前回、マーコさんとぼくらとでつくった
「テソーミルームほぼ日出張所」、
とても反響をいただきました。
じっさいにテソーミをしてくださった
読者のかたのメールのなかに、
「自分に、その線があるのかないのか、
　あるような、ないような、
　判断がつきかねて‥‥」
というものがあったんですね。

何通か、いただきましたね。

みんなは、どうでした？
あった？　迷うこと。

ちょっとありましたー。

ちょっとあった？

でも何か、えいってやって決めちゃって、
進んでいきました。

その結果を読んで、
自分だなって感じはしましたか？

はい、しました。

うん、よかった、よかった。

以前、マーコさんに観ていただいて
言われたことと同じようなことが
書いてあったので、えーっと思って！

あ、ほんと、それはうれしいな。

その線があるかどうか迷ったとき、
「えいっ」で決めても、いいんですか？
どっちかなあと分からないとき。

いいんですよ。
そのときの気分で選んでいってくれればいい。

「気分」でいい？

うん。たとえばすごく荒っぽいことを言えば、
「太陽線はありますか？」という質問。
たとえば、「ない」とするじゃない。

はい。

でも自分では太陽線が「ある」と
思いたい、とするでしょう。

はい、はい。

そのときは、自分で書けばいいのよ。

えっ（笑）？！

えー！

線を自分で手に書き入れて、
「ある」でクリックしてくれてもいいの。
つまり、「ある」と思いたいか、
「ない」と思いたいか。
自分でテソーミをするときは
そこが大事なの。

太いはっきりした線じゃなくて、
細かい皺のようなものが
ひゅーっとある場合もありますよね。
あるんだけど、どうかなぁ、みたいな。

そうよね。

これ、線と言っていいんですか？　みたいな。

そのときも同じ。
自分で「ある」と思いたいかどうか、
それを判断基準にしてくれて、かまわないです。

ふーん！

逆に、あるようだけど、
これじゃあ、あるって言っちゃいけない気がする、
ということであれば、謙虚モードで
「ない」をクリックしてくれればいいんですよ。
そうすることで、
これからそうなっていく自分が
答えに出るはずなんです。
「ある」にしても「ない」にしても。

なるほど。でもいまの話は、
「ある」「ない」に
どういう意味があるかを知っている、
予備知識がある人の話ですよね？

そうですね。

でも、意味が分かってなくても、
迷ったら直感でいいんですよね？

そう。それでいいんです。

分かってなければ直感ですね。

あの、手相って変わるって
マーコさんおっしゃっていますよね。
ということは、今年、
同じテーマのテソーミをしてみたら
結果が変わっていることが
ありえるわけですね。

多分、去年とは違う結果が出る人が
たくさんいると思うよ。

たくさんいますか？

たくさんいるはずです。

たくさんいるんだー。

去年の結果と全く同じことが出る人っていうのは
逆に少ないと思うんですよ。
だから手相は変わるんだっていうことを、
楽しんでほしいというか、
あ、ほんとに変わるんだ、
運勢も変わっていくものなんだ、
ということを知ってもらえたら
うれしいな。

あーっ、去年の結果、
プリントしておけばよかった！

わたし、手帳に貼ってあります。

やるねー。

わたしも貼ってあるよ。

いっぱいお便りを貰ったなかに、
プリントアウトして貼ってあるっていう人、
たくさんいましたよね。

じゃあ定期的にやってみると
どんどん運勢変わっているのが
見えるかもしれないですね。
ファイルしておこうかしら‥‥。

月イチとかでやってもいいんですか？

あ、もうどんどんいいです。
毎日やってもいいですよ。

毎日やると、
前の日に「ある」と思った線が
その日は「ない」と思うかもしれない。

そう、そういうこともあるんだよね。
それで、結果がちがっても、
わたしが書いたメッセージのなかに、
心に引っかかることがあれば、
おぼえておいてほしいなと思うし、
忘れちゃうようなことは、無視していいんです。
印象に残ることっていうのは、
何かそこにヒントがあるはずなの。

うん、うん、うん。
ヒントね。
ヒントはほしいよね。
人生にね。

そういえば、マーコさん、
いわゆる「占い」はしない人なんですよ。
占いとテソーミは全然違うもので。

うん。

だけど１個だけするのが辞書占いなんだって。
マーコさんに教えていただいてから、
弊社で流行ったんです、あれ。
すっごく面白いですね、あれ。
ヒントをもらう遊びとして。

ふふふ（笑）。

で、今回、「ほぼ日」で
マーコさんによるおみくじを掲載するんですけど、
それも、そういう意味合いがあるんですよね。
で、その他にぜひ僕からお勧めしたいのが
辞書占いなんです。

辞書占いは本当にすごかったよね。

この間、友人を訪ねて
プラハに遊びに行ったんですよ。
１日、足を棒にして、
古道具屋さんを回ったんです。
その日は、安くて面白いものが
いくつか探せたんですが、
でも欲が出るじゃないですか。

うん、うん。

「もっと何かないかな」と思いながら
夕方になってきて、もう疲れてるし、
でも見たい、まだあるかもしれない、
ほかの店に行こうかどうしようか、
って思ったときに
偶然入った古道具屋に
日・チェコ語の古ーい辞書があった。

おー。

うん。

おじさんが、これ、
日本語だよって出してくれて。
そのとき「はっ」と思って。

辞書占い！

したんですよ。

ふむふむ（笑）。

「この後、何かいいものが見つかるでしょうか」
と念じて、ぱらぱらぱららー、パーン、
と、指さしたところにあった単語は。

単語は？！

「ゴミ」！！！

すごい！！！（笑）

へえー。すごい。

もうゴミしか出ないんだ?、
じゃ、もう帰ろうっと、となりました。

面白いね！
うん、そう、あれはね、
ほんとに何か聞きたいなと思って、
真剣にやると、いいのよね。

そういえば弊社の某女子が、
「わたしはもっと積極的に
　合コンに行くべきでしょうか」
って辞書を引いたんです。
パラパラパラーパシッ。
出た単語は、「打率」。

打率！
へえ、じゃあ行くべきだね！

バッターボックスに立たなければヒットは出ないと。

なるほどねえ。

で、あたしは、白馬の王子様って
ほんとにやってくるのかしらーって思って、
辞書様、何て言ったと思います？

なに、なぁに？

最初が「日当」、
次が「出る」ですって。

バイト？！

バイトの王子様？

来ないよりましだわー。

（笑）でも同じ質問を何度も繰り返すと
意味が薄れてくるのよ。
だから「ほぼ日」のおみくじも
１日に１度しか見ないでいただきたいんです。