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ほぼ日手帳

糸井重里

・国立科学博物館でやってる「大絶滅展」に行った。
 国立西洋美術館の「オルセー美術館所蔵印象派展」と、
 両方セットにした「上野おとなりセット券」を買って、
 いそいそと出かけたのだが、大絶滅展があまりの人気で、
 2時間待ちの整理券を配ってる状況だったので、
 こっちは後日あらためてということにして、
 「印象派展」の会場を巡って帰ってきた。
 「大絶滅展」って、コンセプトがあまりにすばらしい。
 よく「地球を救え」みたいなことを言う人がいるけれど、
 地球は、いままでもこれからもしばらくは無事だ。
 滅亡するのは「人間を含めた生物」のほうだ。
 地球の歴史46億年のなかで、
 生物はなんと5回も大量絶滅しているんだってよ
 (大量絶滅とは短期間に75%以上が絶滅すること)。
 その都度、そこから挽回しては次の絶滅までがんばった。
 最後が6600万年前の「巨大隕石の衝突」によるもので、
 有名な「恐竜が絶滅した」という事件だ。
 長い年月のなか、大量絶滅は否応無しにやってくる。
 5度もあったことが、「人類さえがんばれば防げる」
 なんて言えるわけもないじゃないですか。
 つまり、いまぼくらは5度目と6度目の間にいるのだ。
 せいぜい20万年くらいしか生きてない
 ぽっと出の人類がいくらエラそうなことを言ったって、
 地球の歴史からしたら「浅いっ!」んだろうね。
 何億年の単位で考えたら、おそらく絶対に絶滅する。
 月に行くとか火星で生き延びるとか言いたがるけど、
 そこで、それこそ「持続可能」な生が営めるのかよ、と。
 人類絶滅の後、なにがはじまるのかもわからない。
 経験したこともないし、すべては想定外だからね。
 笑っちゃうしかないような「長い時間の真理」が、
 逆に「希望」というものについて考えさせてくれる。
 というような展覧会を企画した人たちがいて、
 そこに満員のお客さんが集まっているって、すごいよ。
 現代社会のリアルよりも、未来への諦念のほうが、
 ある意味では、人を元気にさせてくれるのかもしれない。
 ぼくは、まだ展示を見てないんですけどね。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「印象派展」は、これまたすばらしかった。おもしろい!

昨日のコラムを読み逃した方はこちら。

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