ボタニカル・ダイシリーズは、 色を決めるとき、 染色をしてくださるシオンテックさんに わたしたち「やさしいタオル」チームが行き、 試しに染めてもらった色を前にして 微調整をくりかえしていきます。
ひとつの植物からとれる色素というのは、 じつはひとつだけではなく、 思いがけない色をも抽出することが できるそうなのですけれど、 今回の「ジンジャー」と「シナモン」は、 もともとの印象にぴったりの色。 淡いけれど深みのあるベージュが 「ジンジャー」、 ピンクベージュというのか、 おだやかなレンガ色のような色は 「シナモン」からうまれました。 どちらも「あたためる」ことが 得意な植物だったことが、 この色にした、決め手のひとつ。 織り上がったタオルを、まるごと染めています。
パイル面とガーゼ面で 微妙に色のちがいがでるのは、 そもそもの綿糸の種類や、織り方によって、 染まり方や、光の反射の仕方が異なるから。 「やさしいタオル」のやさしさのゆえんである 上質な綿糸をつかったパイル面のほうは、 ガーゼ面にまして、さらに深みが出ただけでなく、 やわらかさもアップ。 「思わず、頬ずりしたくなる」ような 質感に仕上がっているんですよ。 |