気仙沼のほぼ日便り

みなさんこんにちは。
いよいよ来週末はさんま寄席です!
迫ってまいりました!

さて、私は先日
牡蠣の一代さん」でおなじみ、
一代さんが運営している民宿
唐桑御殿つなかん」にて、
お寿司のワークショップに参加してきました!

元寿司職人である、
つなかんの料理人のりょうすけくんが
イチからお寿司の握り方を教えてくれます。
「酢飯の酢の配合は?」
「酢でしめるときのコツは?」など
たくさんの質問に丁寧に答えてくれ、
勉強になるワークショップでした。

さんま寄席の準備でも大変お世話になっている
アンカーコーヒーの紀子さん、
港のスズメさん便りの
投稿者のkazueさんも
一緒に参加していまして、
笑いの絶えない時間となりました。

初めて自分でお寿司を握ったんですけど、
りょうすけ君の行き届いた下準備と、
もともとおいしい素材のチカラのおかげもあり、
ただただ、楽しくて、
おいしかったなぁという
時間を過ごさせてもらいました。
(写真で伝わりますか?)

ウニといくら、この時期おいしい目抜(めぬけ)、
そして、一代さんの盛屋水産の牡蠣とホタテ!
何回も言っちゃいますけど、
おいしかったですよー!

もう、また機会があったら
ぜったいやりたいねーと
参加者同士で何度も話しておりました。

一代さんはよく言っています。
「遠くから来たひとたちに、
唐桑の牡蠣とホタテを食べさせたい!」と。
そうして一代さんは
「おいしいでしょう!」
と、みなさんの前でドヤ顔をしたいそうです。
気仙沼に遠くからやってきてくれた方の
「おいしい!」
という言葉は、
私でさえ、嬉しくて誇らしいです。
だから‥‥一代さんがドヤ顔をしている時の気持ちは
私もすこし分かります。

さんま寄席でも、
つなかんでお寿司を作って
製作中のツリーハウスを見学する、
というワークショップをご案内しておりましたが、
こちらはすでに完売しております!
ご参加の方は存分に楽しんでいただき、
また、今回ご参加できなかった方も、
いつか、ぜひ、一代さんのドヤ顔を
見に来てくださいね。

みなさんこんにちは。今日は、東京都にお住まいの
さんから
ご依頼をいただきました。

「僕は、凧あげが大好きです。
 しかし、僕の住むあたりでは、
 なかなか自由に凧あげをすることができません。
 気仙沼には、ひらけた場所もあるし、
 伝統の『日の出凧』という凧もあるそうなのですが、
 その『日の出凧』を見たことすらありません。
 探偵さん、どうか僕の『日の出凧を大空に舞わせる』
 という夢をかなえてくれないでしょうか。」

‥‥ということで、唐突ですが、
そんな山下さんから依頼をうけました、
探偵のです。
ちなみに、これは先日、アンカーコーヒーさんの
カッパとウサギのコーヒーさがし
の取材の後に調査を行ったため、
福田利之さんにも「凧さがし」に
付き合っていただいております。

日の出凧とは、
朝日が海に登る様子を描いた図案の凧で、
気仙沼の人からはよく聞くのですが、
実は私も実物を見た事が無いんです。

いろんなところで情報をあつめた結果、
加藤斉克(まさかつ)さんという方が
「気仙沼凧の会」の会長を
されているということがわかり、
加藤さんに直接電話することになりました。

「日の出凧を作っていらっしゃる加藤さんですか?」
「そうです。」
「日の出凧を、あげてみたいのですが、
 凧の販売とか‥‥そういうのは
 されていらっしゃいますでしょうか。」
「少しならお譲り出来ますよ」
「ええ!本当ですか! ‥‥あの、しかも、今日
 取りにうかがうのは可能でしょうか?」
「いま、家にいますので、どうぞ」

なんと! すぐその場でOKをいただき、
加藤さんのご自宅に向かう事になりました。
すると、加藤さんは、
家の前で出迎えてくださっていました。

「こちらです。どうぞ。」

お家の中は凧、凧、凧‥‥
見たことの無い量の凧が並んでいて、
驚いていると、加藤さんから
「これがほんとのタコ部屋」
というジョークが飛び出しました。

こころよく凧を譲ってくださった。加藤さん。
帰り際には、凧をもうひとつ、
プレゼントしてくださいました。
「今日は、あまり風が吹いていないですけど、
あがりますかね?」と聞くと
「あがらない凧は作りません。」
そう語って、くるりときびすを返し、
颯爽とご自宅へ戻られたのが印象的でした。

