気仙沼のほぼ日便り

すでにこちらでお知らせの通りですが、
東北ツリーハウス観光協会は、
「ヤフオク!」さんのご協力のもと、
宮城県石巻市での、
ツリーハウスの制作を開始しました。
場所はたびたびご紹介してきた、
蛤浜というところにある、
cafeはまぐり堂さんです。

無事、開始式も終了!
おかげさまで、
たくさんのメディアの方に
取材していただきました。

現在も作業が行われていますが、
東北はまだまだ寒いので、
厳しい現場となっています。
それでも、今回は、
はまぐり堂を手伝っている
若いスタッフが
ばりばり力を発揮しているので、
スムーズに制作が進みそうな
予感がしています。

今回のツリーハウスは
そばにバス停があって、
バス停も一緒に
リニューアルする予定とのこと。
待つのが楽しいバス停になりそうです。

3月になって、
気仙沼も気温の暖かい日が増えてきたので
ツリーハウスのある徳仙丈はどうかな?
と足を伸ばしてみました。

結果、雪はまだたくさんありまして、
歩くのも困難でした。
あとあと詳しい方に聞いたところ、
「あんなところ、
 車で登っちゃダメだよ! 」
と注意されました。
山の麓までは除雪されているので
たどり着けるのですが、
そこから先が難しい‥‥
というもどかしい状況で、
ツリーハウスにもたどり着けずでした。
早く雪が溶けないかなぁ。

しかし、一方で里のほうや、海の方は、
もう雪はありません。
空が晴れ晴れとしていると、
春ももうすぐかなぁなんて思います。

実際、桜が咲いたり、
春だな〜と思えるようになるのは、
5月くらいなんですが‥‥待ち遠しいです。

気仙沼のお隣、陸前高田の奇跡の一本松付近で、
巨大な橋を見かけました。
周りが被災しているだけに、
その大きさが余計に目立ってびっくりしたのですが、
あとから地元の方に聞いたところ、
土砂運搬用のベルトコンベア
ということが判明しました。

陸前高田では、
高台に新たな住宅地を造成したり、
整地用の土砂を確保するために
山を掘削しています。
こうしてベルトコンベアの橋を作ることで、
車で運搬するよりも大幅に早く、
工事を進めることができるそうです。

ちなみに、このベルトコンベアには
「希望のかけ橋」という名前がつけられています。
復興と呼べるのは、まだもっと先なんだろうなと
思いますが、この名前を聞いて、
手がかりが見えてきたような気がしました。

さて、その橋の近くには、
陸前高田の老舗
八木澤商店の一本松店があります。
ここでは、八木澤商店の
しょうゆ、みそ製品の購入はもちろん、
コーヒーやスイーツのテイクアウトもできる
うれしいスポットです。

最近、八木澤商店のもろみをつかった
「不来方(こずかた)バウム」という商品が
復活したとのことで、
店頭にならんでいました。
ふわふわで、ほんのりもろみの香りがします。
この商品ができたということは、
八木澤商店のもろみが
醤油以外の商品になるくらいまで
復活してきたということでもあります。
(醤油は昨年10月末に、
震災後はじめてとなる初絞りが行われました)

陸前高田と気仙沼は、
県が違いますが、
まとめて「気仙地区」と呼ばれたり、
身近で人の行き来も多いので、
陸前高田の明るいニュースを聞くと
仲間が頑張ってるみたいでうれしいです。

とある仕事のロケハンがてら、
大谷海岸に行ってきました。
大谷海岸は、
気仙沼の駅からBRTのバスで30分くらい、
自家用車だと20分くらいで到着します。

旧大谷海岸駅は「日本一海水浴場に近い駅」として、
夏には多くの海水浴客が訪れていました。
震災後は遊泳禁止になっていますが、
海の美しさは変わらずでした。

普段海は身近にあるものですが、
気仙沼の中心地に近い海は
いかにも「漁港」という感じなので、
こういう砂浜の海岸に来る機会は
あまりありません。
それに、大谷海岸も、
大きな津波被害を受けた場所だったので、
これまで、なんとなく立ち寄ろうと
思えなかったところもありました。
でも、いざ砂浜に降りたら、
被災材も取り除かれ、
清掃も行き届いていました。
今までの心配も吹き飛んで、
こんなに良いところなのに、
なんで今まで来るのを躊躇してたのかと
思うほどでした。

