バンドカラーというのは、
台衿がついていて、
衿羽根がついていないかたち。

（台衿もついていないものは
「ノーカラー」と呼びます。）
わりとむかしからあるものなのですけれど、
この１年ほどで、
ちょっとおしゃれなひとのあいだに
人気がでてきた衿のかたちです。

その背景にあるのは「エフォートレス」という考え。

がんばりすぎないおしゃれ、というのでしょうか、
下はＴシャツで上にやわらかなニットのジャケットを羽織ったり、
スポーツウェアの素材でつくられていたり、
そういう「らくちん」をえらぶ気分が「エフォートレス」。

そんな気分のとき、衿のついたシャツではなく、
けれども「ちゃんとした感じ」になるアイテムとして、
この「バンドカラー」のシャツが注目をあつめているんです。

だからこのシャツも、
ジャケットを重ねる着方だってＯＫ。

もちろん１枚で着るのもＯＫです。

使っている素材は、リネン。

フランスのブルターニュ地方の亜麻を使い、
イタリアのベルガモ地方で
アルビニ社がつくった生地です。

ながい麻の服の歴史のあるヨーロッパで
「高級ドレスシャツ」に使われるものとおなじ。

洗いざらしならば、ほどよいリラックス感、
きちんとアイロンをかければドレッシーに。

どちらのスタイルでも着られる素材です。

このシャツ、メンズなのですけれど
とくにこのリネンのバンドカラーに関しては、
「あえて大きく」女性が着るのもかっこいい！
パートナーと共同購入して、
共有のワードローブにする、
というのもいいかもしれませんよ。

おっと、このリネンは、
さすがにそのまま１枚だけで着ると透けます。

男性のみなさまは、ぜひ、下に、モカ色の、
Ｖネックの肌着をつけることをおすすめします。

そのときはダボダボしちゃだめですよ。

あるいはアメリカンカジュアル的に
真っ白な丸首Ｔシャツを「あえて」着るのもいいかも。

（でもロゴ入り、プリントＴは避けたほうが‥‥。）
女性は、おなじようにモカ色の肌着あるいは
カラフルなタンクトップやＴシャツを
合わせてもよさそうですね。

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