- 伊藤
- COGの服って、
Satomiさんのジュエリーにすごく合うと思います。
シンプルだけど、そっけなくはなくて、
隠したいところは隠しながら、
ジュエリーをつける首や手首を
きれいに見せてくれますもの。
- Satomi
- あ、でもそうですね。
COGの服って、
普段から着られるけど、
普通すぎて退屈ではない、
という頃合いがいいんです。
- 伊藤
- そうそう、そうなんです!
そこがほんとうに絶妙だなと、
いつも思います。
- Satomi
- ある程度年齢が上がってくると
腰回りや二の腕が気になるんですけど、
COGの服はそういったこともカバーしてくれるから、
すごく助かります。
- 伊藤
- うんうん。
年齢や体型の変化も分かってらっしゃるな、
というシルエットなんですよね。
- Satomi
- 前身頃は短めで、
後ろ身頃がちょっと長めのシルエットも、
バランスがすごくいいですし。
- 伊藤
- Noriko.Iさんいわく、
「盆栽裁断」ゆえ、だそうです。
立体的に布を構成して、そこから盆栽みたいに、
「ここはきれいに見せよう」「ここは隠そう」って、
チョキン、チョキン、って切って作られるんですって。
それをベースにパターンを起こしている。
- Satomi
- おもしろいですね。
ものすごく考えられてるんだけれども、
決して頑張りすぎない。
その、ちょっと力の抜けた感じがいいなと思います。
- 伊藤
- そのへんの「抜け感」もさすがですよね。
- Satomi
- 半袖のスウェットも持っているんですけど、
二の腕が隠れるところがすごくいいです。
- 伊藤
- そうそう。
ノースリーブもあるんですけど、
腕の内側が隠れるパターンになっているから、
ノースリーブなのに二の腕が細く見えちゃうんですよ。
- Satomi
- そういうところが、
ほんとに頼れますよね。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
4月10日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
The care
TREATMENT COAT
指先の美しい人に憧れます。
手も、足も。
ここ最近、私は、
トリートメントコートを塗ってから、
ハンドローション→ハンドセラム→
ハンドモイスチャライザーの順にお手入れ。
肌に近い色合いなので、
多少はげても気にならない、というところも、
助かっています。
足のネイルに関しては、サンダルに合わせて
毎回塗り替えていたのですが、
今年の夏は、このトリートメントコートだけでも
いいかな‥‥というくらい気に入っています。
自然な色合いはどんな色のサンダルとも相性よし。
落として塗って‥‥を繰り返すと
肌や甘皮に負担がかかるし、
ちょっと面倒。
トリートメントコートを塗ることで、
爪がすこやかに。
(伊藤まさこ)
このトップスを着て出かけよう
とくに出かける予定がない時でも、
家にずっといることは少なくて、
なにかしらの用事を作って、
外に出るようにしています。
「用事」はなんでもいいんです。
展覧会を観に行ったり、
ギャラリーに行くこともあるけれど、
それだとちょっと気合が必要。
メイクもしないで出かけられる、
そんなちょっとした用事。
たとえば、
スーパーに牛乳を買いに行く、とか
ポストに郵便物を出す、とか。
散歩も兼ねているので、
遠回りや回り道をするのですが、
これがね、なかなかおもしろい。
こんなところにこんな小径があったんだ。
この時間帯は犬を散歩している人が多いのね
(なにしろ犬好きなもので)。
昨日は沈丁花の香りがしたので、
誘われるようにその香りをたどっていったら、
立派な木を発見。
満開の花は、
みんなこっちを見ているようで、
「ようこそ」と、
歓迎されたような気分になりました。
今週のweeksdaysは、
COGTHEBIGSMOKE のトップス。
もう少しあたたかくなったら、
このトップスを着て出かけよう。
うっすらメイクをして、
散歩の途中、カフェでも寄ってみようかな。
BOUQUET de L’UNEのサテンボーダートップス、こんなコーディネートで 伊藤まさこ 02 柄もの同士は、素材感と色を合わせて
サテンボーダートップス(ブラック)/BOUQUET de L’UNE
パンツ ¥17,600/MEYAME
ボーダーのトップスとデニムの、
定番コーディネート。
‥‥といっても、
20代の頃と同じアイテムではなく、
デニムはまっさらなものを。
ボーダーはサテンをえらんで、
きれいに、そして大人っぽく。
新色のオフ白 × ブラックのボーダーは、
さらに大人な雰囲気に。
やわらかな質感は、
さらっと着るだけで様になるところがうれしい。
狭すぎず、広すぎずの襟ぐりもいいんです。
顔や首回りをすっきり、
きれいに見せてくれます。
サテンボーダートップス(ブラック)/BOUQUET de L’UNE
パンツ ¥17,600/MEYAME
ジャケット 伊藤まさこ私物
ジャケットをさっと羽織るとこんな感じ。
チラリとのぞくボーダーがいい感じではありませんか?
サテンボーダートップス(ブラック)/BOUQUET de L’UNE
パンツ ¥29,700/MEYAME
サンダル 伊藤まさこ私物
ボーダーに小花柄のパンツを。
柄もの同士の組み合わせですが、
やわらかな素材感が共通項。
パンツもブラックがベースになっているので、
派手になりすぎません。
サテンボーダートップス(ブラック)/BOUQUET de L’UNE
パンツ ¥29,700/MEYAME
3RD TYPE DENIM JACKET/SEVEN BY SEVEN
柄 × 柄の組み合わせ、
挑戦したいけれどちょっと勇気が‥‥
という方は、
デニムジャケットを羽織ってみてはどうでしょう?
デニムがうまい具合につなぎ役になってくれます。
サテンボーダートップス(ブラック)/BOUQUET de L’UNE
キュロット ¥38,500/COG THEBIGSMOKE
3RD TYPE DENIM JACKET/SEVEN BY SEVEN
サンダル 伊藤まさこ私物
もう少し季節が進んだら、
パンツをロング丈から、ショートパンツに。
肌を出す分量を変えると、
ボーダートップスの見え方も変わるものです。
ジャケットやデニムジャケット、
ショートパンツ‥‥
お手持ちのアイテムを見回して、
ボーダートップスの新鮮な着こなしを探ってみてください。
BOUQUET de L’UNEのサテンボーダートップス、こんなコーディネートで 伊藤まさこ 01 パールもスカーフも、相性よし
サテンボーダートップス(ブラック)/BOUQUET de L’UNE
キュロット ¥38,500/COG THEBIGSMOKE
このトップス、袖口にはボタンがついています。
留めていないとこんな感じ。


留めると、
こんな感じ。
袖口が7センチ狭まっただけで、
印象もだいぶ変わります。
上になにか羽織る時は、
ボタンを留めるともたつきません。
サテン地は、
パールとも相性よし。
ここでは40センチほどの
スタンダードな長さのものを合わせました。
首元にシルクのスカーフを巻いても。
ボーダーのブラックと、
水玉のブラック。
柄 × 柄の組み合わせは、
色味を合わせると、すっきりまとまります。
コーディネートがシンプルな分、
髪や肌の質感がとても大切。
水分や、時にオイルをあたえて、
自分を整えたいものです。
もう少し温かくなったら、
赤いリップに挑戦したいと思っているところ。
ボーダーと赤、
きっと似合うと思うから。
今の「定番」
「定番」と呼ばれるものでも、
ずっと変わらず好き、
というものは案外少なくて、
少しずつ自分の中で、
似合うもの、好きなものは変わってる。
たとえばパールのピアス。
30代の頃は小粒のもの。
40代は8ミリと少し大きめ。
そして今は、
ちょっと変わった形のバロックパールが気に入り。
デニムも古着、
ザ・定番ストレート、
ウォッシュ加工されたもの・・・・
と、変遷がある。
ぴたっとしたスキニーとか、
懐かしいなぁ。
ボーダーのトップスは、
今やBOUQUET de L’UNEのサテンに頼りっきり。
ちょっと光沢あるサテン生地が、
肌をきれいに見せてくれる。
カジュアルに寄りすぎないところもいいんです。
今週のweeksdaysは、
去年販売してご好評いただいた、
BOUQUET de L’UNEのサテンボーダートップス。
ネイビーにくわえて、
ブラックのボーダーも新登場。
どうぞおたのしみに。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
4月3日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
