新編 宮沢賢治詩集
(新潮文庫)

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スタッフによる個人的思い入れ解説

この本に収録されている
「心象スケツチ 春と修羅」の「序」を読んで、
ぼくの人生はすくなからず変わったと思います。
おそろしいまでに透徹した宇宙的な視点から、
わたしたちの存在や世界がどういうものなのかが、
そこには正確に記述されていました。
哲学書を読みあさってもよくわからなかったことが、
「ああ、すべてはそういうことなんだな」と
すんなりと納得できたのです。
「ほぼ日」の初期からのスローガン
「ONLY IS NOT LONELY」にも通ずる、
世界のありように対するきびしい認識と、
それがゆえに生まれるちいさな希望。
それはきっと、
あなたのこころも揺り動かしてくれる気がします。
(スタッフ・H)

この本について

雨ニモマケズ 風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ……。
今だからこそ心に刻みたい
賢治が残した力強い言葉。


宮沢賢治の詩は、
その圧倒的に豊富なイメージと斬新な語彙で、
人々に新鮮な驚異を与えてきた。
三十七年を多彩に生き急いだ彼は、
常に自己の内奥に修羅を見据える。
その熱いモノロオグは、
山野を跋渉し森羅万象と交響して生起した
心象のスケッチから生命を得、
たゆまぬ推敲・改作をへて眼前の形に昇華されたのだ。
賢治の詩の世界のエッセンスとして
慎重に抽出された132篇を収録。

宮沢 賢治(みやざわ けんじ)
(1896-1933)

明治29年、岩手県花巻生れ。盛岡高等農林学校卒。
富商の長男。日蓮宗徒。
1921(大正10)年から5年間、花巻農学校教諭。
中学時代からの山野跋渉が、彼の文学の礎となった。
教え子との交流を通じ岩手県農民の現実を知り、
羅須地人協会を設立、農業技術指導、
レコードコンサートの開催など、
農民の生活向上をめざし粉骨砕身するが、
理想かなわぬまま過労で肺結核が悪化、
最後の5年は病床で、作品の創作や改稿を行った。
生前刊行されたのは、詩集『春と修羅』と
童話集『注文の多い料理店』(1924)のみ。

この本の情報

出版社:新潮社
発売日:1991/8/1
文庫:464ページ
ISBN-13:978-4101092072
寸法:14.8cm × 10.5cm × 2cm