気仙沼のほぼ日便り

ついに、気仙沼でいちご狩りに行ってきました!
唐突ですが私はフルーツが大好きです。

「気仙沼はおいしいいちごが採れるんだよ」
と聞いてはいたのですが、
どこで採れてるのか
見たことがありませんでした。

今回うかがったのは、
階上(はしかみ)という場所にある、
若手いちご農家の三浦拓也さんの
いちごハウスです。
ふだんはいちご狩りをやってないそうなんですが、
この日は特別に、
「スイーツ女子集まれ!
〜階上いちごでバレンタイン〜」
というイベントがあったので、
スイーツ女子じゃないんだけどなーと
思いつつ、参加させてもらいました。

この取り組みは、
気仙沼のあたらしい観光や
観光にたずさわる人を増やすことを目的に
開催されている
ば!ば!ば!プロジェクト」の
一つとして行われたものです。

これまでも、
気仙沼の古地図をもとに街歩きをしたり、
漁師と同じ生活を半日体験したり、
気仙沼の正月のしめ縄作りをしたり、
気仙沼の「ややマニアック」な魅力を探る
ワークショップを、多数開催しています。

さて、肝心のいちごの味は
甘酸っぱくて、さわやかで
おいしかったです!
(甘いだけじゃないほうが、私は好みです)

いちごの品種は「とちおとめ」だそうですが、
気仙沼のいちごはなにが違うのか?
というのを三浦さんに聞いてみたところ、
気仙沼は天気がよい日が多く、
寒暖の差があり、
いちごのおいしさが引き出されるそうです。
あとは、産地から市内の販売所が近いので
完熟したものを出荷できる、
という理由もあるとのこと。

私はさんざんいちごを食べたあと、
いちごミルクをいただき、
いちごシフォン、いちごフォンデュなども
たくさん食べました。
いちごでお腹いっぱいなのが夢のようです。
さいごにハート型パックをもらって、
いちごを詰めたのをおみやげにいただきました。
私はこれを、
夫へのバレンタインギフトにしました。
ちょうどよかったです!

三浦さんのいちごは、
気仙沼JA菜果好(なかよし)
購入できます。
でも、人気なので、いつも午前中で
完売しているんですよ。
また、私の大好きな「喫茶マンボ」の
いちごババロアも、
この三浦さんのいちごだそうですが、
喫茶マンボさんに聞いたところ、
「3月くらいから登場する予定」
ということでした。

冬のこの時期になると、
ワカメやメカブといった
海藻類がではじめます。

生の海藻は
茶色っぽい緑色なのですが、
ワカメやメカブをお湯にくぐらすと、
あざやかな緑色になります!
(初めて見た人は歓声があがります!)
わかめやめかぶをしゃぶしゃぶにして
食べるのが、近年はやっています。

私はもともと海藻好きなので、
この時期は毎年、シャキシャキした
新鮮な感触を楽しんでいますよ。
ちなみに私は、
ポン酢(八木澤商店さんの「君がいないと困る」)で
食べるのが好きです。

でもですねー、こういった海藻類、
個人的な感覚として、
「ガッツリ系を好む男性」
へのウケはいまいち‥‥
もともと、海藻に対する
期待が低いのかもしれません。
女性にはすっごくウケるんですけどね。
めかぶ&わかめしゃぶしゃぶを
初めて食べた女友達は
「カロリー低いし、
これは女子会の新定番になる!」
と言っていました。

みなさま、ぜひおためしをー!

先日、私は収穫祭にいってきました。
お米の収穫祭です!
とはいっても、大きなイベントではなく
知り合いのみの小さなイベントでした。

きっかけは
ほぼ日で去年発売された
ちいさな田んぼキット」という、
自宅でお米を育てるセットでした。
このセットを購入した
「唐桑御殿つなかん」の今井君が中心となり、
みんなでお米を栽培する「米部」という
部活動が結成されました。
去年米部メンバーはそれぞれにお米を
育てていたのです。

それぞれの家で苗を育てていたので、
結果、うまく育った人もいれば
まったく育たなかった人もいて‥‥
目標のように「ビニールプールいっぱい」には
ならなかったのですが、
結果、2合の玄米を収穫することが
できたようです!