yumiko iihoshi porcelain
ReIRABO(spring mint green)
横から見ても、
重ねて上から見てもきれい。
料理を盛ると、いつも新しい発見がある、
イイホシさんのうつわ。
大きさは大中小と3つありますが、
盛る料理は自由。
汁物、ごはん、麺、
ポップコーンなどの乾いたもの。
いつものおかずはもちろん、
水餃子やフォー、
カフェオレにクロワッサンなど、
いろんな国の料理も受け入れてしまう懐の深さも魅力です。



この器を使うと、
料理もテーブルも洒落た雰囲気になる。
なんだかそれってすごいことなのではないかと思うのです。
重ねれば収納もコンパクト。
食洗機の対応もしているところもうれしい。
今の季節、新生活を始める人への贈りものにしても。
(伊藤まさこさん)
nooyのふたつのtee、こんなコーディネートで 伊藤まさこ 02 2色のボトルネックtee
身につけた時に感じるのは、
「やさしいなにか」に包まれているという安心感。
ニットを着るほどではなく、
でもTシャツだとまだ心許ない。
春先、ちょっと肌寒い時にも、
首元と手首を守ってくれるので、
一枚持っていると安心です。
navyのパンツを合わせ、
足元はグレーのスニーカーを。
ジャケットやスプリングコート、
Gジャンなどなど、
合わせるアイテムをえらばないところがいい。
このtee本当に万能です。
首まわりにほどよいゆとりがあるので、
タートルが苦手という人でもきっと大丈夫。
一枚で、または重ね着して。
夏以外3シーズン着られるところもいい。
真冬は厚手のタートルの下に着て、
ボトルネックteeを中からちょっとのぞかせても。
ここでは透け感を生かして、
中に黒のブラトップを合わせました。
白いレースのスカートを合わせて。
ぱきっとした黄色のネイル、
ボトルネックteeからちょっと透けた黒が、
このコーディネートのポイントです。
nooyのふたつのtee、こんなコーディネートで 伊藤まさこ 01 4色のカフスtee
whiteといっても、
ぱきっとした白ではなくて、
やさしげな白。
今回ご紹介する4色の中でも、
いちばん素材の気持ちよさが伝わる色ではないかな。
合わせたのは、ナチュラルなカラーのパンツ。
パンツにインせずとも、
ウエスト部分がうまい具合に落ち着く。
こういう裾のサイズ感ってすごく大切。
薄手なのでパンツにインしてもすっきりします。
nooyのリーブスジレドレスを合わせてみました。
全体にナチュラルカラーなので、
黒のかちっとしたサンダルでしめます。
上と同じパンツでも、blackを合わせると、
雰囲気ががらりと変わる。
たたむとコンパクトになるカフスteeは、
旅にも重宝しますよ。
こちらはlight gray。
こんな印象的なパンツも受け止める、
カフスteeの懐の深さ、すごいんです。
ウエストはインして、
メリハリをつけました。
シャツを羽織って。
一枚で着るのとはまた違う、
重ね着ならではの奥行きのある着こなし。
袖の形はこんな風ですが、
薄手なので上に羽織っても
アームホールがもたつきません。
パンツも。
またはスカートも。
ボトムスをえらばないのが、
カフスteeのいいところ。
上にさっと羽織って。
からし色からちらちら覗く、
navyがいい感じ。
nooyのお客さまにも大人気というこの素材。
毎年、買い足す方も多いとか。
リピートする気持ち、すごく分かる。
だって本当に気持ちいいものね。
はじまりは素材から
- 伊藤
- 今回の「weeksdays」では
ボトルネックteeとカフスteeという
ふたつのカットソーを
取り扱わせていただくことになりました。
どうもありがとうございます。
ボトルネックteeは2020年にも
ご紹介したことがありましたね。
- 若山
- そうです。定番でつくっているシリーズです。
生地も形も定番のひとつなんですが、
ちょっとずつ進化もしているんですよ。
- 伊藤
- この生地での服は、
何年前からつくられているんですか。
- 平山
- 5~6年前からになりますね。
4型つくったカットソーで使ったのが最初です。
そのひとつがカフスteeで、
2020年からボトルネックteeが加わりました。
- 伊藤
- 最初のきっかけはどんなことだったんでしょう。
- 若山
- まずは生地から入ったんです。。
- 平山
- 生地の展示会でこれを見つけたとき、
何この素材? って思って。
- 若山
- 見た感じ、透け感があり、
もうそれだけできれいだなっていうのがわかって。
「なんだか羽衣みたい」と話しながら、
触ってみて驚いたんですよ。
薄いのに、まとわりつかず、
ほどよく肌離れもよくて嫌な感じがない。
- 平山
- なんて不思議な素材なんだろう、
これで服をつくってみたい、
いったいどうなるんだろう、と。
- 若山
- じっさいつくってみたら、
すっごく強撚の糸なので、
服に仕立てると斜行気味に、
すこしだけねじれたようになったんです。
それもおもしろくて。
- 平山
- 細くて、薄いんですけど、
気にならない程度の透け感がありつつ、
ゆったりしたふくらみがあって。
- 伊藤
- ああ、なるほど!
着たときに、真っ平らな感じじゃないのは、
それゆえなんですね。
- 平山
- そうですね。でもそれだけに、
裁断も縫製もたいへんなんですよ。
- 伊藤
- 普通のコットンでも、
たとえば首まわりの始末に苦労するのは
手間がかかることなのに、
この生地をこんなふうに縫うのって‥‥。
- 平山
- すごくたいへんです。
- 若山
- 工場泣かせの生地なんです。
だから工場を見つけるのに苦労しました。
- 伊藤
- それでも長くこの生地を使い続けてこられたのは、
やっぱり支持してくださるお客さまが
多いからでしょうか。
- 平山
- そうなんですよ。一回、ご購入いただくと、
また違う色、違う形って、
ちょっとクセになるというか。
自分も着ていてそうなんです、
愛着がわいて、捨てられない感覚になるんですね。
- 若山
- 初めて触ったお客さまが、
「えっ、コットンなんですか?
シルクかと思いました」
とよくおっしゃいます。
この素材のファンになってくださったかたも多く、
nooyの展示会で
「あの生地の、新しい形は出ましたか?」
って、訊かれたりもします。
- 平山
- 年齢層も関係がないんですよ。
うちの母も着ていますから。
- 伊藤
- そうなんですね。
ふだんは、どういう着方を?
- 平山
- カフスteeは七分袖なんですけど、
袖の長さが自由に調整できるのがいいところなので、
夏が近づくとたくし上げたりして、
半袖のように着ています。
- 伊藤
- なるほど。
裾がストンとならないのもいいですよね。
- 平山
- そうですね。腰のあたりで
ドレープがたまって。
- 伊藤
- ちょうどいいところで!
- 平山
- 身体のラインを拾わないんです。
- 若山
- ふわっとしているから、
汗っかきさんにもぴったりですよ。
- 伊藤
- どちらも、季節を問わず
着られるところもうれしいです。
- 若山
- はい。
それに、洗っても、すぐ乾くんですよ。
夜洗って干せば、朝には乾いている。
- 伊藤
- じゃあ旅にもいいですね。
畳むと小っちゃくなるから運ぶのも便利です。
- 平山
- はい、旅にはもってこい、ですね。
- 伊藤
- お客さまにはどの色が好評とか、ありますか。
それぞれに人気があると思うんですけれど。
- 平山
- カフスteeは黒かな?
- 伊藤
- たしかに。これだったらカジュアルすぎないから。
- 平山
- ちょっとニットっぽくも着られますし。
- 若山
- 逆に夏は白に人気が集まりますね。
- 伊藤
- なるほど。
こちらのボトルネックteeは、
2020年のものから、
すこし形が変わっていますよね。
- 平山
- ちょっとだけ変化をつけています。
初期の頃からのベーシックな形をベースに、
首元が少しだけタイトに、
もうちょっとフィットするスタイルになっています。
以前より、カジュアル寄りから、
シックな印象になっていると思います。
- 伊藤
- nooyの服は、同じ素材を使いつつ、
形はちょっとずつ変わっていくんですよね。
- 平山
- そうですね。サイズ感であるとか、
ちょっと修正したりします。
- 若山
- 時代に合わせて、ですね。
- 伊藤
- なるほど、時代に合わせて。
- 若山
- 今の形は、ルーズすぎなくて、
くしゅくしゅ、としたニュアンスがあって、
すごくいいと思います。
- 平山
- 伸びる素材なので。
普段はタイトな服がちょっと苦手、
っていう方も着られますよ。
- 若山
- ちくちく、かゆくなりにくいですし。
- 伊藤
- ボトルネックteeは、
どんなふうに合わせるのがおすすめですか?
