こんどの「JAZZ」、どうする?

「はじめてのJAZZ 2」、どんなふうにやろう?
タモリさんと、山下さんと、糸井重里は
顔を合わせるたびに、相談してきました。
その内容が、とにかくおもしろいため、
みなさんにも、おわけすることにしました。
第1回から第5回の更新では、
今年4月の「カレー部 例会」でのお話から。
第6回以降は、この8月に持たれたミーティングから。
ゆるりゆるりと更新していきますので、
どうぞ、お楽しみくださいね。

第18回 みんな、一緒になって。

タモリ

そういえばね‥‥「笑っていいとも」が終わったあと、
だいたい30分から40分、
テーマを決めないで話してるんです。

まったく何もないところから、
みんなで作り上げる。
つまり、ジャズでいう「セッション」を
やってるんですよね。

山下

うん、うん、おもしろいなあ。

タモリ

本当にその場でしかできないものを
見てるから、観客もノってくるんですよ。
ようするに「現場に立ち会ってる」興奮なんです。

 
糸井

それ、いちばん贅沢な時間ですよ。

もちろん、再現される技術の「様式美」も
わかるんだけど、
ジャズって、そうじゃないところに
自分たちのアイデンティティを持ってますよね。

タモリ

聴いてるほうも、
一緒に演奏してるんでしょうね、心のなかで。

山下

一緒になってくれると、最高ですね。

糸井

‥‥ミュージシャン同士も
見てると、よく笑いあってますよね?

山下

はい、はい。

糸井

あれって、嬉しくてしょうがないとか、
そういう気持ちなんですか?

山下

ええ、そうです。
お、今なんかすごく合ったね、
気持ちいいねーって、笑ったりするんです。

タモリ

あるいは、なんなんだおまえはって場合も。

糸井

そうきたか、みたいな。

山下

そう、そう。
あっ、そう、今日はそうくるのね、とか。

糸井

確かにジャズでよく見るシーンだよね。

山下

「どうしてわざとはずすの!」なんて。
「しょうがねえな今日は」ってなったり(笑)。

 
糸井

そういう感じって、いまのお笑いの人たちに
受け継がれてるのかもしれないですね。

山下

ああ、そうかもしれない。
あの人たちの「ライブ感」って、そうだよね。

糸井

できあがってるものと、アドリブと、
両方、やってますよね。

タモリ

それはね、ほんとお笑いに通じてんですよ。

糸井

だから、お笑いの人たちって、
昔だったら音楽家になっちゃったかも
しれないですよね。

タモリ

うん。俺がやってるお笑いも
ほとんど、気持ちは同じですから。

糸井

あ、そうですか。

タモリ

うん、「その場、一回限り」という意味では。

だから、お笑いでもジャズでも、
人となにかやるからには
やっぱり自分も変わりたいし、
相手も変わってほしいなと思ってるんです。

山下

もともと「ジャズ的」なものを
タモリは持っているんだよ。

タモリ

やっぱり、そこがいちばん、
おもしろいところなんですよ。
現場に立ち会ってるという、生な感じが。
お笑いにしても、ジャズにしてもね。

山下

そこ、ぜひ味わってほしいですね。
会場に来てくれる人たちには。

糸井

はー、なるほど‥‥ええと、では
そんなようなことで、いけそうでしょうか?
強引にまとめてしまいますが(笑)。

山下

うん、大丈夫でしょう。

タモリ

ええ、こんな感じで。

糸井

‥‥いきましょうか!

< 終わります >
3人の打ち合わせ鼎談は、今回で終了です。
ご愛読、ありがとうございました!
なお、11月26日の本番まで
今後もコンテンツを用意していますので、
そちらもどうぞ、おたのしみに!

あなたの質問に、壇上の3人が答えます!

前回の「はじめてのJAZZ」では、
みなさんから募集した「ジャズに関する質問」に、
山下さん、タモリさん、糸井重里が答えるという
コーナーをもうけました。

山下洋輔カルテットの実演もとびだすなど、
たいへん盛り上がった企画だったので、
今回もまた、やりたいと思います!

「ジャズ」についての質問・疑問があったら、
どんなことでもOKですので、
ペンネームをお書き添えのうえ、
メールにて、どしどしお送りください!

質問をおくる
たとえば、前回の「はじめてのJAZZ」には
こんな質問が寄せられました。
ジャズって勉強が必要ですか?
ついきいてしまうCDを教えてください。
ぶっちゃけ、
スウィングするというのが、
いまだにわかりません。
どういった感じなのですか?
なんか、今さらすいません。
ジャズをどうきけばいいのでしょうか?
イメージではソファーなどで座って
足を組み、グラス片手に目をつむり、
音をわかってるふうに
ちいさくリズムを取るというか。
手拍子や合いの手、掛け声などは禁止。
服装は、ドレッシーなんでしょうか?

なお、みなさんからいただいた質問は、
イベントのときだけでなく、
後日、このページでもご紹介したいと思っています。

ジャズについて、3人に聞きたいことがあったら
どうぞお気軽に、お送りくださいね!

イベントの詳細はこちら!
2007-10-16-TUE

これまでの こんどの「JAZZ」、どうする?

2007-09-25
第1回 それは「カレー部 例会」でのお話。
2007-09-26
第2回 ダイナミックな‥‥激突みたいな。
2007-09-27
第3回 平原綾香さんも、じつは。
2007-09-28
第4回 やれちゃいますね。
2007-09-29
第5回 森田一義の「1」だから。
2007-09-30
第6回 中洲産業女子大学。
2007-10-01
第7回 髪の毛を逆立てたパンクの頭で。
2007-10-02
第8回 打楽器禁止。こわいから。
2007-10-03
第9回 ジャズに教わったんではありません。
2007-10-04
第10回 猛津有人さん。
2007-10-05
第11回 日本の「ジャズ喫茶」前編。
2007-10-08
第12回 日本の「ジャズ喫茶」後編。
2007-10-09
第13回 ダン! ダン! ダン、ダン、ダン!
2007-10-10
第14回 Isn't She Lovely
2007-10-11
第15回 大人って、かっこいい。
2007-10-12
第16回 最初の「ひと弾き」を、誰かが。
2007-10-15
第17回 目の前で、音楽ができあがっていく。