Le salon de Marie マリーな部屋

「パンがないのだったら、ケーキを食べればいいのに。」と、
マリー・アントワネットは言ったのだそうだ。
どうせ、そういう話はよくできたウソなのだろうが、
ケーキがパンのかわりになると思っているマリーの気持ちが、
もひとつよくわからない。
ぼくは、ケーキを食べて腹をふくらませることなんて、したくない。
マリーはどうかしている。

しかし、とんでもなくお菓子が好きな人間というのは、
ほんとうにいる。ぼくは、そういう人を、ひとり知っている。
しかも、マリーという名である。日本人だ。
彼女は言った。
「わたしは、パンも食べるし、ケーキも食べる」
なんのこっちゃ?

そのマリーは、お菓子のことを語るときと、
お菓子を食べているときだけ
ほんとうに真剣な表情をみせる。怖い。
悪いひとじゃないのだろうが、怖いのはほんとうだ。

そんなマリーが、
「いま、ぜったいにたべるべきお菓子はこれだ!」と
ほんとうに真剣に語るのが、ここ。
「マリーの部屋」なのだ。
わたなべ まり プロフィール
illusttarion koharu

小さな名月みたいなリスのマカロン

やっと、秋ですね。
といいながら、この残暑のきびしさったら。。。


今年の仲秋の名月は
9月17日だったそうですけれど、
澄みわたった秋の夜空に、虫の音を聴きながら
なんて風情には、まだ遠いような。


本格的な秋が待ち遠しい気持ちをこめて
ちょっと満月みたいなお菓子を。
(あ、でも今年の仲秋の名月は満月ではなくて
翌日18日が満月だったそうですけれど。)



マカロンです。


黄色いまるいマカロンの上に、
小さなマカロンを大事そうに抱えるリスが。


そう、クルミッ子なんです。



実はこれ、抽選で当たりました。


かのピエール・エルメが、クルミッ子とコラボして
つくりあげたマカロン、
うわさでは聞いていたのです。
でも当然、大人気で
なかなか入手困難とのこと。


くじ運、まったくよくない方なので
無理だろうなぁと思いながら
応募してみたら、まさかの予約確定の知らせがきて
自分自身びっくりしました。



6つ入ってたので
家族や親しい友だちとわけ合いつつ
大事にいただいたのですけど、
クルミがごろっと入っていて
さすがのクルミッ子風味。


キャラメルの香ばしさと
さくっ、ほろっとするマカロンの軽やかな食感に
コラボレーションが生み出すたのしさと真髄を感じます。


コラボとかグッズとか、
いろんな魅力的な展開に
目の離せないファンが続出しているのは納得です。


ただ、ひとつ
この部屋にきてくださる方にお詫びしたいのは
いつもはできるだけ手にしやすくて
一緒にたのしめそうな甘いものをと
思っているのですけれど、
今回は、今年分は終わってしまった期間限定のもので
ごめんなさい。
次回、このマカロンがやってくる時を
また気長に期待したいです。


今年の後の月、十三夜は、10月15日とか。
その頃には
空高く、風涼しく、ゆたかな実りが訪れますよう。
どうか、よい秋をお迎えください。


わたなべ まり


boutique où je l'ai acheté 今回、買ったお店

「マカロン クルミッ子」は、
ピエール・エルメ・パリと鎌倉紅谷の
コラボレーションによる限定商品で、
2024年8月にピエール・エルメ・パリの
日本国内のいくつかの店舗で販売され、
たいへんな人気と注目をあつめました。

クルミッ子のキャラメルを使い、
やわらかなガナッシュをマカロンの生地にはさんだ
このマカロン、たっぷり加えたクルミの歯ごたえと
香ばしさがあいまって、
とても贅沢な仕上がりになったのだそう!

パッケージのイラストに描かれているのは
「クルミッ子」のリスくんが
パリへ修業に行く様子なんですって。


ピエール・エルメ・パリのwebsite

鎌倉紅谷のwebsitee

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