かくして、三陸の海が目の前に広がる岩井崎にて、
我々は念願の凧あげをすることができました。

山下さんが糸を引くと、
凧が、ぐんぐん上に昇って‥‥。
と、まあ、風がなかったので、
そこまで、上にはあがりませんでしたが、
私たちには、曇り空に
ちいさな太陽が輝いているように見えました。

山下さんは、帰り道「涙がでそうだったよ」
と言っていました。
理由はわかりませんが、
なんとなくその気持ちは分かる気がしました。

以上、サユミ探偵からの報告でした。
そんな、日の出凧‥‥。
なんと、さんま寄席にご来場いただく皆さん向けの
日の出凧づくり、凧あげの
ワークショップがあります!
講師はもちろん、加藤斉克さんです。
完全に凧に心をうばわれた山下さんと私は、
このワークショップにまだ空きがあることに
驚きを隠せません。

会場はアンカーコーヒーさんの新店舗ですので、
コーヒーと一緒に、凧づくり、凧あげを
お楽しみいただけたらと思います。

お申し込みは、こちらから!

いよいよ月末となった、
気仙沼さんま寄席

いまは準備の真っ最中です。
気仙沼のみなさんと一緒に
朝市「みなとでマルシェ。」の
準備をしたり、
ワークショップの準備をしたり、
いろんなことをやっています。

その合間には、
「吉次の煮付け」を食べたり、
「メカジキのしゃぶしゃぶ」
通称「メカしゃぶ」を食べたり、
牡蠣のお寿司を食べたり‥‥
って‥‥あれ、準備は?
食べてるだけでは‥‥?

いや、これも、
さんま寄席にご来場のみなさんに、
美味しい気仙沼の食べ物を
ご紹介するためのお仕事‥‥
というよりは、
やっぱり、ただ
食べたかっただけかもしれませんが。

と、いうことで、今回は、
さんま寄席参加の方向けの
オススメのお店紹介のページ
さらにボリュームアップして作りました。
寄席にご参加の方だけでなく、
気仙沼への観光の際に、
参考にしていただけたらと思います!

5月末頃においしい、
おすすめと言ったら‥‥
私はやっぱりホヤかなぁ。

いつまでも夜寒い日が続いて、
春なんて来るのか? と思っていたのですが、
気仙沼でもようやく桜が咲き、
春を感じるようになりました。

東京だと、ちょうど
入学式のころに桜が咲きますが、
このあたりの桜は、だいたい
4月後半から4月末にかけてなので、
新生活がスタートして、
ちょっとだけ慣れはじめると、
桜が咲きだす、という感覚があります。

先日、気仙沼の友達から、
「お花見しよう!」と、誘われました。
お花見って、震災後初めてかも。と言ったら、
「私もだよ」と返ってきました。
震災後、気仙沼の桜名所の一つ、
大川の桜並木が、津波の塩害で
咲きにくくなってしまい、
また、災害復旧工事も多かったりして、
これまで、春がやってきても、
なんとなく気持ちが
「お花見」から遠ざかってしまっていました‥‥。

でも今年も桜は咲きました。
なんだかんだ言っても桜はきれいです!
せっかく誘ってもらったのだから、
今年は、私もみんなを誘って
楽しくお花見をしようと思います。

ちなみにこちらの写真は、
気仙沼市民会館手前の坂に
咲いている桜です。
(港のスズメさん便りで投稿をいただいてる
seikoさんから写真をいただきました)

5月30日の気仙沼さんま寄席も、
ここ、市民会館で行われます。
その時には、とうぜん桜は
散ってしまっていますけど、
そのころは、ツツジが満開になる
季節なんですよね。
なんどか、気仙沼のほぼ日でも、
お伝えしていますが、
徳仙丈山のツツジは、
その量の多さと色の鮮やかさに
びっくりさせられます。

徳仙丈山には2棟の
ツリーハウスもあるので、
寄席にお越しの方々には、
ぜひ徳仙丈に行かれることを
強くおすすめしたいと思います。

カッパとウサギのコーヒー屋さん
でおなじみ、アンカーコーヒーさんの、
「マザーポート店」という
新店舗がオープンします!
4月10日のグランドオープンに先立って、
プレオープン期間にお邪魔しました。

お店に入ってすぐ、
ガラス越しに、念願の焙煎工房が見えます。
本店舗と焙煎工房が被災してから、
丸4年が経ちましたが、
こうしてまた素敵なお店をオープンされることは、
いち利用者としても嬉しいことです!

