気仙沼のほぼ日便り

ご存知「牡蠣の一代さん」こと、
いつもお世話になっている一代さんの民宿
つなかんの料理長
りょうすけ君が、
「牡蠣の食べ比べ」と
「いろんな牡蠣料理を楽しむ」会を
開催するということで、
私もおじゃましてきました。

りょうすけ君が
今回用意してくれたのは、
築地で一番牡蠣を売るタカシマオイスターの
高島さんという方が
おすすめする2種の牡蠣でした。
りょうすけ君いわく、
「高島さんは『こういう牡蠣が欲しい』、
というオーダーに応えられる方で、しかも
『この牡蠣はこういう食べ方をしたら美味しい』
ということを飲食店に
細かく説明できるところがスゴい」
のだそうです。

そして、産地を伏せて
食べ比べというか「効き牡蠣」
のようなことをしました。
どの牡蠣がどこの産地か
みんなで投票して当てます。

私は味の違いはわかるのですが、
どこの産地まではわからず‥‥!
しかし、わかったこともありました。

・産地によって味がずいぶん違うこと。
・熱をくわえると味がまた変わること。
(加熱にむいている牡蠣とそうでもない牡蠣がある)
・唐桑産の牡蠣は、茹でるとすっきりした
おいしい出汁が出ること。
など‥‥。

味の違いも香りも、出汁の味も、
それぞれ産地によって
個性があるんだなと思いました。
育った海によって
ずいぶん味が違うというのも、
おもしろいです。

そのあと、牡蠣の豆乳鍋と、
牡蠣寿司、牡蠣の太巻きなど、
いろんな牡蠣料理を出していただきました。
ぜんぶおいしかったのですが、
特に、寿司職人でもあるりょうすけ君の
牡蠣寿司は、
ここでしか食べられない味かも!

今回、改めて唐桑の牡蠣のおいしさや
味の個性を知る事ができた気がします。
ごちそうさまでしたー!

気仙沼の地元の人に人気の
気仙沼ホルモンを
久しぶりに食べました。

気仙沼ホルモンは、
味噌ニンニクだれに
つけ込んだモツなので、
味噌味なのですが、
食べるときに一工夫あるのが特徴です。

千切りキャベツの上に
たっぷりとウスターソースをかけ、
焼いたホルモンと一緒に
食べるのがポイントです。
正確には、
味噌+ウスターソース味、
って感じです。
キャベツをたくさん食べるので、
食後も重たくなりすぎない、
胃にやさしいホルモンだと思います。

遠洋漁業から戻ってきた
漁船員さんたちが、
安価でおなかいっぱい肉を食べられる、
ということで、
気仙沼ホルモンは人気が出たそうです。

今では気仙沼のB級グルメ代表として、
人気があります。
花見やバーベキューでも定番です。

ちなみにこれ、
「お福」さんというお店の
ランチでして、
このボリューム、
ご飯、みそ汁付きで600円!
このコストパフォーマンスも嬉しい
ガテン系ランチです。

魚市場のすぐ近くにある、
「酒のサイシン」さんに
初めておじゃましました。

サイシンさんは、酒屋さんなのですが、
漁船が遠洋漁業に出る際の、
日用雑貨や必需品を用意する
「船舶仕込」というお仕事もされています。
そのため、店内には船員さんのために
品揃えされた商品がずらりと並び、
通称「漁師のコンビニ」とも
言われているんだそうです。

お酒の品揃えはもちろんですが、
「漁師っぽいもの」の品揃えがすごい!
これまで、こんなにたくさんの種類の
ゴム手袋やカッパ、長靴が売られている現場を
見た事があったでしょうか?