- 若山
- シャツっぽく合わせるのがおすすめです。
セーターの中に着てもかわいいですし、
ワンピースの下にもいいですよ。
- 伊藤
- ざっくりタートルの下に着てもいいかも。
- 平山
- はい、タートルの下もいいですね。
あとこれを重ね着してる方もいらっしゃいますよ。
- 若山
- この薄さゆえ、重ね着もできますね。
- 伊藤
- 違う色で?
- 平山
- 違う色で、ですね。
ネイビーの下から、ちょっとだけ白を、
袖から出したり、首元を出したり、
あるいは逆の組み合わせだったり。
その「ちょこっとだけ見える」のがいいんです。
- 伊藤
- これは手洗いがおすすめですか?
- 平山
- 手洗いで。おうちで中性洗剤を使ってください。
洗うとほんの少し縮むんですけど、
着るとまた自分の形になっていきますよ。
- 伊藤
- なおのこと旅にいい感じがしてきました。
- 若山
- 首元が裏パイピングになっているので、
カジュアルすぎず、
ちゃんとよそいきっぽい雰囲気になっているところも、
旅に便利ですよね。
- 伊藤
- ちょっと光沢があるところも。
- 平山
- そうなんです。少しつやがある。
- 伊藤
- 黒はパールをつけて
ジャケットの下に着てもよさそう。
今回、形はこの2つで、
色はボトルネックteeが
白とネイビーの2色
(white、navy)。
- 伊藤
- カフスteeが白、ライトグレー、ネイビー、黒
(white、light gray、navy、black)の4色ですね。
- 平山
- そうですね。
- 伊藤
- そしてフリーサイズ。
- 若山
- はい、ワンサイズなのに、
ふくよかな方でも、ちょっと小さい方でも、
寄り添う感じでフィットするんです。
やっぱり不思議な生地ですよね。
- 伊藤
- いろんな人に似合う、
すばらしい服だと思います。
若山さん、平山さん、
きょうはありがとうございました。
また、新作も楽しみにしています。
- 若山
- どうもありがとうございました。
- 平山
- ありがとうございました!
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
3月27日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
Le pivot
オックスタックパンツ
(アイボリー、チャコール)


Le pivotの定番、
私のまわりにもファンの多いタックパンツです。
Tシャツやニット、ジャケット。
合わせるトップスはなんでもOKの懐の深さ。
トップスもオーバーシルエットにすれば、
「今」の気分に。
最近の私のヒット、そして定番にもなっているパンツです。
タックパンツ・ラブ! のコンテンツと
合わせてご覧ください。
(伊藤まさこさん)
赤ちゃんのほっぺ
朝食はごはん党です。
お味噌汁とあとちょっとしたおかずがあれば、
それで満足。
炊き立てのごはんは、
年を重ねるごとに好きになっていっている気がするなぁ。
時々、お粥にしたり煮麺にしたりで、
パンの出番があまりないのですが、
この週末は二日連続でトーストにしました。
理由は、いちごジャムを作ったから。
トースターのない我が家。
まずは冷凍していたパンを蒸籠で蒸してから、
鉄のフライパンで表面をカリッと焼きます。
めんどくさくない?
と聞かれることもあります。
はい。
正直言うとじつはちょっとめんどくさい。
でもね、
たのしみがあるんです。
それは、
ふわふわ、ふかふか。
蒸されたパンをさわること。
赤ちゃんのほっぺを撫でるような、
そんな気分になるんです。
今週のweeksdayは、
nooyのデザイナー、
若山さんと平山さんのおふたりが、
口を揃えて「羽衣のような」という素材で作られた
カフスtee とボトルネックtee。
どうぞおたのしみに。
外着にできるレベルです
- 伊藤
- ちょうど昨日、
このパジャマの撮影だったんですけれど、
モデルのかたに着てもらったら、
ふしぎとパジャマに見えなかったんですよ。
まるで外着のようでした。
- 惠谷
- あら、パジャマなのに(笑)。
- 伊藤
- 色もきれいだし、
もう、セットアップみたいな感じで。
スタッフみんなで、
「そのまま外に着ていけるんじゃない?」
って盛り上がりました!
- 惠谷
- そうかもしれない。
上だけで、シャツっぽくも着られますしね。
普通はパジャマってポケットがついていないんですけど、
これはパンツにポケットをつけちゃいました。
- 伊藤
- ほんとだ!
なおさら外着にしたくなりますね。
- 惠谷
- サテンだから、ショーツも透けにくいですよ。
- 伊藤
- えっ。
サテンって透けにくいんですか。
- 惠谷
- 経(たて)糸と緯(よこ)糸の織り具合で、
生地的にも少し厚手の生地になるので、
透けにくいです。
素材もシルクですから、
保湿性も通気性も、放湿性もすごくいいです。
- 伊藤
- わぁ、最強の素材。
一年通して着られますよね?
- 惠谷
- これはもう、年中着られます。
最近、髪にもいいということで
シルクのピローケースも流行ってますよね。
絹って、天然のアミノ酸なので、
お肌にもいいんです。
(小声で)ほんとは、
下着をつけないで着ていただくと
お尻とかもきれいになるんですよ。
- 伊藤
- (小声で)あらっ。
ツルツルになっちゃうんですか。
ふふふ。
- 伊藤
- お洗濯は、手洗いでしょうか。
- 惠谷
- そうですね。
手洗いか、ネットに入れて洗濯機の
「手洗いコース」で洗ってください。
夏場は毎日洗っていただいても、
綿より1.5倍速く乾きますよ。
- 伊藤
- そんなに早いんですね。
- 惠谷
- 洗ったあと、ちょっとシワができますけど、
きれいに広げて干していただいて。
- 伊藤
- わたし、シルクを洗ったときは
パンパンって、
手で叩いてシワを伸ばしています。
- 惠谷
- はい、そうしてもらうとシワが目立たず乾くと思います。
たたむとすごくコンパクトになるから、
まさこさんのお好きな旅にも持っていけますよ。
- 伊藤
- それはいいですね!
- 惠谷
- 私も旅先でいろんなホテルに泊まるんですけど、
この前泊まったところは、
ベッドリネンがあまりよくなかったんですよ。
ポリエステルが入ってるのかな?
って感じで落ち着かなかったんですけど、
このパジャマを着れば、気にせず眠れますよね。
汚れたら洗えばいいですし。
- 伊藤
- もう、いつでもこれに包まれて眠りたいです。
スーツケースの中も、
美しいものがコンパクトに収まっているのは
気持ちがいいですね。
- 惠谷
- うん、シルクは美しいですよね。
今回はナイトウェアにしましたけど、
舞台の衣装としても使うような、
本来は高級な素材なんです。
- 伊藤
- いや、そうですよね。
外着にもできることを考えると、
シルクのブラウスとパンツでこのお値段‥‥。
ふつうなら考えられないですよ。
- 惠谷
- ふふふ。
下にキャミソールをあわせて、
上からジャケットみたいに羽織ってもいいですしね。
- 伊藤
- ああ、きっとかわいいですね。
- 惠谷
- バックサテンでほどよい光沢感だから、
上品な感じに仕上がったんじゃないでしょうか。
- 伊藤
- ほんとうにきれいです。
寝るときにこそ、
自分のためにいいものをそろえたいですもの。
- 惠谷
- うんうん、そうですよね。
- 伊藤
- 素敵なものをつくってくださって
ありがとうございました。
- 惠谷
- こちらこそ。
ぐっすり眠っていただけたらうれしいです。
生地も、つくりも、超一流
- 伊藤
- 太香子さん、
今日はよろしくお願いいたします。
- 惠谷
- こちらこそ、よろしくお願いします。
- 伊藤
- 今回のこのパジャマは、
太香子さんからご提案をいただいて、
こうして実現しました。
どうもありがとうございます。
- 惠谷
- そうでしたね。
すごくいいシルク生地があるから、
まさこさんどうですか?
ってご連絡を差し上げて。
- 伊藤
- 太香子さんがそれほどまでに言われる生地って
どんなものか、気になったんです。
あらためてお伺いできますか。
- 惠谷
- はい。
まず、糸がすばらしいんです。
この生地に使われている糸は、
ポリウレタンという伸びる糸のまわりに、
シルクの糸をくるくる巻き付けて
カバーリングしてあるんですね。
だから、伸縮性もありながら、
肌に当たる部分は全てシルクになりますから、
肌触りがとにかくなめらかで着心地がいいんです。
- 伊藤
- なるほど、特殊な糸を使っているんですね。
- 惠谷
- シルクの生地というと、ツルツルしていて、
肌触りがヒヤッと冷たく感じる、
と思われるかたもいらっしゃいますが、
これは、糸自体も、織り方も本当に質がよくて、
「ツルツル・冷たい」とはむしろ逆なんです。
やわらかく、肌になじむ印象があって、
安心して使えるから、
weeksdaysさんでぜひ何か作らせていただきたいな、
と思ったんです。
そうしたらまさこさんが、パジャマがほしい!
