気仙沼のほぼ日便り

気仙沼では、今お店がどんどん建っています。
移転したところもあれば、
新しくオープンしたところもあるんです。

気になるスポットへ
独断と偏見による★をつける
サユミシュラン」調査に行ってきましたので、
報告したいと思います。

・気仙沼市赤岩 虹の森焼菓子店
ベーグルやコッペパン、
クッキー、シフォンケーキなどを販売する
今年オープンしたばかりのお店です。
※写真1,2枚目です。
2階には、カフェスペースもあり、
コーヒーや自家製ジンジャーエールが頂けます。
「気仙沼」の焼き印が入った
さんまのベーグルもあります。
ベーグルは120円〜、パン70円〜という驚きの価格。
会計時、思った以上に安くて
「間違ってませんか!?」と言ったことがあります。
種類も豊富で、どれも美味しい!
いろいろ同時に買って食べ比べもいいですね。
定休日は月曜日と火曜日。
営業時間は10時〜18時とのこと。
<全種類制覇してみたい度★★★★★>

・気仙沼市台 YASSE COFFE
気仙沼の山と田んぼに囲まれたロケーションにある
喫茶店です。※写真3,4,5枚目です。
こちらも、今年オープンしたばかり。
季節ごとに移り変わる景色を眺めながら、
美味しいコーヒーをいただけます。
ケーキや軽食もありますよ。
この写真は、まだ田んぼが青々と
している頃に撮影しました。
モーニングもありますので、
朝に立ち寄ってから出勤する方もいそうですね。
定休日は毎週水曜日と第3木曜日。
営業時間は7:00~19:00 とのこと。
<田園の美しさを満喫できる度★★★★★>

・気仙沼市港町 K-Port
イベントスペースとしても活用できる
K-Portは、俳優の渡辺謙さんが
気仙沼の仲間たちと作られたカフェです。
※写真6,7枚目です。
建築家の伊東豊雄さんが設計を担当した外観は
「芝居小屋」をイメージして作られたそうです。
完成したばかりですが、舞台として、
また、交流の場としていろんな使い方をされそうです。
カフェ営業時はコーヒーや、
ピザを頂くことができますよ。
年中無休で営業時間は9:00〜18:00です。
<港に待望のカフェができて嬉しい度★★★★★>

いかがでしょうか?
オープンするお店が増えてきて、
サユミシュランも忙しいです。
嬉しい悲鳴ですね。
今回紹介したところはどこも、
ゆっくりお茶を飲む事ができます。
観光の合間、お仕事の合間に
ぜひお立ち寄りくださいね〜。

唐突な告白になりますが、
私はりんごがとても好きです!
できれば毎食かぶりつきたいというほど!

ある時、いつもいろいろお世話になってる
「ふじのさん※」も大のりんご好きと知り、
ある時から、私たちは、
りんごにときめき、りんごを追い求める活動に
邁進してきました。
※ふじのさんは、港のスズメさん便り
投稿者でもありまして、
これまでも一緒にお出かけしたり
山に登ったり
仲良くさせていただいています。

そんな中出会ったのが
岩手県奥州市にあるカフェ、
ミズサキノートさんでした。
以前も少し紹介したことがあるんですが、
こちらで「りんごのおまつり」という、
絶対に見逃せないイベントが
開催されると聞きつけて、
我々は勢い勇んで行ってきました。

後日、ふじのさんから
熱いレポートが届きましたので、
掲載したいと思います。
気仙沼のほぼ日ではめずらしく、
海っぽさはありませんが、
たまにはこういうのもいいですよね〜。
それではどうぞ!

ーーーーー
こんにちは。
(自称!)りんごマニアのふじのです。

このイベントを初めて知った時から、
絶対に行くんだ!!
と心に誓っていた「りんごのおまつり」に、
先日、サユミちゃんと共に行ってきました。

「りんごのおまつり」は今年で4回目。
場所は、岩手県奥州市にある
カフェ・ミズサキノートさんです。
一番上の写真は店主の及川さん。

このおまつりは、
りんご愛にあふれた及川さんが
長年あたため、育ててきた企画です。
りんごをモチーフにした
ハンドメイドの作品を販売していますが、
及川さんが県内外の作家さんに声をかけたり、
公募するなどして、
徐々に増やしてきたそうです。
11月下旬の、
りんごの収穫時期にあわせて開催しているので
りんごに感謝する”収穫祭”にも近いかもしれません。
今では開店前に行列ができるほど
人気のおまつりです。

わたしたちは2日目の午後にお邪魔したのですが、
初日の様子をブログで見ていたため、
気持ちが高まりすぎて、
道案内ののぼりを見つけた時点で
大はしゃぎしていました。

はやる気持ちを抑えて店内に入ると、
ピアスやブローチなどのアクセサリー、
カードホルダーやぽち袋などの小物、
ストールやクリスマスリースなど
様々なりんごアイテムが
所せましと並んでいました。
ですが、この時点でもかなり品薄状態だったのです!