プロ仕様のものばかりですが、
私も最近趣味にし始めた
「釣り」
に良さそうなものも
たくさんありました。
特に防寒グッズ‥‥!
基本的にレディースサイズはありませんが、
お値段も手頃なので、
今度釣りに行く前に
もう一度チェックしようと思います。

こういう場所って、
漁業関係のみなさんにとっては、
普通の光景なのかもしれませんが、
私にはどれも新鮮で、
なかなか見る事のできない
「海の男の世界」を
垣間みれたような感じがしました。

最後にお店の方にみせていただいた
派手な「もんぺ」は、
カツオ漁船の漁師さんが必ず持っている
人気商品だそうです。
「地味な無地もあるけど、
派手なほうが売れる」とのことでした。
でもなんで、
カツオ漁船だけなんでしょうか‥‥?
漁師ファッションは
奥が深そうだと思いました。

ちなみに、サイシンさんは、
どなたでも普通にお買い物できます。
本気の漁師アイテムが欲しい方はぜひどうぞ。

あけましておめでとうございます。

今年も、お正月のポスターを
目黒のさんま祭実行委員長のマツイさん
からいただきました!
これを飾ると「お正月」って感じです!
ありがとうございました。

気仙沼は、大晦日から雪でした。
海沿いということもあり、
そんなに積雪量は多くないのですが、
2015年は真っ白な雪景色で
スタートしました。

今年は、5月末に
第3回気仙沼さんま寄席を
予定しています…!
寄席はもちろんですが、
この時期、暑くも寒くもなく、
とても気候の良い季節です。
気仙沼のよいところを
まるごと楽しんでもらえるよう、
準備していきたいと思います。

もちろん、さんま寄席以外にも、
イベントや、ツアーなんかも
予定しているんですよ!

気仙沼に来た事がない人にも、
何回も来た事がある人にも、
気仙沼を楽しいと思ってもらえるように‥‥

それが、私の今年の目標です!

どうぞ今年も、気仙沼のほぼ日を
チェックしてくださいね。

カレーまつり以来、
「釣り」をしたくて
仕方がなかったので、
平日に夜釣りをしてきました。

とにかく寒くて、
手袋をしていても
手ががちがちに
なってしまうほどだったんですが、
「やっぱり釣りは楽しい!」
と思いました。

とはいえ私は、岸壁から、
真下に糸を垂らすだけなので、
「趣味は釣りです」とは
とても言えないレベルですが
それでも十分釣れます!
気仙沼で一緒に釣りをした友達が、
「人生初めての釣り」で、
巨大な穴子を釣り上げていたことも
あるくらいです。

そんな私は
最近、会う人会う人に
「釣りやりましょう」と
話しかけてしまうほどです。
次釣りができるのはいつだろうかと
想いを馳せながら‥‥。

いちばんよく聞かれるのが、
「気仙沼ではどんな魚が釣れるの?」
という質問なのですが、
ここ2回の気仙沼での
釣りの経験によると、
この時期アイナメ、ドンコ、穴子、
カサゴ、ムラソイ、カレイなどが
釣れるようです。

将来的に、外からきたお客さんも、
気軽に釣って、
その場で食べて‥‥
というツアーができたらいいなぁ
と思っています。
いや、そういうの、企画しようと思います。
だって、それ、私も参加したいので!

東京出張から戻るとき、
ふと新幹線の窓の外に目をむけると
そこは雪国でした‥‥。

先週の寒波の影響で、
気仙沼にも雪が降りました。
水道が凍ったり、
家の中でも、はく息が白かったりすると
本格的な冬だなと感じます。

そして年末のこの時期
神棚に飾る「お飾り」が
販売されていました。
これは地域ごとに
かなり違いがあると思いますが、
気仙沼では「星の玉」と呼ぶ
紙のお飾りを飾ります。
少し図案が違いますが、私の実家も
「星の玉」を飾っていました。
宮城県では良く見かけます。
特に、大黒様と恵比寿様が
気仙沼っぽいです。
お正月のおめでたい感じがしますね。

お正月飾りはスーパーで売っているのですが、
「大安の日にお正月飾りを買う」という
しきたりもあるので、
大安の日には売り場に「本日大安」と
表示されていることもあります。

あとはやっぱり、お正月と言えば鏡餅です。
毎年頂いておりますが、
今年も武山米店
陽子さんから鏡餅を頂きました。
これですっかりお正月気分です。
えっまだ早い?
ここまでお正月感を出しといて、
なーんと今日は、クリスマスイブでした。

なので強引にこの言葉で締めようと思います。
メリークリスマス!

