Le salon de Marie マリーな部屋

「パンがないのだったら、ケーキを食べればいいのに。」と、
マリー・アントワネットは言ったのだそうだ。
どうせ、そういう話はよくできたウソなのだろうが、
ケーキがパンのかわりになると思っているマリーの気持ちが、
もひとつよくわからない。
ぼくは、ケーキを食べて腹をふくらませることなんて、したくない。
マリーはどうかしている。

しかし、とんでもなくお菓子が好きな人間というのは、
ほんとうにいる。ぼくは、そういう人を、ひとり知っている。
しかも、マリーという名である。日本人だ。
彼女は言った。
「わたしは、パンも食べるし、ケーキも食べる」
なんのこっちゃ?

そのマリーは、お菓子のことを語るときと、
お菓子を食べているときだけ
ほんとうに真剣な表情をみせる。怖い。
悪いひとじゃないのだろうが、怖いのはほんとうだ。

そんなマリーが、
「いま、ぜったいにたべるべきお菓子はこれだ!」と
ほんとうに真剣に語るのが、ここ。
「マリーの部屋」なのだ。
わたなべ まり プロフィール
illusttarion koharu

ずっと変わらないおいしさのクッキー、
盲導犬たちとともに。

寒くなってきましたね。


ここ数日で
ビルの間から見える富士山も
真っ白に雪化粧をしました。


あったかい飲みものが
うれしくなる季節、
おなじみのクッキーを。



見たことない、とか
食べたことない、って声は
まずないのじゃないかな?と思うほど。


子どもの頃、
クッキーといえば、これでしたよね。


なにより、”クッキー”というものを
日本ではじめて販売したのが、泉屋さんだそうです。



ドライフルーツがのってるリング型のクッキー、
ずっと変わらず、ずっとそこにあるという安定感が
抜群です。
リングターツというのが正式な名前とか。


クッキー誕生のきっかけは、
創業者夫妻と宣教師夫妻との出会いから
スコットランドの家庭の味、クッキーなるものを
おそわったこと。
自分の息子たちにも栄養価の高い手作りのクッキーを、と
この形に仕上げたのが、大正初期といいますから
もう、110年ほど前。。。
クオリティの高さに、おどろきます。



そんななじみ深いクッキーに
盲導犬サポートの缶もあるんです。


数年前からスタートしてるコラボレーション缶、
こんなふうに犬たちとクッキーが描かれてます。


そして、中には
盲導犬サポート缶ならではのクッキーも。



クッキー好きにはもちろんのこと、
缶好きにも、たまりません。


国際盲導犬の日は、4月最終水曜日、
ほじょ犬の日は、5月22日だそうなので、
11月にご紹介するのは
ちょっと時期はずれかもしれないのですが。


でも、このサポートなら。。。



微力だけど
年中、応援したいなぁ、と!



ほかにも、ねこ缶もあったり
クリスマスには、サンタクロース缶もあったり。


暮らしの中で
アートやデザインは楽しみを無限に広げてくれますよね。
あたらしい缶でわくわくしながら
開けると、変わらず、なつかしいクッキーたちが
並んでるのは、うれしいものです。


ぐっと冷えこんできたので、
どうか、あたたかく、おだやかな初冬を。


わたなべ まり



boutique où je l'ai acheté 今回、買ったお店

紺の缶は「毎日HAPPY」、
クリームイエローの缶は「盲導犬感謝祭」という名前。
一般社団法人盲導犬総合支援センター
泉屋東京店とのコラボレーションで、
毎年、デザインをかえて発売されている、
「盲導犬サポートSHOP」
人気アイテムなんです。
それぞれの缶には、8種類のクッキー。
盲導犬のイラストをプリントした
オリジナルクッキーも入っているんですよ。

泉屋は、日本ではじめてクッキーを販売した洋菓子店。
明治から大正にかけて、大阪・船場の貿易商だった
泉伊助さんと妻の園子さんが、
和歌山に移住してアメリカ人宣教師から教わった
クッキーを、日本人ごのみに改良。
のち京都にうつり、昭和2年に
「泉屋」の看板を掲げ、創業したそうです。
昭和12年に東京・赤坂に移転、
昭和27年に東京・麹町にうつり、
「泉屋東京店」となりました。

このクッキー缶と、泉屋東京店さんについて
くわしくは、こちらの記事もどうぞ。


毎日HAPPY

盲導犬感謝祭

まえへ 目次へ つぎへ
アーカイブ アーカイブ
  • 1988~2005
  • 2006~2011
  • 2011~2022