エプロンをつくろうというきっかけになったのは、
書籍『スール』をつくっているときのことでした。
「なかしましほさんの道具」という
見開きをつくっているときに、
なかしまさんからエプロンをご紹介いただきました。
曰く
「エプロンは毎日つけるものですから
ちゃんと好きなものを使いたいです。」と。
それが、山梨のリネンメーカーの
「オールドマンズテーラー」さんのブランド
「R&D. M. Co-」の
エプロンだったのです。
このときにご紹介させていただいたのは、
麻の生地でできた
ギンガムチェックのエプロンでした。

▲『スール』でご紹介したエプロン

その後、自由が丘のクオカさんのスタジオで、
「おやつミックス」のワークショップイベントをしたときに
なかしまさんが身につけていたのが、
この「OYATSUエプロン」の原型となる
「HELLOエプロン」です。
こちら、形はほぼ上記でご紹介しているギンガムチェックの
エプロンと同じブランド、「R&D. M. Co-」さんのもので、
オフホワイトのリネンの生地に
紺色で「HELLO」と刺繍がはいったもの。

なかしまさんが、
「このHELLOがOYATSUってなってたら
うれしくないでしょうか?」
と、なにげなくおっしゃったのです。

こういうときは、
ダメ元でもいいので聞いてみるのが一番です。
早速、「R&D. M. Co-」さんに
メールをさせていただきました。
このHELLOエプロンの刺繍を「OYATSU」に変えたものを
つくっていただくことはできないものか、と。

答えは、OKです、というお返事でした。

▲刺繍サンプルは紺色で
つくっていただいていました。

こうして、実現した「OYATSUエプロン」です。

さて、前置きが長くなりましたが、
「R&D. M. Co-」さんをもうちょっと
くわしくご紹介しましょう。

「R&D. M. Co-」のアトリエと工場があるのは、
山梨県の富士吉田市です。
このあたりは、昔から織物産業がさかんな土地で、
デザイナーのしむら祐次さん、とくさんご夫妻が
育った場所でもあります。
とくさんのご実家も織物会社を営んでおり、
そちらのお仕事をされている中で、
おふたりが、フランスのアンティークリネンの布に
出会ったことで、
ブランドが生まれました。
糸をつくるところから、布地にし、
仕立てに至るまですべて自分たちで行っておられます。

▲しむらさんご夫妻

この「OYATSUエプロン」ももちろん麻100%。
使っていくうちに、風合いがかわり、
どんどんと自分の体になじんでいくはずです。

「OYATSUエプロン」のベースになっている
胸にHELLOの刺繍がはいったエプロンのことを、
とくさんは、
「シンプルな白いリネンに
自分がちょっと元気になるような
たのしくなるような言葉を刺繍している
シリーズなんです。」と説明してくれました。

▲エプロンなどのキッチン周りの布以外に
もちろん、洋服もあります。

「HELLO」のほかに
「LET'S GO」「GOOD LUCK」などの文字を
刺繍したものもあるそうです。

「最初にOYATSUという言葉をきいたときにも
ふわっと元気になる感じがしていいなと思い、
つくらせていただくことに決めました。」

とのこと。

刺繍の色は、なかしまさんが赤を選んでくれました。
おやつをつくるときの
うきうきとたのしい気分を
このエプロンが盛り上げてくれるとよいなあと思います。
もちろん、おやつをつくるときだけではなく、
ごはんをつくるときにもしていただけます!

エプロンの相談にお伺いしたのは、
「オールドマンズテーラー」のコンセプトストア
『THE DEARGROUND』です。

ブランドを立ち上げて10年目に、書籍を出版し、
その後、なにかおもしろいことをしたい、
ということでオープンしたお店だそうです。

ブランドの製品の販売のほかにも
独自に輸入している
イギリスの紅茶「Far Leaves Tea」が購入できたり
おいしいおやつと食事ができるカフェも併設しています。

THE DEARGROUND

〒403-0004
山梨県富士吉田市下吉田6-18-46 2F・3F
0555-73-8845

tne_dearground

○素材

リネン 100%

  • リネンは国産のものを使っています。

○サイズ

知っておいてほしいこと

  • 蛍光増白剤入りの洗剤のご使用はしないでください。
  • 濡れたまま長時間放置しないでください。
  • タンブラー乾燥はしないでください。
  • アイロンを使用するときは、あて布を使ってください。