と言ってくださって。
- 伊藤
- 質のいいシルクなら、ナイトウェアがいいな、
と思ったんです。
作ってくださってすごくうれしいです。
- 惠谷
- 実は、縫製の工程で、
「こうしてほしい、ああしてほしい」という
こちらからのたくさんの細かな希望に対して
しっかり対応してくださるシルク屋さんって、
なかなかないんです。
でも今回は、シルクを専門に扱っている工場にお願いして、
すべて「できます」と言っていただけたので、
こうして形にすることができました。
- 伊藤
- わぁ。
たとえば、どんなリクエストを出されたんですか。
- 惠谷
- まず、こういったサテン織の生地って、
ふつうはツルツルしている面を
表に使うんですけど、
これはバックサテン(裏面にサテン織の面を使う)
にしてもらって、
肌触りがいい面が肌に当たるようにしています。
- 伊藤
- パジャマですもの、
肌触りがいいのが重要ですよね。
- 惠谷
- 端は袋縫い(生地の端を内側に折り込んで縫う)
にしているので、
肌に触れる部分はすべてシルクになります。
- 伊藤
- あ、端の処理でよくあるロックミシン(布の端が
ほつれないようにミシンでかがり縫いをする)ではなく、
袋縫いなんですね。
すごく丁寧な作り方。
このパイピング(ほつれ防止のために生地の端を
別の布でくるむ装飾)も、
すごく美しいです。
- 惠谷
- ああ、よかった。
ボタンもくるみ(布で包んだボタン)にしたので、
高級感がありますよね。
- 伊藤
- ほんとうに。
細部まで惚れ惚れします。
- 惠谷
- 着心地についても、
動いても肩が抜けないように、
ちょっと「前肩」にしました。
- 伊藤
- たしかに、
着ているとどんどん襟が後ろに
流れていっちゃう服ってありますよね。
- 惠谷
- 襟が重いと後ろにいってしまうことが多いんですけど、
これは立体裁断で、
実際の肩よりもすこし前に肩ラインを作っているので、
後ろに流れず、肩にしっかり乗ってくれます。
- 伊藤
- なるほど。
立体裁断だから、着崩れないんですね。
- 伊藤
- パンツの形もすごくきれいでした。
- 惠谷
- ワンサイズなので、
余裕を持ったパターンにしています。
股上も深めなので、
しゃがんでも後ろのウエストラインが
下にずれにくいです。
- 伊藤
- ウエストのゴムもしっかりしてますね。
- 惠谷
- そうそう、
私、ゴムが中で回ってねじれるのに
ストレスを感じてしまうので、
後ろで留めてあります。
- 伊藤
- わかります。
いつも気持ちよく着られるの、
うれしいですね。
- 惠谷
- それと、サテン生地って、
ツルツルした面にスナッキング(ひっかけによってできる
生地の引きつれ)がつく恐れもあるでしょう。
でもこれはバックサテンなので、
気にならないと思いますよ。
- 伊藤
- そうか。
できても裏面だから、
傷が目立ちにくいんですね。
- 惠谷
- ええ。形も崩れにくいと思いますよ。
サテンって、本来は伸びない布帛(ふはく=織物)
ですから、例えばひざやひじの部分のように
いつもテンションがかかる部分がポコっと出て、
形がついてしまうこともあります。
でもこれは中にポリウレタンが入っているので、
伸縮してくれます。
- 伊藤
- しゃがむときには伸びるけど、
また元に戻るんですね。
つっぱらないから、
きっと寝返りもしやすいですよね。
- 惠谷
- そうです、そうです。
ストレッチが入っているシルクというのは、
なかなかないと思います。
- 伊藤
- 伸びるのに、
こんなにきれいに縫えるってすごいですね。
- 惠谷
- そうなんですよね。
そこはやっぱり、
シルクだけを扱っている工場さんならではの
仕上がりかなと思います。
- 伊藤
- ほほお。
抜かりのない美しさです。
すやすやと
去年の暮れから春先にかけて、
うまく眠れない日が続きました。
そこで私は試しました。
まずはお酒を控えてみる。
または寝酒をする。
枕を変える。
部屋を暗くする。
12時近くまで寝ない(いつもは9時台)。
‥‥あれこれやったのち、
どれが効いたのか分からないまま、
よく眠れるようになっていた。
あれはいったいなんだったのだろう?
「眠れない」ことをあんまり考えすぎても、
いけないのかもね。
今週のweeksdaysは、
cohanのシルクのパジャマ。
いつもの自分のベッドでも、
はたまた旅先でも。
シルクのパジャマはいつも私と一緒。
コンテンツは、
デザイナーの太香子さんのインタビューですよ。
どうぞおたのしみに。
ワンピースみたいなコートを
- 林
- こちらのノーカラーオーバーコートも、
伊藤さん、展示会ですぐに選ばれていましたよね。
サロペットより先に見つけられていました。
- 伊藤
- はい。ぱっと目に入り、羽織ってすぐに、
「これが欲しい!」と思ったんです。
- マリア
- うれしいです。
トレンチっぽさがあるんですけれど、
イージーな着心地が魅力です。
- 伊藤
- 今、マリアさんも着ていらっしゃる。
- マリア
- 私、今ベルトなしで着ているんです。
- 伊藤
- そっか! ベルトなしでも、かわいいですね。
撮らせてください、マリアさん。
すっごく、似合っていますよ。
- マリア
- ありがとうございます。
- 伊藤
- 横とか後ろも見せていただいていいですか?
- マリア
- ぜひぜひ。
- 伊藤
- ベルトをすることも?
- マリア
- はい。ベルトをする場合は、
キュッて結ぶと後ろがきれいに出るので、
ワンピースっぽく着ることが多いですね。
- 伊藤
- 肩から背中のアンブレラヨークは、
本格的なトレンチコートのそれにくらべて、
ふわっとしているんですよね。
- 林
- ゆったり、膨らみがあって。
メンズのトレンチコートだと、
雨除け、通気という、
完全に機能的な意味合いでつけるアンブレラヨークが、
デザインとしていかされています。
このふっくら感は、メンズにはない印象ですよね。
- 伊藤
- ほんとにワンピースっぽく着られるんですよ。
かわいいの。
- マリア
- あとこれ、全然シワにならないので、
旅行に最高だと思います。
- 伊藤
- そっか! 素材は‥‥。
- 林
- コットンとナイロンですね。
- マリア
- ナイロンが35パーセント入っています。
- 伊藤
- ナイロンが入ってるから、
シワになりづらいんですね。
わたしも着させてもらおう。
- マリア
- やったー! うれしい!
デザイナーに見せたいです、
「伊藤さんが着てるよー!」って。
- 伊藤
- ふふふ、ありがとうございます。
- マリア
- これも通年で、重宝すると思います。
- 伊藤
- 夏でも、朝夕は涼しいところに
行くこともあるから、いいですよね。
あと、これも言いたいんです、
裏の始末がすごいきれい。
縫製が丁寧なんですよ。
裏地はないんだけれど、
見えても全然、気にならない。
- 林
- たしかに。このコート、
軽さを出したいから裏地をつけていないんですけれど、
縫い目をパイピングしてきれいに仕上げています。
じつは、サブブランドの展開が増えてきたなかで、
私たちの生産拠点も海外工場に手伝ってもらうことが
増えてきているんです。
今回のアイテムは、ともに中国製造なんですが、
日本の工場と同じクオリティの縫製や仕上げをしています。
- 伊藤
- そうだったんですね。
ボタンがひとつ、っていうのも、
思い切ったデザインですよね。
- 林
- たしかにそうですね。
- 伊藤
- どういうイメージでデザインされたんでしょう?
- マリア
- デザイナーに聞いたら、
軽く羽織るちょっと大きなコートが欲しい、
しかもストレスなく着られるものをと考えたそうです。
リボンをキュッと結んだときに
後ろのシルエットがかわいく出ることも
デザインのポイントにしたと言っていました。
- 伊藤
- そう、このベルトで表情が出るんですよね。
結ばずに左右のポケットに端を入れて、
プクッてさせてもかわいいですし、
マリアさんのようにリボンを外してもいいですし。
- マリア
- そうですね。
リボンは、なしでもありでも、いろいろ楽しめるので、
すごくコーディネートの幅が拡がるんです。
伊藤さんがこれをセレクトしてくださったのは、
さすがだなと思いました。
- 伊藤
- そんな! もう一目惚れでしたから。
- マリア
- 直感で選んでくださったんですね。
会社に戻ったらデザイナーに伝えよう!
