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ちょっと話を変えて、この前、
西荻窪のビストロ organ のレシピでご飯をつくる会とかも
してたよね。あのご飯をつくるってすごくない?
- ぶんちゃん
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あれこそ気合を入れて、パーティするときにしかつくれない‥‥。
「これ美味しそう」って思っても、まず3日寝かせるとかで
前日にレシピブック開いても間に合わないの(笑)
ソースも2種それぞれ作ってとかで、結構難しいかもだけど
そのぶん、出来上がりはすっごく美味しいからおすすめ!
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この前ピクニックで持ってきてくれたリエット、
このorganのレシピって言ってたよね?
- ぶんちゃん
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そうそう、あれはストウブで3時間半煮込んだ。
コトコトコトコトと‥‥。あ、おもちがこっちきた。

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リエット、本当に美味しかったなあ‥‥。
普段なら手を出すのを躊躇するかもしれないレシピに
パーティのときにチャレンジするのって、
前から作ってみたかったレシピ、せっかくの機会に便乗しよう!
って想いとかあったりする?
- ぶんちゃん
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それむっちゃある!むしろそれ!
基本的に、自己満なんやと思う(笑)
食べる人がいてくれて、喜んでくれるならなおさらいいし、
食べきれないのも嫌やし。
ちょっと気合入れて手間かけた分、盛り上がったら嬉しいなと。
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これからはより一層噛み締めて食べるね‥‥。
ぶんちゃんはいつもわたしが自分で作ったことない料理を
さらっと出してくれるからすごい勉強になる。
普段から、食器にも季節感があってすごく素敵だよね。
もしかして食器の衣替えとかもしてる?
- ぶんちゃん
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さすがに衣替えはしてないけど、
夏はガラスや青の器が多くなるから、手前に来るかも。
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インスタとかでもいつもご飯写真が素敵って思うけど、
器とかマットとか花とか、テーブルを彩るアイテムが豊富。

ぶんちゃんのお花見弁当
- ぶんちゃん
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それが、そこあんまり意識なくて(笑)
割と実用性で選んでるとは思う。
適当なものとか結局使わないから、気に入っていたものの方が
結局コスパがよくなるなと。
おばあちゃんが丁寧な人で、箱含め綺麗に全部残してあるから、
実家からどんどん食器や古本を発掘してる。
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- 「暮しの手帖」にでてきそうな!
- ぶんちゃん
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ほんまにそんな感じやった。
季節ごとにいろいろやってて、梅干し漬けたり
筍炊いたりとかそういうのもしてはったから、
そのイメージが強いのかも。
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季節感といえば、ぶんちゃんの食卓って
飾り物の葉っぱとかをきちんと添えてるのもすごい。
今日も豆腐にいくらと出汁のジュレがかかってる時点で
既に家庭料理を逸した特別感を感じるけど、
その上に山椒の葉っぱが載ってるんだよね。
こういう葉物って、買うと高くない?
- ぶんちゃん
- それ、ベランダで旦那が育ててるだけやから。
- ——
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え!?
あ、本当だ、ベランダに小さい山椒の木がある!
- ぶんちゃん
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いまローズマリーと、バジルとシソと、山椒がいる。
匂いが強いから虫がつきにくくて育てやすいと思う。
まあ、わたしは植物育てるの苦手やから、
旦那に任せてるけど。
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わたしもむっちゃ枯らす。結婚式とかでもらった切り花は
家に帰ったらすぐにひっくり返してドライフラワーにしちゃう。
- ぶんちゃん
-
だから、枝ものだけは自分で買っていいことにしてる。
いま玄関に置いてあるのは珊瑚ミズキなんだけど、
2〜3ヶ月楽しめるよ。
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なるほど、自分が気持ちよく暮らすための
経験値だね‥‥。
盛り付けだったり、部屋の飾り付けだったりは、
自分が育った家のルーツが大きいの?
- ぶんちゃん
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そうだねえ‥‥。お母さん、おばあちゃんの影響は大きいかな。
お父さんが社交的な人で、毎日のように我が家に友人が来て
ホームパーティしてるような環境やったから、人とくつろいで
ワイワイすることがそもそも好きなのかも。
お店に食べに行くのも大好きだし、
「こういう風にしたら素敵やな」って真似することもある。
あとは雑誌とかインスタも参考にしたり、日常的なメニューも
ちょっとしたひねりを加えたら見栄えが良くなって
おもてなし料理になるなぁとか考えたり。
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そのテクニックで、
旦那が食べれるようになったものはあるの?
- ぶんちゃん
-
これまでは進んで食べなかったものも、
今はちょこちょこチャレンジしてくれるように
なったかな。ナスとか、ピーマンとか、お魚も。
少しでも食べてくれると「やったー!」って思う。
- ——
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優しさが溢れてる‥‥。
でもぶんちゃんって10〜20人でわいわい、みたいな
企画とかはあんまりしないよね。
- ぶんちゃん
-
そうだね、大人数になると気負ってしまうから、
その規模でしっかりもてなしができる人は本当に尊敬する‥‥。
そういうのにお呼ばれするのは嬉しいけどね。
自分の場合は日常の延長でふわっとぐらいで、
どうせやるなら美味しいものを食べよう、って意識かな。
あとは、ピクニックは好きでよくやるかなあ。
外で食べるの気持ちいいし。
- ——
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この前一緒に女4人でピクニックしたのもすごかったよね。
真昼間から4人でワイン4本飲んで‥‥。
ぶんちゃんが持ってきてくれたおつまみ、美味しかったなあ。
ビジュアル映えもするよね。

- ぶんちゃん
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彩りも割と考えるかな。
今日だったらほうれん草のおひたしは、
海苔と玉子で巻いた方が食べやすいし
玉子の黄色とほうれん草の緑できれいやな、とか。
ベランダ栽培の葉物を添えるのも、風味が加わるのはもちろん、
彩りのためでもある。
わたし考え方がおばあちゃんっぽいというか、アナログやねん。
この辺がすごく好きな本なんだけど、
こういう、暮らしのメモみたいな感じが好きなのよね‥‥。
おばあちゃんの知恵袋というか。

左:料理歳時記(中公文庫)辰巳浜子、中:エプロンメモ よりぬき集(暮しの手帖社)暮しの手帖編集部、右:パテ屋の店先からーかつおは皮がおいしい(アノニマスタジオ)林のり子
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やっぱり暮しの手帖に戻ってきた。裏切らないね。
このエプロンメモって、ご飯のあれこれっていうより、
知恵袋集だね。
- ぶんちゃん
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言い方がかわいいの。
「こうしてみると、いいものです」「ちょっと嬉しくなります」
みたいな。
- ——
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なるほど、じゃあ
「美味しいご飯を食べながらの団欒は、いいものです」
とエプロンメモ風に締めて‥‥。今日はありがとうございました!
自分が大好きな「食べること」を、誰かと一緒に共有することが
自分の楽しみだったり、幸せだったりするんだね。
(さいごに、つづきます)
