もくじ
第1回行き場のない想いを抱え、直島へ 2017-05-16-Tue
第2回お願いだから、もう一度 2017-05-16-Tue
第3回遠く離れた土地で、いい湯だな、を感じる 2017-05-16-Tue
第4回もう、どこでも大丈夫、という気持ち 2017-05-16-Tue
第5回余談。まだまだ、愛にはほど遠い 2017-05-16-Tue

ライターと編集をしています。Twitterは、@osono__na7。

初恋の猫を探しに

初恋の猫を探しに

担当・園田菜々

第5回 余談。まだまだ、愛にはほど遠い

直島を出てから、岡山に着く。
新幹線の時間までしばらくある。
せめても、ということで、
そこから倉敷にある猫カフェ「美観neko」に寄った。

最初はおやつをもっているからか、
すごくがっついてくる。

しかし餌がなくなった途端、この顔である。

まあ、猫って、そういうものですよね。
そういうところも、好きなのだ、けっきょく。

ちなみに、そんな寂しい気持ちを味わっていたわたしの横に、
猫ちゃんが一匹、

なんと、

座ってくれたではないか。

その後、私を慰めてくれるかのようにずっと横にいてくれた。

やばい、また惚れそう。

帰りの新幹線の時間が迫っていたので、
後ろ髪ひかれながらお別れをして店を出た。

帰り間際に見たその猫は、
新しい餌をもったお客さんの足に顔をすりつけていた。

(了)