雑貨や小物のほかにも、
りんごを使ったお菓子やジャム、
定番のりんごジュース、
りんごの直売もやっていました。
イベントだけの数量限定ランチプレートもあり、
ぎりぎり間に合いました。
(カフェオレパン、もういっこ食べたかったなぁ!)

イベントの詳細は、
はしゃぎすぎて写真が少ない私より、
ミズサキノートさんのブログが分かりやすいので
ご興味のある方はぜひのぞいてみてくださいね。

帰り道、実はすごく楽しみにしていた、
りんごのお菓子袋が売り切れていた悔しさを語り合い、
「来年は初日に来よう!」と
ふたりで決意を新たにしたのでした。

ちなみに、普段のミズサキノートさんは、
木金土のみ営業しているカフェなのですが、
ご家族が営むりんご農園が隣接しているので
たとえば夕陽に染まるりんごを眺めながら
至福の時間を過ごすことができます。
大好きなりんごの成長を眺めるためにも
定期的に通ってしまいそうです。

(ふじの)
ーーーーー
は〜いいですねぇ。また行きたいです!

観光にいらっしゃる方、
「気仙沼で海産物を食べる」だけで
帰っちゃうのはもったいないです。
ちょっと足を伸ばせば、
いろんな楽しみかたがあります。
岩手と宮城の県境にある
気仙沼は、2つの県をまるっと楽しむことだって、
できちゃうんですよ!

気仙沼もあっという間に
冬になってしまいました。
たしかさんま寄席のあたりから
コタツを使い始めたので、
「寒い」と言い始めたのも
だいぶ前のような気がします。

最近では、私もたびたび、
東北ツリーハウス観光協会の仕事を
手伝っています。
いま、気仙沼のほぼ日の事務所を、
気仙沼ニッティングと、
東北ツリーハウス観光協会が
一緒につかっているのですが、
さっきまで、編み物をする奥様方が、
ご近所トラブルをおもしろおかしく
話していた事務所で、
いまは、木屑まみれになった男達が、
山で流れ星を見てさー、
なんて会話をしたり。
事務所のホワイトボードにも、
編み物の記号と、
ツリーハウスの予定表が混在したり。
そのミックス感が面白いです。

ツリーハウスの制作は、
冬の季節はいったん
お休みになります。

制作はできませんが、
その分、春からの活動を考えたり、
仲間を増やしていったり、
冬の間にできる活動を着々と
進めていきたいと思っています。

11月になって本格的に寒さが増してきました。
ツリーハウスチームは、
山の上での外の作業なので、
かなり寒い思いをしていると思いますが、
現場のみなさんの顔はイキイキとしてますよ。

ところで先日、
私は七福神舞を体験してきました。
七福神舞というのは、七福神に扮した格好で、
航海安全や大漁祈願を願って披露される踊りのことです。
日本各地にさまざまな七福神舞があるそうですが、
私が体験したのは、気仙沼市唐桑町の
神止(かどまり)という地区の
女性だけで行われる「神止七福神舞」です。

これは、ダンスのNPO団体
JCDN(Japan Contemporary Dance Network)
が企画している「習いに行くぜ! 東北へ」という活動の一環で、
今回はいつもお世話になっている
気楽会」とのコラボレーション企画でもあったので、
私も参加してみました。

私は、頭の長い福禄寿の舞を習いました。
舞はおぼつかないものの、
頭のかぶりものをさせていただいたおかげで、
いちおう格好だけは、福禄寿っぽく見えた気がします。

なによりも、見ている人を愉快でおめでたい気持ちに
させることが重要です。 
それぞれの神様の特徴に合わせた舞があるので、
先生から「もっと頭を振りながら!」
と指導をいただきました。

今回ご指導くださったみなさんは、
キャリア60年以上のベテラン。
そもそもは、当時10代だった奥様方が
この地域の「素人演芸大会」で七福神舞にチャレンジし、
見事優勝したのがはじまりでした。
めずらしい女性だけの七福神舞と、
そのおめでたい雰囲気は噂をよび、
全国各地からオファーを受けるまでになりました。
忙しいときには、年間90回くらい
舞台に立っていたそうです。
この話をしてくださる、会長さんからは、
場数をこなしてきたオーラがでてるみたいでした。
「初めてのことにチャレンジしたこと」と、
「ずっと続けてきたこと」が合わさった
かっこよさにかなうものは無いなぁと思いました。

神止七福神舞も、やはり今は後継者不足が深刻だそうですが、
こういった伝統芸能における
「伝える人がいない」問題は各地にあるようです。
さすがに、私、後継者になります!
などと無責任なことは言えませんが‥‥。
七福神舞のことを教えてもらえて良かったし、
舞を続けてきたみなさんのすごさを知れて良かったです。

先日、東京のほぼ日から
の2名が
気仙沼入りしました。
それは、われらが斉吉商店の和枝さんと、
アンカーコーヒーでおなじみ、紀子さんの二人を
取材するためです!