米部の中で、一番栽培が成功していた
「南部さん」が中心となり、
つなかんの今井くんと
米部の収穫祭を開いてくれました。

この日の収穫祭料理のメニューは
カキとメカジキのフライ、
生牡蠣、斉吉商店さんの「金のさんま」、
波座物産さんの「昔ながらの濃厚熟成塩辛
横田屋商店さんの「練りうに」と、
帆立のり佃煮」、
八木澤商店さんのポン酢「君がいないと困る」も‥‥
どれもおいしいです。
※どれもおすすめなのでリンクをはりました。

豪華なおかずが用意されましたが、
メインは「ごはん」です!
みずみずしくておいしかったー!
(収穫した玄米のほか、
キット以外に送ってもらったお米「あさか舞」を
炊いてもらいました)
寿司職人でもある今井君が
お寿司も握ってくれて、
ものすごくお腹いっぱいになりました。
食べ物を豊富に用意しすぎる
風土なのか、唐桑に来ると
かならずお腹いっぱいになります。

私は自分の担当の稲を
早々に枯らしてしまったので、
この収穫祭の参加が、
最初はちょっと後ろめたかったのですが、
すぐに「おいしいものを食べる箸を
止めることはできない」と思い直しました。
結果、お米のおいしさと
海のおかずのおいしさを
存分に満喫させてもらいました。

お米の収穫祭は、
ぜひまたやりたいと思いました。
そのためには、
次の機会もしまた
稲を育てられるチャンスがあったなら、
今度こそ枯らさないようにしたいです‥‥。

2016年になりました。
12月は、すごろくやさんとの
ボードゲーム大会なんかもあったりして
東京出張が多かったですが、
年末年始はゆっくりすごしました。

正月休みには、
新しくスタートしたばかりの
女川駅前商業エリア
「シーパルピア女川」に行ってきました。

現在、女川町で働いている、
友人であり宮城県職員の
山ちゃんこと山田康人さん
案内してもらいました!

女川駅の展望台からは、
まっすぐ続いたまちなみの向こうに
海がみえます。
歩いて行くと、一番はじめに目に入ったのは
やっぱり見慣れた「アンカー」のマーク。
気仙沼のアンカーコーヒーさんのフランチャイズ店、
「mother port coffee女川店」です!
コバルトーレ女川」という
女川のサッカーチームが運営している
地元密着型のお店です。
女川でも変わらず、
「港のコーヒー屋さん」という感じがして、
ほっとしました。

そして、今野梱包さんのショールームでは、
ネット上でも大変話題になった
段ボール製の「ダンボルギー二」が
展示されていました。
今野梱包さんが取り扱う強化ダンボールは、
震災後の避難所や学校のパーテーションとしても
活躍するなど、
社長の今野さんは
「梱包以外の段ボールのあらたな使い方を
常に模索し続けている」ことで
有名な方でもあります。
ダンボルギーニは、
生でみると迫力がありました!
私も段ボールでできた鍵を持って
今野さんと記念撮影させていただきました。

この商業エリアには、
27店舗のテナントが入っており、
そのうち、14店舗が震災前から女川にある事業者で、
ほか13店舗は、新しい事業であったり、
女川以外からの誘致事業なのだそうです。
震災前からの事業と、
新しい事業が一緒の場所でスタートしていく、
というのが、お互いにいい影響となって、
面白い場所になりそうだなぁと思いました。

この周辺には、いずれ
「自立再建店舗」の事業や、
物産センターも開業するため、
平成30年度には、70店舗が集う
商業エリアになります!

「あたらしいスタートが
世界一生まれる町へ。」
が、女川町のスローガンです。
これからの女川の姿を、
楽しみに見ていきたいと思います。

すっかり寒くなってきました。
寒いなーというと、周りから
「本当に寒いのは2月だよ!」
と返ってきます。
去年も、一昨年もそうでしたが、
日に日に寒くなっていく毎日は、
ちょっと不安です。

先日、個人的に盛岡に出かけてきました。
いろんなところに行ったのですが、
盛岡に行ったらかならず立ち寄っている
福田パンにも行ってきました。
ふかふかのコッペパンに、
その場で具材をはさんでくれるお店で、
テレビや雑誌でもたくさん紹介されているので
今やたいへん有名なお店です。
一番人気は「あんバター」ですが、
魅力的な具が何種類もあるので、
ほんとうに迷います‥‥。

うしろに並んでいた女の子が
「私は、定番のナポリタン!」と
言っていたのを聞いて、つられて
私も「ナポリタン」にしてしまいました。
焼きそばパンのナポリタン版、というのでしょうか。
おいしかったです。

