大切な人に手ぬぐいを贈ってみて、
３人それぞれの手ぬぐいへの愛を聞いてみて、
とてもあったかい気持ちになった。

手ぬぐいとは、
「縁」「お手本」「相棒」。

みんな、それぞれに思い出があって、そこには
やっぱり大切な誰かが必ずいるんだと思った。

今回は手ぬぐいについて書いたけど、贈りものが
贈る方も、贈られる方も、両方嬉しい理由は
そこに必ずある「思い出す」という過程が
実は貴重で、尊いものであるからだと思った。

なんでもない日にふとその人を思い出して贈りものをしてみる。
贈られた人は、その気持ちが何より嬉しい。

贈った人は、どうしてるかな？とふと思い出した
その人が喜んでくれるのが何より嬉しい。

「思い出してもらう」って何気ないことだけど、
私はとても大切で嬉しいことだと思った。

遠く離れてしまうと、どうしても身近な人との
やりとりばかりになって、思い出すことが少なくなる。
これは贈りものに限らず、手紙やメールにも通づるものだ。

なんでもないタイミングで近況報告の手紙が届いたり。
思ってもみないタイミングでご飯に誘ってくれたり。
どうでもいいメールを送ってくれたり。

毎日、せわしく過ごしていると「あの人に連絡してみよう」
とは、余裕がない限りなかなか思えない。
得意な人もいるかもしれないけど、私は余裕がない方だ。

気がつけば前回のやりとりから1ヶ月、数ヶ月が
経っていたりもする。それは少し寂しいことだけど、
きっと、みんなそうなんじゃないかと思う。

今はSNSでなんでもわかる時代だから、わざわざ
思い出してくれて、連絡をくれることが本当に
嬉しいことだと、昔以上に思うようになった。

SNSで、ちゃんと繋がっている友達は何人いるのかな？
繋がっている気持ちになっている人は何人いるのかな。

こんな時代だからこそ、個から個へのやりとりが
より一層大切で、今の自分を支えてくれているものだと
強く思う。

贈りものは、その先にある。

自分がその人たちに支えてもらっているように、
私自身も「思い出す」ことを怠らず、わずかでも誰かに
元気を与えられる人でありたいと思った。
忙しいときこと、ひと呼吸おいて。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

今、ふと頭に浮かんだ人はいますか？
忙しい日々の中に、ちょっとだけ時間を作って、
ちょっとした贈りものや手紙、メールでもいいので、
連絡してみませんか？

そこに深い意味はなくても、
きっとその人はとても喜んでくれて、
自分自身も嬉しい気持ちになれるはずです。

（おわります）