食道がんで亡くなりました。
亡くなる1年前に食事がとれなくなって、
そこから1年で旅立ちました。
病院が嫌いだった父、
きっともっと前から
体の異変には気づいていたでしょう。
私たち家族もちいさな異変には
気がついていましたが、
言うことを聞かない父を長年見ていたので、
見守っていました。
病名がわかったときにはステージ4でした。
手術はしましたが、
その後転移が見つかり、
抗がん剤治療がつらかった父は、
2度目の手術はしないと決めました。
それは家族にとってつらい決断でしたが、
私たちは受け入れることにしました。
父は自分の余命は1年だと、
まるで先のことが
わかっていたかのように旅行に出かけ、
母がひとりになることを心配して
身辺の整理をし、そして最後は
大好きなジャイアンツの日本一になった日に
旅立ちました。
もっと生きてほしいという気持ちより、
本人がどう生きてどう命を全うするかが大事なんだと
父を見て感じました。
あがくこともなく後悔することなく逝った父。
その姿はとてもかっこよかったし、
私もそうやって人生を全うしたいと思っています。
(Y)