もくじ
第1回座長と劇団と私 2019-03-19-Tue
第2回ゼロの感情 2019-03-19-Tue
第3回「本当」じゃない理由 2019-03-19-Tue
第4回原点はずっとある 2019-03-19-Tue
第5回期待される答え 2019-03-19-Tue
第6回私が思う「やめること」 2019-03-19-Tue

「記事」を考える日々を経て、東京で「広告」を考える日々を始めました。
言葉にする仕事をしながら、言葉にできないものをいつも探しています。

「やめること」の舞台裏話

「やめること」の舞台裏話

担当・宝来

第6回 私が思う「やめること」

座長に話を聞いてみて、
20年以上続けていた劇団をやめた理由は、
私が思っていたよりも感覚的なものでした。
もしかしたら私は「やめること」を
大きなものとして捉えすぎていたのかもしれません。

今まで、「やめること」というのは私にとって、
ずっと紡いできた糸を切ってしまうようなイメージでした。
でも、今回の対話の中で、
自分の中にある原点からずっと続くものがあり、
そこにある結び目のようなものが「やめること」だと
考えるようになりました。

紡いできた糸の先に
ひとつの区切りとして結び目があるだけで、
またなにかがそこから紡がれていくのだと思います。

できればその結び目は、
やっぱりキレイで愛着のある形だと嬉しいのですが‥‥。

不格好な結び目や、触ると痛い結び目もありますが、
それもいつか大切な結び目のひとつになるように、
自分の答えを紡ぎながら向き合っていきたいと思います。

(おわります)

写真協力:劇団 奏天(舞台写真) / Gift・Kou(華あかり写真)