きっとモチベーション上がります。
- 伊藤
- ぜひ、よろしくお伝えください。
サロペットとコートは、
別のかたがデザインをしているんですか。
- マリア
- そうですね。
コートは女性デザイナー、
サロペットは意外かもしれませんが男性デザイナーです。
- 伊藤
- そうなんですね。
- 林
- サロペット、ウィメンズっぽい見た目なんですけど、
じつはUSネイビーのサルベージトラウザーズっていう、
軍物の古着のパンツが元々のイメージソースなんです。
つまり、メンズから出てきてるアイデアなんですよ。
- マリア
- この男性デザイナーがつくるメンズ服、
女性のお客さんも買ってくださっているんです。
表参道店もそうなんですけれど、
メンズとウィメンズでコーナーを分けずに、
JOHNBULLの世界観ということで、
混ぜて並べているんです。
そうすると、メンズの品番であっても意識せず、
女性が「いいかも」と選んでくださることが
すごく多いんです。
- 伊藤
- お客さまも、男性と女性が一緒に
いらっしゃったりするんでしょうか。
- マリア
- ファミリーで、というお客さまも
たくさんいらっしゃいますよ。
パパ、ママ、子どもで買ってくださったり。
- 伊藤
- 子どもっていうのはちっちゃい子じゃなくて?
- マリア
- 高校生や大学生だと思います。
うれしいんですよ、
ファミリーで買いに来てくださるって。
- 伊藤
- それはいいですね。
すごいことですね。
- マリア
- 「ママが買ったJOHNBULLのスウェットを
娘にとられて」とか、そういう話を聞くと、
「やったー!」と思います。
ジェネレーション問わずの服がつくれたんだ、って。
- 伊藤
- いいですね。ジェネレーション、性別も問わず。
- マリア
- 私の買ったカーゴパンツも、
よく主人がこっそり穿いています。
サイズが一緒ぐらいなので。
- 伊藤
- 「あれ? なんだか見たことのあるパンツ、
穿いてない?」みたいな。ふふふ。
- マリア
- 「それ私の!」って。アハハ。
- 伊藤
- これだけ長い歴史のあるブランドだと、
シニアのお客さまもいらっしゃるんですか。
- マリア
- そうですね。
上の世代のお客さまによく聞かれるのが、
特にデニムについてなんですけれど、
「今、どういうシルエットを選んだらいいのかわからない」
ということなんです。
- 伊藤
- 年々、ちょっとずつ違いますものね。
- マリア
- そうなんですよ。で、お勧めすると
「買ってよかった!」って言ってくださる。
- 伊藤
- わたしも聞きたいです。
最近のデニムのシルエットは、
どういう感じがいいんでしょう。
- マリア
- シルエットはワイドがトレンドではあるんですけど、
うちだと、今は、裾にかけて少しカーブしたような
かたちがよく売れていますね。
あと、濃い色より、
少しライトな色や、加工をしたもの。
- 林
- デニムの色にもトレンドがありますよね。
- 伊藤
- おもしろいですね。
- マリア
- フェード加工も、わざとらしくならないよう、
そして大人が穿いても大丈夫なように、
自然なフェードを意識しています。
加工する工場もおつきあいの深いところで、
すごく上手ですし、話も、工程もスムーズなんです。
- 伊藤
- JOHNBULLの12のブランドは、
デザイナーさんは違っても、
トーンが同じですよね。
その秘密も知りたいな。
一番上の人が、全体を見ているんですか?
- マリア
- その担当者は、社長ですね。
大まかな方向性を社長が決めています。
- 伊藤
- どんなかたなんですか?
- マリア
- 52歳の男性です。
古着も好きで買い集めていますし、
今のファッションも好きで。
- 伊藤
- わぁ、絶対おしゃれさんですよね。
やっぱりでもそうじゃないと、
このお仕事、できないですよね。
マリアさん、林さん、
JOHNBULLのこともふくめて、
いろいろなお話を聞かせてくださって、
ありがとうございました。
- 林
- ありがとうございました。
- マリア
- 伊藤さん、児島に、
ぜひ工場見学にいらしてください。
- 伊藤
- わぁ! 行きたいです。
デニムのことももっと知りたいですし!
今後ともよろしくお願いします。
- マリア
- こちらこそよろしくお願いします。
ありがとうございました。
たくさんのサロペットから
- 林
- 展示会には、サロペットの型数も多かったんですが、
伊藤さんがそこからこの一着を選ばれた理由は、
どんなことだったんでしょう。
- 伊藤
- やっぱり、最初は、素材ですね。
- マリア
- うん、素材、かわいいですよね。
- 伊藤
- 最初からデニムのサロペットだと、
ちょっと冒険しすぎなのかなぁと思ったんです。
- マリア
- たしかにそうですね。
- 林
- 女性のかたは、ほんとに、そうですよね。
これは程よく軽めのコットンリネン。
- マリア
- この素材を選ばれるお客さま、多いですよ。
コットンリネンのパンツを買って、
すごくかたちがよかったとか、
パターンがよくてはき心地がよかったとか、
だったらちょっとデニムにも
トライしてみようかな、って、
そんなふうに拡がっていくんです。
- 伊藤
- それに、「weeksdays」のお客さまは、
おそらくベーシックなものを
すでにお持ちかなと思うので、
このサロペット、いいんじゃないかなと。
しかも金具を使っていないんですよね。
- マリア
- 胸のリボンで調整ができますので、
好きな位置で穿けます。
ちょっと低くしたり、高くしたり。
- 伊藤
- リボンを結んで調整する。そこもいいな、って。
パッとシャツを中に着たら、
大人っぽいんじゃないかな?
これ、たっぷりしているので、
「weeksdays」で扱うのはワンサイズでいいな、と思い、
ユニセックスのSサイズを選んで、
フリーサイズとして販売をさせていただきます。
いろんな背の高さの人が着ても大丈夫でしたよ。
ウエストも相当ゆったりしていますし。
逆に、あまりにもゆったりのまま着ると、
もしかしたら中が見えちゃうかも? と
心配になるくらい。
満員電車に乗るときなどには、
リボンでキュッと結んでもらえたらいいですよね。
- マリア
- はい、そうですね。
このサロペットは、真夏まで穿いていただけますよ。
最近、ほんとに暑いので、
こういうストレスフリーな服は便利ですよね。
- 伊藤
- 夏だったら、
水着の上に着るのもかわいいかもしれないですね。
- マリア
- かわいいですね! かわいい!
- 伊藤
- 逆に、タートルでもいい。
もしかしたら一年中着られるのかも。
ちょっと前まではリネンが入っている生地は夏のもの、
って感じでしたけど、
最近みんな重ね着とかして、積極的に着ていますよね。
- マリア
- そうですね。
日本といえばデニム?
- 伊藤
- 歴史の長いJOHNBULLですから、
ずっとファンだというお客さまも
たくさんいらっしゃるんでしょうね。
- マリア
- はい、買い足してくださるお客さまが
おおぜいいらっしゃいますね。
そして、ここ最近だと日本のお土産で買ってくださる
外国のお客さんも増えてきました。
- 伊藤
- 海外のみなさんは、どうやって知るんでしょう。
- マリア
- 東京の表参道に旗艦店があるんですけど、
そこにふらりと立ち寄ってくださったかたが、
「すごくいいものだね」と買ってくださって、
その後、日本に来るたびに
何回もリピート買いをなさったりするんです。
家族に買って行かれる、と聞いたりして、
とてもうれしいんですよ。
- 伊藤
- どこの国のかたが多いですか。
- マリア
- アジアのお客さまも多いですけれど、
欧米、とくにヨーロッパのかたが多い印象ですね。
みなさんデニムが「Made in Japan」であることを
気にして見てくださいます。
今は“日本といえばデニム”なんですよ。
ジャパニーズデニムは、
ひとつのお土産物になっています。
- 伊藤
- 日本といえばデニム!
