北斎先生!
10月25日より東京国立博物館で行なわれる
「北斎展」は史上最大規模のもので
世界各国から500点もの北斎が東京に集結するらしい。
「みなさんがよく知っている北斎の作品は
 彼の70歳から74歳の仕事です。
 その前後の北斎を知れば
 北斎の楽しみ方が変わりますよ」
ゲストキュレーターの永田生慈さんは言います。
小学生の時に古本屋で北斎に出会って以来、
北斎一筋の永田生慈さんにうかがいました。

第九回
「グレーテストウェーブ」は
11月13日までの展示らしいですよ。


連日、盛況が続いているという
「北斎展」と「北斎先生!」宛に
たくさんのメールをいただきました。
これから行ってみようと思っている方は
手前味噌ではありますが
この「北斎先生!」を読んでから
会場にいくとこの展覧会が
一層、楽しめると思います。
「北斎展」では毎週、どこかで
展示変えが行なわれているそうですし
11月15日からは大規模な
展示変えが行なわれるようです。
すでに行かれた方は展示替え後に
もう一度行ってみるのもいいですね。

それではいただいたメールの一部をご紹介します。

=
本日、見てきました!
「赤富士」の比較、ものすごく良くわかります。
いやーー、ホント、
このサイトの講義を聞いてから行ってよかったです。
たぶん、もう一度見に行きます。
展示品が適当に入れ替わるようなので・・・。
皆さんもぜひ、足を運んでください。
感動します!
ほぼ日、ありがとう!!
(Hirokoさん)


=
質のよい作品が世界中から集まっていたので、
作品一つ一つがいい味を出していて
感動しました。
「ほぼ日」で紹介された作品も
この目で見れて幸せです。
初刷りの「赤富士」は赤くなかったですね。
淡い色のなんともいえない美しい富士山でした。
あのように同じ作品を比較できたのも貴重な体験でした。
期間中は毎週行きたい気分です。
展示替えの頃、
また北斎に会いに行きたいと思います。
(na_chiさん)

そうそう、「富嶽三十六景」のエリアには
「赤富士」が3点展示してあります。
これがそれぞれ同じ作品であるにも関わらず
全く色使いが違うことに驚かされます。
「赤富士」の違いについて
こちらで永田先生が
詳しく解説していただきました。
今回は最高の「波裏」こと
「グレーテストウェーブ」も展示されてますが
これはちょっと遠くからみても
「ああ、これはモノが違う!」
とわかる程、凄いんです。
ただ、この作品の展示は
11月13日までらしいので
「見逃した!」
ということがなきよう
この週末に観ておくことをおすすめします。
続いては「とにかくボリュームが!」というメール。

=
金曜日の夜に北斎展に行ってきました。
作品数が多くて、2時間あっても
全部をじっくり見るというわけには
いきませんでした。
すごいボリューム!!
(じぇりーさん)


=
とにかく膨大な作品数と勢いのある筆致から
「オレはまだまだ描き足りねえーーーー」
という、北斎先生の声が
聞こえてくるかのようでした。
ひとつひとつ丁寧に見ていたら、
さすがに疲れました。
やっぱり晩年の作品が圧倒的に面白いので、
体調万全で臨むか、
体力を温存しておくことをお薦めします。
(hidamari_necoさん)

確かにとんでもない作品数ですから
作品を追っていくだけでも大変な展覧会です。
体調を整えるかどうかは別として
空腹でこの展覧会に望むことは
避けておいた方が賢明です。
何か小腹に入れておいてから
「北斎展」に行くことをおすすめします。
作品を順番に観ていくだけで結構歩きます。
途中でお腹が空いては
北斎のパワーを受け止められないですよ。
続いてはこちらのメール。

=
北斎展、初日に行ってきました。
博物館の入り口のところにいて、
ひとりひとりに「こんにちは」と
言っていたおじいさんは
名札が『永田』さんだったけど
あの永田さんは、この永田さんでしょうか??
(さくらさん)

初日だけに永田先生ご本人である確率が
かなり高いでしょう。
「北斎は自分の爺ちゃんみたいなもの」
という永田先生ですから
たぶん、大勢のお客さんをみて
北斎の身内のような気持ちで
お客さんを迎えていたんでしょうね。
先生がニコニコして
挨拶をしている姿が目に浮かびます。

この週末に「北斎展」に行かれた方は
ぜひ、「北斎展」の感想を聞かせてください。
これから行こうと思っている人に
「たくさんあるけど
 これだけは見逃すな!」という
あなたがおすすめする作品や
「北斎展を観た後のおすすめの過ごし方」
なんかも教えていただけると嬉しいです。

メールは全てpostman@1101.comまで
件名を「北斎先生!」としてお送りください。
展覧会のお知らせ

「神奈川沖浪裏」や、「凱風快晴」などに代表される
『冨嶽三十六景』だけじゃない、
20歳のデビューから、90歳で生涯を閉じるまでの
葛飾北斎の作品が一堂に会する展覧会。
花鳥画、美人画、古典物語、気象の変化の様子まで、
多彩な作品群が出品されます。その数約500点。

※会期中、北斎展は毎週、展示替えがあります。
 展示替えされる作品リストについては
 こちらをダウンロードしていただくと便利です。
 作品の状態などにより、予告なく変更することがあります。
 詳しくは博物館にお問合せください。


会期 : 2005年10月25日(火)-12月4日(日)
開催場所 : 東京国立博物館・平成館(http://www.tnm.jp/
〒110-8712  東京都台東区上野公園13-9
開館時間 : 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
毎週金曜は20:00まで(入館は19:30まで)
休館日 : 月曜日
問い合わせ : ハローダイヤル 03-5777-8600
2005-11-11-FRI
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