ほぼ日では、
どんな人たちがはたらいているのだろう。
インターン生がインタビューしました。

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自分の立ち位置が不思議というか、


新鮮だなぁと思っているところ。

ほぼ日でどんなことをしているんですか?

 

デザイナーとして入社して、
ほぼ日手帳の企画とデザインを中心に担当しています。
商品づくりもやるし、
それを伝えるためのページデザインもするし、
どうやって商品を売っていくかも考えるし、
どういうコンテンツが必要なのかといったことも
チームで相談しながら組み立ててやっています。

ほぼ日の特徴のひとつは、
「それぞれの職種の活動分野や関わる範囲が広いところ」
だと思います。
例えばデザイナーでも、
商品やコンテンツをかたちにするパートだけではなくて、
企画のおおもとから最後まで
いろんな形でかかわることができる。

わたしは企画の言い出しっぺになることが増えたので、
そういう自分の立ち位置が不思議というか、
新鮮だなぁと思っているところです。

 

ほぼ日に入ったきっかけを教えてください。

 

高校時代に好きだった本が、
ほぼ日が出していた本だったんです。
ほぼ日のデザイナーさんのインタビューも
雑誌で読んだことがあって、
「デザイナーってこんないろんなことができるんだ」
と、ひかれたのを覚えています。

そしたらデザイナーの専門学校に通っていたとき、
ほぼ日の人が講義に来たんです。
「デザインの現場」っていう授業で、
こんな世界があるよということを紹介してくれて、
いつかほぼ日で働けたらいいなって、
そのとき思いました。
講義のあとにお礼のメールを送ったら、
すごく丁寧なお返事が届いたのも印象的でした。

最初に入った会社は小さなデザイン事務所で
データの作り方からお客さまへのお茶の出し方まで、
みっちり教えてもらいました。
4年でそこを辞めて
ほぼ日のデザイナー募集に応募して、入りました。

 

入ってからほぼ日への印象の変化はありましたか?

 

社内で生まれていることの多さにびっくりした(笑)。

あと、みんな機嫌よく仕事しているんですが、
それはすごく大人なことだなと思いました。
自分のコンディションを良くするっていうことを
ちゃんと大事にしているなと。

 

おしごとで一番忘れられない思い出はなんですか。

 

ドコノコチームのデザイナーとして、
ちっとも役に立つことができなかったことですね。

入社してすぐ、
ドコノコの立ち上げメンバーに入れてもらって。
お仕事を任せてもらったことがうれしくて
やる気は十分あって。
糸井さんが書いたアイデアシートを囲んで
アプリの組み立てから名前の決定、
将来こんな風になったらいいねという目標まで
たくさん話し合ったんです。
だんだんとかたちが見えていくおもしろさは
ものすごいものがありました。

その中で、わたしは「アプリのUI」を担当していたのですが、
これがびっくりするくらいできなかった。
初めて使うソフトへの戸惑いがあったり、
「UIはこうあるべき」みたいな知識にとらわれたり‥‥
とにかく力不足でした。
結局、ほかの乗組員が助けてくださって
ドコノコのデザインは形になって、
世の中に発表することができたんです。

そのとき
「役に立てないのは、こんなに歯がゆいんだ」と思った。

いまは手帳チームに所属していて、今年で5年目くらい。
試行錯誤・悪戦苦闘の日々は変わらないけど、
自分の裁量でできることもすこしずつ増えてきたんです。
でも、ときどき、あのときのことを思い出して、
「こういう自分でも役に立てることがあるなら、
ありがたいことだからがんばろう」
と、あらためて思うことがあります。
何かひとつかたちにできるたびにホッとするし、
うれしいし、あたりまえじゃないなぁと思う。

 

ほぼ日を一言で言うとどんな会社ですか。

 

よく笑って、よく食べて、よく拍手をする会社です。

ーー
拍手?

その拍手にはいろいろな意味があって。
ありがとうとか、良かったね、みたいな拍手もあるし、
応援の意味もある。
みんなよく拍手するなぁと思います(笑)。
新しいビルは、今までのようにワンフロアじゃないから
みんなで、つねに同じ光景を共有することも
ちょっと難しくなるとは思うけど、
このかたちになって、また新しいことが起こるだろうから。
まぁ、なんか、
拍手はするんじゃないかな、みんな。

ーー
いっぱい食べて、拍手する会社。

うん。あと、よく笑って。

ーー
ありがとうございます。

(取材/宮・清水 構成・文/清水)

2021-02-09-TUE

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