Le salon de Marie マリーな部屋

「パンがないのだったら、ケーキを食べればいいのに。」と、
マリー・アントワネットは言ったのだそうだ。
どうせ、そういう話はよくできたウソなのだろうが、
ケーキがパンのかわりになると思っているマリーの気持ちが、
もひとつよくわからない。
ぼくは、ケーキを食べて腹をふくらませることなんて、したくない。
マリーはどうかしている。

しかし、とんでもなくお菓子が好きな人間というのは、
ほんとうにいる。ぼくは、そういう人を、ひとり知っている。
しかも、マリーという名である。日本人だ。
彼女は言った。
「わたしは、パンも食べるし、ケーキも食べる」
なんのこっちゃ?

そのマリーは、お菓子のことを語るときと、
お菓子を食べているときだけ
ほんとうに真剣な表情をみせる。怖い。
悪いひとじゃないのだろうが、怖いのはほんとうだ。

そんなマリーが、
「いま、ぜったいにたべるべきお菓子はこれだ!」と
ほんとうに真剣に語るのが、ここ。
「マリーの部屋」なのだ。
わたなべ まり プロフィール
illusttarion koharu

ガトーショコラと、チョコバーと。

あきらかに
自分のための
バレンタインになってます。



いちじくとか、あんずとか
セミドライフルーツと
くるみや、ピーカンナッツなど
ナッツ類に彩られた
華やかなガトーショコラです。


ケーキ本体は
チョコレートの風味ゆたかな
でも、とてもシンプルなガトーショコラですけれど、
ふんだんに散りばめられた
フルーツやナッツが豪華で
王冠のよう。。。


なんて言いつつ、
子どもの頃や、若い時分には
実は、苦手だったんですよね、
ナッツとか、ドライフルーツとか。


できれば、カステラみたいに
スポンジオンリーがいいな、とか
ショートケーキも、いちごが乗ってなくて
スポンジとクリームだけがいいのにな、なんて
(いちごが乗ってない時点で
もはやショートケーキではないと今はわかります)
そんなことを思ってる
(多分)変わった子でした。


でも、いつの頃からか
好きになっていたんですよね、
ドライフルーツも、ナッツも。


これが、歳を重ねるってことでしょうか。
幅が広がるってことなんでしょうか、ねぇ。


ともあれ、
こういった季節限定の品があふれる
バレンタインの時期って
やっぱり、最高だなぁと
あらためて実感する2月です。


えーと、
せっかくのチョコレートの季節なので
もうちょっと長くなってもいいですか?


ナッツといえば、
これも、限りなくおいしいのですよね。



チョコレートのなかに
キャラメルと、ナッツが詰まってるバー。


バーといえば、
もっとも身近なのは
SNICKERS(スニッカーズ)でしょうか?


キャラメルとヌガーとピーナッツを
チョコレートでコーティングしてある
あの最強のチョコバー。
学生時代には、それはお世話になったものです。


スニッカーズを
ぐんとブラッシュアップしたというか、
大人っぽく洗練させたというか、
似て非なるものに仕上げたというか。


う〜ん、
比べるとわかりやすいのですけど、
どう書いても、
どちらにも失礼になるような気もしてきました。


どっちも最高なことだけは
確かです。



このフランズチョコレートは
オバマ元大統領が、ゲストへのおみやげとして
愛好したチョコレートだとか。


トリュフやキャラメルチョコなど
いろんな品揃えがあるなかで
このガツンとした力強さは、
チョコバー好きにはたまりません。


こうしてると いつまででもチョコの話を続けそうな バレンタイン。。。


どうか、すてきな2月14日を。


わたなべ まり


boutique où je l'ai acheté 今回、買ったお店
PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI

「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」
(パティスリィ アサコ イワヤナギ)

パティシエールの岩柳麻子さんが
2015年、東京・世田谷区等々力に開いたお店です。
染織家をめざして勉強していたとき、
アルバイトのため飲食店で働いたことが
製菓の道へ進むきっかけだったとか。
その後、幾度もフランスに足を運び、
独学でお菓子作りを学び、2005年に独立。
最初のお店は東京・武蔵小山につくった
「patisserie de bon coeur」
(パティスリィ ドゥ・ボン・クーフゥ)でした。
(現在は別のかたが切り盛りしています。)
そして2015年に現在のお店をオープン、
⽣菓⼦のテイクアウトを中⼼に
完全予約制のイートインも。
同じエリアには、焼菓⼦やお持ち帰り⽤パフェ
「パルフェ ア アンポルテ」などの
販売を⾏っているお店や、
イートイン専⾨店もあるそうですよ。
※今回のお品は「婦人画報のお取り寄せ」の
通販限定商品です。

FRAN'S CHOCOLATES

「FRAN'S CHOCOLATES」
(フランズチョコレート)
は、1982年に
米国シアトルでうまれたショコラトリー。
創始者はフラン・ビゲローという女性で、
パリへの旅行をきっかけに
フランスのチョコレートのおいしさにめざめたそう。
オバマ元大統領が好んでいたことでも知られ、
ホワイトハウスを訪れた客人への手土産に
FRAN'S CHOCOLATESのソルトキャラメルを
使っていたんだそうです。
このソルトキャラメルはアメリカでオーガニックと
フェアトレードの認証を受けており、
ダークチョコレートとミルクチョコレート、
2種類のコーティングの上にお塩がのっています。
ダークに使っている塩はブルターニュ産、
ミルクに使っているのはウェールズ産で、
樫の木で軽くいぶされた塩だということです。
 
ゴールドバーは、4種類。
ラム酒風味のココナッツを
ホワイトチョコレートガナッシュと
ローストアーモンドとともに
ダークチョコレートでコーティングした
「ココナッツゴールドバー」、
ローストしたマカデミアナッツとキャラメルを
ミルクチョコレートでコーティングした
「マカデミアゴールドバー」、
ローストしたピーナッツをキャラメルといっしょに
ミルクチョコレートでコーティングした
「パークバー」、
そして今回は紹介していませんが、
キャラメルとローストしたアーモンドを
ダークチョコレートでコーティングした
「アーモンドゴールドバー」もあります。

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