震災前よりも砂浜は
だいぶ小さくなってしまったらしいのですが、
それでも、砂を踏みしめながら歩くのは、
気持ちがよくて、楽しくて、
貝殻さがしにも没頭してしまいました。

その後、近くの大谷漁港や岩井崎にも行きました。
ここも景色がきれいです。
でも、海沿いの土地には何もなくなっていて、
普段こんなに静かできれいなのにと、
海を見るたび思います。

大谷海岸では、砂浜で潮風に当たりながら、
海の景色を楽しむことができます。
(近くのはまなす海洋館のランチも良いですよ。)
ぜひ観光で訪れてみてください。
あ、最後にお伝えしておきたいのが、
この500円のイクラ弁当と、アワビ弁当!
これは、道の駅 大谷海岸で販売しています。
大谷海岸のやじろべえというお店の
ものだそうですが、
お得感たっぷりのお弁当です。
お弁当を買って
浜辺で食べるのもいいなぁと思います。
ただしそれは、もう少し
暖かくなってからがおすすめです。

現在は冬期で作業をお休みしていますが、
ツリーハウスの制作メンバーが、
毎日のように徳仙丈に通っていた頃、
ちょくちょくお世話になったのが、
イタリアンレストラン「ロカーレ」と、
そのマスターです。

以前「エースポート」という名前で、
港の方にあったお店は、
津波で店舗を流失しました。
2012年の冬、マスターは自らチェーンソーを持ち、
前よりは山に近い場所で、
セルフビルドのログハウスのお店作りを
始めたのだそうです。

そんなマスターは、
ログハウス制作で培った
みごとなチェーンソーさばきで
ツリーハウス制作も手伝ってくれました

でも本業は料理人なので、
マスターの作る料理もおいしいです。
パスタ、ピザもいいですが、
私のおすすめはラザニアです!
なぜか昔から、私にとってラザニアは
「あこがれの食べ物」で、
ロカーレのラザニアも、やはり
「あこがれの味」がしました。
気仙沼でもおいしいラザニアが食べられるのは、
ありがたいなぁと思います。

ああ、でもラザニアの写真がありません。
たぶん写真を撮るのを待てずに
食べちゃったんだと思います。
この、2枚目の写真はモッツァレラの
クロスティー二です。これもおいしいです。
ほか、前菜盛り合わせが
いつも野菜たっぷりなのもうれしいです。
気仙沼では、魚メインのお店が多いので、
野菜のメニューは貴重なんですよね。

いろいろ思い出したらお腹がすいてきました。
ツリーハウスの制作はすこしお休みしてますが、
ロカーレはいつでも行けますので、おすすめです。

私が体感的に一年で最も寒い、
と思っている2月が近づいてきました。
去年の2月、といえば、
2月22日の「猫の日」
のことを思い出します。

この日のほぼ日は、
ネコのコンテンツでネコだらけ
そのうちの一つとして、
私はさんと
通称「ネコの島」と呼ばれる
石巻の田代島からテキスト中継を
行ったのでした。

あれから、また石巻に行く機会も増えて、
田代島のネコたちはどうしているかなと
思っていたら、
「最近田代島に行ったよー」
という大学時代の先輩が
写真を見せてくれました。

あの時のネコかも!
と思うような写真がいっぱいで、
懐かしい気持ちになりました。
変わらず、集団行動しているのが
かわいいです。

でも、実は私は
動物に触るのが苦手なので、
自分で飼いたいとか、
愛でたいとは思わないのですが、
動物は動物で、
それぞれ幸せになってほしいなと
願っています。

今年のネコの日は何かあるんでしょうか?
ちょっと楽しみです。

去る、1月23日(木)に行われた
うまけりゃうれるべ市。
「うまけりゃうれるべ家族」は
ご覧いただけましたでしょうか?
おなじみ、カロリーメイツが、
さんをお父さん役にむかえ、
山下家として登場しました。

私は、その山下家のお茶の間に流れる
うれるべTVの中の人‥‥
ということになってます。
とっても緊張しましたが、
今回は私も食べる役をもらえたので、
ラッキーでした。
ちなみに私が食べたのは、
炭火焼牡蠣オリーブオイル漬け」と
「牡蠣とスープ」と
ふかひれ小籠包」です。
全体的に熱々でボリューム満点で、
大満足の試食でした。
おいしかったです。
食べられたこともうれしかったのですが、
やっぱり一番うれしかったのは、
「おいしいから売れた」
ってことですよね。