内容は「漁師カレンダー」について。
漁師の仕事、生き方から、
日本と海外の漁業の違いなど、
私も普段なかなか聞けないお話を
うかがうことができました。
そもそもなんで漁師カレンダーなのか、
というのは、和枝さん、紀子さん、私で、
一緒に新幹線に乗ったとき、
「漁師のかっこよさを伝えたい!」
という話が出たからでした。
あの時は、和枝さんの言葉を借りれば
「モォ〜モォ〜となって」
(大興奮して、という意味合いです)
漁師のかっこよさを語り合い、
とにかく大盛り上がりして、
カレンダー作ろう!となったんです。
詳しくは、近いうちにコンテンツで紹介される予定なので、
私も楽しみに待っています。

この日、カレンダーの
サンプルを見せていただいたのですが、
「気仙沼には、こんな男達がいるんだぜ」と、
誇らしい気持ちになりました!
気になる方は、ぜひこちら
チェックしてくださいね。
カレンダーの予約もできますよ〜!

気仙沼のほぼ日は11月1日で2周年です!
記念のテキスト中継をすることになったので、
それ用にイラストを書いていましたが、
うまくいかず、1枚目は途中でボツとなりました。
結局パソコンで書いたのを使いました。
全体図はテキスト中継のページに載っています。
たいしたものではありませんが、
よかったら見てください。

この2年間で、
大きなコンテンツとしては、
気仙沼さんま寄席
甘くて楽しいあんこのワークショップ。
気仙沼においでよ。矢野顕子の音楽の稽古場
ミナ ペルホネンのはぎれで作る パッチワークワークショップ。
うまけりゃうれるべ市。
第2回気仙沼さんま寄席
ということをやってきました。
こうやって、まとめてみると、
なんだか嬉しいです。
細かいできごと、イベントで言えば、
もっといろいろあるので、
しみじみしそうになりますが、
たった2年でしみじみしてはいけないと、
自分に言い聞かせようと思います。

私は気仙沼に来てから1年半になりましたが、
正直に言うと、最近ようやく自分が
気仙沼にいるんだなぁと思えるように
なってきました。
時が経ったというのが大きい理由ですが、
上に書いたようないろんなことを、
気仙沼の人たちと一緒にやってきて、
今はここが自分の場所なんだと、
思うようになりました。

当初2年という期間を設けて、
気仙沼のほぼ日を続けよう、
と話していたのですが、
少し前に、さらにまた2年先まで
気仙沼のほぼ日を続けていく事が決まりました。
それを聞いて、ほっとしました。
私もあと2年は、気仙沼のほぼ日の仕事ができるからです。

気仙沼が、全国から人がたくさんくるような、
楽しい街になったらなぁと、
いつも思っています。
そのために、やることはたくさんあると思います。
節目のたびに決意を新たにするのですが、
毎回結局「もっとがんばろう」ということになります。
それはやっぱり、
気仙沼のがんばっている人を、
近くで見ているからかもしれません。

ではでは、11月1日は、
いろんなことがある予定ですから、
ぜひ、テキスト中継もご覧ください!

台風26号が過ぎ去った気仙沼は、
空気が澄んで太陽の光が美しく輝いていました。

震災で地盤沈下がおきているので、
ただでさえ冠水することが多い気仙沼です。
大型台風がくるという予報を聞いて、
事務所も浸水してしまうのではないかと
心配していましたが、
結果、浸水には至りませんでした。

風が収まった後、街に出てみたら、
車通りは少なく感じたものの、
内湾には台風で避難してきた
漁船でいっぱいになっていました。
どこのお店も漁船員さんたちで
大賑わいだったようです。
これも港町ならではの光景ですね。

冠水はどうだったかなと思って街を見渡すと、
やっぱり、至る所が
湖のようになっていました。
でもこれは、大雨や満潮などによっても
よく起こるので、
見慣れた光景になってしまいました。

道路はかさ上げされているので、
車で通ることができますが、
低くなった土地にまた建物を建てるには、
土盛りをしなければ使う事ができません。

今年の2月に「気仙沼の今の様子」を
まとめたものがあります。
2013年2月の気仙沼ー階上、岩井崎編ー
2013年2月の気仙沼ー鹿折、南町、南気仙沼編ー
です。
あらためて振り返ってみると、
‥‥見た目はあんまり
変わらないような気もしますが、
ほんの少しずつ変わっています。