気仙沼といえば、漁港があって、
漁師まちで‥‥というところまでは、
誰もが「港町・気仙沼」に
対して持ちうるイメージです。
でも、ひとくちに港町といっても、
世界三大漁場と言われる三陸沖で
はたらく漁師さんの生活や、
リアス式海岸の土地で培ってきた
独自の浜の文化のことなど、
実際にはあまり知られていない
気仙沼の姿がたくさんあります。

そこで、そんなに有名ではないけれど、
気仙沼に住んでる人も知らないような、
ちょっとマニアックな魅力を
いろんな方向から見つけてみよう、と、
始まった取り組みがあります。
それが「ば!ば!ば!の場!」です。
ちなみに「ばばば!」とは、
ビックリした時に使う、
このあたりの方言で、
「あまちゃん」
「じぇじぇじぇ!」と
同じような使い方をします。
カンタンで、よく使うので、
気仙沼に訪れた際には、
ぜひ一度使ってみてほしい方言です。

そんな「ば!ば!ば!の場!」は、
5回目となる今回、
気仙沼の古地図をもとに、
今と昔を比べながら
町歩きをするのだそうです。
世の、古地図好きのみなさん!
これだけで、かなりグッとくるでしょう!
って、私は正直、そんなに古地図の
真のおもしろさは
分からないんですけども‥‥
良く知っている場所で、
今と昔で変わっているところを
比べると、発見があります。
たとえば、お寺の場所は変わってないなとか、
このあたりは昔畑だったのかなとか‥‥
地図をみるだけでも
いろいろ楽しみ方はあるのですが、
当日は、講師の先生もいらっしゃるので、
より、街の変化と歴史を
知ることができると思います。

そのほか、ポイントとしては、
参加した方には、
オリジナルバッヂがもらえる
ということをお知らせしておきたいです!
というのも、少しばかりですが、
お手伝いとして、
私はこのバッヂのイラストを
毎回描いているのでした。
これは、いろんな「ば!」(驚き)を
表現しているつもりです。
このバッヂの数で、
これまで参加した回数が分かります。
リピーターになると
「ば!」の数が増えて行くことに
なりますね。

このイラストにも描いたんですが、
これまでに、「塩辛製造の見学」や、
「漁師体験」や「化石さがし」など‥‥
普通の観光ツアーでは
なかなか体験できないようなプログラムが
行われてきました。

おいしいものを食べて帰る、
というだけでなく、
「この場所でしか
作れない思い出をもって帰る」と、
その旅は、忘れられないものに
なるんじゃないでしょうか。
化石発見できた旅、なんて、
ずっと思い出に残りそうです‥‥。

今回の「気仙沼、古地図の旅」は
12月14日(日)と、今週末ですが、
もし気仙沼にいらっしゃる方がいれば、
おすすめしたいな〜と思います。
もちろん、地元のかたもぜひです。
(お問い合わせは
気仙沼市観光コンベンション協会まで
0226-22-4560)

写真1枚目のアンカーコーヒーさんでは、
11月の中頃から
クリスマスツリーが飾られていました。
ああ、もうそんな季節!
はやいなぁと思っていたら、
気づけば、12月‥‥。
気仙沼もまた一段と寒くなってきました。

12月に入ってからは、
ますます、
いろんなところでツリーを
見かけるようになりました。
写真2、3枚目は
海の市のクリスマスツリー
よく見ると、
かに物語」とか「横田屋本店」とか、
海の市にあるお店の包装紙に
ラッピングされたプレゼントが
飾られていました。
たぶん、これは飾り用なので
中には何も入っていないと
思いますけど‥‥
カニとか、海苔とかを
クリスマスプレゼントにして送るのって、
気仙沼っぽくていいなと思いました。
私も誰かにあげてみたいです。

さて、最後は
気仙沼横町のクリスマスツリー!
水色でキラキラしています。
ちょっと海の中っぽい雰囲気です。

ちなみに、気仙沼横町の
周囲の内湾では、
ONE-LINE気仙沼
クリスマスイルミネーションプロジェクト

による、イルミネーションが
飾られています。
ライトアップは1月9日までだそうです!

