どうして投資をするのだろう?

藤野英人さんのプロフィール
ファンドマネージャーの藤野英人さんは、
個人や会社からあつめたお金(ファンド)を
運用するプロの投資家で、
日本でもトップレベルの成績をあげられている
業界ではとってもスゴイ人。
このたび、縁あって
「ほぼ日」で講義をしてくださることになりました。
テーマは「投資」と「はたらくこと」。
その2つのテーマがどう結びつくのか、
はじめはポカーンとしていた「ほぼ日」の乗組員たちも、
藤野さんのお話が進むにつれて、納得した表情に。
実際、講義が終わったあとは乗組員から
「おもしろかった!」という声がたくさんあがったんです。
まずはじめに、テーマに沿った藤野さんの講義を5回、
その後に行われた糸井重里との対談を4回、
全9回にわたってお届けします。

「ほぼ日」で久しぶりに、
お金について考えるコンテンツをはじめます。

テーマは「投資」。

投資? 投資です。
投資のイメージって、
絶えず大金が動いていて、ラクして稼げるけど
かなりリスクが高い大博打のような世界で、
ふつうに生活していれば通らない場所。
いかにも「ほぼ日」とは縁遠そうな世界‥‥。

そんなダークな世界だと思うひともいる一方で、
小額からでも投資ができるようになったり、
インターネットで比較的かんたんに
取り引きできることなどから
身近な存在になりつつあるとも耳にします。

本屋さんに行けば、
株やFX(外国為替証拠金取引)についての本を
たくさん目にするようになりましたし、
欧米では投資のような形で資産を分配するのは
当たり前に行われているそうではありませんか。
世界的に有名な投資家のウォーレン・バフェットさんは、
有能な投資家だけでなく、
人として、とても尊敬されているらしい。

そういえば、
東日本大震災で被災した会社を
応援したいと思って「ほぼ日」も参加した
「セキュリテ被災地応援ファンド」だって、
ひとつの「投資」の形です。
じゃあ、
今よびかけている「ミグノンプラン」の
「プチシェルターオーナー」も
「投資」っていえるのかも?
なんて疑問もわいてきます。

そもそも、
「お金って、なんだろう?」
「稼ぐって、どういうことだろう?」
と考えることって、つまりは
「はたらきたい」と切り離せない部分。
そういう考えが頭に浮かんでは消えていき、
ぜんぜん整理できていないわたしたち。
「株」や「投資」ときくと、
フワフワと地に足がついていない感じがするのは、
ちゃんと「知らないだけ」なのかもしれません。

このたび縁あって、日本でトップの成績を誇る
ファンドマネージャー、
藤野英人さんにお目にかかりました。
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▲20年間投資のプロとして活躍している、藤野さん。

投資のことにも株のことにも疎い
「ほぼ日」乗組員を前に、
まずは、講義の形式でお話いただき、
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講義が終わったところで、糸井重里と対談を。

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驚いたり、笑ったりしながら、

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投資について、新たな考え方を
手に入れることができた2時間になりました。

講義編と対談編にわけて、
明日からお届けします。
どうぞ、おたのしみに。

(つづきます。)

2014-05-13-TUE


星海社新書 820円(税別)
Amazonでの購入はこちら。
20年以上プロの投資家として活躍されてきた
藤野英人さんが、
「お金の本質とはなにか」について考えた結果を
1冊にまとめた本です。
この本を読んだ糸井重里は、
「非常におもしろかったです」と社内にメール。
希望者を募って本を配りました。
糸井重里の
「これは、いい参考書です。」いうつぶやきは、
この本の帯にもなりました。

「ほぼ日」の創刊12周年記念の特集で、
テーマは「お金」でした。
なぜ、お金について「あえて」取り上げるのかという
糸井重里のイントロダクションからはじまり、
芸術家の赤瀬川原平さんや、みうらじゅんさん、
日本マクドナルド会長の原田泳幸さんなどにうかがった
お金にまつわるお話をまとめています。

日本・台湾の実業家、作家の邱永漢さんの
2000年から2002年まで連載したコンテンツです。
「金儲けの神様」と呼ばれた邱さんが
お金や経済を中心に、人間、人生についても執筆。
全900回の連載になりました。

「もしもしQさんQさんよ」を連載していた
邱永漢さんと糸井重里との対談が、
同タイトルでPHP研究所から出版されました。
このコンテンツは、対談本の立ち読み版です。
本についてはこちらをご覧ください。

就職すること、はたらくことについて
あらためて考えたコンテンツ特集です。
ミュージシャンの矢沢永吉さんや
ディズニーの塚越隆行さん、
マンガ家のしりあがり寿さんなど、
さまざまな職業や肩書きの方に話をきいたり、
読者にアンケートしてもらったりしました。

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