

焼き芋を食べて家族三人で、おならぷーぷーした翌朝。
ドキドキの熱気球体験です。
広場に朝6時半に集合で行ってみると、
子供に人気のアトラクションかと思いきや
想定年齢層を軽く18倍は超えてた人たちが
たむろしていました。
早起きはじいさんばあさんの得意技。
ホテル中の子供客はというと、
前の晩にヤシのはっぱを口に加えてプープー音を出しながら
ヤシの葉工芸を実演するおじいさんの虜になり、
薄暗い駐車場のようなスペースでやる
綿あめ作り無料体験にも魅せられて、朝は全滅の模様。
うちの子も然り、です。
ポールに揚げられた遠くの鯉のぼりを指差し、
「あれが45度になびいていたら、気球は飛ばせない」と。
鯉のぼりはチョロチョロと45度に傾いていました。
本日は中止。
がーん……。
果敢に食ってかかりだすオジー&オバー。
「ちょっとくらい飛ばせばいいじゃないか?」
「ちょっともダメなのか?」
私の言いたいことを全部代弁してくれていますが、
オジー&オバーは、お金を払って乗る気の無い、
気球が上がる様を見たいだけのタダの野次馬。
これは、台湾のオジー&オバーの正常な姿です。
私は、無駄に早起きをしたと、
少々うなだれ気味で朝食を済ませ、
腹が膨れると朝風呂でも行こうか
という気になり始めたところに
フロントから部屋に電話がかかってきました。
「気球、飛びますよ! 早く降りてきてください!」
やっほー! 今度は家族で降りていきました。
「飛ぶよ!」と連絡を受けていくと、半分もっこりしていました。
料金は一人999元なり。子供は身長の制限があります。
ゴーーーーーーーッと火燃やして熱気を噴射しています。
かなりの大音量。
工業用の大きな扇風機を使って熱気を送りこむと
あっという間に膨らんできます。
四方を地面とロープで繋いであるけど、
あれは船を船着き場にくっつけてるのと一緒。
バルーンに実際乗り込む時は、
男どもがグイとロープを手繰り寄せ、
カゴが地面についているその隙に乗り込みます。
男どもが手をはなすと、ふんわりと浮き始めました。
ホテルが俯瞰で見えるところまでくると、
いつも行っている都蘭山が遠くに見えました。
緑も空もありがたいほど広くてきれいです。
こんなに高いのに、ガラス越しじゃないのは初体験。
はしゃぐ私と怯える息子。
熱気球から降りたあとは、
ホテルであらかじめ頼んでいたレンタカーが着いたので
近くの龍田村へ。
日本統治時代に日本人が開拓した村です。
予備知識は、お茶畑があって、
日本人が作った神社を復興したものがあるとか
そんな程度で行ってみると
平で碁盤の目のように道路が気持ちよく、
自転車を借りて適当に走るのに最高の場所でした。
チョロチョロと日本時代の建物が目に入ります。
どーんと広い芝生のスペースは、
ハングライダーの着陸にも使われています。
偶然に通りかかったのは、日本時代の村役場。
小さい青空市が開催されていました。
窯焼きピザもあって、コーヒーもあって
西洋人のおじさんがパスタとパンを売っていました。
楽しそうにギターで歌っている人も。
ムーミン谷みたい。
お客は少しだけですが切れ目なくいい感じにきています。
そこは、村のおしゃれ農民さんたちが自費で直して
公民館のように使っている場所でした。
自転車のスピードで、可愛い喫茶店やお茶屋さんや、
どんぐり集めて真剣に売っているおばさんの店も
見つけられました。
龍田村は何にもないけど
何かがみつけられる飽きない村で
相当気に入ってしまいました。
ホテルから車でたったの6分、
結果2日も通い2日とも龍田村で
ご飯を食べました。
ホテルの無料茶畑ツアーでも自転車を貸してくれるので
龍田村をサクッと体験できますよ。
他の台湾の田舎とはちょっと違う、
これから来るんじゃないかという
底力が感じられます。
空気もきれい。
自分たちも楽しかった。
子供孝行もできた!
気球も持ってるし、
ペット同室のお部屋もペットが自由に走り回れる
広い芝生スペースもあり。
日本語名は、
「ルミナス ホットスプリング&リゾート」
なんて大層な名前が付いています。
焼き芋体験は天候不良がなければ毎日開催。
台東縣鹿野鄉中華路一段200號
電話+886-89-550888
※焼き芋は芋代のみ別途です。
台東縣鹿野郷龍田村光榮路308號