「ほぼ日のおかし」では毎回人気の
「ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマ」の
オーナーシェフ、土屋公二さんとの
コラボレーションおかしが、
ことしのホリデーシーズンにも登場します。
ねっとりとした味わいのバスクチーズケーキに、
テオブロマのおいしいチョコレート、
いちじくの芳醇な香りとプチプチとした食感が詰まった
いろんな食べ方が楽しめるケーキです。
冷凍でお届けするので、
みんなが集まるたのしい日に、開封してください。
「ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマ」の
オーナーシェフ、土屋公二さんとの
コラボレーションおかしが、
ことしのホリデーシーズンにも登場します。
ねっとりとした味わいのバスクチーズケーキに、
テオブロマのおいしいチョコレート、
いちじくの芳醇な香りとプチプチとした食感が詰まった
いろんな食べ方が楽しめるケーキです。
冷凍でお届けするので、
みんなが集まるたのしい日に、開封してください。
半生は、５倍おいしくなる。
- ほぼ日
- 今年の冬も土屋シェフが、
ほぼ日のために
特別なケーキを作ってくださいました。
シェフのお店「テオブロマ」で人気の
「チョコレートバスクチーズケーキ」に、
いちじくが入っています。
先日、試食させていただいたのですが、
すごくおいしくてびっくりしました。
- 土屋
- おいしかった？ よかった。
- ほぼ日
- はい。いちじくの香りと食感がたまらなかったです。
まずは「バスクチーズケーキ」について
うかがえればと思います。
表面の焦げた風味が特徴的な
チーズケーキというイメージですが、
もともとどういうおかしなのですか？
- 土屋
- それはね、正直に言いますけど、
よくわからないですね。
- ほぼ日
- あれ～！
- 土屋
- というのも多分、バスクチーズケーキは
長い歴史の中に存在するおかしではなくて、
バスク地方にあるお店が始めたであろうチーズケーキが
広がっていったタイプだと思うんですよ。
だって僕はバスクにも２回も旅行で行ったけど、
その辺で売っているのを見たことがないから。
- ほぼ日
- そうなんですか！
- 土屋
- ただそれがおいしかったから流行ったんだと思う。
日本に限って言うと、
コンビニで流行ったところはあるかな。
マリトッツォみたいに。
- ほぼ日
- コンビニのバスクチーズケーキ、
おいしいですもんね。
- 土屋
- だから「これがバスクチーズケーキだ」
という定義ははっきりしないんだけれども、
うちが作るバスクチーズケーキは、
日本で多くの人がイメージする味からは
大きくはずれていないものだと思います。
- ほぼ日
- テオブロマでは、チョコレートの入っていない、
普通のバスクチーズケーキも
売っているんですよね。
- 土屋
- そう。むしろ最初は
普通のバスクチーズケーキだけを作っていたんですよ。
うちのチーズケーキにチョコは入ってませんでした。
- ほぼ日
- そうだったんですか！
テオブロマさんのバスクチーズケーキには
どんな特徴がありますか？
- 土屋
- チーズの味が濃厚です。
あと、表面の焼き色が強いけど中は半生です。
焼けてないんじゃなくて、半生。
だから、ねっとりしたおいしさがあると思います。
- ほぼ日
- 焼き色が強いけど、半生。
火加減が難しそうですね。
- 土屋
- 火の入れ方ってなんでも難しいですよ。
おかしに限らず、魚も肉もね。
僕は、生で食べられるようなものだったら
「表面を焼いて中が半生」っていうのがうまいと思う。
３倍、いや、５倍はおいしくなります。
撮影：有賀傑
- ほぼ日
- ５倍も！
その半生の「バスクチーズケーキ」をもとに
「チョコレートバスクチーズケーキ」が
生まれるわけですよね。
- 土屋
- そう。
１年ぐらい前から販売しているんだけど、
これが非常に好評です。
- ほぼ日
- チーズケーキにチョコレートって
珍しい気がします。
- 土屋
- もともとチョコ入りのチーズケーキは
ずっとやりたかったんです。
かれこれ20年前くらいから考えて、
試作も何度もしていたんですよ。
- ほぼ日
- 20年前ってことは、
オープンして３年目くらいからですか！
どうして去年まで売らなかったのですか？
- 土屋
- うちで販売しているケーキって
いまはショーケースの半分ぐらいが
チョコレートを使ったケーキなんですけど、
オープン当初は２品とか３品くらいでした。
なぜかというと、チョコレートのケーキばかりだと
お客さんが「え？」っていう顔をしていたから。
- ほぼ日
- 「チョコレート屋さん」より「ケーキ屋さん」という
認識だったということでしょうか？
- 土屋
- そう。
それがいまは、お客さんが逆に
「せっかくここに来たんだから
チョコレートのケーキを買おう」
と思ってくださるようになった。
その段階までこられたから、
チーズケーキのチョコレートバージョンを出しても
いいのかなと思ったんです。
- ほぼ日
- 長い道のりを超えたケーキなんですね。
- 土屋
- でもチョコレートバスクチーズケーキは
お店でも買えるのでね。
今回はせっかくほぼ日さんで販売するから
ちょっと特別なアレンジをしたいなと思って、
いちじく入りを作りました。
撮影：有賀傑
- ほぼ日
- ありがとうございます。
いちじく、少し意外な組み合わせでした。
- 土屋
- チョコレートに合って、
なおかつ食感があって香りがある。
いちじくのプチプチ感が、
とてもよかったでしょう？
- ほぼ日
- はい、すごく。
あと、もっとチョコレートの味がするのかと思ったら、
そうでもなくて。
- 土屋
- やっぱりチーズの味は充分残したいんです。
いろいろ試してみたけれど、
食感と味のバランスでこうなりました。
チョコレートは今回も
マダガスカル産のものを使っています。
- ほぼ日
- ほぼ日のおかしには
毎回使ってくださっているものですよね。
テオブロマさんが2016年から取り組まれている
「マダガスカル カカオプロジェクト」の。
- 土屋
- そうです。
このバスクチーズケーキには
酸味があるチョコが合うなと考えました。
いくつか候補はあったんですけど、
よりフルーティな酸味が楽しめるのは
マダガスカルのものかなと思い、選びました。
- ほぼ日
- いちじくの味と香りを豊潤に感じたのですが、
果汁も入っているのですか？
- 土屋
- ううん、入れてないです。
でもいちじくは、だいぶ選びました。
水分を飛ばしたドライいちじくも
候補にあがりましたが、
完全なドライのものは硬いからね。
プチプチした食感を楽しんでもらうなら
セミドライのものがいい。
ただ、セミドライは作るのがむずかしいんです。
いい感じのものを見つけるのがなかなか大変でした。
- ほぼ日
- すごく探してくださったんですね。
- 土屋
- 夏に販売したアイスの素材にしても、
去年のショコラテリーヌの栗にしてもそうなんだけど、
やっぱりイメージ通りの素材を追いかけることは
とても大事だから。
- ほぼ日
- はい。「ほぼ日のおかし」で
毎回、土屋シェフにお話をうかがってきて
その大事さがわかるようになってきました。
- 土屋
- 今回はフランスで加工した
トルコのいちじくにしたんだけど、
これはチョコをかけるだけでも
うまいという出来のいちじくです。
外はパリッとして、
中がクチュクチュ、プチッていうような食感があって。
食べておいしかったでしょ？
- ほぼ日
- すごくおいしかったです。
撮影：有賀傑
（つづきます）
2022-12-02-FRI
2022-12-02-FRI
イラスト：丸山素直
取材・文：中川實穗
取材・文：中川實穗
