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ほぼ日刊イトイ新聞

2024-05-01

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・こんにちは。
 メールをありがとうございます。
 ゴールデンウイークもいよいよ本番、という言い方をして、
 なんかちがうような気がしているイトイです。

 唐突に核心に触れようとしていますが、
 食品の「水分」はないほうがいいみたいですね。

 ものすごく塩辛い「塩鮭」が買えるのを知って、
 注文したものが届いたんですけどね、
 これが塩のかたまりじゃないかっつーくらい塩っぱい。
 焼いてごはんのおともにするんですけど、まぁその、
 梅干しを食べるくらいの感じでちょびちょび食べます。
 だけど、うまいんです、たしかにおいしい味がする。
 ほんとは五年ものというのを扱っていたらしい店が、
 品が足りなくて「今回は一年もの」ですけどと頭を下げてる。
 いやいや、あやまるのはこちらです、この塩鮭にまともに
 太刀打ちできると思っていた不遜をお許しください。
 ただね、あらためて思ったんですよ、
 鮭を塩漬けにするとおいしくなるのって、つまりは、
 時間をかけて水分を抜いてるんですよね。
 ぼくは、ジャムをよくつくるのですが、
 本気でやるときにはオーブンで果実に熱を当てて、
 水分を飛ばしてから煮はじめるんです、
 それは、そのほうが味が濃くておいしいジャムになるから。
 魚の干物も、塩鮭と同じですよね、水分を飛ばしてる。
 ずいぶん濡れているからちがうような気がするけど、
 たいていの漬け物も、野菜の水分を出させてます。
 天ぷらも油で上げることによって、タネの水分を出してる。
 食品の水分を出す研究というものを、
 人類はずっとやってきてるような気がするんですよ。

 ーーというようなことを書いたメールが、約750通。
 『メールするからメールしてね』というヒマつぶし企画。
 「ほぼ日」の乗組員たちが、だいたい5本ずつ書いてる。
 ぼくのは、今年はいまのところ3本あります。
 まだ追加するつもりで一本書き始めたのですが、
 それはここで一例として使ってしまいました。
 参加してみたい人は、ぜひ、ここからどうぞ。
 実は、ぼくも読む側としてよくメールしてるんですよ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「世間話」というもののタネが750あるっていうことかな。


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