日本代表に選ばれた上垣さんのパネットーネ。

ほぼ日

前回「ほぼ日のおかし」でサブレを作ってくださった
「le fleuve(ルフルーヴ)」から、
クリスマスシーズンに人気の
「パネットーネ」が登場します。
シェフの上垣河大さんは、
来年開かれるパネットーネの世界大会(FIPGC)の
日本代表にも選ばれました。

バターと卵黄、バニラたっぷりの生地に
3種の柑橘ピールと香り高いチョコレートを混ぜ込んだ
パネットーネ。
上垣さんが「これ以上リッチなお菓子はない」というほど
贅沢なお菓子ですが、
出来上がるまでの工程を知れば
お手頃に感じてしまうほど、
作るのが難しいものでもあるんです。
パネットーネのひみつ、ぜひのぞいてみてください。
食べたときのたのしみ方が
きっと増えるはずです。
上垣河大さんのプロフィール

変化するおいしさ

──
サブレのときと同様に、
材料も厳選されているんでしょうか。
上垣
はい。
もう、これ以上ないほどリッチな材料です。
バターはよつ葉の発酵バターをメインに使っています。
僕は焼き菓子には発酵の風味が素材の味を邪魔しないように
無塩バターを使っているんですけど、
パネットーネに関しては発酵バターの方が
発酵の香りが濃厚でおいしいなと感じています。
砂糖は通常グラニュー糖が使われるんですけど、
グラニュー糖って甘さのキレがあったり
他の素材の邪魔をしないという優秀な面がある一方で、
風味がない糖なんです。
そこで今回はグラニュー糖だけではなくて
ココナッツシュガー、メープルシュガー、ハチミツを
組み合わせて、
うま味のある奥深い甘さを加えています。
──
ハチミツは上垣さんのところで採れたものですか。
上垣
はい、うちの養蜂園で採れたハチミツです。
パネットーネは食べたときにふくよかな香りが広がって、
おいしさの余韻も残るようなものが僕の中で理想なので、
スッキリさせたくないんです。
グラニュー糖だけだとスッキリはするんだけど、
ミネラルも含んだハチミツや他の糖を入れることによって
風味がプラスされて、
より豊かな味わいになります。
──
生地自体の風味に、ピールとチョコ、
味の要素が盛りだくさんですね! 
上垣
そうですね。
香りのボリュームもすごいお菓子です。
全体のバランスとしては、
生地自体が甘い中でも
ピールにより糖分を感じるようにしています。
全体が同じ味にならないように、
スポットでピールに当たったときには
柑橘の香りがフワッと広がって甘さも感じます。
オレンジと伊予柑の甘みは少し似てますけど、
レモンはまったく違う、
キレのあるシャープな香りとほどよい苦味があります。
パネットーネ全体はオレンジ系の香りなんですけど、
レモンに当たるとちょっとハッとさせられて、
飽きずに食べてもらえるかなと。
──
食べるところによって味が違う? 
上垣
そう、口の中で刻々と変わっていきます。
カカオが濃いところと
生地の香りが強いところというように、
変化をたのしんでもらえるよう設計してます。
──
ぜひたのしみ尽くしたいんですが、
おすすめの食べ方はありますか。
上垣
温めてもおいしいと言われる方もいますけど、
僕は常温で食べるのが好きです。
カットするときは
切れの悪い包丁だと生地がつぶれちゃうので、
できればよく切れる波刃のパン切り包丁で
8カットぐらいに切り分けてから、
最後は手で裂いて食べてほしいです。
──
裂いて食べる。
上垣
生地自体の風味やテクスチャーがよくわかります。
味が繊細なので、
飲みものはやさしめの紅茶なんかがおすすめです。
開けたらなるべく早めに食べていただきたいんですけど、
また封をするときは中の空気を抜いて、
テープで止めて保存してください。
うちの袋は酸素や匂いを通さない素材なので、
別の袋に入れ替えなくて大丈夫です。
──
もったいないからってちょっとずつ食べると‥‥。
上垣
逆にもったいない(笑)。
おいしいうちに味わってください。
──
お話を聞くと、
パネットーネってすごい食べものですね。
上垣
そうですね。
僕もここまでお菓子の道を進んできて
ひと通りはわかってきたつもりですけど、
パネットーネはそれらの知識でも及ばないくらいの
新しい世界にあるものだなと感じました。
だから今回完成したものは、
僕の今の時点での職人としての集大成です。
──
それはなんとしてもいただきたいです。
上垣
もちろんこの先も進化させたい気持ちがあるので、
来年は世界大会の審査員たちが
あっと驚くようなものをつくりたいと思います。
──
たのしみにしていますね。
どうもありがとうございました!
(おわります)
2025-12-07-SUN

菓子職人の集大成。贅沢で繊細なパネットーネをご堪能ください。

「ほぼ日のおかし」シリーズで、
すばらしい動物のサブレをつくってくださった
「ルフルーヴ」の上垣河大さんに、
今度はクリスマスシーズンにあわせて、
パネットーネをつくっていただきました。
パネットーネとは、パンのように
酵母種で発酵させてから焼き上げるお菓子。
繊細で扱いがむずかしいと言われ、
上垣さんは「パネットーネは職人の集大成」と
おっしゃるほどです。
このたびつくってくださったのは、
バターと卵黄、バニラたっぷりの生地に、
伊予柑、レモン、ブラッドオレンジの
3種類の柑橘ピールと
香り高いチョコレートを混ぜ込んだ、
オリジナルパネットーネです。
贅沢で繊細なパネットーネを
今年のクリスマスにどうぞご堪能ください。

ルフルーヴのパネットーネ 6.500円(税込・配送手数料別)

20251212日(金)午前11

※他の商品とのとりまとめが可能です。
その場合は、「出荷時期のいちばん遅い商品」に合わせて、
すべての商品が出荷されます。
とりまとめる場合には、どうぞご注意ください。

「ルフルーヴのパネットーネ」
バターと卵黄、バニラたっぷりの生地に、
広島県の伊予柑、レモン、ブラッドオレンジ3種類の柑橘ピールと
チョコレートが入ったクリスマスにぴったりのお菓子です。

原材料名

小麦粉(国内製造)、バター、卵、グラニュー糖、チョコレート、いよかんピール砂糖漬け、オレンジピール砂糖漬け、メイプルシュガー、ココナッツシュガー、レモンピール砂糖漬け、蜂蜜、バニラビーンズ、塩、発酵種 / 乳化剤

  • ※蜂蜜を使用しているため、1歳未満の乳児に与えないでください。

特定原材料28品目

小麦・卵・乳成分・オレンジ・大豆

内容量

1個(500g)

保存方法

高温を避け常温で保存してください。

賞味期限

2025年12月25日(木)
  • ※お手元に届きましたらお早めにお召あがりください。

商品のお届けについて

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    その他の理由での返品はお受けいたしません。あらかじめご了承ください。
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