こんなお店が気仙沼にもあったらいいな〜と
思いますが、気仙沼には
コッペパンサンドの
「気仙沼クリームサンド」があります!
新味の「いちご」「ブルーベリー」が
最近出たそうです。
初めて食べるのに懐かしい味がしました。
でもやっぱり定番の
「クリームサンド」が私は好きかなぁ。

そして、もうひとつ、パンといえば
気仙沼のお菓子屋紅梅さんの
「あげあんぱん」です。
こちらは、あのカロリーメイツも
おススメしていた、気仙沼の鉄板スイーツ。
しっかり甘いあんこがたくさん入っているのに
不思議と食べられちゃいます。
お店以外でも、たまに販売されているので、
見かけたらゲットしてみてください。

先週、東京出張から帰ってくると‥‥
気仙沼は予想通り、
「冬」になってしまっていました。
でも、まだスカートを履いていて
平気な寒さですから、
これはまだ冬の序盤のはずです。

冬になったということは
「牡蠣」がおいしいシーズンの到来です。
さっそく牡蠣鍋をいただきました。
豪華〜!

牡蠣の苦みと甘みは
大人になってから知ったおいしさです。
大人になって良かったなぁ〜。
今冬初の牡蠣も、美味しかったですよ!

それと、聞いて下さい、みなさん。
気仙沼のほぼ日に、ついに、
「レンジ」が導入されたんですよ!
‥‥どうでもいいですか?
今までなかったんです。
なぜかというと、
気仙沼のほぼ日って、
ずっと私一人だったわけで、
しかも開所当時は「2年間だけ」と
言われてたわけで、
備品を買うのがとてもためらわれたわけで‥‥
父さん、気仙沼の冬はもうすぐです。

でもこの度、
事務所に出入りする人たちが
増えてきたので、買っちゃいました。電子レンジを!
これであたたかいものが食べられますね。
お弁当をあたためたりできます。

なによりうれしいのは、
移住してきたり、結婚して気仙沼にやってきたり、
という仲間たちが、最近とても増えてきた事です。
協力してくれる人たちがたくさんいます。
「友達のいるあたたかさ」
それが一番うれしいです。

気仙沼のほぼ日は11月1日で
4周年を迎えました。
早いものですね‥‥。

4周年を祝い、気仙沼で
おいしいフィッシュカレー」を
東京カリ〜番長の水野仁輔さん
作って頂きました!
料理アシスタントは、
アンカーコーヒーの小野寺紀子さん!
3種のフィッシュカレーは
今まで食べたことのない味で
作ってるそばからおいしい香りが‥‥。
味はもちろんサイコーでした。
いつかこのカレーが
気仙沼でも食べられるようになったら
気仙沼の人たちも
気仙沼に来てくれた人たちも
うれしいだろうなぁと
思いました。
レシピも、のちのち公開されるそうですので、
お楽しみにー!

そして、おおいに
カレーで盛り上がっていた頃、
サプライズで
大きな宇宙鳥シジュちゃんが登場!
シジュちゃんは、
知らず知らずのうちに
明日に向かって成長していたのです!
(成長で大きくなったのでは
ない気がしますが。)

私はこれまで、
「シジュちゃんを売れっ子にさせたい」
と願い、勝手にシジュちゃんの
漫画を描いてきました。
「ああ、シジュちゃん、
こんなに大きくなって‥‥」
と思うとなぜか泣けてきました。
シジュちゃん、
これからも、気仙沼と
バードハウスとツリーハウスを
一緒に盛り上げて、
一緒に売れて行こうね。

それから、漫画つながりで、
先日から私の実録気仙沼漫画
沼のハナヨメ。』が
連載されることになりました。
これもよかったら見て下さい。
ほぼ日は「アンケート至上主義」
ではないんですけど、
やっぱりアクセス数が命なので、
見て頂けたら、私は嬉しいです。

気仙沼のほぼ日は
5年目もいろいろやりますよ!
5年目の目標は、
「気仙沼に遊びに来てくれる人を
増やしたい!」
そして、
「来てくれた人たちに
また来たいと思われるくらい
楽しんでもらいたい!」
です。