今や世界でそういう評価があるんですね。
たしかにデニムの需要って、
最近、すごく高まっているように思います。
- マリア
- はい。デニムは今、流行っています。
トレンドということもありますよね。
- 伊藤
- 古着のトレンドも、そうですよね。
海外から買い付けた古着でも、
日本の古着屋さんが店頭に並べるものは
「きれいで安心」と言われるんですって。
日本ってそういう安心感があるんでしょうね。
- 林
- たしかに。
- マリア
- 今、古着市場は日本が最先端なんです。
日本の古着屋さんは、
世界のトレンドセッターなんですよ。
日本の古着屋さんが今いちばん
流行りものを取り扱っているというか、
提案をしているんですって。
- 伊藤
- ちょっとうれしい話ですね。
- マリア
- 海外でも日本の古着屋さんを意識している
ヴィンテージショップが多いと聞きますよ。
日本にわざわざヴィンテージショップ巡りで
来たりするんですって。
- 伊藤
- わたしは最近行かないけれど、
街に、いっぱいありますものね、古着屋さん。
- マリア
- いっぱいありますね。
売れているとも聞いています。下北沢はほんとに。
- 伊藤
- ところで、マリアさんは今、
JOHNBULLでどういう役割のお仕事を
なさっているんですか。
- マリア
- 私はプレスで、
JOHNBULLの文字情報もそうなんですけど、
シーズンビジュアルなどを
各ブランドで担当しているんです。
- 伊藤
- 12のブランドを、全部?
- マリア
- そうなんです。
- 伊藤
- 頭の切り替えはどうするんですか?
- マリア
- 私の働いているところは、
わりと近くに企画の人たちがいて、
企画段階から横で見ているので、
このブランドは今こういう方向性に行っているんだな、
というのを日々感じて、それを反映させています。
- 伊藤
- どういうふうに写真を撮ろうとか、
モデルさんは誰を選ぼうとか、
どういうシチュエーションで展開して、と、
そういうことを?
- マリア
- はい。
- 伊藤
- しかも展示会って、
年に2回だけじゃないですよね。
- 林
- そうです。たくさんやってるんですよ。
メインのところは年6回なんですけど、
プラスαでさらに何回か。
- 伊藤
- 大忙しですね。
- マリア
- そうですね。
- 伊藤
- この冊子も、マリアさんが?
- マリア
- はい。それはフリーマガジンで、
最近のJOHNBULLを伝える
ZINE(ジン)として出しているんです。
- 伊藤
- これだけ多忙なのに、こんなことまで。
- マリア
- 「やってみたらおもしろいかな」と思って。
紙のカタログは5年ぐらい前に
やめているんですけど、これは、あえて、紙で。
- 伊藤
- すごい! オンラインの時代ですから、
カタログはデジタル化しているけれども、
こういった大事なコンセプトを伝えるために、
あえて、紙媒体を選ばれたんですね。
- マリア
- そうなんです。
そして、紙でつくるからには、
すぐには捨てられないような、
読み応えのある楽しい一冊にしたくて。
つくってみたらおもしろくて、
思いのほか好評だったので、
この第2号をつくりました。
本社の、縫製を担当している人たちも、
すごく喜んでくれました。
- 伊藤
- そうですよね。紙媒体って、うれしいですよね。
これをマリアさんが編集をしているんですね。
- マリア
- そうですね。
もちろん実際のライティングや撮影は、
外部のプロのかたにお願いをしていますけれど。
- 伊藤
- エディトリアル全般を見る役割ですから、
マリアさんは編集長ということですよ。
- 林
- たしかに。
- マリア
- そんな、編集長!
- 伊藤
- 52ページあるんですね。
- マリア
- 『OLIVE』っぽさを、少しだけ意識しています。
- 伊藤
- 『OLIVE』をご存知なんですね!
- マリア
- 『OLIVE』好きですよ。
- 伊藤
- そっか、マリアさんは13歳で日本にいらしたから、
思春期に、日本の雑誌文化に触れている。
- マリア
- そうですね、90年代でした。
当時の私は『making plus(メーキングプラス)』っていう
『装苑』から出ていた雑誌を愛読していました。
型紙がいっぱいついてる雑誌だったんです。
日本の雑誌にハマっていましたね。
- 伊藤
- そうなんですね!
- マリア
- 雑誌が楽しかった時代ですよね。
『装苑』もそうですし、
『Zipper』とか、その時代。
- 伊藤
- それこそ『Zipper』は女の子で、
男の子はなんでしたっけ?
- マリア
- 『Boon』かな?
- 林
- ぼくは『Boon』読んでましたよ!
中学生ぐらいだったと思うんですけど・
- 伊藤
- 雑誌で世代がわかりますね。
林さんがJOHNBULLに入ったのは、
どんな経緯だったんですか?
- 林
- 会社にいるデザイナーから
誘ってもらったっていうのがシンプルな理由ですが、
デニムをはじめ、こういうものづくりが元々好きで、
とくに日本製は前職でも携わってきたので、
新しい場所で何かできたらいいなと思ったんですよ。
JOHNBULLでは、企画にも多少携わりつつ、
営業として働いています。
- マリア
- バイヤーさんに向けた営業ですね。
- 林
- ある程度ものづくりを理解してるので、
“別注”を担当することも多いんです。
- 伊藤
- 今回、わたしたちが
「こういうふうにしたい」とお願いしたことが、
すごくスムーズに進んでいくので、
ほんとうに助かりました。
- 林
- よかったです、ありがとうございました。
- 伊藤
- 今回、ノーカラーオーバーコートは
そのままオーダーさせていただいたんですが、
コットンリネンサロペットのほうは
ネイビーが「weeksdays」の限定色です。
こういったケースはあるんですか?
- 林
- この企画に関しては「weeksdays」だけです。
でもほかのアイテムに間しては、これまでも、今も、
ショップからの別注がありますよ。
- 伊藤
- そんな展開もなさっているんですね。
岡山のデニム工場から
- 伊藤
- マリアさん、林さん、
今日はどうぞよろしくお願いします。
- マリア
- こちらこそよろしくお願いします。
- 林
- どうぞよろしくお願いします。
- 伊藤
- さきほどお聞きしたら、
マリアさんは13歳のときに
ロシアから日本にいらして、
5年間ほどは日本語に苦戦したそうですね。
今はもうすっかり日本語に堪能で、
JOHNBULLではプレスのお仕事をなさっていて、
きっと文章などの校正もあると思うんですが、
それも全部ご自分でなさっているとか。
- マリア
- はい、JOHNBULLから出る文字情報は、
ぜんぶ私が目を通しています。
10代のときに日本語を吸収したのが
よかったんでしょうね、
漢字の読み書きも大丈夫ですよ。
両親も同じぐらい日本にいるんですけど、
25年ぐらい経っても、
言葉は全然覚えられないって言ってます。
- 伊藤
- ご家族で日本にいらしたのは、
どういう経緯だったんですか。
- マリア
- 当時は、ロシアがペレストロイカという
改革の後のタイミングでした。
日本の企業がロシアに重機を買い付け、
それを操作したり直したりする
スペシャリストだったのが、
エンジニアである私の父。
その父といっしょに、家族みんなで、
日本に移り住むことになったんです。
- 伊藤
- お父さまは、今もそういうお仕事を?
- マリア
- はい、父は今もエンジニアです。
今はロシアの会社ではなく、
日本の会社で仕事をしているんですよ。
- 伊藤
- そうなんですね。
今日は、「weeksdays」で初めてご紹介する
JOHNBULLについて
いろいろお話しいただけたらと思っています。
JOHNBULLは、林さんにお招きいただき
展示会にお邪魔したのが最初でした。
そうしたら、かわいい服との出会いがあって。
- 林
- ありがとうございます。
- 伊藤
- その話の前に、
よかったら、ブランドの歴史から
お話しいただいてもいいでしょうか。
- マリア
- はい。もともとは学生服をつくっていた会社でした。
本社が岡山県倉敷市の児島にあるんですが、
当時、あたりには学生服を縫う工場が多く、
私たちの会社も自社工場を持っていたんです。
- 林
- それが、1960年代、
学生服の需要が減っていき、
児島の生地や縫製の工場は、
どんどんデニムをつくりはじめました。
うちも、そんな工場のひとつだったんですよ。
- マリア
- 創業は1952年という、
もう70年以上になる古いメーカーなんですよ。
そこがJOHNBULLという名前で
デニムブランドを立ち上げました。
そして1963年、個人商店から
「株式会社ジョンブル」が生まれたんです。
こういう業態で、日本でそれぐらいの老舗は、
たぶん他にあまりないと思うんです。
- 林
- 新宿に「ジョンブル」というお店ができたのは
株式会社になって10年後、1973年のことでした。
そこから徐々に広く知られるようになり、
やがて、サブブランドが増えていって。
- 伊藤
- 国産デニムメーカーとして、
とても早いスタートだったんですね。
そんな背景を知らないままでした。
展示会ではJOHNBULL以外にも
サブブランドの製品がいろいろありましたね。
いくつくらい、あるんでしょう。
- マリア
- JOHNBULL以外に11のブランドがあります。
ここまで多く枝分かれしているのは、
今がいちばんかもしれません。
- 伊藤
- その枝分かれしているブランドは、
どういう違いがあるんですか?