マザーポート店では、
ランチメニューもありますので、
お昼をゆっくり食べて
食後にコーヒーをいただくこともできます。
明るくてとても居心地が良く、
ついつい長居してしまいました。
それに、物販コーナーも
コーヒー豆以外に、
ポットやドリッパーといったコーヒー関連グッズ、
そしてお菓子やジャムなども充実しているので、
気づくと時間があっという間に‥‥。

ちなみに、こちらの建物も、昨年完成した
気仙沼観光タクシーさんの新社屋に続き、
三角屋さんが手がけています。
気仙沼にこんな素敵な場所ができるなんて、
ほんとに嬉しい!
外から友達が遊びにきたときに、
連れてきたい、そして自慢したい‥‥!
と思いました。

さて、既報のとおり、来る5月30日には、
第3回気仙沼さんま寄席が行われますので、
ご来場の方ぜひどうぞ。

3月20日(金)
気仙沼さくらボウル
再オープンしたというので
早速行ってみました!

震災前、さくらボウルは
魚市場の近くにあり、
地元の人の憩いの場所や、
定番のデートスポットだったそうです。

支配人の尾形さんは、
イベントごとにお世話になっている
気楽会のメンバーでもあります。
オープンしたなら様子を見に行こう、
と思って中に入ると、
ものすごくたくさんのお祝いのお花!
そして、全レーンに人がいっぱい!
中には、偶然他の気楽会メンバーもいたので、
一緒に1ゲームすることになりました。

ひさしぶりの運動‥‥。
たぶん、ボウリングって、軽い運動だと
思うんですけど、
車生活に慣れきった身体には、
ボウリング球を持つだけでも
キツいです。でも楽しい!
ちなみに、22時までオープンしているとのこと。
お酒を飲まずに
夜に集まれる場所がある
というのは、
下戸の私にとってとても貴重です。

一緒にプレーした友人たちも、
震災以来、
ボウリングは初めてだったそうです。
たしかに、私もそうでした。
まだまだ、運動できる施設が少ないので、
こういう場所のオープンは、
気仙沼に住む人間にとって
すごく嬉しいです。

2階にはダーツと、
卓球台、ビリヤード台もあります。
せっかくなので、ダーツもやりました。
これも、震災以降初めてです。
こうやってまた、
「普通」に、楽しいことが
できるようになっていくのが、
復興への歩みなのかなと思いました。

ボウリングのスコアは最下位でしたが、
うれしくて明るいニュースでした。

3月11日が過ぎ、
第3回さんま寄席に向けての準備が
本格的にはじまりました。
(寄席は5月30日です!)

先日、寄席の予告ムービーを撮るため
元乗組員のくんと
相方の切替くんによるユニット
BambooCutさんが
気仙沼に来ていました。

ムービーには、
ほぼ日でもおなじみの、
「気仙沼の顔」がたくさん登場する予定です。
ほとんどアポ無し訪問にもかかわらず、
気仙沼のみなさんが
こころよく協力してくださって、
さらに非常にノリノリで
撮影に応じてくださったため、
無事撮り終えることができました!

私も気仙沼に来て3年です。
じゅんぺい君たちと
一緒に気仙沼をまわりながら、
これまでいろんな人との
出会いがあったなぁと
あらためて思いました。

立川志の輔師匠の高座を
お客さんに存分に楽しんでもらうべく、
ほぼ日乗組員と、
気仙沼の人たちが一緒になって作り上げる‥‥!
それがさんま寄席です。
本番までは、あと2ヶ月ちょっと。
意外と短いので、
猛ダッシュで
駆け抜ける感じになりそうです。

4月から順次情報が公開されていきますので、
ぜひ、チェックしてみてくださいね。

先週、ほぼ日のみんなで、バリ島に行ってました
気候も空気も、普段とは違っていて、
楽しいことがたくさんありました。
正直、あの楽しかったバリ島から、
気仙沼に帰ってきたら、
さすがに、もの寂しさを感じるんじゃないか?
と、思っていました。

