酒造りで使う仕込み水は、東京の水道水です。
硬度は中硬水で、灘の硬水と伏見の軟水の間。
群馬県や栃木県、奥多摩の山々が
水源地になっている水道水は、
甘めのまろやかなお酒を醸します。

「オール江戸」と「オール東京」に使うお米は、
東京の多摩川水系、多摩、八王子、秋川、
日野エリアでとれた東京産の酒米です。
パラカセイは国産の山田錦を使っています。

東京港醸造のお酒の中から、
まず最初にためしてもらいたい、
飲みやすい３本を選びました。
飲み比べしやすい、小さめボトルのセットを
「ほぼ日酒店YOI」のロゴが入った
とくべつな箱でお届けします。

杜氏の寺澤さんがおすすめする温度は、
「花冷え」と言われている10℃前後。
なかでも「オール江戸」「オール東京」は、
10℃前後の温度でそれぞれの特長が出ます。
冷やしすぎると味の違いがわかりづらくなるので、
冷蔵室ではなく野菜室で冷やしてみてください。
「オール江戸」「オール東京」を同じ温度にして
飲み比べてみるのも楽しいですよ。

All Edo（オール江戸）

東京のお米と水と酵母でつくったお酒。
酵母は明治時代から受け続いてきた、
「yedo（えど）酵母」を使っています。
飲んだ時の引き込みと最後までが
きれいにまとまっており、
とがった部分のない、
優しくて丸い優等生です。
食中酒向きの、料理を生かすお酒です。

Palla-Casey（パラカセイ）

よい香りをつくる
パラカセイという乳酸菌の働きで
トリプル発酵させた微発泡の日本酒、
それが「パラカセイ」というお酒です。
香り高いほのかな甘さと、ほどよい酸味。
山田錦（酒米）が出す深いコクと旨味。
洋食全般、とくに肉料理やチーズに合う、
微発泡ならではの爽やかさがあります。

All Tokyo（オール東京）

東京のお米と水と酵母でつくったお酒。
酵母は日比谷公園のハチからみつけた
「tokyo酵母」を使っています。
後味に酸味が残るので、
酸味に合う料理とぜひ。
煮付けなどの、少し濃いめの醤油や
みりんを使った料理に合います。
中華料理との相性もいいです。