REPORT

ふたりの料理人と
東屋のうつわ。[2]

ふたりの料理人にお声掛けをして、
「weeksdays × 東屋」のアイテムの使い方と
盛りつけのヒントを教わりました。
中国料理店「jeeten(ジーテン)」の
オーナーシェフである吉田勝彦さんと、
料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」を主宰する
料理家の小堀紀代美さんです。
ふたりに共通するのは
伊藤まさこさんが「絶対においしい」と
太鼓判をおしていること。
そして、器の使い方が、とても上手だということ。
まずは、jeetenの吉田さんの登場です。
伊藤さん、かれこれ20年のおつきあいなんですって!

文・スタイリング=伊藤まさこ

jeeten 吉田勝彦さん[その2]
テーブルと料理とお皿のリズム。

同じ料理でも、
盛りつけ方でずいぶん違って見えるものです。

「このオーバルには、
細長い春巻が合うんじゃないかな?」

と作ってくれたのは、
エビと大葉の春巻。
それをオーバル皿に
ドーンと一本置くのかと思いきや、
そこはやはり吉田さん。
半分に切って、
器の中でおさまりよく、
かつ食べやすく(しかも中が見えておいしそう!)
盛りつけてくれました。

横にはちょこんと塩をそえます。


オーバル皿 土灰釉・小

さて次は丸皿に、
春雨と黄ニラとキャベツが入った野菜の春巻を。

「野菜がたっぷり入った春巻は、
食べやすいように一口大に。
断面を見せて盛りつけます」

丸いお皿の中で、
4つに切った春巻が仲良く並んだ姿に、
思わずにっこり。

カレー粉と塩を合わせた「カレー塩」は、
レンゲの上に。
こんな風にお皿の余白に、
ちょっとなにかをプラスすると、
テーブルの上でリズムが生まれるのです。

下に折敷をひくと、
ちょっと背筋が伸びる感じに。
木の風合いが、
磁器の質感を引き立ててくれて、
なかなかいいでしょう?


丸皿 土灰釉折敷 胡桃油仕上 大

2020-08-23-SUN