私が作ったわけではないのですが、
気仙沼のおいしいものが、
どんどん買ってもらえて、
なんだかもうそれだけで、
やったぞー!
という気持ちになりました。
気仙沼のものが売れると、
素直に嬉しいです。
また次も、うまけりゃうれるべ市。を
どうぞよろしくおねがいします。

先日、石巻に行ってきました。
石巻には用事があって、
最近わりと足を運んでいます。
ちなみに、気仙沼から石巻までは、
車で2時間くらいです。
公共交通でも行く事ができますが、
車の方が時間も短くスムーズです。

石巻の知人が口をそろえて
「ぜひ一度行ってみて! 」
と言う場所がありまして、
今回はそちらにお邪魔してきました。
それが「cafeはまぐり堂」です。
場所は牡鹿半島の
蛤浜というところにあります。
築100年になる古民家を改修したカフェで、
お店からの眺めもよく、
ゆっくりご飯をたべたり
お茶を飲んだりできます。
ですが、この日は別の用件もあり、
ランチメニューは試せず‥‥。

「鹿カレーセット」
「浜のクリームシチュー(サラダ パン付き)」

‥‥次はぜったい食べたいです。

その後、スケートパークのOneparkにも
立ち寄らせていただきました。
ここは水産加工の冷凍庫だったところを
改装し、期間限定で借りているそうです。
スケボーを練習しているこどもたちが、
すごく楽しそうで、
こういう場所が気仙沼にも
あるといいなぁと思いました。
ひろびろとした空間があるので、
音楽ライブの会場にもなるのだとか。
ほかにもいろんな使い方をされそうです。

また近いうちに石巻には行くので、
街の様子や、新しく出来た場所を見たいと思います。

外に出ると顔に刺さるような
冷たい風を感じたり、
家の中でも息が白かったりと、
年が明けてから、
本格的に寒くなってきました。

つい、外に出るのがおっくうになりますが、
それでも、日のでているうちは
暖かく感じます。
最近外に出て気づいた事と言えば、
街の中で建設中の建物を、
たくさん見かけるようになったことです。

魚市場の隣にあった「海の市」も
建て直し中です。
ここは複数の店舗が入った
観光客向けの複合施設で、
震災前に、私も一度訪れた事がありました。
海の市には
「リアスシャークミュージアム」という
めずらしいサメの博物館もありました。
それも復活するのでしょうか。
海の市がオープンしたら
また行ってみたいです。

そのほかにも、
ホテルや、工場など、
海に近い地域でも、
建物の再建が始まっていました。
もちろん、海の近くの
津波で被災した土地は、建設にあたって
基礎撤去、区画整理、盛り土など、
普通の建設現場よりもやる事が多いです。
海側の土地が今後どうなっていくのか、
詳しく知らないのですが、
景色が解体現場から建設現場に
変わってきたんだなというのが
印象に残りました。
新しいお店のオープンも相次いでいまして、
気仙沼のほぼ日でも少し紹介しています。

今までの、気仙沼の街の様子は
2013年10月の気仙沼
2013年2月の気仙沼ー階上、岩井崎編ー
2013年2月の気仙沼ー鹿折、南町、南気仙沼編ー
地盤沈下と冠水。(2011年11月)
などで、一部見られますので
良かったらご覧ください。

年末掃除もおわり、
無事、お正月の飾りをならべました。

このお正月のポスターは
さんま祭実行委員長のマツイさんから。
鏡餅は、武山米店さんから、
いただきました。

でも、マツイさん、
いただいたポスター、
「気仙沼 ほぼ日」になってました。
もしかして、
「気仙沼のほぼ日」も、
「ほぼ日」も両方、
っていう事だったのでしょうか?

ためしに「の」を
自分で作ってみたら、
ちょうどぴったりはまりました。
勝手に足してすみません。

今年は100のツリーハウスプロジェクト
始まったり、
気仙沼ニッティングの編み手さんが増えたり、
気仙沼のほぼ日の事務所で、
さまざまな出来事を目撃できました。

来年も良い年になりますようにー。