ほぼ日の塾から生まれたコンテンツ。
このコンテンツは、「ほぼ日の塾 実践編」で塾生の方が課題としてつくったコンテンツをデザインし直したものです。
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大学4年生、はんなっぷる。
2016年3月から、就活を始めました。

阪神・淡路大震災のちょうど2ヶ月後に生まれました。
土曜授業を知る最後の世代、ギリギリゆとり世代です。
中学生の時、リーマンショックが起きました。
高校時代、世の中は就職氷河期でした。

「就活は大変なんだよ、厳しいんだからね」と
大人や世の中に教えられて育ったけれど、
いざ就活をしてみたら、
意外や意外、割と楽しかったんです。就活が。

楽しくって、ちょっぴりとまどった就活の思い出を、
鮮度たっぷり、全7回でお送りします。

もくじ

1 「イチナナソツ」は超短期決戦だ。

2 就活の相棒、ほぼ日手帳。

3 わたし、超良いこと書いてる!

4 こういう人になりたい。

5 おっ、いい質問ですねえ~!

6 わたし、就活が楽しいんです。

7 旅を終えて。

はんなっぷる

青森県出身、千葉県育ち。
茨城県在住の大学4年生。
現在両親は父の故郷・仙台に移住したため、
「帰省先」は仙台。
高校生の時に修学旅行でカナダに行ったことと、
『日本人の知らない日本語』を読んだことがきっかけで、
大学では日本語や日本語教育について学んでいる。
来春からは宮城県を拠点とする企業に勤める予定。
楽天イーグルスと宝塚歌劇が好き。
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「イチナナソツ」は超短期決戦だ。

わたしが初めて本格的に就職活動を
意識しはじめたのは、2015年の11月。

大学に某人材広告会社の人を招いて行う
就活講座に行ったことがきっかけだった。

この時に言われたことを要約するとこうだ。

  1. 君たちの就活は超短期決戦だ。
  2. つまり、今すぐに準備をしないとダメ。
  3. 早いとこ自己分析をしなさい。
  4. 早いとこ企業研究もしなさい。
  5. それで、準備万端で3月を迎えてネ☆

わたしたち、2017年3月に大学や大学院を
卒業する人たちのことを、
「17卒」という。
読み方は、
「いちななそつ」か「じゅうななそつ」。

わたしたち「17卒」は、ご存じの通り、
企業の採用活動解禁が6月1日になり、
「16卒」より2ヶ月早まった。

つまり、実質就職活動は3~4ヶ月。
そこで大学卒業後に働く会社を決めるのだから、
準備は今から念入りにしなさい!
ということを懇々と説明してもらった。

しかも、「16卒」の57%は、
7月末、つまり採用活動解禁直前には
すでに内々定を保有していたという。
3月1日になってしまったら、
もうわたしたちに休んでいる暇はない。

わたしは、説明に煽られるままに、
今までにないほどの「危機感」を覚えた。

早く準備をしなくては。
あと4ヶ月で人生を決める大イベントが
始まってしまうのだ。
まずい!これはまずい。

講座では、過去に就活をしていた人の
「就活ノート」の写真を見せられた。
付箋が幾重にも貼られ、ボロボロになった
大学ノートが、10冊は積みあがっている写真。

「ここまでやらないと
内定はもらえないのか」
ますます焦った。

そこで、わたしは就活に向けた
最初のアクションを決め、
講座で配られた資料に
決意を書き込んだ。

ここから、わたしの就活は始まった。

(つづきます)
2016-09-05-MON