街に住む「人」のほうは、
今がチャンスと、次々に新しいことを始めています。
それを強く感じたのは、
さんま寄席の朝、気仙沼魚市場で行われた
市場で朝めし。」です。
8000人の来場者で賑わったイベントを成功させた
実行委員のみなさんには、
イベントの実現までに、
そうとうな大変なことが沢山あったのですが、
そういうときはいつも、震災を引き合いに出して、
「わたしたちは、あんな時があったんだから!
もう、なんでもできるよ」と、
笑いながら言っていました。
不安が漂う空気もぱっと消えて、
力がわいてくるような、
とても頼もしい言葉でした。

「これからの被災地域には、
良い事しか起こらないんだ」と言いながら
がんばっている人たちと一緒にいると、
小さな悩みはどうでもよくなりますね。

郵便局にて、巨大なサンマを見かけました。
この時期、贈答用のサンマギフトが、
郵便局で販売されているので、
こういった目立つディスプレイがあるんですね。
毎年飾っているのかもしれませんが
七輪でいい感じに焼かれているサンマ
(もちろん、本物じゃありません)も
おいしそうです。

秋の味覚と言えば、
じつは気仙沼のある地域では、
松茸がとれるそうです。
聞いた時は、
それってほんの一部だけなんだろうなと
遠い話のように思っていたんですが、
地元のJAでさりげなく
販売されているではありませんか。
値段も2500〜4000円と、お手頃です。
秋っていいですね。

そしてもう一つ、
秋の一大行事、目黒のさんま祭
打ち上げに参加しました。
さんま祭が終わってから、
一ヶ月も経っていませんが、
もう懐かしいような気持ちです。

打ち上げの最後には、
全員が肩を組み、
輪になって「おいらの船は300とん」
という歌を熱唱しました。
目黒のさんま祭の
テーマソングのようになっていて、
交流会や打ち上げでは必ず歌われます。
歌詞の最後をすこし替えて、
「明日は故郷の、気仙沼ー!」
と歌うのがポイントです。
肩を組んで歌うのは
ちょっと恥ずかしかったりもしましたが、
私はこの時、気仙沼の人たちの
輪の一部になれてうれしかったです。

さんま寄席市場で朝めし。終了しました!
先週土日に終わってから、
時間が経ってしまったんですけど、
寄席関連の荷物であふれかえっていた
気仙沼のほぼ日事務所もすっかり片付いたので、
無事終了のご報告でした。
当日の様子は、ぜひこちらの
テキスト中継をご覧ください。

当日、私は車を運転していることが多くて、
なかなか写真を撮れず、
携帯からは、投稿できなかったサンマと

写真が出てきました。
せっかくの笑顔なのに、テキスト中継で
紹介できなくてスミマセン。

じつは、もう一つ
紹介できなかったことがありまして、
それは、9月26日、
陸前高田市気仙町「奇跡の一本松」のある、
高田松原のあたりに、八木澤商店さんの
一本松店がオープンしていたことなのでした!
さんま寄席の「マンボウコース」ツアーの
皆さんは、こちらに立ち寄られたそうです。

このお店は、ソフトクリームやコーヒーを
注文することができます。
いずれ、醤油・味噌のスイーツを
食べられるようになるとか。
楽しみだな〜。

もちろん、八木澤商店さんの醤油や味噌など
いつもの商品も購入できます。

寄席が終わって寂しい気持ちでしたが、
これからはツリーハウス計画も本格化します。
それにもうすぐ、11月1日は、
気仙沼のほぼ日2周年だ!

額装された、大きなものが事務所に届きました!

「子ども新聞」と書かれた、大きな新聞です。
こちらは東海地方の小学6年生のこどもたちが
「子ども記者」となって、取材・編集を行った新聞で、
この紙面の制作にあたり、
今年の夏は岩手県の遠野、大船渡をまわり、
気仙沼にも取材に訪れたとのこと。

そこに暮らす人々のことが伝えられていて、
被災地としてだけでない、
地域のようすが分かる内容になっています。

じつはこちら、気仙沼のほぼ日のことも
取材をしていただきました。
取材時、記者のみなさんから
真剣でまっすぐなまなざしを向けられて、
私も大変緊張しました‥‥。
ちゃんと説明できたか不安でしたが、
「気仙沼の未来を熱心に語る」
と私のことをご紹介していただいて、
ちょっとうれしはずかしです。
記者のみなさん、取材をありがとうございました!

こちらは、冊子になったものが
東海地域の小学校に配られたそうです。
こどもたちに見られると思うと、
しゃきっと姿勢が正されます。

「心は12歳」を公言している私ですが、
見た目は大人! 頭脳はこども!
などとふざけてばかりおらずに
がんばらなければと思いました。