REPORT

みんなの「かご」の使い方。2
草場妙子さん編

伊藤さん自身、そして前回お届けした
料理研究家の植松良枝さんにつづき、
ヘアメイクアップアーティストの草場妙子さんをたずね、
かごの使い方を教えていただきました。
伊藤さんのレポートで、ごらんください。


草場妙子(くさば・たえこ)
ヘアメイクアップアーティスト
熊本出身
雑誌や広告、CMなどで
モデルや女優のヘアメイクを手掛ける。
インスタグラム@kusabataekoでは、
愛用コスメを自分の言葉で紹介。

書籍『TODAY’S MAKE-UP 今日のメイクは?』
アノニマスタジオより2018年4月に刊行。

ヘアメイクの草場さんの仕事を間近で見ていると、
感心することがたくさんあるのですが、
その中でも毎回すごいなぁと思うのが
メイク道具の管理です。

使い終わったものは、
入っていたパッケージに戻し、
さらにそれをきちんきちんと仕分ける。
荷物はけして少なくはないと思うのですが、
どこに何が入っているかはすべて把握していて、
「さっき使っていたあのリップだけど‥‥」
などと質問すると、
「ああ、これですね」
なんてパパッと取り出して説明してくれる。

あらゆるシーンを限られた時間の中で
撮らねばならない撮影の現場で、
臨機応変に対応してくれる草場さん。
それはきっと、きちんと道具の管理、
そして頭の中の整頓が
できているからなのだと思っています。

「仕事に持って行く荷物は、
リモワのスーツケースとメイクボックス、それからかご。
この3つが基本です」
と草場さん。
weeksdaysのかごの中には、
いくつかのポーチに仕分けたメイク道具を入れているそう。
「間口が広いので何が入っているか
すぐに分かるところもいいですし、
布製のバッグと違って
床置きしても気にならないところも助かっています」

小さなサイズは、
ロケバスの中など、限られた空間で
メイクをする時にも重宝するとか。

かごなんだけど、
ちょっと引き出しみたいな感覚で使えますよね?
と言うと、
「あ! そうです、そんな感じ!」
そんな返事が返ってきました。

お買い物にもかごは活躍。
この日はセレクトショップに、
オーダーしていたシルクのローブを受け取りに。

1泊2日の家族旅行では、
大小ふたつのかごに、
必要なものをぼんぼん入れて車で出発。
「天気や気温が予測できない旅先では、
着替えなどをちょっと多めに持って行きます」

大きな方には、
重くはないけれどかさばる着替えを、
小さな方には、小学生のおじょうさんと公園で遊ぶための
ボールなどが入っているそう。

黒やネイビーなど、シックな色合いの服が多い草場さん。
家の中もどうやら同じトーンのよう。
シルバーと白のこのかごが、
家の中でどんな風に使われるのか、
またいつかお話をうかがってみたいなぁ。

2018-10-24-WED