でも、ダウンジャケットを着込んで、
気仙沼の駅に降り立った時、
寂しくなんか、なかったんですよ!
もちろん、バリ島は良いところですけど、
「結構、気仙沼も悪くないよね」と
思ったんです。
その時の気仙沼の空は、
空気が澄んでいて、ちょっと寒くて、
いつもよりきれいに見えました。

私にとって、気仙沼は
他の場所より特別です。
「気仙沼も悪くない」と思うのは、
何より、友達がいるからだと思います。

振り返ってみれば、震災のあと、
友達がものすごく増えました。
地元の人も、遠くから来た人も、
気仙沼で出会った人は、
「震災でなくなったものを取り戻そう」
という強い人たちばかりでした。
そんな人たちと、たくさん友達になりました。

復興という言葉が
遠くてぼんやりしたものに感じられたとしても、
道ができたときや、
家や工場がまた建ったとき、
新しい仕事ができたときには、
確かに進んだ感触がありました。
頼もしい仲間と一緒に、
何をすればいいか考えて、
もう一度作り、楽しいことをやっていけば、
前に進んでいけるんだと、この4年で分かりました。

震災からちょうど4年目の今日を迎えて、
今日はたくさんのメディアが、
被災地の様子を伝えています。
被災地の課題は、変わらずに続いていますが、
その中で、友達のいる場所の様子を知ると、
一緒に頑張ろう、と思います。

今日の気仙沼の様子は、
「2015年3月11日の 気仙沼を描く。」
というコンテンツでもお伝えしていきます。
市民有志によるプロジェクト
「3月11日からのヒカリ」による
テキスト中継もあります。
ぜひ、ご覧ください。

2月末、やや春の陽気を感じるような
過ごしやすい日がありました。
今年は雪があまり降らなかったのですが、
それでもやっぱり寒くて、
夜、布団が寒くて辛かったり、
朝、布団から出るのが辛かったり、
主に布団まわりが辛かったです‥‥。

東日本大震災から、
丸4年となる3月11日は、
もうすぐです。
例年お伝えしていますが、
当日は、今年で4回目となる
「3月11日からのヒカリ」という
市民有志によるプロジェクトが行われます。

このプロジェクトは、
「光の慰霊碑」として、
気仙沼の内湾(鼎が浦)から、
夜空に向かって3本の光の柱を立ちあげる
という、静かな催しです。

気仙沼のいろんな場所から
夜空に光の柱が見られるので、
思い思いの場所で眺めたり、
写真を撮ったり、
というのも、プロジェクトへの参加となりますし、
ポスター購入などで寄付をしたり、
「気仙沼の今」を伝える
テキスト中継に投稿をしたり、といった参加の仕方もあり、
さまざまな関わり方ができるのが、
いいなぁと思っています。

詳細については
こちら↓をご覧ください。
ーーー
■3月11日からのヒカリ公式ホームページ
■3月11日からのヒカリ2015寄付ページ
■39_311気仙沼をとどけよう。
ーーー
震災後、周囲の環境が大きく変わり、
それに伴い、自分の中にも変化がありました。
毎年、気ぜわしく過ぎて行く
3月11日ですが、
自分にとってはある意味、
節目の日でもあるので、
その時の気持ちを思い出す日に
したいなと思います。

来る3月10日(火)、
気仙沼市民会館にて
「さだまさしコンサート
はまらいんや気仙沼2015フェスティバル!」
が行われます。

さだまさしさんの
気仙沼でのコンサートは、
東日本大震災後、
今年で4回目になるそうです。
今回は、
すこし登場します!

この実行委員会は、
市民の有志によって運営されており、
イベントが間近に迫った今、
準備も佳境に入っているみたいです。
街中にもたくさんポスターが貼られていて、
実行委員会にも
身近な人たちが参加しているので、
私の周りでもよく話題になっています!

チケットは、のこりわずかですが、
まだ若干あるとのことです!
販売は、気仙沼市内のみになります。
※お問い合わせの際、
すでに完売している場合もあります。
イベント詳細、チケットに関して、
詳しくはこちらをご覧ください!

そして、さださんのコンサートの翌日は、
東日本大震災が発生から、
丸4年目の3月11日です。
「もうすぐだね」なんていう声も聴こえて、
意識せずにはいられないのですが、
穏やかな一日になったらいいなと
思っています。