- マリア
- コンセプトが違うんです。
それぞれで、デニムを展開しているんですけれど、
たとえば「DENIM DELIGHT DAYS
(デニムデライトデイズ)」っていうブランドは、
そのときどきの自由なデニムを表現しています。
その時代の気分に合わせて、
加工やシルエットを決めます。
今だったら、けっこう、脱色であるとか。
- 伊藤
- ウォッシュ加工をしたり?
- マリア
- はい、それからフェードがかかったデニムだったり、
ちょっとワイドめのダボッとしたものも。
- 伊藤
- なるほど。それでは逆に
スタンダードなのもあるっていうことですよね。
- マリア
- はい、スタンダードも押さえつつ、
トレンドっぽいデニムだったり、
よりちょっとオーセンティックなもの、
ヴィンテージが好きなかた向けのものなど、
いろいろなサブブランドがあります。
だからデニムの型数を合計すると、もうほんとうに、
とにかく、すごく、たくさんあるんです。
- 伊藤
- それなのに、今回、わたしが選んだのは、
デニムではないんですよね。
せっかくJOHNBULLを紹介するのだから、
このサロペットも、
デニムでつくったほうがいいのかなぁ、
‥‥と思ったんですけれど、
この、コットンリネンがとても素敵で。
林さんも「コットンリネン、いいですよね」って
おっしゃってくださって。
- 林
- そうでしたね。
春夏にはコットンリネンが
すごく軽くて着やすいので、
いいんじゃないかなと思ったんです。
- マリア
- 私は、伊藤さん、さすがだなぁ、と思いましたよ。
サロペットやオーバーオールは、
JOHNBULLが大得意としているアイテムなんです。
もうずっとつくり続けているので、
しっかりノウハウもありますし、着心地がいい。
もちろん見た目のよさもポイントなんですけど、
ちょっとしたこと、たとえば肩紐の太さだったりで、
着たときにストレスにならないんです。
よく撮影でご一緒する
カメラマンさんやヘアメイクさんからも、
JOHNBULLのサロペットはとにかく着やすい、
仕事ですごく使いやすいと、好評をいただいています。
- 伊藤
- 撮影の時って、しゃがんだりとか、
けっこう身体を動かすから、
サロペットって便利なんですよね。
- マリア
- そうなんですよね。
JOHNBULLのサロペットは、
ちょっとしたところのサイジングだったり
ポケットの位置なども工夫をしているんです。
ポケットってちょっと下すぎると
ストレスだったりしますから。
あと見た目で言うと、切り替えの位置で
スタイルよく見えるかどうかが決まるんですが、
そのバランスがとてもいいんです。
- 伊藤
- やっぱり長年たくさんつくって来られたから。
- マリア
- はい。毎シーズン、それぞれのブランドで、
新しい型が必ず出ているんですよ。
- 伊藤
- それも、何型も!
- マリア
- ちょっと数えきれないくらいです。
- 伊藤
- 特にサロペットの型数が多いのには、
何か理由があるんですか。
- マリア
- つくるのが得意で、それがご好評を頂いているので、
バリエーションをつくっている、ということですね。
- 林
- ルーツはアメリカのオーバーオールなんですけれど、
そこからいろんなスタイルに派生していって、
今はウィメンズのサロペットで
好評をいただいています。
- マリア
- JOHNBULLについてよく言われるのは、
“クオリティのわりにはお値段がお手頃”
ということなんです。
- 伊藤
- たしかに。
なぜ“お手頃”にできるんですか?
自社工場を持っているから、でしょうか。
- 林
- そうですね。1963年に自社の縫製工場を建設し、
ずっと自社でやっているので、
リーズナブルな価格で出せているのだと思いますね。
- マリア
- そして、倉敷、岡山の中でのお付き合いも長年あるので、
縫製以外の工程も、つくるフローがスムーズなんです。
直接の取引なので、
間にほかの会社が入ることもありませんし。
- 林
- “長年のお付き合い”があってのことです。
地場産業ですから、人付き合いが重要なんです。
- 伊藤
- なるほど、それなら「急に値段が上がっちゃったから、
工場を変えなきゃ」ということもなさそうですね。
- マリア
- そうですね。
- 伊藤
- 本社と工場は倉敷で、支社が東京に?
- マリア
- はい、2拠点ですね。
パタンナーさんは倉敷にも、
東京の南青山事務所にもいて、
企画担当者が行ったり来たりしています。
工場に伝えたほうが早い、ということがあったら、
企画者が東京から倉敷に行って打ち合わせをします。
そういうことは、よくやっているんですよ。
- 伊藤
- デザイナーさんは何人ぐらいいるんですか?
- マリア
- ‥‥(頭の中で数える)いっぱいいますね。
10人ぐらいかな?
- 林
- 兼務をしている人もいますよね。
- 伊藤
- あの膨大なアイテム数をシーズンごとに出すには、
そのくらいの人数は必要ですよね。
季節は確実に
友人がお菓子と一緒に持ってきてくれたのは、
一輪の椿。
つぼみがまだぎゅうっと固く、
花が何色かも分からない。
一輪挿しにさして、
温かいところに置いておいたらいつか花が開くのかしら?
毎朝、起きると、
この椿のことが気になって、
どんな様子かうかがってみる。
一日、二日‥‥
最初の一週間はとくに変化もなく、
もしかしたらこのまま枯れてしまうのかも?
と諦めかけたその時、
あれ?
つぼみが前より膨らんでる!
それからは、
朝どころか、日中ちらちら様子見をする毎日。
今は6分咲きくらいのその椿の色は、
うすいピンク。
小さなこの花の成長が、
なんだかうれしい春なのでした。
今週のweeksdaysは、
JOHNBULLのコートとサロペット。
季節は確実に春に向かっているのです。
たくさんの魅力
zattu を代表するモデルであり、
ブランドスタート時より担当をしている私にとって、
一番最初に発表され、
個人的な思い入れもあるのが
MAC TO-TOです。
ハリがあり、シワになりづらいことから、
ふだん使いだけでなく、
出張にも欠かせないバッグとして、
5色(グレー、グラファイト、マルチ、
ブルー、パープル)を
交互に使用しています。
とくに、ブランドスタート初期からのカラーで、
今では定番となったグレーは、
ノートパソコンや折り畳み傘、筆記用具、
化粧ポーチ、本、おやつ、着替えなど、
多くのものを入れて毎日のように使いました。
ボロボロになった質感にさえ
愛着を持って使い続けていたのですが、
「さすがにそれは‥‥」と、
ある時デザイナーより使用ストップが。
それも今では良き思い出です。
(現在は2つ目のグレーを使っています。)
zattuにはたくさんの魅力があります。
まず、補強を考慮した、包み込むような縫製のため、
丈夫で、多くの荷物を入れることができること。
手前と後ろに高低差があるなど(後ろが少し高い)、
ひそかにアシンメトリーな作りが、
控えめでありながら存在感があること。
そして持ち手の太さも違います。
「えっ? 持ち手の太さが違うの?」と
驚かれるかもしれませんが、
これは、デザインのためというよりも、
実用的な意味があります。
太さが違うことで、持った時に掴みやすく、
かつ、肩にかける際に引っ掛かりが生まれて
滑り落ちづらいので、肩の負担が減るんです。
内側のポケットは、
ジップのぎりぎりのところまで被せがあり、
ジップを開けていても中身が見えません。
それだけではなく、スナップボタンを留めて
上蓋のように中身を隠すこともできます。
素材は、マイクロファイバースエードという合成皮革。
飛行機の内装にも使われるというだけあり、
とても軽量で水や摩擦に強く、色移りがありません。
単色のものは中性洗剤で手洗いもできます。
また、スエード調の毛足で艶があり、
発色が良いのも特徴です。
MAC TO-TOは、
一般的なトートバッグより大きめですが、
私はパンツスタイルが多いため、
斜めがけでも手提げでも
全体のバランスがとりやすいように感じます。
2022awシーズンの
シーズン限定カラーとして発表されたブルーは、
その発色の美しさを活かすように
ワントーンで落ち着いた色目のスタイリングを。
定番のグレーは、下地の色目が浮き出て、
杢のような奥行きを感じる艶感のある発色を活かし、
全体をグレーで統一させ、陰影を楽しんだりします。
下地の色目が浮き出て、杢のような奥行きを感じる
艶感のあるグレーは、
本スエードのベージュのファティーグジャケットに
ベージュのパンツ、ブラウンのバンズと合わせて、
カジュアルでマニッシュなスタイルが
品よくまとまります。
これからも
友人が持っていて
気になったことがきっかけで出会ったzattu。
今ではわたしの日々に欠かせないバディです。
スエードのような見た目が大人っぽいけれども、
リアルスエードではなく、
マイクロファイバースエード使用。
だからお手入れがしやすい。
日々移動が多く、汚れを気にしている場合ではない
あわただしいわたしにぴったりです。
仕事、プライベート問わず愛用しています。
軽いという点も助かります。
もともとメンズっぽいテイストがすきです。
そして、トートバッグが好みで
学生の頃からキャンバス地のものを
大小さまざま使ってきました。
ですので、zattuの中でも迷わずMAC TO-TOをチョイス。
年齢を重ねるうちに、様々なシーンが出てきました。
すこしシックな装いにしたい時などは
カジュアルすぎると感じることも。
そんなときもこの子たちは涼しい顔をして
寄り添ってくれます。
Tシャツにデニムのようなカジュアルな日にも、
ちょっとドレッシーにかっこつけたい日にも合う。
たいへん助かります。
何より大容量。
数泊の旅が多いわたしの旅にも欠かせません。
パソコン、本を何冊か、着替え、
ポーチなど細々としたものたち。
カメラ一台の日は、それも。
ぜんぶ思うがままにどさっと入れます。
フラップがあるのでごちゃっとしていてもだいじょうぶ。
全部受け止めてくれるタフな相棒です。
調子に乗って後先考えずいれると重くなりすぎちゃうので、
そこだけ注意しないといけませんね。
グレーのほうはもう数年使っています。
使い倒してくったりした様もすきです。
先日うっかり中でお茶をこぼしてしまって(大ショック!)
