もくじ
第1回あこがれの詩人、Iさんと。 2019-03-19-Tue
第2回大学時代からの友人、Mちゃんと。 2019-03-19-Tue
第3回大好きな、おばあちゃんと。 2019-03-19-Tue
第4回対詩をしてみて。(おわりに) 2019-03-19-Tue

生まれも育ちも愛知県名古屋市の、25歳。うお座のB型。
最近、ばあちゃんと一緒に料理をしています。玉ねぎが切れます。
わたしの名前の由来は、吉本ばななさんの名作「TUGUMI」からとった、という説が濃厚です。

詩で、はなす。心で、はなす。

詩で、はなす。心で、はなす。

担当・こばやしつぐみ

第4回 対詩をしてみて。(おわりに)

出会いも、生き方も、年齢も、関係性もまったく違う
3人の方々との対詩は、とてもおもしろかったです。
ふつう、詩は一人で書くものなので、
「誰かと一緒にものをつくる、楽しむ」ことが
対詩でできるのは、面白いなあと思いました。

そして、「対詩は詩人同士でなくてもできるなあ」、
とも思いました。

わたしはプロの作家じゃないので、
「自称詩人」ということになります。
わたしの心の中には、
おばあちゃん子のわたしがいて、
早起きできないわたしがいて、
ともだちと恋愛の話なんてしちゃうわたしがいて、
詩を書くわたしがいる。どれもみんな、わたしだ。
それぞれのわたしは、花がきれいだと素直に思うし、
夕暮れの空に思いを馳せたりする。
自分がうつくしいと思ったものを心に残したい、と思う。

それって、
生きていくうえでとても当たり前の感情だと思います。
だから俳句や短歌が生まれて、詩や小説が生まれた。
カメラや絵画だって、そうだ。
その人の感情の積み重ね、経験の積み重ねで生まれている。

それは、2018年10月17日の「今日のダーリン」で、
糸井さんが言っていたことに近いのかもしれない。

仕事の場面でも、趣味や生活の場面でも、
何人もの人間に、ぼくらは出会うことになる。
少しだけのこともあるし、たっぷりのこともある。
敵として現れることも、観客として登場することもある。
しかしどの関係も、すべてが「私」をつくっているのだ。
「あなたのからだはあなたの食べたものでできている」
ということばがあるけれど、
「あなたのこころは会った人々でできている」である。
人々のなかには、神様もいるし、犬や猫も入るけどね。

1分しか会ってない人によって運命が変わることもある。
あの人この人のことを、たまに思い出してみようか。

そう、数々の出会いがあって、今のわたしがいる。
「わたしのこころは会った人々でできている」。
まさにその通りです。
 
この課題を通して、わたしが言いたいこと。
それは、
人間にはみんな、「詩の心」がある、ということ。
ただ詩人と名乗らないだけで。
詩を書かないだけで。
詩集を読まないだけで。

でも、SNSやインターネットが発達した
今だからこそ、詩でだれかとつながることができたら、
面白いと思いませんか。
お母さんでもいい。ペットの猫でも、会社の上司部下でも、
嫌いな子とでも、好きな子とでも。
「詩なんか恥ずかしい」って思うかもしれません。
「詩ってよくわからないじゃん」と思う人もいます。

そう、詩ってわからなくていいと思っています。
もちろん、スパッとしたテーマで書く詩人の方もいらっしゃいます。
でも、むしろ
「わからない、この人は何を感じて言葉にしているのだろう」
と考える行為そのものが、
すでにあなたの中の「詩の心」が疼いている証拠だと思います。

今回わたしが対詩させていただいたお三方は、
少なくともロマンチストではない…とは思います。
ただ、ふだんから言葉を大事にしている人たちばかり。
ひとの傷つくことは言わない、とかね。
やっぱりどこにでもいる「ふつうの人」なのです。
もちろん、わたしも含め。
 
この記事を読んでくださったかたが
詩に少しでも興味が湧いた、とか、
お友だちと対詩やってみようかな、とか
なんとなく書いてみようかな、という
きもちになってくださったなら、
こんなにうれしいことはありません。

そしたら、いつか、対詩のお相手をしてくださいね。

 
(おわりです。三ヶ月間、ありがとうございました。)