でんさんに話を聞いた翌日の夜、ふたりめのもてなし上手に
話を聞きに行きました。大学生時代の同級生ということで、
時たま関西弁仕様でお送りします。

——

おじゃまします〜。
新居に引っ越したばかりの忙しいタイミングなのにありがとう。
‥‥あ、早速すごいもてなしてもらってる。

友達、家族みんなのアイドル、おもちが玄関まで迎えに来てくれる

ぶんちゃん

あ、ちょうど良かった！ご飯が炊けるとこやねん。

——

噂のバーミキュラだ！高いのにすごいねえ‥‥どう？

ぶんちゃん

もう本当に最高！お米がちゃんと立ってるし、
冷めても美味しい。
昨日は夜だけでご飯三杯食べちゃったし、
世の糖質制限ダイエットに逆行してる‥‥。
さあ、好きなものを好きなだけ載せてどうぞ。

——

これどっかの高級料亭の朝ごはんなの!?
わたしこんなに小皿出したりできないんだけど、すごすぎる。
いくらがおしゃれに載ってるこの小鉢は一体‥‥？

ぶんちゃん

え、それ冷奴だよ。出汁をジュレにしてるの。
スプーンでどうぞ。
毎日絶対この量のおかず出すって決めるのはしんどいけど、
ゆっくりお料理ができるときはちょこっとずつ食べるのが好きだから。
あと、旦那が苦手な食べ物が多いから、バリエーションを
つけるようにしているの。

——

え、意外だね。なんでも食べそうなのに。
野菜が苦手とか？

ぶんちゃん

野菜も苦手なものが多くて、あと魚も骨が苦手で。
でも肉ばっかでもよくないし、
栄養的にもいろいろ食べて欲しいなと思って。
だから竜田揚げみたいにするとか、その時々で工夫してる。

——

ええっ!?すごい‥‥優しさだねえ‥‥。
おもてなし上手って気遣い上手な気がする。

ぶんちゃん

自分が食いしん坊やから、あれこれ食べたいのもあるし、
季節のものとかは食べた方が体にもいいし。
季節感を感じたいのもあるから、
食べてもらえるように、盛り付けとかも考えてる。

——

そう、盛り付けも家レベルじゃない。

ぶんちゃん

それもごまかしのためにやってる！（笑）
見た目を変えたら食べてくれるかもしれへんから。
自己満もあるけど、見た目が美味しそうなら手を伸ばすかもと。

——

嫁の鏡だ‥‥。

ぶんちゃん

実家の影響が大きいかも。
お母さんもおばあちゃんも料理は好きやったし。
お皿とかも、実家から持ってきてるのほとんど。
2/3は実家から持ってきたお皿かな。

——

そうなの!?
むしろ、こっちに来て買った皿は、どういう選び方をしたの？

ぶんちゃん

単純に好きな作家さんとか、長く使いそうなものかな。

——

ちなみに、お皿は旦那さんと合わせて2枚ずつ買う？

ぶんちゃん

そうだね。でも本当は4枚とかもうちょっと多めに
揃えたいけど‥‥。
テーブルも引っ越しに合わせて買い換えて、
今届くのを待ってるの。

——

次のテーブルはどれくらいのサイズ？

ぶんちゃん

真ん中を広げることもできるタイプで、
最大8人掛けくらいになるかな。

——

大きい！最後の晩餐感演出できる‥‥。

ぶんちゃん

今こうやってお皿並べても狭いやん。
もう既にパンパンやから。

——

おそらくだけど、ぶんちゃんはテーブルが
広くなったら広くなっただけ載せそうじゃない？

ぶんちゃん

分かる！埋めたくなるねん‥‥。
作ってても、今日も「これあるから作っとこ」
「魚ないから魚しとこ」ってしてたから、
全然大変じゃなかった。確かに、埋めてしまいそう。

——

それでこの量。すごいねえ。

ぶんちゃん

自分で特別な意識はしてないんやけどね。
自分で好きなようにやってるのと、旦那に食べさせるのと。
友達が来るときは、単純に美味しいものを食べたいだけ。
自分が美味しいものを食べたいから作ってるだけという‥‥。

——

それでこれは、考えてないとかいう域を超えてるというか、
別の話な気もしてきた‥‥。
ちなみに、ぶんちゃんは広報やプロデューサーをやってて、
仕事のパーティでオーガナイズ側に立つことも多いけど、
やってて楽しさと大変さ、どっちが勝る？

ぶんちゃん

それはもちろん楽しいよ〜！
手づくりでできるサイズだと自分であれこれ決められるし。
大きい規模になると、インカム付けて走り回るけど。
てんやわんやしてるし、一部しか見れない。

——

わたしもお邪魔させてもらった、
先日のパーティの規模（ゲスト2〜300人）だとどう？

ぶんちゃん

あれくらいだと、自分の目に届く範囲やし、
ゲストともしっかり話せるからちょうどいいかも。
会場とか、デコレーションとか、ケータリングとかも
自分でディレクションする感じかな。

——

でもあれもこれも全部自分の担当範囲だと、
当日の質問全部自分に来て大変じゃない？

ぶんちゃん

来る、むっちゃ来る。でももう慣れかな。
「こうなりそう」ってのがなんとなくわかってくるから。

——

なるほど、先回り。
どうすればゲストが喜ぶのか、快適なのかのアイデアも
これまでの経験の蓄積だね。

（つづきます）