一念発起し、しっかり洗ってみました。
知らず知らずのうちに
オリジナルと色がずいぶん違っていたことにびっくり。
想像よりだいぶ育っていました。
この杢のような質感により
汚れが目立っていなかったみたいです。
ぜんぜん気づいていなかった。
今後しっかりメンテナンスしていかないとなぁ
という気持ちになりました。
だいじな相棒なのにごめん。タフさに甘えていたね!
コーディネートしやすいようにモノトーンを選んでいます。
たとえば、全身が黒の時はグレーを。
ワントーンのコーディネイトもすきなので、
グレーやグレージュでまとめてみることもあります。
シルバーのアクセサリーとリンクするのもいいかな、
とやってみたりも。
昨年手に入れたブラックは少しネイビーがかっているので、
ネイビーのグラデーションもいいなぁって計画しています。
今年の春は、ひさしぶりにネイビー気分なのです。
わたしは身長が高めなこともあり、
大きいバックを合わせると
バランスがよいような気がしています。
全身を眺めたときに、
ちょっと物足りないなってとき、
荷物は少なくても大きいバックをばさっと持ってみます。
そうするとちょっと様になる気がするのは
わたしだけでしょうか。
このバッグたちと一緒にさまざまな土地に旅しました。
「まだまだぜんぜん平気っす」
そんな顔をしているタフでクールなMAC TO-TOくん。
これからもどうぞよろしくね!
※こちらは、MAC TO-TOより大きなサイズで
ショルダー調節のついたBIG MACSです。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
3月6日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
zattu
HENRIK
ワンピースにサンダル。
Tシャツにパンツにスニーカー。
自分にとっての定番アイテムを、
色違いで揃えているため、
毎日、同じようなスタイルをしています。
(まるで制服のように。)
着心地のよさと、、洗濯などの手入れの楽さから
この夏はこのままいきそう‥‥。
でも雰囲気変えたい!
そんな時に出会ったのがzattuのリュックです。
展示会で目にした時、
なんだかすごく気になったんです。
「これ、持ってみたい!」
こういう気持ちって、すごく大切ではないかと思うのです。
デザイナーの布袋さんと赤澤さんのおふた方がおっしゃる、
「シンプルだけど、じつはデコラティブで、
ちょっと違和感があるデザイン」というところが、
ぐっときた理由でしょうか。
なんだか「かっこいいん」です。
私がとくにいいなと思っているのは、
口が「シュッ!」と気持ちよく開くところ。
間口が広く開くため、
中のものを取り出す時、
ガサゴソと手探りで探さなくてもいいんです。
それから見た目に軽やかなところ
(もちろんじっさい軽い)。
街にぴったりなリュックです。
(伊藤まさこさん)
LUCKYWOOD
カトラリー
カジュアルに使えて、
お値段控えめ。
かつ使い心地よく、見た目も美しい。
そんなカトラリーって、
あまりないものだなぁ‥‥と思っていたら、
そのすべてを満たしていたのが、
この「LUCKYWOOD」(ラッキーウッド)の
カトラリー。
オールステンレスなので、
食洗機にも入れられるところがうれしい。
忙しい朝、
こんなカトラリーがあると、
とっても助かります。
アイテムは、
テーブルフォークとナイフ。
デザートフォークにナイフ、スプーン。
それからスープスプーンの6つ。
手の小さい私は、
デザートフォーク、ナイフ、スプーンを、
ふだん使いにしています。
もしサイズを迷われたら、
ご自分の使いやすいカトラリーのサイズを
参考にしてくださいね。
(伊藤まさこさん)
シャンパン、チーズ、チョコレート
友人たちの旅支度が気になる私。
「荷物はなるべく厳選してコンパクトに。
足りないものがあったら現地調達」
という人もいれば、
「あれもこれもと詰め込んじゃう。
だからいつも大荷物」という人も。
フムフム、なるほど。
旅支度は、
その人の性格やふだんの暮らしを反映するようで、
聞いてみるとなかなかにおもしろいものです。
私はというと、
前者の現地調達タイプで、
パスポートとクレジットカード、
多少の現金、
スキンケアアイテムさえあれば、
あとはもう「なんとかなるさ」。
というより「どうにかするさ」。
だから機内持ち込みの荷物も、
大きなものはパソコンくらい。
いたってシンプルです。
でもじつはバッグは大きめをえらぶんです。
今週のweeksdaysは、
zattuのトートバッグ。
去年のパリでは、
CDG空港で買ったものを、
このトートバッグに入れて持ち帰りました。
シャンパン、チーズ、それからチョコレート。
たくさん買ってもいっぱい入る。
ほらやっぱり、大きなバッグできてよかった。
ニーチェア・わたしの使い方 伊藤まさこ
軽井沢の山荘で
オイルフィニッシュのニーチェアエックス、
私は軽井沢の山荘に置いています。
ここは60平米に満たない小さな空間なので、
置く家具は、
「主張をせず、家を引き立たせてくれるもの」
それから、
「コンパクトで移動しやすいもの」
このふたつの条件を満たすものが
いいなと考えていたのです。
4段のスキップフロアの手前が、
リビングと小さなダイニング(入り口もここに)、
奥がベッドルームになっているのですが、
ニーチェアの定位置はベッドルームの窓際。
滞在中は広げて読書をしたり、
窓の外をぼーっと眺めたり、
時には膝にパソコンを乗せて原稿を書いたり。
座った時の安定感と、
包まれている感じがいいからかな、
ここにいる時間がとても長いんです。
また、
季節や時間によって窓からの光が変わるので、
自分にとってのちょうどよい明るさを追いかけながら、
ニーチェアを移動。
私でも簡単に持てる「軽さ」も魅力のひとつです。
折りたたんだニーチェアの横に置いたのは、
私が初めて両親に買ってもらった椅子、
そしてその横は「こんなのがあったらいいな」
そう思って作ったハーフラウンドテーブル。
今まで家具はあまり考えなしに、
デザインに惹かれてえらぶことが多かったのですが、
この山荘に置く家具は、
デザイン以外にちょっとした自分の想い
(ちょっと大げさにいうとストーリーみたいなものを)を
加えたかった。
山荘が建ったのは私と同じ生まれ年の1970年。
ニーチェアの誕生も1970年。
なにか縁を感じたというのも、
置きたくなった理由のひとつなのでした。
シート生地にグレーをえらんだのは、
以前weeksdaysで作ったクッションと
共通性を持たせたかったから。
結果、白と黒でまとめた空間を、
グレーが取り持ってくれました。
ニーチェアの肘掛け部分、
オイルフィニッシュの木の色合いは、
リビングの梁とも相性よし。
窓の外に木がたくさんあるので、
フローリングはやめようとか、
木の家具はなるべく置かずに、などと思っていたのですが、
この「ところどころの木」というのが、
インテリアに温かさをくわえてくれたようです。