11月16日(日)、
気仙沼市唐桑町の一大イベント、
「リアス牡蠣まつり唐桑」
が行われました。

なんと無料で焼き牡蠣が
振る舞われたり、
唐桑ブランド牡蠣の即売、
物産品の販売、
郷土芸能の披露があったりした、
‥‥そうなんです‥‥。
というのも、私が到着した
14時には、イベントがほぼ
終了していたのです。
ショックでした。
それが2枚目の、
イベント終了時の写真です‥‥。

実は1枚目の
賑わっている会場の写真は、
からくわ丸のたくま君から
いただきました。

牡蠣が買えなくてガックリしていると、
唐桑の友人「やっくん」こと
畠山政也さんが声をかけてくれました。

やっくんには、
ツリーハウス制作や、
カレーまつりの釣りなど、
唐桑でのイベントごとで
いろいろお世話になっています。
本業は唐桑で
牡蠣養殖をしています。

やさしいやっくんは、
もう屋台は閉まっているのに、
牡蠣を譲ってくれました‥‥!
(しかも、超たくさんのおまけつき!)
ああ、うれしい!!
ツリーハウス制作でやってきていた
みっちー、ゲンキくんと
牡蠣を手に笑顔‥‥!
ちなみに、この写真を
撮ってくれたのも
やっくんです。

牡蠣は、身が大きくて、
あまくて、味が濃くて、
すんごく美味しかったです。
カキフライと
ホイル焼きにして、
バクバク食べました。
こんなに牡蠣をぜいたくに
食べられるとは、
ありがたや‥‥。

これから牡蠣のシーズンですので、
みなさんにもぜひ、
三陸の牡蠣の味を
楽しんでもらいたいです。

ちなみに、
肝心のやっくんの写真を
取り忘れてしまったので、
別の日に撮影した
「やっくんはこんな感じのナイスガイ」
という写真を
最後に付け加えておきます。
ありがとうございました!

ほぼ日秋の大カレーまつりが終了しました。
気仙沼チームは、
気仙沼の地元のみなさんの
多大な協力を得て、
つなかん 海の幸カレー
かに物語カレー
の、2種類のおいしいカレーを
作ることができました。
おいしかったし楽しかったです!

海の幸カレーは、
前日に自分たちで釣った魚を
使っているので、
おいしさもひとしお!
そして、かに物語さんのカニを
超贅沢に使ったカレーは、
カニの味を凝縮したような、
特別なおいしさでした。
カレーの恩返しも大好評で、
おかわり続出でした。

そして‥‥
今回のカレーまつりで
触れておきたいのが、
釣りに挑戦した件について!

この日のために、
お手頃な釣り竿を購入し、
人生二度目の釣りとして挑んだ
釣りでしたが、
小魚も含めて6匹を
釣ることができました!
楽しくて、気がつけば
あたりは真っ暗に。
静かな岸壁から、
糸を真下に垂らしていただけですが、
結構な釣果がありました。

一緒に行った友人たちも、
釣りが初めてという人でさえ、
大きなアナゴやアイナメを
釣りあげていました。
これも、唐桑の豊かな海のおかげです。

おかげで私は
すっかり釣りに魅了されてしまい、
いつ、次釣りをするチャンスがあるか?
を常に考えてしまっています。

ひとまずは、年内にもう一度
釣りに行こうと思っていますし、
気仙沼に遊びにきた友達にも、
ぜひ「釣り」を
すすめたいと思っています。
また一つ、気仙沼の楽しみ方を
知った気分です。