11月某日。
高円寺の「ギャルリー・ジュイエ」で、
タカハシカオリさんのワークショップがありました。

カオリさんは年に数回、
フィギュア製作のワークショップを開催しています。
胴体はカオリさんが事前につくっておき、
顔は参加者が自由につくります。
材料は石膏粘土。
中には、「粘土を触るのは小学生のとき以来です」という参加者も。
でもみなさんすごく上手で、クオリティの高さにびっくり。


顔ができたら、しばらく乾燥機の上に置いて乾かします。

顔が乾くのを待つ間に、胴体部分に色を塗っていきます。
胴体は、フィギュアスケーターやレスラー、
タキシードなど、いろいろ。
カオリさんがリクエストに応じてつくりました。



ワークショップ中はおしゃべりする声は少なく、
みなさん黙々と、集中して、作品づくりに没頭していました。
カオリさんは、ワークショップ中に参加者に対して
必要以上に話しかけたり、
アドバイスをしたりすることを避けているそう。
「私自身、つくってるときにいろいろ言われるのが
あんまり好きじゃないんですよね。
自由につくってほしいんです。
もちろんどうしていいかわからないときとか、
困ったときはヘルプに入りますけど、
やっぱり作品はその人のものですから。
自分の手でつくって、それが形として残る。
その楽しさを感じてほしいんです」(カオリさん)


最後は顔も着色して、胴体にくっつけ、ニスを塗ったら完成です!


このワークショップでは、
胴体と顔の組み合わせをどうするのか、もおもしろいところ。
「今回は、事前に
『フィギュアスケーター』とか
『レスラー』とか、リクエストをもらって、
胴体をつくってきたんですけど、
それにどんな顔がつくのかは、
ぜんぜん予想がつかない。
どうなるのか、私も楽しみにしています。
子ども向けのワークショップのときなんて、
本当におもしろいですよ!
子どもたちの発想が自由で。
胴体がおすもうさんで、顔がおにぎりで、
名前は『おにぎり山』とか(笑)。
いつも刺激をもらってますね」(カオリさん)

今回も、オリジナルのキャラクター、
愛犬、自分の顔……など、
個性豊かな「顔」を持つフィギュアがそろいました。
どのフィギュアにも、
その人なりのキャラクター設定や、物語がきっとあるのでしょう。
この子たちが何を考えて、どんな風にしゃべって、
どんな人生を生きていくのか。
想像を広げてみたくなりました。
(終わります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!)