新編 銀河鉄道の夜
(新潮文庫)

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スタッフによる個人的思い入れ解説

もしも「銀河鉄道の夜」を
まだちゃんと読んだことがない人がいたら、
それはもう人生におけるたいへんな損であるから、
ぜひいまからでもお読みくださいと言いたいです。
「銀河鉄道999」とはまったく別のものです。
(あれはあれでいいと思いますが)
こんなにすごい作品について
わたくしごときが言うことはなにもありませんが、
「世界を繊細に、鋭敏に、いきいきと感じとる」とは、
こういうことを言うのだろうとは思います。
色彩が、音色が、においが、味わいが、手ざわりが、
ことば以前の領域からつぎつぎとあふれ出てくる、
文学を超えた総合的な芸術体験をおたのしみください。
個人的には、なんともかわいらしい「双子の星」や
電車の信号柱が主人公というユニークな設定の
「シグナルとシグナレス」などもおすすめです。
(スタッフ・H)

この本について

星の空を、ひっそりと見あげたことありますか。
そして涙が出ませんでしたか。


貧しく孤独な少年ジョバンニが、
親友カムパネルラと銀河鉄道に乗って
美しく哀しい夜空の旅をする、
永遠の未完成の傑作である表題作や、
「よだかの星」「オツベルと象」
「セロ弾きのゴーシュ」など、
イーハトーヴォの絢爛にして切なく多彩な世界に、
「北守将軍と三人兄弟の医者」「饑餓陣営」
「ビジテリアン大祭」を加えた14編を収録。
賢治童話の豊饒な醍醐味をあますところなく披露する。

宮沢 賢治(みやざわ けんじ)
(1896-1933)

明治29年、岩手県花巻生れ。盛岡高等農林学校卒。
富商の長男。日蓮宗徒。
1921(大正10)年から5年間、花巻農学校教諭。
中学時代からの山野跋渉が、彼の文学の礎となった。
教え子との交流を通じ岩手県農民の現実を知り、
羅須地人協会を設立、農業技術指導、
レコードコンサートの開催など、
農民の生活向上をめざし粉骨砕身するが、
理想かなわぬまま過労で肺結核が悪化、
最後の5年は病床で、作品の創作や改稿を行った。
生前刊行されたのは、詩集『春と修羅』と
童話集『注文の多い料理店』(1924)のみ。

この本の情報

出版社:新潮社
発売日:1989/6/19
文庫:432ページ
ISBN-13:978-4101092058
寸法:14.8cm × 10.5cm × 2cm