材料
じゃがいも
バター、生クリーム、チーズ(とけるタイプ)
塩・こしょう
2品目はじゃがいものグラタン、ポテトドフィーヌ。
家にあるじゃがいもを使おうとしたら、ちょっとびっくり。
- 娘
-
わっ! めちゃくちゃ芽が生えてるよこのじゃがいも!
平気なの?
- 母
-
なんか置いておいたら生えちゃった‥‥。
ちゃんと芽を取れば大丈夫。
皮にけっこう泥もついてるじゃがいもだから、
皮をむいて茹でよう。
きれいなじゃがいもだったら、皮つきのまま
電子レンジで加熱してもいいんだけどね。
じゃがいもの皮をむいて、輪切りにしたら、
少し塩を加えたお湯で茹でます。
だんだんぐつぐつと煮えてきました。
- 母
-
お湯が多かったら、じゃがいもがぐわぁ‥ってなるから、
少し捨てます。
- 娘
- ぐわあ‥‥?
- 母
-
そう、なんか、(体をふにゃふにゃさせるジェスチャー)
こう、じゃがいもがお湯に身を任せて溶けちゃうから、
そうなる前に量を減らす。
- 娘
- (お湯に身を任す‥‥?)
母の表現は時々なんとも独特でおもしろいのですが、
じつは祖母(*母の母)もそうでした。
料理上手ということ以外にも、
母が受け継いでいるところみたいです。
さて、煮崩れないように茹でるお湯の量を調節して様子を見て、
柔らかくなったら茹であがり。
次は、これをお皿に並べてオーブンで焼きます。
- 母
- お皿にバターをすりつけるようにして塗ります。
- 娘
- あれ? にんにくをすりつける時もあったよね。
- 母
-
うん、それも美味しい。
どっちでもいいけど、今日はバターだけでいいかな。
輪切りを、まず1段並べて、終わったら上から塩を振る。
あまり多くてもしょっぱくなってしまうけれど、
意外と味が薄くなりがちなので
少ししっかりめを意識するといいようです。
さらに、2段目を敷きつめていきます。
並べ終わったら、同様に塩をふって、
さらに、生クリームを全体が浸るぐらいに注ぎます。
上からチーズをまんべんなくふりかけ(量はお好みで)
最後にこしょうをふって、準備はOK。
180℃のオーブンで約10分、様子を見ながら焼きます。
いい感じの焼き色がついたら、完成!

ポテトドフィーヌ
しゃれた名前のこの料理、じゃがいものグラタンです。
「ドフィーヌ」は本によっては、
ドフィーノ、ドフィノワとも書かれていて、
フランス・ドフィネ地方の、という意味のようです。
地図で調べてみたら、フランス南東のかつての地名で、
いまのグルノーブルのあたりだそう。たとえばステーキなどお肉がメインディッシュになる
お祝いの日の定番のつけあわせ。
大皿いっぱいのグラタンを大きなスプーンですくう幸せ。
はしっこのカリカリしたところも取りたいし、
真ん中あたりのクリームがひたひたしたところも取りたい。
カリカリとひたひたとホクホクのハーモニーは最高です。アツアツが美味しいのはもちろん、
冷めてもまた別の美味しさがあります。
だから、ごちそう料理であるとともに
お弁当の定番でもありました。
銀紙のカップに収まったポテトドフィーヌが
お弁当に入っているとちょっとうれしい。洋風のじゃがいも料理としては、
角切りの素揚げしたポテトや、
細切りの「ストローポテト」なんかもわが家の定番でしたが、
やっぱりいちばんはポテトドフィーヌ。
見た目も華やか、大好きなメニューです。
(つづきます。)