こんどの「JAZZ」、どうする?

第6回 中洲産業女子大学。

糸井

えー、このあいだはカレーで、
おつかれさまでした。

山下

よかったね。

タモリ

あれはよかった。

糸井

で、その後ですね、場所と日程が決まりまして。
11月26日の月曜日、
昭和女子大学の人見記念講堂というところです。

 
山下

三軒茶屋ですね。

糸井

当然ながら、女子しかいません。

タモリ

女子大ですから、当然ですね。

山下

つまり‥‥「中洲産業女子大学」(笑)。

糸井

ああ、それ‥‥いい!(笑)
今回はいっそ、
中洲産業女子大学としてやりません?

山下

いっそね。

タモリ

うん、それでいきましょうか。
中洲産業女子大学(笑)。

山下

でもここ広いですよね? 前回よりも全然。

糸井

前回はたしか、700名くらいだったんですよ。
で、今回は約2000人、入ります。
テレビ朝日の「題名のない音楽会」という番組で
よく使われている会場らしいですけど。

 
タモリ

2000人も入るんだ。

糸井

ええ。で、山下さんは前回みたいに
バンドを組んでいらっしゃいますよね?

山下

はい、はい、組みますよ。

糸井

だったら、山下さんがどうやりやすいかを
まずは考えたほうがよさそうですよね。

山下

うーん、そうですねぇ。

糸井

曲を生演奏で聴かせる以外に、
レコードというか、
ジャズの音源を使うっていうことも
あり得ますよね。

山下

あるでしょうね。
えっと、全体の構成としては
ジャズの歴史をやっていくんでしたっけ?

糸井

大きな意味で「すてきな授業」にしようかと。

山下

だったらさ、タモリ教授の
『教養講座・日本ジャズ界の変遷』を
生でやってもらうとか、どう?

タモリ

いや、いや(笑)。

山下

でもあれ、名作だから。
いま教えている国立音大の授業で使ったんですよ。

糸井

きちんとした講義ですもんね。
ふざけているようでいて。

タモリ

いや、でも、あれは(笑)。

山下

いやいや、あれはね、
ぜったいに蘇らせるべきだと思いますよ。
だって、わかりやすいですもん。

糸井

中沢(新一)くんの
「芸術人類学研究所」と同じですよね。
ジャズの「発生」から考えてる。

山下

アフリカ起源から、ブルーノートから、
フリージャズから‥‥ぜんぶ入ってるし。
「すてきな授業」なんだとしたら、
絶好のレジュメになると思いますけど。

タモリ

ええ、まあ‥‥そうですか?

糸井

タモリさん、どうします?

タモリ

うん、なら‥‥やりますか。

糸井

おおっ! すごい!

 
< 続きます >

今日のジャズ語。

人見記念講堂

渋谷から田園都市線にのって5分、
世田谷区・三軒茶屋の昭和女子大学構内にある
多目的ホール。
テレビ朝日の番組「題名のない音楽会」
公開録画に使用されているなど、
都内でも「特に音響にすぐれたホール」として名高い。
人見記念講堂のホームページに載っている
「過去の公演記録」を眺めると、
小澤征爾さん指揮によるコンサートが
毎年のように開かれるなど、
これまで、そうそうたる音楽家が公演を行ってきた。
とくに1986年に開催された
ピアニスト、ウラディーミル・ホロヴィッツの公演は、
現在でも語り継がれるほど伝説的なコンサートに。
とうぜん、ホールのなかは
ゆったりとした座席、広いステージなど
一流の演目を堪能できる、とても立派なつくり。
ちなみに、指揮者用の楽屋には
「大理石づくりの風呂場」も完備。

案内してくれた係りのかたいわく、
「世界中からえらい人が来るから、
 これくらいしとかないと‥‥」とのこと。
なお、収容人数は
これまでの「ほぼ日」イベント最大の2000人。
会場の立派さ、キャパシティーの多さに、
「ほぼ日」もタモリさんも、
いまさらながら、ちょっと緊張気味‥‥!?


2007-09-30-SUN
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