10月は「市場で朝めし。」があり、
2つのツリーハウス関連のイベントもあり、
あっという間に
日々が過ぎていきます‥‥。

さて、東北ツリーハウス観光協会のほうでも
とてもお世話になっている、
唐桑御殿つなかんのりょうすけ君から、
お知らせがとどきました!
ーーー
We Love Japan Tour 2015の
Hidden Beauty (隠れた魅力大賞)2015
という企画に「唐桑」が
ノミネートされております!
ーーー
とのこと。

このプロジェクトは、
外国人向けの日本ガイドサイト
Japan guide.comさんなどが
関わっており、
以前、Japan guide.comの代表の
ステファンさんが
つなかんに来て下さったこともありました。

Hidden Beauty2015に
ノミネートされているのは、
ド定番の観光地をちょっと外した所で、
その土地らしさが強く感じられる場所
という感じがします。

海外旅行に出かけて、
ガイドブックには乗っていないような、
「隠れた魅力」の場所に行けたら、
旅がちょっと特別な思い出になりますよね。

今回、唐桑を紹介するために
やってきてくれたブロガーのジェシカさんは
つなかんの一代さんのことを
「私が今まで会った中で一番おもしろい人かも!」
と紹介してくれています。
一代さんの面白さも、
「日本の隠れた魅力」だと思いました。

投票はこちらからできるそうです。
発表は11月1日です!

東京海洋大学で
日本の漁業の「資源管理」の
研究をしていらっしゃる
勝川俊雄先生の講演会が
「水産業による地方創生 
〜漁業が元気になると、地域が元気になる〜」
というテーマのもと、
気仙沼のアンカーコーヒーさんで行われました!
ほぼ日でも、昨年
と勝川先生の対談が行われ、
日本の魚は世界一じゃない!?
という連載で、
対談の様子がまとめられています。

今回勝川先生のお話を聞いてみて、
改めて驚きがたくさんありました。

いくつか、私がメモしたポイントをご紹介すると、

・「漁業の衰退」は日本だけ。
世界的に見ると例外的なことである。
・「サバを一番高く買う日本」が
買っているサバはノルウェー産。
・ノルウェーでサバ漁は「儲かる」商売。
一方で日本のサバ漁は安くて「稼げない」。

などなど‥‥。

ただ、こういった、漁業資源の管理に関しては、
国としての仕組みづくりが必要になります。

そこで「すぐにでも私たちができること」
として、勝川先生が挙げたのが、
「『買い手市場』となっている
現在の漁業の状況を認識し、
『売るための努力』をしていくこと」
そして、
「地域の人とよそ者たちが協力し、
気仙沼の面白いものを
『外からの視点』で探し伝えていくこと」
でした。

これって‥‥
漁業以外にも言えることです。
とくに、震災後の気仙沼に、
必要なことだなぁと思いました。

このときの講演会には、
最近気仙沼に移住してきた人たちや、
若い人たちも沢山あつまりました。
気仙沼出身の人たちと
半々くらいの割合です。

勝川先生も、
これは意外だったとおっしゃっていましたが、
今の気仙沼って、
たしかにそういう感じなんですよ。
外の人と、若い人と、いろんな人が
まざりあって、
気仙沼を楽しく盛り上げていこうと
いろんなことをしています。

私が気仙沼に来たばかりのときは、
震災からちょうど1年後の2012年3月で、
私には気仙沼はとても寒く、
友達もいなかったこともあり
非常に暗いスタートだったことを
思い出します。

あれからたくさんの友達ができて、
私の周りの環境も変わりました。
「今が一番楽しい」と思う、
今日この頃です。

目黒のさんま祭も無事終了し、
体にしみこんださんまの臭いも
すっかりとれました。

ことしのさんま祭は、
天気が良くて、
たくさんのお客さんに
ご来場いただきました。
「焼きさんまの整理券」も
お昼にはなくなってしまったので、
焼きさんまを食べられなかった方も
多かったと思いますが、
また、来年もさんま祭はありますから!

それに、もし、
焼きさんまが食べられなかったとしても
さんま祭には、
物産コーナーもたくさんありますし、
さんまのすり身汁は割とすぐ食べられます。
それに、会場ではもくもくと白い煙があがって、
太鼓の音がドンドン響いて、
それだけでお祭りって感じがして
さんまが食べられなくても、
楽しいお祭りなんですよー。

実は私も、さんま祭の会場で、
焼きさんまを食べた事はないんです。
でも、もう気仙沼に帰ってきたので、
思う存分、さんまを食べようと思います。

気仙沼は、地元産の松茸が
販売され始めています。
本格的に秋ですね!