
「あの場所に帰りたいな」と思うとき、
頭に浮かんでいるのはどんなところでしょうか。
私、ほぼ日の松本にとってそれは、
子どものころに読んだ物語の舞台
「こそあどの森」です。
どこにあるのかわからない、ふしぎな森。
しかし、作者の岡田淳さんに
お話をうかがって感じたのは、
「『こそあどの森』は、
私たちの現実と地つづきなのかもしれない」
ということでした。
ファンタジーのたしかなちからを感じるお話、
精密な原画とともにおたのしみください。
岡田淳(おかだ・じゅん)
1947年兵庫県生まれ。
神戸大学教育学部美術科を卒業後、
38年間小学校の図工教師をつとめる。
1979年『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』
で作家デビュー。
その後、『放課後の時間割』
(1981年日本児童文学者協会新人賞)
『雨やどりはすべり台の下で』
(1984年産経児童出版文化賞)
『学校ウサギをつかまえろ』
(1987年日本児童文学者協会賞)
『扉のむこうの物語』(1988年赤い鳥文学賞)
『星モグラサンジの伝説』(1991年産経児童出版文化賞推薦)
『こそあどの森の物語』
(1~3の3作品で1995年野間児童文芸賞、
1998年国際アンデルセン賞オナーリスト選定)
など、子どもが大人になってからも
心に残り続ける作品を、たくさん生み出している。

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『こそあどの森の物語』シリーズの概要
「この森でもなければその森でもない、
あの森でもなければどの森でもない」
ふしぎな森で起こるできごとを描いた、
12巻+番外編3巻のシリーズ。
森には、内気な少年「スキッパー」をはじめ、
もてなし好きな「トマトさん」と
「ポットさん」夫婦、
遊んでばかりの「湖のふたご」、
少し皮肉屋な「スミレさん」と
寡黙な大工の「ギーコさん」姉弟、
作家の「トワイエさん」が住んでいる。2025年4月18日(金)〜5月11日(日)
TOBICHI東京で
岡田淳さんの原画展を開催します。
『こそあどの森の物語』の原画を、
TOBICHI東京で展示させていただけることに
なりました。
物語の挿絵や、精密な設定画、
ストーリーのもととなった
スケッチブックなど、
『こそあどの森』の世界観を
存分に感じていただける内容です。
あたたかく、やさしい色合いの作品から、
息を呑むほどの精密さが迫ってくる絵まで。
すみずみまで眺めたくなる原画の数々を、
ぜひご覧にいらしてください。入場は無料、
グッズ販売もございます。
くわしくは、
TOBICHI東京ホームページをご確認ください。